シリウスステークス 過去データ・傾向まとめ【10年分分析】
第29回 シリウスS(G3)
2025年9月27日(土) 阪神競馬場 ダート2000m
ダート中距離で行われるハンデ戦のG3競走・シリウスS。近年は2020~22年、24年と中京ダート1900mで代替されているが、今年は本来の阪神ダート2000mで行われる。 ハンデのG3戦ということで一線級の参戦こそ少ないものの、将来性豊かな馬がここをステップに大レースへと飛躍していった例は数多い。1400m時代にはブルーコンコルドなど、距離延長後にはワンダーアキュート、オメガパフューム、カフェファラオなどが優勝馬に名を連ねており、最近では2022年のジュンライトボルトが次走でチャンピオンズCを制している。今年はどの馬が制するのか。過去の傾向を分析してみよう。
好走馬の大半は7番人気以内
ハンデ戦ではあるが人気薄の好走はあまり見られず、3着以内馬30頭中27頭は7番人気以内(阪神開催時は18頭中17頭)だ。ただ、7番人気以内であれば複勝率10.0%の6番人気を除けば複勝率に大差はないため、ある程度の人気にさえ推されてさえいればどの馬からでも入れる。3連単は2017年の46万馬券から16年の5380円まで幅広く、1万円未満も3回。ハンデ戦でも「荒れる年もある」という程度であることには注意したい。
5歳馬の取捨には注意
牡・セン馬の年齢別では、3歳が連対率33.3%の好成績だが、昨年から3歳ダート路線に大きな変更があったため、今年も通用するデータなのかどうかは微妙なところ。4、5、6歳は好走確率に大差はなく、7歳以上は苦しい。
このうち好走馬がもっとも多い5歳馬は前走クラス別の成績に特徴があり、中央の重賞だった馬は【0.0.0.8】、地方競馬だった馬は【0.0.0.4】で、前走3勝クラスかオープン特別組からしか好走馬は出ていない。後述するが、5歳以外であれば中央、地方のダートグレード競走からの好走馬も多い。
前走オープン特別なら前走1番人気か1着
前走クラス別で好走馬が多いオープン特別組は計【3.6.5.65】複勝率17.7%。好走数は多いが率としてはさほど高くない。その好走馬14頭を見ると、前走で1番人気だった馬や1着だった馬が多く、14頭中11頭は少なくともどちらかには該当していた。ただ1番人気1着というパターンの好走馬は3頭しかいないため、特にプラス材料にはならない。どちらかにさえ該当していればチャンスがある。
【前走オープン特別からの好走馬(過去10年)】
年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
2015 ダノンリバティ 1 2 BSN賞 2 1
2016 マスクゾロ 1 1 ジュライS 2 1
ピオネロ 2 2 BSN賞 1 1
アポロケンタッキー 4 3 ブリリアントS 1 1
2017 メイショウスミトモ 11 1 ラジオ日本賞 12 7
2019 アングライフェン 7 2 スレイプニルS 1 4
メイショウワザシ 5 3 阿蘇S 1 4
2020 サクラアリュール 7 2 三宮S 6 8
エイコーン 9 3 BSN賞 9 5
2021 ブルベアイリーデ 2 3 BSN賞 3 1
2022 ジュンライトボルト 4 1 BSN賞 4 1
2023 アイコンテーラー 2 2 BSN賞 8 1
ヴァンヤール 3 3 BSN賞 1 3
2024 オメガギネス 1 2 三宮S 1 1
重賞組なら前走3番人気以内かJpn1
前走が重賞(中央、地方とも)だった馬は【6.2.4.39】で複勝率23.5%と、勝利数は多いが好走確率はオープン特別組とさほど差がない。この組の好走馬12頭のうち4頭は、帝王賞など前走でJpn1に出走していた。残る8頭中7頭は前走3番人気以内で、これに該当しなかったサンライズソアは平安S7番人気1着。重賞組は前走が「Jpn1」「3番人気以内」「1着」のいずれかには該当することが好走条件だ。
【前走重賞からの好走馬(過去10年)】
年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
2015 ナムラビクター 2 3 平安S 2 4
