2024年フラワーカップ過去データと予想分析

第38回 フラワーカップ（Ｇ３）

2024年3月16日（土）中山競馬場　芝1800ｍ

桜花賞を目指す３歳牝馬にとって、トライアル的な意味を持つフラワーカップ。以前は出走馬のレベルがあまり高くなかったが、最近は好メンバーが揃うことが多く、優勝馬が後にＧ１レースを勝利するケースが多い。昨年はエミューが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。過去10年のデータなどから、レースの傾向を導く。

フラワーカップ過去10年間配当金

フラワーカップ過去10年間結果

フラワーカップ過去10年間結果前走レース

１～２番人気が堅実

平均配当は馬連が6460円、３連単は７万1258円。３連単は10万円を超えたのが１度しかなく、堅い傾向。１番人気【3.1.3.3】と２番人気【4.2.1.3】はどちらも複勝率70％と悪くない。１～３番人気【8.4.5.13】が馬券圏内30頭中17頭を占めており、上位人気が安定している。

１勝クラスを勝った馬が中心

ステップレースはバラバラで複数の好走馬を出しているレースがほとんどない。前走のクラス別の成績では、１勝クラス組（特別含む）【6.4.7.40】が中心。１勝クラスで勝っていると【6.3.4.8】複勝率61.9%と好走確率が高く、２着以下【0.1.3.32】は未勝利で複勝率は11.1％と今ひとつ。

Ｇ１の阪神ＪＦ組【0.1.1.4】は６頭すべてが３番人気以内に支持されたが、期待を裏切ることが多い。また、クイーンＣ組【0.0.0.14】も成績がよくない。

460キロ以上の馬が好成績

馬体重別の成績は、500～519キロ【3.1.0.6】が複勝率40％と好走確率が高く、480～499キロ【2.2.1.11】は複勝率31.3％、460～479キロ【2.2.4.18】も複勝率30.8％と好成績だ。フラワーＣではある程度、馬格のある馬を狙いたい。

坂路でラスト１ハロンの速い馬

過去10年の追い切りのコース別成績は、栗東坂路【4.2.3.25】、栗東ＣＷ【1.1.1.15】、美浦南坂路【2.5.2.16】、美浦南Ｗ【3.2.3.46】の４つが好走馬が多かった。その中でも好走確率が高かったのは美浦南坂路組【2.5.2.16】で複勝率も36.0％だった。

坂路組の特徴は、ラスト１ハロンが12秒６以下【5.4.3.19】だと複勝率38.7％と好成績で、12秒7以上【1.3.2.22】は複勝率21.4％と平均的だった。坂路でラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-2-3-25 11.8% 17.6% 26.5%
ＣＷ 1-1-1-15 5.6% 11.1% 16.7%
美浦 南坂路 2-5-2-16 8.0% 28.0% 36.0%
南Ｗ 3-2-3-46 5.6% 9.3% 14.8%
その他 0-1-0-12 0.0% 7.7% 7.7%

【坂路組のラスト1ハロンのタイム別の成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒6 5-4-3-19 16.1% 29.0% 38.7%
12秒7～ 1-3-2-22 3.6% 14.3% 21.4%

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

フラワーカップ
人気別過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

2023年フラワーＣ（Ｇ３）調教状態＆コメント

エルフストラック　石川裕紀人

調教状態

手先が軽く、弾むようなフットワークで登坂。間隔が詰まるがテンションが上がるようなこともなく、順調。

厩舎コメント

(差はない)中村師――ゲートの駐立は良くなかったのですが、タイミング良く出て上手な競馬をしてくれました。再度の遠征競馬になりますが、落ち着きがあり、問題はないかなと思っています。力差はないと思います。

カニキュル　戸崎圭太

調教状態

２週前に速い時計をマーク。これで上向き、ここ２週は迫力満点の動きを見せている。若干気負いは感じられるが、全体的にパワーアップ。力を出せる態勢にある。

厩舎コメント

(素質の良さで)菊沢師――軽度の骨折で休ませたが、先週ジョッキーにも乗ってもらい、今週はやり過ぎないように調整して仕上がりはいい。前走はテンションが高かったので、今回は二重メンコで臨む。トビが大きくて器用さに欠ける馬。現時点では東京向きだが、素質は上位だと思う。今後に向けていい走りを期待したい。

カンティアーモ　Ｃ．ルメール

調教状態

この馬にしては落ち着いて走れていた。３頭の中で手応えは抜群。バネが利いており、フットワークもいい。立て直した効果ははっきりと窺えた。仕上がりは上々。

厩舎コメント

(気性が鍵)太田助手――前走はチグハグな競馬でスムーズさを欠きました。まだ気性が安定しませんが、課題を修正しながら順調にこられました。馬体の張り、毛ヅヤは悪くないですし、何とか能力を発揮できれば。

