2024年日経新春杯過去データと予想分析

第71回 日経新春杯（Ｇ２）

2024年１月14日（日）　京都競馬場　芝2400ｍ

年明けに行われる最初のＧ２競走・日経新春杯。古馬中～長距離路線の一角を占めるこの一戦、ここ３年は中京競馬場の芝2200ｍで代替されていたが、本来の京都・芝2400ｍに戻っての開催になる。近年では2017年のミッキーロケット（翌年宝塚記念１着）、19年のグローリーヴェイズ（同年香港ヴァーズ１着）など、優勝馬から後にＧ１で活躍する馬も多く出ている一戦。敗れた馬の中にも16年２着のシュヴァルグランなどがおり、今後の古馬戦線へ向けて注目の欠かせないレースだ。そんな日経新春杯をデータから分析してみたい。

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

着別度数とは？

左から
1着回数-2着回数-3着回数-着外（4着以下）回数
/全出走回数
のことを意味しております。
つまり上記の場合、過去10年間で３走中
1番人気だった馬の1着は0回
2着は1回
3着は0回
着外（4着以下）は2回となります。

日経新春杯過去10年間配当金

日経新春杯過去10年間結果

日経新春杯過去10年間結果前走レース

日経新春杯
人気別過去データ

日経新春杯
前走レース名別過去データ

日経新春杯
前走着順別過去データ

日経新春杯
前走コース別過去データ

日経新春杯
単勝オッズ別過去データ

日経新春杯
騎手別過去データ

日経新春杯
枠番別過去データ

日経新春杯
前走上り3F別過去データ

日経新春杯
前走人気別過去データ

日経新春杯
前走クラス別過去データ

日経新春杯
前走場所別過去データ

日経新春杯
前走距離別過去データ

日経新春杯
脚質別過去データ

日経新春杯
年齢別過去データ

日経新春杯
馬体重過去データ

日経新春杯
ハンデ別過去データ

日経新春杯
種牡馬別過去データ

１～３番人気で計８勝も……

過去10年、１番人気が【3.3.0.4】で複勝率60.0％、２番人気は【4.1.0.5】と４勝。３番人気も１勝を挙げ、ハンデ戦ながら優勝馬10頭中８頭を１～３番人気馬が占めている。その一方で、10番人気が【0.2.0.8】と２連対を記録するなど穴馬の好走も少なくない。近年は以前と比べ３連単の高配当が増えている印象だが、中京代替の影響ととるか、代替開催とは関係なく近年の傾向としてとらえるかは難しい。いずれにしても１着候補には人気馬を据え、２～３着はヒモ荒れの可能性も踏まえた組み立てをしたいレースだ。

京都では外枠苦戦

過去10年のうち中京で行われた近３年を除く京都開催７回の枠番別成績をみると、７枠が【0.0.2.13】と連対なし、そして８枠は【0.0.0.15】と３着以内馬も出せていなかった。それぞれ人気馬も一定数はいる中でのこの成績だけに、外枠不利と考えて差し支えないだろう。１～６枠では５枠の連対率の低さが気になる程度で、各枠から最低１頭は連対馬が出ている。特に１～３枠の複勝率が高い傾向だ。

連対候補は４歳馬が中心に

牡・セン馬の年齢別では、４歳馬が群を抜く７勝を挙げ、勝率25.0％、連対率35.7％。３着は昨年のプラダリア１頭で、好走すれば連対まで届く可能性が高い。４歳の勝率が高いため他はいまひとつだが、複勝率なら５歳も上々で、６歳もさほど悪くはない。７歳以上はまったく好走していないため軽視していいだろう。なお、牝馬は５歳馬が１回、６歳馬が２回好走しており、牡・セン馬とはやや傾向が異なる。

