2024年紫苑ステークス過去データと予想分析

第９回 紫苑ステークス（Ｇ２）

2024年９月７日（土）中山競馬場　芝2000ｍ

16年から重賞に格上げされた紫苑Ｓ。00年に中山競馬場の芝1800ｍの４歳（現３歳）牝馬限定のオープン特別としてはじまり、07年からは距離が芝2000ｍに変更された。秋華賞のトライアルとして行われ、３着までに入ると優先出走権が与えられる。14年の２着馬ショウナンパンドラ、16年の２着馬ヴィブロスや17年の勝ち馬ディアドラ、22年の勝ち馬スタニングローズが次走の秋華賞で勝利している。出走馬の質が高く、23年からＧ２に格上げされた。今年はどんなレースになるだろうか？　オープン特別時代も含めて、過去10年のデータからレースの傾向を検証する。

紫苑ステークス過去10年間配当金

紫苑ステークス過去10年間結果

紫苑ステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

紫苑ステークス
人気別過去データ

紫苑ステークス
前走レース名別過去データ

紫苑ステークス
前走着順別過去データ

紫苑ステークス
前走コース別過去データ

紫苑ステークス
単勝オッズ別過去データ

紫苑ステークス
騎手別過去データ

紫苑ステークス
枠番別過去データ

紫苑ステークス
前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

紫苑ステークス
前走距離別過去データ

紫苑ステークス
脚質別過去データ

紫苑ステークス
年齢別過去データ

紫苑ステークス
馬体重過去データ

紫苑ステークス
ハンデ別過去データ

紫苑ステークス
種牡馬別過去データ

４～６番人気に妙味あり

平均配当は馬連が2953円、３連単は５万1449円。馬連は3000円を超えたのが３回だけと平穏。１番人気【3.2.1.4】は複勝率60％とまずまず。４～６番人気が同40％で狙い目。二桁人気【0.1.1.76】は苦戦している。

４～９キロのプラス体重が好成績で、マイナス体重は苦戦傾向

夏を休養に充てていた馬が多いこのレース。馬体重の増減に注意する必要がありそうだ。４～９キロプラス体重の馬【3.1.7.33】は複勝率25.0％と好成績を残している。逆に９～４キロのマイナス体重【0.0.1.19】は複勝率5.0％と苦戦している。

【馬体重の増減別成績（過去10年）】

馬体重 成績 勝率 連対率 複勝率
～-20kg 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
-19～-10kg 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
-9～-4kg 0-0-1-19 0.0% 0.0% 5.0%
-3～+3kg 3-6-2-48 5.1% 15.3% 18.6%
+4～+9kg 3-1-7-33 6.8% 9.1% 25.0%
+10～+19kg 3-2-0-21 11.5% 19.2% 19.2%
+20kg～ 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%
不・初・未 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

オークスを走り、紫苑Ｓ上位人気なら堅実

ステップレースはオークス組【4.5.5.22】が複勝率38.9％と圧倒的。紫苑Ｓで５番人気以内だと【4.4.3.7】複勝率61.1％と好成績。ほかにステップレースは条件戦組が健闘している。２勝クラス組【2.2.1.19】は複勝率20.8％で好走確率もなかなか高い。１勝クラス組【2.2.3.58】は複勝率は10.8％とよくないが、３着以内は７頭も出している。

ノーザンファームが圧倒的！

生産者別成績ではノーザンファーム【8.3.4.41】が最多の８勝しており、複勝率26.8％と高い。社台ファームや社台CP白老ファームを合わせた社台グループ【8.5.5.65】が、馬券圏内30頭中18頭を占めている。とくにノーザンファームは重賞になった2016年以降、ビッシュ、ディアドラ、ノームコア、パッシングスルー、ファインルージュ、スタニングローズ、モリアーナと７勝しており、８年で７勝と圧倒的だ。

【生産者別の成績（過去10年）】

生産者 成績 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 8-3-4-41 14.3% 19.6% 26.8%
天羽禮治 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
富田牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
社台ファーム 0-1-1-16 0.0% 5.6% 11.1%
社台CP白老ファーム 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
木村秀則 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
三嶋牧場 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
服部牧場 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
下河辺牧場 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ダーレー・ジャパン・ファーム 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
ビッグレッドファーム 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
杵臼牧場 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
林孝輝 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
下河辺トレーニングセンター 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
Winchester Farm 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

栗東坂路で助手が騎乗した馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、美浦南Ｗ組【5.5.6.81】が好走馬が多かったが、複勝率は16.5％と今ひとつ。好走確率が高かったのは栗東坂路組【2.4.2.19】複勝率29.6％だった。 　もっとも栗東坂路組の騎乗者別成績を調べたところ、助手【2.4.2.14】が複勝率36.4％と素晴らしく、騎手【0.0.0.5】は全滅だった。栗東坂路で助手が騎乗した馬が狙い目だ。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-4-2-19 7.4% 22.2% 29.6%
CW 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
美浦 南坂路 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
南Ｗ 5-5-6-81 5.2% 10.3% 16.5%
その他 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%

【栗東坂路組の騎乗者別成績（過去10年）】

騎乗者 成績 勝率 連対率 複勝率
助手 2-4-2-14 9.1% 27.3% 36.4%
騎手 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%

2024年紫苑Ｓ（Ｇ２）調教状態＆コメント

イゾラフェリーチェ　三浦皇成

調教状態

先週が１ハロン11秒３と鋭い伸びを見せた。直前は折り合い重視でリズムは良好。攻め量の割に仕上がっている。

エラトー　横山和生

調教状態

ボリューム感のある馬体とフットワークで迫力あり。函館２戦が素晴らしいデキだったが、それに近い状態。

厩舎コメント

(暑さを考慮し)上村師――暑さを考慮しながらの調整。北海道の時は状態が良過ぎたくらいだが、今回も仕上がりは悪くない。逃げる競馬もできるが、もともと馬の後ろで我慢させたいと思っていた。その形でどこまでやれるか。

