2024年中京記念過去データと予想分析

第72回 中京記念（Ｇ３）

2024年7月21日（日）　小倉競馬場　芝1800ｍ

中京競馬場の重賞ではもっとも長い歴史を持つ中京記念。しかし近年は代替開催が多く2020年は阪神、2021～22年は小倉。昨年は本来の中京に戻ったものの、今年は再び小倉で行われる。小倉での代替により距離は1800ｍになるが、引き続きサマーマイルシリーズの第２戦として施行。同シリーズがはじまった2012年以降の本競走優勝馬のうち、13年のフラガラッハ、15年のスマートオリオン、そして17年のウインガニオンが夏のマイル王の座に就いた。今年はどんな結果が待っているのか。過去の傾向を分析したい。

中京記念過去10年間配当金

中京記念過去10年間結果

中京記念過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

中京記念
人気別過去データ

中京記念
前走レース名別過去データ

中京記念
前走着順別過去データ

中京記念
前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

中京記念
年齢別過去データ

中京記念
馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

中京記念
種牡馬別過去データ

５、６番人気に妙味あり

過去10年、１番人気は【2.0.4.4】で連対率は20.0％だが、複勝率は60.0％とハンデ戦としてはまずまず。２～４番人気は複勝率20.0％で横並びで、このあたりよりは５番人気同40.0％、６番人気同60.0％のほうが妙味がある。小倉で代替された2021年は１→６→５番人気、22年は６→10→１番人気と、代替時でもこの１、５、６番人気は注目ということで良さそうだ。全体を通してみると２桁人気馬の好走も少なからず見られ、小倉でも１頭好走しているだけに、大穴狙いもおもしろい。

牡・セン馬は５、６歳馬が中心

2019年に３歳馬のワンツー決着があったものの、牡・セン馬の連対馬はほとんどが５歳以上。特に５歳【5.5.4.32】の好走が多く、複勝率も30.4％と優秀だ。次いで６歳が２勝。７歳以上は苦しい。３、４歳は数が少ないため中心という雰囲気にはならない。

一方、牝馬は好走馬６頭を４、５歳で３頭ずつ分け合っている。また６頭中５頭は５番人気以内で４頭は１、２番人気。牝馬を買うなら人気馬中心になる。

重ハンデ馬が好成績も……

牡・セン馬のハンデ別成績をみると、好走馬が多いのは55キロ台【3.1.1.19】複勝率20.8％、56キロ台【1.5.4.27】同27.0％、そして57キロが【2.1.1.18】同18.2％と、全体としては重ハンデ馬が優勢。ただ57.5キロ以上になると【1.0.0.14】に終わっており、全体的に負担重量が重くなった昨年も57.5キロ以上は12、13、14着に大敗した。57キロまでが目安と言えそうだ。なお牝馬は52～55.5キロの馬が好走している。

牡馬は前走マイル戦出走馬

今年と同じ小倉芝1800ｍで行われた2021年、22年の結果をみると、牝馬の好走馬２頭はどちらもマーメイドＳから200ｍの距離短縮。対して牡馬の４頭はいずれも1600ｍから200ｍの距離延長だった。ただ、同じサマーマイルシリーズである米子Ｓ組は【0.0.0.7】の不振なので注意したい。安田記念組なら凡走馬の巻き返しがあり、他のレースなら４～５着までには入っていた馬が狙いになりそうだ。

【小倉開催時の１～３着馬と前走（2021～22年）】

年 馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
2021 アンドラステ 牝5 1 1 マーメイドＳ 3 4
カテドラル 牡5 6 2 安田記念 9 12
クラヴェル 牝4 5 3 マーメイドＳ 5 2
2022 ベレヌス 牡5 6 1 谷川岳Ｓ 4 2
カテドラル 牡6 10 2 安田記念 18 18
ファルコニア 牡5 1 3 マイラーズＣ 4 3

栗東ＣＷの馬ナリ調整馬に注目

同じく小倉で代替された２回について、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で出走馬の追い切りを分析すると、栗東ＣＷ追い切り馬が【2.1.1.8】複勝率33.3％の好成績をマーク。好走馬の時計はまちまちだが、４頭とも馬ナリ調整だったことが共通点だ。栗東坂路組は該当馬が多い割に好走が少なく、複勝率11.5％と劣勢。好走した３頭ともラスト１ハロンが12秒１以下だったことで共通している。

【小倉開催時の主な追い切りコース別成績（2021～22年）】

コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東坂路 1-1-1-23 3.8% 7.7% 11.5%
栗東CW 2-1-1-8 16.7% 25.0% 33.3%
栗東Ｂ 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
小倉ダ 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%

