2023年府中牝馬ステークス過去結果と予想分析

第71回 府中牝馬ステークス（Ｇ２）

2023年10月14日（土）東京競馬場　芝1800ｍ

エリザベス女王杯のステップレースである府中牝馬ステークス。11年にＧ３からＧ２に格上げされたことによって、前哨戦としての地位がさらに高まった。最近10年の勝ち馬からは16年のクイーンズリングがエリザベス女王杯を制覇している。また、18年の勝ち馬ディアドラは海外遠征を続け、イギリスのＧ１ナッソーＳを勝った。昨年はイズジョーノキセキが勝利。今年はどんなレースになるだろうか。過去の傾向を見てみよう。

府中牝馬ステークス過去10年間配当金

府中牝馬ステークス過去10年間結果

府中牝馬ステークス過去10年間結果前走レース

府中牝馬ステークス
人気別過去データ

府中牝馬ステークス
前走レース名別過去データ

府中牝馬ステークス
前走着順別過去データ

府中牝馬ステークス
前走コース別過去データ

府中牝馬ステークス
単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

府中牝馬ステークス
種牡馬別過去データ

４、５番人気が強い

平均配当は馬連が4085円で、３連単は７万7379円。馬連は4000円以上が５度と、やや荒れている。１、２番人気は複勝率は50～60％とそれなりだが、勝率が低い。４番人気【4.0.0.6】が４勝、５番人気【1.2.1.6】が複勝率40％と成績が良い。１～５番人気の合計が【7.8.6.29】で馬券圏内30頭中21頭を占めており、上位人気が強い。

４歳が中心で、５歳は好走確率が落ちる

年齢別の成績は、４歳【5.5.5.40】が馬券圏内15頭と多く、複勝率も27.3％と高い。５歳【5.4.2.50】も好走馬の数は11頭と多いが、複勝率は17.6％と今ひとつ。３歳は同じ時期にＧ１の秋華賞があるので、ほとんどこのレースには参戦してこない。

春のＧ１以来となる人気馬は危険!?

ステップレースは、同じ牝馬限定戦のクイーンＳ組【3.3.3.22】が中心。クイーンＳ組の内訳は４歳【3.2.2.9】が複勝率43.8％と好走確率が高いのに対して、５歳【0.0.1.11】は成績が悪い。関屋記念組【1.3.1.3】が８頭中５頭が馬券に絡んでおり、要チェック。数は少ないが小倉日経オープン【2.0.0.1】は好調。

前走のクラス別成績では、Ｇ３組【5.7.6.56】が圧倒的に好走馬が多い。Ｇ１組【0.1.3.14】は未勝利で、ヴィクトリアマイル組【0.0.3.12】や安田記念組【0.1.0.2】は人気を背負って飛ぶケースが多い。休み明けとなる春のＧ１組よりも、順調に使われているＧ３組が狙い目だ。

８枠が好調で、１着を狙うなら４枠

枠番別の成績では、８枠【2.2.4.13】が複勝率38.1％と好走確率が高い。４枠【6.0.0.12】は18年以降５連勝しており、最近では抜群の成績を残している。１～３枠は複勝率20％台とまあまあ。５～７枠は成績が今ひとつ。

栗東坂路でラスト１ハロンの速い馬

過去10年の好走馬の追い切りを分析すると、栗東坂路組【7.6.3.49】が１～３着馬30頭中16頭と他を圧倒しており、複勝率も24.6％と高い。美浦南坂路組【2.1.1.10】は複勝率が28.6％と好調だ。

栗東坂路のラスト１ハロンのタイム別成績は、12秒6以上【5.5.3.27】が複勝率32.5％と好走確率が高く、12秒7以上【2.1.0.22】は複勝率12％と低調だった。栗東坂路のラスト１ハロンの速い馬か遅い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 7-6-3-49 10.8% 20.0% 24.6%
ＣＷ 1-1-2-14 5.6% 11.1% 22.2%
美浦 南坂路 2-1-1-10 14.3% 21.4% 28.6%
南Ｗ 0-2-4-29 0.0% 5.7% 17.1%
その他 0-0-0-5 0.0% 6.3% 6.3%

【栗東坂路組のラスト１ハロンのタイム別の成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒6 5-5-3-27 12.5% 25.0% 32.5%
12秒7～ 2-1-0-22 8.0% 12.0% 12.0%

2023年アイルランドＴ府中牝馬（Ｇ２）調教状態＆コメント

アンドヴァラナウト　鮫島克駿

調教状態

先週のＣＷで馬なり１ハロン10秒９は出色。坂路での最終調整も機敏に動く。太る馬でなく、久々でも。

イズジョーノキセキ　岩田康誠

調教状態

追われる毎に体が絞れて、終いの反応も良くなってきた。最近は結果が出ていないが、デキは悪くない。

エリカヴィータ　三浦皇成

調教状態

ゴール前でキチッと並びかけて同入。前向きさが感じられたし、フットワークもスムーズ。仕上がりは良好。

コスタボニータ　松山弘平

調教状態

息を整える程度の軽い調整内容だが、既に先週の時点で馬体は仕上がっていた。バネのある動き。力は出せる。

厩舎コメント

(具合がいい)杉山佳師――暑い時季は無理せず放牧へ。体が大きくなって帰厩。先週にハードに追い、乗り込みは順調です。今回も相手は揃いますが、完成してきた感じがありますし、具合の良さでどこまでやれるか楽しみ。