ガジュノリ　永野猛蔵

調教状態

先週が好時計。今週は余力を残して追走先着。スパッと切れる感じはないが、持久力に優れている。好気配。

クリスマスパレード　石川裕紀人

調教状態

動きに柔らかみがあって、重心がブレずにしっかりと伸びる。休み明けでも太くは見えず、力を出せるデキ。

厩舎コメント

(舞台合う)伊藤助手――ナーバスになることなく調整ができているし、少しずつ精神的に大人になってきた。ダートの前走は参考外。これまで２戦２勝と好相性の中山だし、センスの良さをレースで発揮できれば。

サロニコス　鮫島克駿

調教状態

１週前に負荷をかけ、当週少しセーブするのはこの馬のパターン。落ち着きがあり、動きも軽やか。仕上がる。

厩舎コメント

(折り合って)松下師――肩の筋肉痛で一旦放牧へ。帰厩後は順調ですし、１週前でもしっかり動けていましたからね。実績からもポン駆けが利きますし、右回りの方が走りもいいですからね。今回は2000ｍ、前進気勢の強いタイプなので、折り合って運べれば。ためればひと脚使えるはずです。

テリオスサラ　横山武史

調教状態

前走と同様に非常に切れのある動きを見せた。時計も優秀。集中力も高かった。今回も雰囲気はかなりいい。

ハミング　菅原明良

調教状態

先週長めを追っており、今週は息を整える程度。関東までの輸送もあってちょうどいいだろう。ポンポンという感じでなかなかリズミカル。高いレベルで安定。

厩舎コメント

(権利を)福永助手――輸送を考慮して今週はサラッとやりましたが、問題のない仕上がりです。相手は一気に強化されますが、連勝中の勢いがあります。2000ｍにうまく対応し、何とか権利を取ってほしいですね。

バランスダンサー　田辺裕信

調教状態

バネの利いたフットワーク。先週、今週と動きは目立っている。順調さは欠いたが、この雰囲気なら要注意。

フォーザボーイズ　Ｃ．ルメール

調教状態

落ち着きが増しており、折り合いがスムーズ。速い時計は出していないが、軽快な脚捌きは目立つ。好態勢。

ホーエリート　戸崎圭太

調教状態

２週連続で好時計。夏を越して力強さが増した印象。今週に気合をつけたことで万全の態勢が整ってきそう。

厩舎コメント

(雰囲気はいい)田島俊師――少し力がついてきた感じがあるし、とにかく順調です。追い切りも併せ馬で動きが良かったし、感じはいいですね。それほど注文がつくタイプではないし、ペースに合わせた競馬でいいと思います。そこは鞍上に任せたいです。

ボンドガール　武豊

調教状態

行きたがるのをなだめて追走。最後はジリッぽかったが、以前より攻め駆けしない印象。好馬体は目を引く。

厩舎コメント

(いい状態)手塚師――前走は位置取りが後ろになったけど、よく伸びてくれた。息遣いが悪いのはもともとで動き自体はいいし、状態はいいよ。開幕週なのである程度流れに乗ってほしい。ジョッキーは距離は大丈夫と言ってくれたし、勝ち負けを期待。

ミアネーロ　津村明秀

調教状態

先行したとはいえ、先週見劣った相手に手応え優勢。落ち着きが増して、気性は成長。万全の態勢が整った。

厩舎コメント

(いい始動戦に)林師――まだカイ食いの細さに課題はありますが、ひと夏を越して体幹がしっかりとしてきましたし、メンタル面も徐々に大人になってきたと感じます。いい始動戦にできれば。

レイククレセント　佐々木大輔

調教状態

１ハロン11秒１と先週が抜群の切れ味を見せた。小柄な馬が直前に併せ馬をできた点も強調材料。雰囲気は上々。

2024年紫苑Ｓ予想

オープン特別から順次格上げされていき、昨年はＧⅡに昇格。歴史を経て、レースランクの上昇に伴って、前走ＧⅠ組が主要ステップに変わってきた。一方、実績馬が優位に立つ反面で、ひと夏の経験も重要なレースで、４歳上の年長馬の胸を借りてきた馬が台頭するケースも念頭に置かなければならない。

管理人の予想印

◎ ボンドガール
○ エラトー
▲ クリスマスパレード
◇ ミアネーロ
△１ フォーザボーイズ
△２ ホーエリート
△３ ハミング

◎ボンドガール

崩れたのは不利のあったＮＨＫマイルＣだけ。今年はオークス組のインパクトが弱く、重賞２着３回のこの馬が、実績と高いポテンシャルで最上位の評価になる。同じ３歳馬に負けたとはいえ、年長馬相手の前走の経験が生きてくる。

○エラトー

桜花賞、オークスには不出走。いわゆる夏の昇り馬で、長所は、先行して速い上がりでまとめられること。２勝クラスを勝てば、古牝馬限定の重賞で通用するレベル。３歳馬同士なら、当然上位視できる。

▲クリスマスパレード

ダートの前走は参考外で、見直すべきはフローラＳ４着ではなく、中山で２連勝の戦績。４角先頭で押し切る力強いレースで、ひと夏を越した成長にも期待を寄せたい。

◇ミアネーロ

フラワーＣは例年、タイム的には凡戦が多いものの、同じ中山のツーターンのこのレースとは関連性が深い。スタートを含めて、位置取りと捌きがポイントになるが、小回り向きの一瞬の切れ味が身上。