スティックバイミー　菅原明良

調教状態

ブリンカーを着用。少しフワッとしていたが、脚取りはしっかり。外めを回り、時計は速い。上積みはある。

テリオスサラ　石橋脩

調教状態

単走でも集中して走れていたのが何より。フットワークが大きく、素軽さも十分に感じさせた。前走時から着実に良くなった印象。これなら巻き返しがあっていい。

厩舎コメント

(右回りなら)高柳瑞師――前走はもっとやれると思っていましたが、直線は伸びがなく、着順もひと息でした。体調自体は変わりないですし、右回りの方が良さそうなので勝っている中山に戻って巻き返せないでしょうか。

テリオスルル　松岡正海

調教状態

我慢をさせて道中はなだめつつ。直線でギアを上げるとスパッと切れた。あとは実戦で落ち着いて走れれば。

ヒラボクミニー　田辺裕信

調教状態

走りやすい馬場とはいえ、１ハロン11秒０なら文句なし。仕掛けての反応もいい。丹念に乗り込み、好仕上がり。

フォーザボーイズ　横山和生

調教状態

小柄な馬でも馬体はキープ。もう少し落ち着きが出るといいが、デビュー時からずっとこんな感じで走っており、割り引く必要はなし。体調面は高いレベルで安定。

厩舎コメント

(遜色ない)加藤征師――前走はゲートを出てから外に逃避する形になって、ロスが大きかった。少し気持ちが高ぶったので、４～５日放牧に出していた。疲れはないし、デキ自体はいい。中山の1800ｍはレースがしやすい。ここでも遜色はなさそうだね。

ホーエリート　原優介

調教状態

前走時より余力を持って走れていたし、時計は自己ベストを更新。脚捌きも力強かった。叩いて良化は確か。

マルコタージュ　杉原誠人

調教状態

１馬身ほど遅れたが、オーバーワークを避けた印象。時計は速く、フットワークも滑らか。仕上がりは良好。

ミアネーロ　津村明秀

調教状態

１週前の稽古より落ち着いて走れていた。直線は抜群の加速で併走馬を圧倒。いつも通り動きは弾んでいた。やや線は細い印象はあるが、ポテンシャルは相当高い。

厩舎コメント

(能力的に楽しみ)林師――一戦毎にメンタルの成長を感じるし、２週続けてジョッキーが跨って、いい感触を掴んでもらえました。Ａコース４週目の馬場や、スタンド前発走はポイントになりそうですが、能力的に楽しみですね。

ラビットアイ　横山典弘

調教状態

自分でハミを取って前向きに走れている。脚取りもしっかり。順調に乗り込まれて、いい状態をキープ。

厩舎コメント

(牝馬同士なら)鈴木孝師――前走はスタートして内に逃げるロス。休み明けの分、伸び負けたのも想定の範囲で悪い内容ではなかった。これまで牝馬には１頭に負けただけ。限定戦なら。

2023年フラワーＣ予想

前走１勝クラス優勝馬が不在で、今年は例年と趣を異にするが、要は１勝馬同士のポテンシャルの勝負と考えればいい。昨年を例外とすれば、基本的には先行有利になりやすいレースで、コース適性の有無は重要なポイント。

管理人の予想印

◎ ミアネーロ
○ カンティアーモ
▲ カニキュル
◇ テリオスサラ
△１ エルフストラック
△２ ラビットアイ
△３ フォーザボーイズ

◎ミアネーロ

前走は直線で不利があり、絶体絶命のピンチ。盛り返した脚は数字以上にインパクトがあった。同舞台で２歳新馬Ｖ。緩ペース見込みで、流れに乗れる。

○カンティアーモ

２歳新馬のレコードＶは、馬場差を考慮する必要があるが、優等生の走りで及第以上の評価。前走はややチグハグなレース。牝馬同士で改めて真価を問う。

▲カニキュル

前走が圧巻のパフォーマンスで、タイムもかなり速い。中山で２着もあるが、前走イコールここと結びつけるのは早計か。東京向きのタイプで単穴とした。

◇テリオスサラ

前２走が案外だが、本質的にマイラーのイメージはない。ツーターンの1800メートルで先行力を生かすタイプと見る。絶好の狙い目だが、上がり目が鍵。

買い目

単勝/複勝

５

馬連

軸２、５
相手２、４、５、６、８、10、12