2024年鳴尾記念過去データと予想分析

第77回 鳴尾記念（Ｇ３）

2024年６月１日（土）京都競馬場　芝2000ｍ

1951年に創設されて以降、これまで何度も条件が変更されてきた重賞レース、鳴尾記念。12年からは現在と同じ６月に芝2000ｍの重賞として行われ、宝塚記念のステップレースという位置づけとなった。今年は阪神競馬場が改修工事のため、京都芝2000ｍで行われる。昨年はボッケリーニが勝利した。過去10年のデータを使って、このレースを検証する。

鳴尾記念過去10年間配当金

鳴尾記念過去10年間結果

鳴尾記念過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

鳴尾記念
人気別過去データ

鳴尾記念
前走レース名別過去データ

鳴尾記念
前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

鳴尾記念
馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

鳴尾記念
種牡馬別過去データ

上位人気はまずまずで、ヒモ荒れに注意

平均配当は馬連が4020円、３連単は11万1585円。１番人気【2.3.0.5】は連対率50％とまずまず安定している。連対馬20頭中11頭が１～３番人気。７番人気以下が８頭馬券に絡んでおり、そのうち６頭が２or３着。ヒモに人気薄が突っ込んでくる傾向にある。

好走確率が抜群に高いのは４歳

年齢別の成績は４歳【1.4.4.7】が複勝率56.3％と圧倒的に好成績を残している。５歳【5.3.1.21】は最多の５勝をマークし、複勝率30％とこちらも高い。６歳以上になると、成績が悪くなる。なお５歳は１～４番人気【4.1.0.5】だと馬券に絡む確率が高く、５番人気以下【1.2.1.16】は振るわない傾向だ。

新潟大賞典組の４歳は堅実

ステップレースはバラバラ。その中でも出走馬は少ないが天皇賞春組【3.0.0.2】が好走確率が高い。もっとも馬券に絡んだのが多いのは新潟大賞典組【1.3.2.18】で、４歳【1.1.1.1】が複勝率75％で、５歳以上【0.2.1.17】は複勝率15％で苦戦傾向だ。

重賞大敗馬の巻き返しに注意！

前走の着順別成績では、６着以下からの巻き返しが目立っている。前走６～９着【3.2.4.24】は複勝率27.3％と好走確率が高く、前走10着以下【2.2.2.37】も複勝率14％と健闘している。馬券圏内30頭中15頭が前走６着以下の馬だ。前走６～９着で馬券に絡んだ馬の前走は、オープン特別３頭、重賞が６頭。前走10着以下で馬券に絡んだ馬の前走は、すべて重賞だった。

栗東ＣＷでラスト３ハロンが遅い馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べた。栗東ＣＷ組【5.6.3.37】が好走馬が多く、複勝率も27.5％と高かった。栗東坂路組【5.4.4.41】は複勝率24.1％と平均的だった。

好走馬が多い栗東ＣＷ組の傾向は、ラスト３ハロンのタイムが38秒０以下【2.2.0.18】なら、複勝率18.2％とイマイチで、38秒１以上【3.4.3.19】は複勝率34.5％と好調だった。栗東ＣＷでラスト３ハロンのタイムが38秒１以上の馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-4-4-41 9.3% 16.7% 24.1%
ＣＷ 5-6-3-37 9.8% 21.6% 27.5%
その他 0-0-3-13 0.0% 0.0% 18.8%

【栗東ＣＷ組のラスト3ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～38秒0 2-2-0-18 9.1% 18.2% 18.2%
38秒1～ 3-4-3-19 10.3% 24.1% 34.5%

2024年鳴尾記念（Ｇ３）調教状態＆コメント

アウスヴァール　古川吉洋

調教状態

上がり重点だったので、馬場が良かったことも手伝ってよく伸びた。体つきも悪くはない。今回が正念場。

アリストテレス　横山典弘

調教状態

順調に乗っているが、どうも迫力がない。距離延長はいいのだろうが、菊花賞２着時のデキは戻らないか？

エアサージュ　松山弘平

調教状態

シャープな脚捌きで、スピード感たっぷり。いつも良く見せる馬ではあるが、上々の仕上がりで臨めそう。

厩舎コメント

(リズム良く)池添学師――前走は強引な競馬になりましたが、思ったより止まっていません。重賞でも力は通用しますね。京都の2000ｍは走り慣れたコース。出たなりでリズム良く運べれば。