前走ＯＰ・重賞組の巻き返しに注意

前走1000万条件（現２勝クラス）の馬でも【0.1.1.2】と２頭が馬券に絡む一方で、Ｇ１組も【6.1.1.26】と、クラスやレース別の好走馬は分散している。そんなクラスを問わず、前走着順だけに注目してみると、前走１～３着馬が【3.6.7.26】で複勝率38.1％、４～５着も計【3.2.0.8】同38.5％と前走で掲示板に乗っていた馬の好走確率が高い。ただし前走オープン・重賞組は６着以下からの巻き返しも多く、条件戦組は前走１着馬が中心。逆にオープン・重賞組は前走３着以内馬が意外に苦戦している印象も受ける。

１着候補は坂路4F、CW6Fの時計に注目

過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、好走馬の大半は栗東での追い切り馬。その栗東で坂路とＣＷを比較すると、ＣＷ組が複勝率24.1％などやや優勢だ。 　また１着馬に注目すると、栗東ＣＷ組は優勝した４頭中３頭が６ハロン83.0秒以上。2022年のヨーホーレイクこそ81.1秒だったが、全体としては82.9秒以下の連対馬５頭中４頭が２着と勝ち切れない傾向だ。対して栗東坂路組は、優勝馬５頭中４頭が４ハロン53.9秒以下と、こちらは全体の時計を要した馬からは勝ち馬が出づらい。

【主な追い切りコース別成績（過去10年）】

コース タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東ＣＷ 全 4-6-3-41 7.4% 18.5% 24.1%
6F ～82.9 1-4-0-19 4.2% 20.8% 20.8%
6F 83.0～ 3-2-3-22 10.0% 16.7% 26.7%
栗東坂路 全 5-3-4-50 8.1% 12.9% 19.4%
4F ～53.9 4-1-3-25 12.1% 15.2% 24.2%
4F 54.0～ 1-2-1-25 3.4% 10.3% 13.8%
美浦南Ｗ 全 1-0-1-14 6.3% 6.3% 12.5%
美浦南坂路 全 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%

2023年日経新春杯（Ｇ２）調教状態＆コメント

インプレス　角田大河

調教状態

一生懸命走っていたが、終いは格下馬に詰め寄られ同入。この点がどうかも、全体的にはキビキビした動き。少なくとも休養前よりは集中力があった。

カレンルシェルブル　武豊

調教状態

全休明けの水曜追い。上がり重点で実に軽快。馬体も引き続き張りがある。高いレベルで安定。

サトノグランツ　川田将雅

調教状態

牡馬にしては仕上がり早で、アウトラインはキチッとできている。Ｐコースでも11秒１は速い。この時季にしては毛ヅヤが冴えており、自身の力は出せる。

厩舎コメント

(態勢整った)友道師――前走は緩急のある流れも合わなかったけど、あの結果はＧⅠの壁かなと思います。やる毎に動きは良化。まだ緩さは感じますが、何とか間に合いました。坂の下りでエンジンをかけられる京都コースは合いますし、展開ひとつでは。

サヴォーナ　池添謙一

調教状態

余力の手応えで前回時と同タイムをマークした。若さを残すものの、久々でもスカッと見せて脚捌きも軽快。

厩舎コメント

(期待して)柴田助手――緩さは残っていますが、いい肉がついて馬体がしっかりしてきました。成長力があると思いますし、稽古の動きもいいですからね。今年の活躍を期待している馬。好スタートを切りたいですね。

シンリョクカ　木幡初也

調教状態

１週前に破格の時計をマーク。そのせいか今週は滑らかな脚捌きで勢いも出た。復調ムードあり。

ディアスティマ　北村友一

調教状態

久々になるが、馬体はいつもより太く見せていないのはいい傾向。適度に気合が乗ってたぐりの強い脚取り。

厩舎コメント

(先行策で)高野師――体に張りがあってコンディションは良好ですよ。持久力が身上。前、前で運んで持ち味を生かせれば、変わっていいと思います。

ナイママ　和田竜二

調教状態

内ラチ沿いを単走で上がってくる。元気は良かったとはいえ、馬体も含めて変わらず。上積みは薄そう。

ハーツイストワール　田辺裕信

調教状態

外めで楽々と好時計。バランスが良くなり、動きも機敏。坂路でしかできなかった前回とは中身が違うか。

厩舎コメント

(上積み有)国枝師――明けて８歳だが、休養も長かったし、年齢的な衰えもない。今週はコースで追って動きも良かったし、使った上積みはある。初めての京都でも対応できそう。

