2024年サウジアラビアロイヤルカップ過去データと予想分析
第10回 サウジアラビアロイヤルカップ(G3)
2024年10月5日(土)東京競馬場 芝1600m
13年までオープン特別だったいちょうSが14年に重賞に格上げされ、翌15年にサウジアラビアロイヤルカップと改称された。いちょうSは長い間距離1600mで実施されていたが、12~13年は1800mとなり、重賞になった14年から再び1600mに戻された。重賞になってからはダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスなど後のG1馬が名を連ね、ハイレベルな争いが繰り広げられてきた。昨年はゴンバデカーブースが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。重賞に格上げされた14年以降のデータから、レースの傾向を探る。
1~4番人気が強く、ほぼ本命戦
平均配当は馬連が1725円、3連単は2万2293円とかなり堅い。ただし、22年は馬連8800円、3連単が12万円台と波乱だった。1番人気は馬券を外したのが2回と安定しており、馬券圏内30頭中26頭が1~4番人気で、5番人気以下は4頭のみ。人気薄の出番は、あまり期待できない。
人気のノーザンファーム産は堅い
生産者別の成績では、ノーザンファーム【4.7.5.8】が馬券圏内30頭中16頭と半数以上を占めており、複勝率は66.7%。ノーザンファーム産は1or2番人気【3.7.2.1】だと複勝率92.3%とほぼ完璧だが、3~4番人気【1.0.3.2】はまずまず、5番人気以下【0.0.0.5】は全滅。人気通りの結果になる。
【生産者別の成績(過去10年)】
生産者 成績 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 4-7-5-8 16.7% 45.8% 66.7%
下河辺牧場 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
ケイアイファーム 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
エスティファーム 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
社台コーポレーション白老ファーム 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
競優牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
パカパカファーム 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
豊洋牧場 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
猿橋義昭 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
社台ファーム 0-0-1-6 0.0% 0.0% 14.3%
レイクヴィラファーム 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
棚川光男 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
下屋敷牧場 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
沖田博志 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
新馬勝ちで上位人気が中心
ステップレースは、新馬組【7.8.3.14】は複勝率56.3%と好走確率が高く、1~3番人気【7.7.2.4】だと、複勝率80%と安定している。未勝利組【3.0.4.21】は複勝率25%とまずまず。この2つで馬券圏内30頭中25頭を占めている。重賞組【0.1.3.13】は未勝利と不振だが、1or2番人気に支持された馬はいない。
前走東京芝1600mや左回りが好成績
前走のコース別成績では、このレースと同じ東京芝1600m【5.1.1.2】が好調。直線が長い阪神芝1800m外【2.0.0.1】も好成績を残している。不振なのは中山芝1600m【0.0.0.19】。前走距離別の成績は、同距離の1600m【6.7.7.39】が複勝率33.9%と好走確率が高く、1800m【2.2.2.12】は複勝率33.3%となかなか良い。
また、前走左回り【5.8.8.21】は複勝率50%と抜群の成績だが、右回り【5.2.2.52】は複勝率14.8%とよくない。
美浦南Wでラスト1ハロン13秒以下
サウジアラビアロイヤルCとして行われた過去9年の追い切りのコース別成績を調べたところ、好走馬が多かったのは美浦南W組【5.5.4.26】で複勝率35%、好走確率が高かったのは栗東坂路組【1.4.3.14】で複勝率36.4%だった。
美浦南W組の特徴は、ラスト1ハロンが13秒0以下なら【3.4.2.12】で複勝率42.9%と好走確率が高いが、13秒1以上【1.0.1.11】は複勝率15.4%と悪かった。美浦南Wでラスト1ハロンの速い馬を狙おう。