2024年中京記念（Ｇ３）調教状態＆コメント

アナゴサン　松若風馬

調教状態

このところ攻めと実戦が直結。時計の感触以上のスピード感で軽快な動き。馬体も細いぐらいに仕上がった。

アルナシーム　横山典弘

調教状態

いつものようにテンションが高いが、四肢の送りはなかなかバネがある。コーナーワークもスムーズ。

厩舎コメント

(舞台合い好勝負)橋口慎師――木曜に最終追い切り。先週より手前の替え方がスムーズで、走り自体もなめらかでした。いい脚をそう長くは使えないタイプ。小回りの小倉は合ってると思います。時計の速い決着はむしろ歓迎。理想の内枠ですし、何とか好結果を。

エピファニー　杉原誠人

調教状態

テンションが高い馬で、輸送を短くするためか、栗東入厩。内にモタれることもなく、いつものように品のある好馬体。ラスト10秒台もかなりの強調点。

厩舎コメント

(条件ベスト)宮田師――前走は馬体が減ってイレ込んでいました。ゲート内でも落ち着きがなく流れに乗れなかったけど、折り合えたのは収穫です。この中間も１週前から栗東に入厩していつも通りの調整。態勢は整っています。小回りの1800メートルは一番、合っているし、当日乾いた馬場で走れればチャンスはあるでしょう。

エルトンバローズ　西村淳也

調教状態

少し太いのは事実で馬体重には注意だが、動きに緩慢さがなく、ゴール前はなかなかの迫力で力強く伸びた。

厩舎コメント

(59キロでも)杉山晴師――前走でも力は出し切ってくれていますが、天候に恵まれませんでした。良馬場で走らせたい馬ですからね。前走後は一旦放牧に出して状態を確認しながら調整。ダメージはなさそうです。59キロは想定内。小回り1800メートルは合っていますし、いい結果を出してほしいです。

カテドラル　幸英明

調教状態

テンをセーブしてやや行きたがっていたが、手綱を緩めると自然と加速して軽快に伸びた。坂路は常に動く。

セオ　岩田康誠

調教状態

気合を内に秘めた非常にいい併走追いが消化できた。見た目以上に時計が速く、回転のいいフットワークで登坂。久々になるが馬体もうまく仕上がってきた感じ。

厩舎コメント

(当日の気温が鍵)上村師――ここ２戦は着差以上に強い内容。素質に体が追いついて成長を感じる。今週は予定より速くなったが、満足のいく状態。小回りも問題ないと思うが、心配は当日の気温。昨夏の大敗は暑さも応えていた様子。極端に上がってほしくないね。

セルバーグ　和田竜二

調教状態

前進気勢が旺盛で少し掛かり気味だったが、許容範囲。細手の馬体だが、何とか維持してテンポ良く登坂。

厩舎コメント

(自分の競馬を)鈴木孝師――小倉大賞典が差のない競馬で、ここは当初から今年の目標にしていたレース。以前より落ち着きも出てきている。自分の競馬をしてどこまでやれるかだね。

ソレイユヴィータ　吉村誠之助

調教状態

中２週の再輸送。前回同様に余力残しの調整だが、毛ヅヤが良化して、前向きさも出てきた。一歩前進。

タガノパッション　Ｍ．デムーロ

調教状態

ハミが舌を越していたのはどうかだが、自分のリズムで軽やかに走れていた。もうひと気合欲しいが順調。

テーオーシリウス　西塚洸二

調教状態

まだ本当にいい時の迫力がないが、ひと息入れて馬体はかなり良くなっている。巻き返しがあるかも。

ニホンピロキーフ　田口貫太

調教状態

ゆったりした走りでも、ラストは速い。前走崩れたが、状態はずっといい。あとは落ち着くことだ。

厩舎コメント

(小倉は得意)大橋師――前走の敗因が掴めないけど、古馬になって使い減りをしなくなり、放牧から戻ったあとも動きは悪くないよ。平坦なコースが得意で小倉とは好相性。見直したい。

ボーデン　団野大成

調教状態

栗東入厩。去勢明けでいきなり結果を出した。スレンダーなボディで以前のように、カッカすることもない。ゆったりしたフォームで、反動はなさそうだ。

厩舎コメント

(進境あって)上原佑師――前走は展開にも恵まれた面はありましたが、課題の折り合いをクリアして、ラストにしっかりと脚を使った内容は収穫。暑さや輸送を考慮して直前追いはソフトにしましたが、同じくらいのデキで出走できそう。距離延長が有利とは言えないけれど、継続騎乗なのは好材料ですし、この条件の重賞でどこまでやれるか見てみたいですね。

ロングラン　松山弘平

調教状態

時計は地味だが、動きはなかなかいいアクション。美浦→栗東→小倉の輸送を考えるこれでいいか。悪くはない。

厩舎コメント

(好走舞台で)小島助手――輸送を考慮し、美浦でほぼ仕上げて11日に移動。現地での最終追いは芝で調整程度に。仕上がりはいい。今年は小倉大賞典と同舞台でハンデも手頃。癖はなくテン乗りも問題ないから、あとは展開だね。ペースが流れてくれれば。

ワールドリバイバル　小牧太

調教状態

北海道帰りだが、元気一杯。まだ絞れそうな体つきで持て余しているが、攻め駆けする馬だけあって動きはいい。