2024年アルゼンチン共和国杯過去データと予想分析

第62回 アルゼンチン共和国杯（Ｇ２）

2024年11月３日（日）　東京競馬場　芝2500ｍ

秋の東京開催における長距離Ｇ２として定着している一戦。ここからジャパンＣや有馬記念に進む馬も見られ、過去10年の優勝馬では2015年のゴールドアクターが有馬記念を制覇。2021年のオーソリティはジャパンＣで２着に食い込んだ。また翌春以降のＧ１での活躍に繋げる馬もおり、14年のフェイムゲームが天皇賞（春）２着、16年のシュヴァルグランがジャパンＣ制覇、17年のスワーヴリチャードも大阪杯でＧ１タイトルを獲得。また昨年のゼッフィーロは海外遠征で結果を出した。来年の、あるいは早ければこの秋のＧ１で飛躍を遂げる馬は出現するのか。過去の傾向を見てみたい。

アルゼンチン共和国杯過去10年間配当金

アルゼンチン共和国杯過去10年間結果

アルゼンチン共和国杯過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

アルゼンチン共和国杯
人気別過去データ

アルゼンチン共和国杯
前走レース名別過去データ

アルゼンチン共和国杯
前走着順別過去データ

アルゼンチン共和国杯
前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

アルゼンチン共和国杯
枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

アルゼンチン共和国杯
ハンデ別過去データ

アルゼンチン共和国杯
種牡馬別過去データ

ハンデ戦でも上位人気が中心

過去10年、３番人気が【2.0.6.2】で複勝率80.0％、１、２、４番人気が同60.0～40.0％と、ハンデ戦ながらも上位人気馬が強い傾向だ。４番人気以内で【9.5.9.17】と好走馬31頭中23頭、５番人気以内で連対馬20頭中17頭。８番人気以下の馬は【0.0.2.89】と好走しても３着止まりだ。ただ、2020年と22年はこのレースとしては荒れ気味のため、一時に比べると人気サイドに偏った狙いになるのは危険か。それでも馬連万馬券には至っていないことは覚えておきたい。

55～57キロ台が高複勝率

穴馬の好走が少ないこともあり、軽ハンデ馬は苦戦傾向で52キロ以下は連対なし。安定しているのは複勝率20％台後半を記録している55～57キロ台。55キロ台は【0.4.6.26】と好走時は２～３着ばかり、56キロ台は【4.3.1.21】と好走すればほぼ連対している。昨年から各レースとも従来よりハンデが重くなっているため、特に１着候補は56キロ台以上を重視するのが良さそうだ。

３～４歳馬が中心に

牡・セン馬の年齢別では、４歳が【6.3.3.21】で複勝率36.4％をマーク。３歳馬はわずか５頭の出走とはいえ複勝率80.0％と、この３～４歳馬が中心だ。３、４歳のどちらも連対できなかった年はないため、少なくとも１頭は連対する前提で馬券は組み立てたい。 ７歳以上の馬や牝馬は好走なし。牝馬は出走数自体が少ないが、ベテラン馬は一発が期待できそうな中位人気馬の凡走も少なくないので要注意。本競走と同コースの目黒記念や、本競走の次走とする馬も多いステイヤーズＳは７歳以上の好走も少なくないが、これらと同じ感覚で予想にあたるのは危険だ。

条件戦組が安定、オープン組は巻き返しも

前走クラス別では、条件戦に出走していた馬が【2.2.5.14】で複勝率39.1％をマーク。特に前走芝2200ｍ以上の３勝クラスだった馬は【2.2.5.7】同56.3％となるため、該当馬がいれば積極的に狙いたい。

一方、オープン・重賞組の全体では【8.8.6.116】複勝率15.9％。好走確率こそ低いが好走馬数は多いため、この中から有力な馬を拾う必要がある。近年（過去５年）の好走馬を見ると、前走で連対していたのは2020年のオーソリティと22年のハーツイストワールのみ。過去10年でも前走連対馬の好走はほかに２頭しかおらず、前走３着以下だった馬が中心だ。ただ11着以下からの巻き返しは過去10年でもゼロ。「前走で連対を外した10着以内馬」に注目するとおもしろい。