【追い切りコース別の成績(過去9年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 1-4-3-14 4.5% 22.7% 36.4%
CW 2-0-0-7 22.2% 22.2% 22.2%
美浦 南坂路 0-0-2-11 0.0% 0.0% 15.4%
南W 5-5-4-26 12.5% 25.0% 35.0%
その他 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
【美浦南W組のラスト1ハロンのタイム別の成績(過去8年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~13秒0 3-4-2-12 14.3% 33.3% 42.9%
13秒1~ 1-0-1-11 7.7% 7.7% 15.4%
2024年サウジアラビアRC(G3)調教状態&コメント
アルテヴェローチェ 佐々木大輔
調教状態
舌がハミを越して気性的に散漫な面は残るが、それでも楽に時計が出て身体能力は非常に高い。好仕上がり。
厩舎コメント
(能力高く)須貝尚師――追い日はあれだけの時計が出たけど、物見をして余裕があったくらい。何しろ心肺能力が高いよ。先々は大きなところを狙っていける素材。ここでもいい競馬を。
アルレッキーノ C.ルメール
調教状態
楽な手応えで1ハロンは11秒1。テンションは上がっていないし、バネが利き、脚捌きも抜群。申し分ないデキ。
厩舎コメント
(賞金加算を)国枝師――スピードがあるので前走は距離を短縮。マイルで競馬はしやすかった。軽い走りなので開幕週の馬場も合う。相手に合わせる競馬をして賞金加算できれば更にいいね。
シンフォーエバー 菅原明良
調教状態
派手な時計は出していないが、直前はスムーズに折り合って軽快なフットワーク。馬体も引き続き良く見せる。
厩舎コメント
(開幕週歓迎)清水亮助手――前回のように坂路だと乗り難しい面を見せますが、ポリトラックでは折り合いもつきましたし、ジョッキーに感触を掴んでもらえた点でもプラスでしょう。走りが軽いので、開幕週の綺麗な馬場は歓迎できますし、ハナにこだわらなくてもレースはできると思います。
タイセイカレント 横山武史
調教状態
ハミを噛んで力み気味で、道中から速いラップ。追われて伸びるか疑問だが、調整自体は至って順調。
厩舎コメント
(動き変わり)荒木助手――切れるイメージがなくハナを切ったようですが、直線でも意外と余力があったようです。先週も取りつく時の脚が良く、今週はいい行きっぷりで51秒台。使って動きが変わってきましたが、相手が揃いましたね。胸を借りる気持ちです。
ニシノルアノーヴァ 永野猛蔵
調教状態
3頭の中で手応え十分。経験を積みつつ、折り合いがスムーズになってきた。動きも機敏。好気配をキープ。
フードマン 松山弘平
調教状態
ブレのない走りでスムーズに加速。馬体やフットワークのバランスが良く、キャリア1戦ながら完成度が高い。
厩舎コメント
(速い時計歓迎)小栗師――初戦は上手に乗ってくれました。走りが綺麗なので、良馬場ならもっと走れそうです。1400mに使いましたが、マイルの方がいいと思いますよ。まだ芯が通ってなくてこれから良くなる馬ですが、使った上積みは感じます。速い時計も歓迎。ハナにはこだわりません。重賞でどれだけやれるか楽しみですね。
マイネルチケット 戸崎圭太
調教状態
ピッチの利いたフットワークで軽やかに登坂。重賞に入るとやや迫力不足ではあるが、調子は良さそう。
厩舎コメント
(余力あり)宮師――前走はためて弾けた。フラフラしながらでまだ余力もあったね。道中で力みはあったけど、1600mまでならこなせそう。長距離輸送で落ち着いて臨めるか、スローになってどれだけ脚を使えるか、分からない部分はあるが、重賞でも楽しみ。
2024年サウジアラビアRC予想
近年は少頭数が多く、馬場悪化や縦長の展開など、イレギュラーがなければポテンシャル=瞬発力の勝負になる。GⅠで通用するかどうかはタイムと上がり600メートル、そして、勝ち方と着差が問われる。勝ち上がったレースの検証が予想のスタート地点。
管理人の予想印
◎ アルレッキーノ
○ マイネルチケット
▲ アルテヴェローチェ
◇ フードマン
△1 タイセイカレント
△2 シンフォーエバー
◎アルレッキーノ
3回東京競馬の新馬で断トツの記録は、クロワデュノールの1分46秒7。そこで2着。未勝利Vのタイムも速い。前向き過ぎる嫌いがあり、半姉チェルヴィニアとはタイプが違うが、優にクラシック候補と言える。逃げてもいいが、折り合っていい勝ち方をしたい。
○マイネルチケット
単純なタイム比較なら、未勝利Vのタイムは優秀。ただ、前走がハイペース、新馬2着が平均ペース。スローペースになった時、いわゆる東京の瞬発力勝負に対応できるかどうかが鍵。
▲アルテヴェローチェ
ペースが遅く、勝ちタイムは地味だが、メンバーの揃っていた新馬V。着差以上に強かったと言えなくもない。母の父ディープインパクトの良血で、クラシック級の底力を秘める。
◇フードマン
1400メートルの逃げ切り勝ちは、この重賞とマッチしないが、重馬場で1分22秒6は優秀なタイム。距離が延びて控えるレースになった時、折り合って走れるかどうか。そこがポイントだろう。