カラテ　高杉吏麒

調教状態

転厩したことで調教のやり方も違ってくるとはいえ、50秒８はこれまでの時計を大幅に更新する自己ベスト。実戦並みの追い比べて気迫も感じられた。変身あるかも。

スカーフェイス　松若風馬

調教状態

力強い脚捌きでしっかりと動いた。前回とは追われたコースが違うので比較しづらいが、持ち直しているはず。

ディープモンスター　浜中俊

調教状態

軽やかなフットワークでスイスイと登坂。取消明けの久々となるが、仕上がりに関しては何の心配もない。

厩舎コメント

(良化途上)兼武助手――いい頃に比べると馬体の張りが物足りませんし、まだ良化途上の印象を受けますが、京都の2000ｍには良績がありますからね。地力に期待したいところです。

ニホンピロキーフ　田口貫太

調教状態

ラストの時計が示す通り、ゴール前はグンとひと伸び。なかなか迫力があった。黒光りがして馬体も見栄え。長く好調を維持している印象があり、ここも侮れない。

厩舎コメント

(力つけて)大橋師――前走は初の重賞で強いメンバーを相手にして、よく走ってくれた。確実に力をつけているよ。使ったあとはここ目標、在厩で順調にこられた。いい競馬ができれば。

バビット　和田竜二

調教状態

ブレのないフォーム。推進力に溢れる走りでグイグイと伸びた。雰囲気は良く、前回の大敗で見限るのは早計。

フォワードアゲン　藤岡佑介

調教状態

中２週でも長めから２本時計を出されてきた。硬さは感じられないし、前向きさも十分。叩いた効果はある。

ホウオウアマゾン　坂井瑠星

調教状態

レース間隔が短い分もあってか、珍しく坂路での最終追い。馬場のいい朝一番とはいえ、力強い脚捌きで駆け抜けた。毛ヅヤが良く、馬体も見栄え。怖さはある。

ボッケリーニ　Ｊ．モレイラ

調教状態

道中は首を振って少し走りが定まらないようなところもあったが、ゴール前の伸びは力強かった。コース併用で攻め量も十分。高齢馬の久々でも力は出せるはず。

厩舎コメント

(チークＰを着用)兼武助手――日経賞は勝ちにいくレースをしましたが、最後は少しやめている感じもあったので、チークピーシズを着用してみます。状態面に関しては高いレベルで安定していますから、改めて期待していますよ。

ヤマニンサンパ　団野大成

調教状態

走りにまったく乱れがなく、まっすぐに駆け上がってきた。ひと追い毎に上向いており、力は出し切れそう。

厩舎コメント

(久々でも)斉藤崇師――右前の骨瘤で年明けの日経新春杯を見送りましたが、戻ったあとは順調。いい動きをしていますよ。もっと距離があればレースをしやすいと思いますが、右回りでは堅実なタイプ。やれてよさそう。

ヨーホーレイク　岩田望来

調教状態

コースで追われた１週前は少し反応が鈍いようにも映ったが、そのひと追いで素軽さアップ。坂路でサッと伸ばした今週はハツラツとした動きを見せた。態勢整う。

厩舎コメント

(結果出したい)友道師――前走は59キロでスローペースの内枠と条件が厳しかったけど、力は見せてくれました。足元の不安なく調整できてますし、前、前で流れに乗る競馬で結果を。

ロードデルレイ　川田将雅

調教状態

なかなか速い上がりでまとめてきたが、重心が高くなるような走りで迫力満点とはいかず。本来はもっとビュンと伸びてくる馬。レースが開いた分、割引が必要かも。

厩舎コメント

(力試し)福永助手――大阪杯を除外になったあとは、放牧を挟みここを目標に調整してきました。仕上がりは順調ですが、右回りは以前モタれていたことがありますし、前回とはメンバーも違います。力試しですね。

2024年鳴尾記念予想

◎ ロードデルレイ
○ ボッケリーニ
▲ ヨーホーレイク
◇ ニホンピロキーフ
△１ ヤマニンサンパ
△２ エアサージュ
△３ ディープモンスター

◎ロードデルレイ

ここまで６戦５勝。負けたのは2400メートルで力んだ神戸新聞杯だけ。まだ底を見せておらず、前走も着差以上に強かった。ここを目標に仕上がりも良好。この距離なら重賞でも期待できる。

○ボッケリーニ

前走が案外だったが、リフレッシュして好仕上がり。気を抜く面があって最近はなかなか勝ち切れないが、実力上位は明らか。チークピーシズを着けて集中できれば巻き返し可能。

▲ヨーホーレイク

前走は59キロを背負って内枠で動きにくい形。ペースも遅かったことを考えれば３着でも上出来。長期休養から復帰して着実に良化を辿っている。スムーズに流れに乗れれば前走以上に。

◇ニホンピロキーフ

前走は昇級戦で初めての重賞挑戦だったが、ＧⅠ馬相手に見せ場を作って３着。ここにきての地力強化が顕著。内回りの2000メートルに替わる点は問題なし。うまく立ち回れれば。

あとは、
ヤマニンサンパ、エアサージュ、ディープモンスター
に注意。