【前走オープン・重賞からの好走馬（過去５年）】

年 馬名 ハンデ 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
19 ムイトオブリガード 56 5 1 目黒記念 2 5
タイセイトレイル 55 5 2 丹頂Ｓ 3 3
20 オーソリティ 54 3 1 青葉賞 3 1
ラストドラフト 56 6 2 ケフェウスＳ 2 8
サンアップルトン 55 9 3 オールカマー 7 6
21 オーソリティ 57.5 1 1 天皇賞（春） 6 10
マイネルウィルトス 56 4 2 札幌記念 11 4
22 ハーツイストワール 55 5 2 札幌日経ＯＰ 1 1
ヒートオンビート 57 3 3 新潟記念 1 5
23 ゼッフィーロ 57 1 1 オールカマー 7 3
マイネルウィルトス 57 5 2 京都大賞典 8 6
ヒートオンビート 59 4 3 京都大賞典 4 9

４番人気以下なら騎手以外の追い切り馬

このレースではあまり穴馬の好走は多くない。ただ、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で分析すると、過去10年、４番人気以下の好走馬13頭中９頭は騎手以外（助手・調教師）が騎乗しての追い切り馬だった。また、以前はコース追いの馬が優勢だったが、ここ２年は坂路組の穴馬２頭が好走。そして昨年の２頭は単走追いと、少し傾向に変化が出ていることには注意したい。

【４番人気以下の好走馬の追い切り（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 コース 騎乗 追い切り時計 位置 脚色 併せ
14 クリールカイザー 4 2 美南Ｗ 助手 65.2-50.5-36.6-13.1 2 一杯 0.3秒先着
15 メイショウカドマツ 4 2 栗東CW 蛯名 82.7-67.2-53.3-39.1-12.0 7 馬ナリ 0.6秒先着
16 アルバート 4 2 美南Ｗ 助手 53.5-38.6-12.7 6 直強目 0.4秒先着
17 ソールインパクト 7 2 美南Ｗ 助手 67.2-52.8-39.3-13.0 6 末一杯 0.2秒先着
18 マコトガラハッド 11 3 栗東CW 助手 87.6-70.5-54.2-40.0-12.2 7 一杯 同入
19 タイセイトレイル 5 2 栗東坂 中谷 1回 52.1-38.1-24.8-12.5 一杯 0.4秒遅れ
20 ラストドラフト 6 2 美南Ｐ 調教師 63.8-49.1-36.1-12.3 7 馬ナリ 同入
サンアップルトン 9 3 美南坂 柴田善 1回 52.8-38.3-25.0-12.6 強目 同入
21 マイネルウィルトス 4 2 栗東CW M.デムーロ 81.6-65.1-50.0-36.8-12.0 6 強目 0.7秒先着
22 ハーツイストワール 5 2 美南坂 助手 1回 52.6-38.2-25.3-13.0 一杯 0.2秒先着
ブレークアップ 6 1 美南坂 助手 2回 54.6-40.0-26.4-13.3 馬ナリ 同入
23 マイネルウィルトス 5 2 栗東坂 助手 1回 53.5-38.8-24.5-12.0 馬ナリ …
ヒートオンビート 4 3 栗東坂 助手 1回 55.8-40.2-25.5-12.6 馬ナリ …

2024年アルゼンチン共和国杯（Ｇ２）調教状態＆コメント

アドマイヤハレー　田辺裕信

調教状態

自分からハミを取って進む感じではないが、促すと鋭く反応して力強い伸び脚。太めもなく、これで整いそう。

アドマイヤビルゴ　北村宏司

調教状態

細身の牡馬で体は仕上がっている。ただ、舌を出していて気が散漫で、動きもこぢんまり。強くは推せない。

クロミナンス　戸崎圭太

調教状態

馬場を考えばこれでも速い方か。ひとつひとつの動きに力強さがあり、反応も悪くない。及第点以上か。

厩舎コメント

(力出せる)尾関師――前走が惜しかったし、上半期は頑張りました。疲労が出たので新潟記念やオールカマーを自重してここへ。１週前に併せ馬でしっかりと仕上げ、今週は単走で。力を出せるデキにあるし、何とか重賞タイトルを取らせてあげたいです。

サヴォーナ　池添謙一

調教状態

太めに見せるこの馬にしては引き締まった体つき。動きも軽やかで、弾むように駆け上がってきた。好気配。

厩舎コメント

(いい結果を)柴田助手――先週にコースでしっかりやって、今週は坂路で馬なりで。ラストもしっかり動いていましたし、調子は良さそうです。以前に比べてパワーアップしていますし、左回りも問題ないと思います。この距離もレースがしやすいと思いますし、いい結果を出したいですね。