シンリョクカ　吉田豊

調教状態

１週前に自己ベストを大幅に更新。今週は少し時計は遅くなったが、外を回って負荷をかけた。春よりグンと力強くなった印象。馬体もキチッと仕上がった。万全。

厩舎コメント

(心身が成長)山縣助手――心身ともに成長していますし、ひと回りもふた回りも大きくなっていますからね。馬体増での出走となりそうなんです。それにまた、広いコースの方がいいですからね。この相手でも楽しみです。

ストーリア　菅原明良

調教状態

長い手足をスムーズに動かし、大きなフットワークで滑らかに駆け上がってきた。仕上がりも良く、態勢整う。

厩舎コメント

(ＧⅡでも)杉山晴師――前走はじっくり運んで、気持ち早めに踏みながら長く脚を使わせる理想通りの競馬ができました。条件はぴったりだと思いますし、ＧⅡでも牝馬限定戦なら。

ディヴィーナ　Ｍ．デムーロ

調教状態

前２週はＣＷで一杯に追って負荷をかけ、最終調整でも速い時計をマーク。手応えに余裕があり動きも機敏。

厩舎コメント

(1800ｍでも)友道師――牝馬ながら好調期間が長いタイプ。今回もいい状態で臨めます。返し馬の時からうまくコンタクトが取れてるので、レースに行っても折り合えています。鞍上は「1800ｍでも問題ない」と。好結果を期待したいですね。

ファユエン　横山和生

調教状態

速い時計は出さなかったが、硬さは見られないし、フットワークも軽快。前走からのデキ落ちはなさそう。

フィアスプライド　北村宏司

調教状態

１週前に坂路で一杯に追われて負荷をかけた。直前はＷコースで調整。力強い脚捌きは目を引いた。好気配。

プレサージュリフト　Ｃ．ルメール

調教状態

道中はそれほどムキにならずに走れていた。直線は３頭の中からグイグイと前に出る感じで絶好の手応え。バネが利き、動きも抜群。休養は長いが、仕上がり上々。

厩舎コメント

(充実期)太田助手――夏に無理しなかったことが良かったのか、凄く体調はいいですね。毎週、余裕を持って追われていて、充実期に入った印象です。1800ｍは保つと思っていますし、頑張ってもらいたいです。

ライラック　戸崎圭太

調教状態

小柄でも体の軸はしっかりとしていて、ほとんど走りがブレずにシャープに伸びてきた。気配はかなりいい。

ルージュエヴァイユ　横山武史

調教状態

久々でも気合がしっかり乗っていて、最後まで手綱は抱えたまま。しなやかなフォームも目立つ。好態勢。

厩舎コメント

(好勝負)黒岩師――先週しっかりと負荷をかけ、最終追い切りで終いの加速とフォームを確認。狙い通り状態を上げて臨めます。エプソムＣは枠順と並びを考慮しての積極策。今回も枠順次第ですが、競馬の形にはこだわっていません。緒戦から好勝負を。

ルージュスティリア　川田将雅

調教状態

先週は坂路で猛烈に速い時計をマークして、今週は前進気勢が強過ぎて、引っ張ったままで先着。相当な気迫を見せている。体調は万全。実戦での折り合いがすべて。

厩舎コメント

(態勢整う)田代助手――前走は４角で躓く場面が。それでももう一回伸びてきたし、牡馬相手にいい走りをしてくれた。その後は休ませてここを目標に調整。態勢は整っているよ。もともと能力を感じていた馬。メンタルが成長してきたので距離も大丈夫だと思うし、前に壁を作ってためが利けば。

2023年アイルランドＴ府中牝馬Ｓ予想

逃げ馬不在。どの馬が逃げるかもまったく分からない。過去10年で上がり600メートルが最も速かった年が13年の32秒８。逃げ馬が４着、２、３番手追走の馬でワンツー決着だった。こうした先行決着もあり得るが、馬群が凝縮すれば、究極の瞬発力勝負になる可能性もある。展開より瞬発力の記録を重視した。

管理人の予想印

◎ ルージュエヴァイユ
○ ディヴィーナ
▲ ルージュスティリア
◇ プレサージュリフト
△１ ストーリア
△２ シンリョクカ
△３ コスタボニータ

◎ルージュエヴァイユ

４勝中３勝が上がり最速を記録。１勝が第２位の32秒９で、重賞実績こそないが、フローラＳからオークスへ駒を進めたポテンシャルは互角。ここでは瞬発力は最上位の評価。

○ディヴィーナ

位置取り不問で速い脚を繰り出せるのがセールスポイント。スタート次第だが、逃げる可能性も少々考えている。展開が読みづらいだけに、今回は自在性が魅力だ。

▲ルージュスティリア

新潟の２歳新馬で32秒７を記録しており、坂のある東京でも同等のパフォーマンスを期待したい。３歳時はクラシックを狙うのにはまだ体力不足だったが、いよいよ重賞制覇の好機が訪れた。

◇プレサージュリフト

東京ではクイーンＣを勝っており、戦績通りの東京巧者。本質はマイラーなので、一瞬の切れで勝負できる土俵は合っている。前２戦は牡馬相手でメンバーも揃っていた。牝馬同士なら。

買い目

単勝/複勝

５

馬連

軸５、７
相手１、３、４、５、６、７、８、11