2017 ピオネロ 3 3 エルムS 2 7
2018 オメガパフューム 2 1 JDダービー 4 2
サンライズソア 3 3 平安S 7 1
2019 ロードゴラッソ 6 1 マーキュリーC 2 4
2020 カフェファラオ 1 1 JDダービー 1 7
2021 サンライズホープ 4 1 プロキオンS 1 6
ウェスタールンド 5 2 エルムS 3 4
2022 ハピ 2 2 レパードS 2 3
オーヴェルニュ 7 3 帝王賞 7 9
2023 ハギノアレグリアス 1 1 帝王賞 6 4
2024 ハギノアレグリアス 5 1 平安S 2 7
栗東坂路組なら4ハロンの時計が遅めの馬
過去10年のうち、阪神で開催された6回について好走馬の追い切りを分析すると、好走馬はすべて栗東の坂路かCW追いの馬から出ていた。 数が多いのは栗東坂路組【4.4.5.40】で、このうち4ハロンの時計が54.3秒以上を要していた馬は複勝率38.9%。54.2秒以下は同17.1%と差がある。また、連対率は33.3%対5.7%とかなり大きく開いており、いずれにせよ4ハロンが遅めの馬のほうが狙いだ。栗東CW組は、助手騎乗で追われた馬が複勝率40.0%の好成績を残している。
【主な追い切りコース別成績(過去10年、阪神のみ)】
コース 条件 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東坂路 全 4-4-5-40 7.5% 15.1% 24.5%
4F~54.2秒 1-1-4-29 2.9% 5.7% 17.1%
4F54.3秒~ 3-3-1-11 16.7% 33.3% 38.9%
栗東CW 全 2-2-1-18 8.7% 17.4% 21.7%
助手騎乗 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
その他 1-0-0-12 7.7% 7.7% 7.7%
美浦南W 全 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
2025年シリウスS(G3)調教状態&コメント
エナハツホ 西塚洸二
調教状態
この厩舎得意の火曜追い。いつものように動きはシャープ。ただ、実戦での根性が足りない。アテには……。
グーデンドラーク 吉村誠之助
調教状態
久々に1週前に長めからビシッと攻めた。おかげで馬体の締まりは良好。ただ、集中力を欠く感じで気配平凡。
サイモンザナドゥ 池添謙一
調教状態
馬体は太くはないし、動きは軽快。シャドーロール&マルタン着用で頭が高いが、概ねいつもの姿で。
厩舎コメント
(充実している)小林師――動き、体つきを見ても馬が充実していますね。前走以上の状態で臨めます。2000mがどう出るかですが、その点に対応してくれたら重賞で頑張れてもと思います。
ジューンアヲニヨシ 西村淳也
調教状態
5月以来の実戦でも気合乗りが良く、体全体をしっかりと使えて迫力のある動き。好仕上がりで巻き返し可能。
厩舎コメント
(砂に戻し)松下師――夏に弱いタイプですが、夏負けせずに順調にきましたね。稽古は動いていますし、具合が良さそう。手応えほど伸びない感じなので、今回はブリンカーを着けます。ダートに戻しますし、終いの甘さを、ブリンカーでカバーできれば。
ジンセイ 川田将雅
調教状態
先週のCWは内めを回っての時計だし、今週も追われてから姿勢が沈まずフラフラして遅れた。本調子とは。
厩舎コメント
(好勝負を期待)庄野師――極端なスローで上がりが速いなか、重賞でもメドの立つ走りができたね。帰厩後の動きが良く、特に先週は時計も内容も凄く良かったように、稽古でもしっかりと動けるようになっている。ハンデ戦で斤量差もあるので、好勝負を期待。
タイセイドレフォン 田口貫太
調教状態
木曜追い。いつものように稽古はさっぱり動かない。叩いた効果というより、いい意味で変化はない。
タイトニット 坂井瑠星
調教状態
左へモタれるのを矯正しつつ。それを思えば12秒0は十分か。脚捌きにも力強さは出てきた。これで整うはず。
厩舎コメント