ショウナンバシット　佐々木大輔

調教状態

２週続けての坂路追いは珍しく、２週続けて日曜日に時計を出していない点もやや気になる。ただ、今週はビシッと追われて確かな脚取り。調子は悪くないはず。

厩舎コメント

(試金石)須貝尚師――札幌での２走はよく頑張ってくれた。春から夏にかけてトモの緩さが解消、良くなってきたよ。今回はＧⅡ。試金石になりそうだけど、いいレースを期待したい。

ジャンカズマ　木幡巧也

調教状態

一本調子の走りで、スピード感は今ひとつ。乗り込まれてきたが良化はスローで、久々の割引は必要かも。

セレシオン　荻野極

調教状態

発汗が多く、いつものように頭が高いが、これがこの馬のルーティン。ただ、今回距離延長を考えると、もう少し落ち着きが欲しい感じ。発馬難も抱えており、馬体はキチッと仕

厩舎コメント

(距離いい方に)友道師――集中力を欠く面があった馬ですが、最近は前向きさが出てきて調教でも真面目に走ります。追って味があり、もう重賞に手の届くところまできています。左回りは合うタイプ。2500メートルへの距離延長がいい方に出てくれれば。

マイネルウィルトス　石川裕紀人

厩舎コメント

(得意舞台)宮師――夏場を無事に過ごして帰厩後も元気。動きも悪くないよ。東京2500メートルは得意としている舞台。いつもゲートで後ろにモタれているが、行かせると甘くなるから、じっくり運ぶ方が却っていい。休み明けだが、格好はつけてくれると思う。

マイネルメモリー　Ａ．シュタルケ

厩舎コメント

(距離保つ)宮師――今回も体調はいいよ。少しモタモタする面があるから、2500メートルがいい方に出ないかな。以前2400メートルに使った時は位置を主張しての競馬だったが、じっと構えれば距離は保つと思う。経験を積んでマイネルウィルトスのようになってほしい。

ミクソロジー　三浦皇成

厩舎コメント

(叩いて良化)辻野師――前走は長休明けで調教でもスイッチが入らず、張りも戻っていませんでしたが、レースでは最後まで走り切ってくれました。前走時よりはステップアップしています。雨馬場はいいですし、距離もこれくらいからが合っているはず。

ラーグルフ　丸田恭介

厩舎コメント

(折り合えば)宗像師――挫跖のために天皇賞は見送って、間に合えばここを使うつもりで調整。追い切りは無理をせず動けたし、間に合った感じ。2500メートルなので、折り合って走れれば。

2024アルゼンチン共和国杯予想

語弊はあるが、ＡＪＣＣ→日経賞→目黒記念はほぼ同じメンバーで、阪神大賞典組の方が圧倒的にレベルが高かった。実際、１、２、３着馬は天皇賞で１、５、２着。距離の違いを考慮しても、前者の路線はややマンネリ化していた感が強い。目黒記念組以外から本命を選びたい。

◎サヴォーナ

サヴォーナの阪神大賞典６着は評価できる。本質はステイヤーではなく、２、２、１、６、１、２、２着の芝2400～2600メートルが適距離だろう。自在性もあるし、３歳春には速い上がりを繰り出していた。決してジリ脚ではない。

○クロミナンス

クロミナンスは７歳、マイネルウィルトスは８歳で年齢的に本命を打ちづらいが、適舞台でもあり、週末の雨で時計勝負にならない点では、どちらも上位候補になる。ただ、後者は常に相手なり。やはり、単式圏を狙えるのは前者の方か。

▲セレシオン

大事な４歳時を棒に振ってしまったが、そうでなければ、もっと早い時期から重賞で勝ち負けしていたはずだ。瞬発力はここでも上位。問題は、距離延長で集中力が持続するかどうかになる。

◇ショウナンバシット

２連勝は本格化の成せる業だが、洋芝適性が高かった可能性もある。東京の瞬発力勝負に対応できるかどうか、今回はそこを確かめたい。ラーグルフは距離延長で折り合って走れれば、マイネルメモリーは55キロのハンデ差を生かせれば、連穴に浮上する。

管理人の予想印

◎ サヴォーナ
○ クロミナンス
▲ セレシオン
◇ ショウナンバシット
△１ マイネルウィルトス
△２ ラーグルフ
△３ ミクソロジー
△４ マイネルメモリー