ハーツコンチェルト　松山弘平

調教状態

先行で劣勢でも時計自体は悪くない。物足りなさが残るのは確かだが、入念に乗り込んで気配は上向きか。

厩舎コメント

(斤量軽い)武井師――追い切りでの反応が今ひとつでトップギアへの移行が遅いのが気掛かり。思ったよりハンデは重かったが、それでも３勝クラスの身な分、他馬より斤量は軽い。それだけに負けられない気持ちはある。

ヒンドゥタイムズ　Ａ．ルメートル

調教状態

３頭併せの内で楽々と先着。とにかく前進気勢が目立つし、休養前より活気がある。立て直していい感じ。

厩舎コメント

(舞台合う)斉藤崇師――年をとってズブくなってきた分、2400メートルくらいあった方がレースをしやすそう。それに直線が平坦な京都は合いますよ。うまく噛み合えば、前走以上にやれそう。

ブローザホーン　菅原明良

調教状態

除外もあり乗り込みは十分過ぎるほど。重心が低く、単走でも迫力を感じさせた。心房細動の影響はなさそう。

リビアングラス　田口貫太

調教状態

向正面行きたがった感じで、直線は競馬のようになった。ラストはもうオツリがなかった。今回は地味。

厩舎コメント

(京都は上手)安藤助手――先週でも使えたほどの体調ですが、距離適性を考慮してここへ。前回はリズム良く走れませんでしたが、ハンデも手頃ですし、当コースは上手に走れる馬。菊花賞や京都新聞杯の走りができれば。

リレーションシップ　高田潤

調教状態

３頭併せの外で遅れはしたが、自身は余裕があった。トモの具合も良さそうだ。フォルムもいい。

レッドバリエンテ　西村淳也

調教状態

相手は格下２頭だったが、３頭併せの内で持ったままの手応え。折り合いもピタリ。軽快なフットワークで休養前以上のビジュアルも好感が持てる。

厩舎コメント

(前走窮屈)福永助手――前走は直線で狭くなる場面がありましたが、最後はよく伸びていました。放牧を挟みましたが調整は順調です。引き続きハンデ戦ですし、スムーズならですね。

2023年日経新春杯予想

管理人の予想印

◎ ハーツコンチェルト
○ サヴォーナ
▲ レッドバリエンテ
◇ サトノグランツ
△１ リビアングラス
△２ ハーツイストワール
△３ ヒンドゥタイムズ
△４ ディアスティマ

◎ハーツコンチェルト

まだ器用さがないので菊花賞は勝負どころでゴチャついたのが痛かった。賞金的には格下だが、能力は十分。今回はハンデ戦で斤量面が有利。坂の下りを利用してスムーズに加速できれば。

○サヴォーナ

神戸新聞杯は恵まれた感もあったが、菊花賞は向正面から長く脚を使って５着。着実に力をつけている。大型馬でも久々を苦にせず、仕上がりも良好。流れに乗ったレースができればいきなり勝ち負けに。

▲レッドバリエンテ

昇級戦の前走は消極的なレースになり、直線もうまく捌けずまともに脚を余したが、それを考えれば十分にメドが立った。放牧を挟んだが、ここを目標に好仕上がり。スムーズなら。

◇サトノグランツ

菊花賞が案外だったが、距離が長くて流れも合わなかった。実力的には◎〇に勝るとも劣らない。実績のある2400メートルなら57.5キロでも巻き返し十分。

あとは、
リビアングラス、ハーツイストワール、ヒンドゥタイムズ、ディアスティマ
に注意。

買い目

馬連

軸７
相手13、５、14、10、11、６

3連複

軸７
相手13、５、14、10、11、６