(噛み合えば)今野師――大型馬の休み明けですが、猛暑のなかでも元気一杯で過ごせましたし、思っていた以上にいい気配で調整が進んでいます。前走は前が止まらず展開が向きませんでした。そのなかで外を回って力は示しています。展開がうまく噛み合えば。
テーオーパスワード 松山弘平
調教状態
前走時も良かったが、この中間は更に迫力を増す。直前はセーブ気味だったが、ラストは集中力があって、低く鋭く伸びてきた。仕上がりとしては文句なし。
厩舎コメント
(斤量増も)友道助手――久々でしたが仕上がりが良かったし、最後は突き放していい勝ち方をしてくれました。暑かったのでレース後1週間休ませましたが、涼しくなって体調も戻ってきましたね。前走の反応の鈍さも使ったことで良くなるはず。ハンデは更に重くなりますが、もっと上に行くのならこなしてほしいと思っています。今後のためにも賞金加算を。
ブライアンセンス 岩田望来
調教状態
中間は稽古で遅れが続いている。追わせるタイプとはいえ、これだけ動けないのは心配。今回は割引が必要。
厩舎コメント
(態勢整う)斎藤誠師――エルムS後は短期放牧を挟み、ダメージも残らず順調な立ち上げ。帰厩後の追い切りは地味でも時計的には及第点。順調に仕上がりました。特長を掴んでいる鞍上に手が戻り、ハンデも想定内。チャンスはあると思います。
ホウオウプロサンゲ 菱田裕二
調教状態
中1週でもビシッと。馬体には迫力があって動き自体も力強い。ダートはこなせそう。デキもいいだけに注意。
ホウオウルーレット 岩田康誠
調教状態
先週はWで動いていたようだが、今週は坂路で新馬相手に先行していながら脚いろで見劣ってしまっていた。
厩舎コメント
(ムラだが)栗田徹師――いつ走るのか掴みどころがないタイプ。体を立派に見せるよりも少し細身の方が走る傾向にあり、今回も体はシュッと見せる。阪神2000mの舞台もいいと思う。
メイプルリッジ J.モレイラ
調教状態
去勢明け。細い感じはないが、集中力に欠ける仕草が多く、精神面でムラな面がありそう。理想はひと叩き。
厩舎コメント
(息は荒い)堀師――NF空港から函館競馬場へ入厩し、美浦へ戻ってから本格的な調教を開始。去勢で体が減っていて、太め感はないが、息は荒くて反応が鈍い。それがこの馬の持ち味とも言えるが、速いラップが出ない分、常に満足な仕上がりではない。実戦ではジリジリと脚を使うが……。
ラインオブソウル 松若風馬
調教状態
動くタイプにしては少しこぢんまりした感じ。ただ、パワーは感じた。もう少し気合が前面に出てくれば。
ルクスフロンティア 武豊
調教状態
3角は内を回って、直線はなかなか左手前に替わらなかったが、まずまずの動き。ホライゾネットを着用して気難しい感じがかるが、体そのものは張りがある。
2025年シリウスS(G3)予想
管理人の予想印
◎ テーオーパスワード
○ ジンセイ
▲ タイトニット
◇ ジューンアヲニヨシ
△1 ブライアンセンス
△2 ホウオウルーレット
△3 サイモンザナドゥ
△4 メイプルリッジ
◎テーオーパスワード
前走は久々で昇級戦。勝負どころの反応はやや鈍かったが、直線で外に出すと勢いがつき、一気に差し切った。終わってみれば実に強かった。まだ底を見せておらず、動きも一段と良化。勝って賞金を加算し、更なる高みを目指す。
○ジンセイ
初めてのダート重賞挑戦だった前走が中身の濃い4着。オープンでも十分やれるメドが立った。ダートではまだ崩れたことがなく、立ち回りも自在。ここを目標に乗り込みも入念。緒戦から注目。
▲タイトニット
前走はスローな流れだったうえに外枠でずっと外を回らされる形。それでも見せ場を作り、2着とは差がなかった。大型でも久々を苦にしないタイプで仕上がりも合格点。立ち回りひとつ。
◇ジューンアヲニヨシ
ダートはオープンで4戦して2353着。ここでも力は見劣らない。リフレッシュして久々でもいい状態。今回はブリンカーも着用。集中力が増せばもうひと押しが利いても。 あとは、ブライアンセンス、ホウオウルーレット、サイモンザナドゥ、メイプルリッジに注意。
買い目
馬連
軸6
相手7、14、3、11、13、8、4
3連単
1着6
2着7、14、3
3着7、14、3、11、13、8、4
1着7、14、3
2着 6
3着7、14、3、11、13、8、4





