2019年10月6日(日)京都11R京都大賞典(GⅡ)の有力馬情報
エタリオウ 良血の1勝馬を返上
菊花賞2着の好成績を残しながら、近2走のGⅠは本来の実力を発揮できず終わった。天皇賞(春)では2週目の向こう正面から早く仕掛けてしまい、思いどおりの競馬とは言えなかったかもしれない。今回は仕上がりにも自信があり、京都の外回りと相性も良いため期待を持てる。父は香港ヴァーズ(GⅠ)を制したステイゴールド。母のホットチャチャも、Qエリザベス二世チャレンジCを制覇したGⅠ馬。エタリオウは元々追い込み馬なので、時計を気にせず自分のペースを思い出して欲しい。追い切りでも躍動感あふれる動きを見せていたので、本番ではスタミナとの勝負だ。
グローリーヴェイズ 天皇賞の悔しさを取り返す
前走の天皇賞(春)2着。前々走の日経新春杯は1着。菊花賞のスローペースでも、大外を回って5着に届いている。ハイペースになっても内を回って勝てるので、どんなレース展開にも対応可能だ。父はディープインパクト。母のメジロツボネは1000万下の馬だが、丈夫さとスタミナには定評もある。デムーロ騎乗では、きさらぎ賞2着以外の全レースで1着の成績を誇っているため、今回の京都大賞典も先着を争うことになるだろう。成長も著しい馬なので、GⅠ制覇への通過点として活躍してもらいたい。
エアウィンザー レース展開を読んで仕掛ける
前走の大阪杯は5着に敗れたが、近11走は3着以内をキープしている。2400mは未経験だが、エアウィンザーなら心配ないだろう。父はキングカメハメハ。母のエアメサイアは秋華賞馬。距離適性を疑問視する評価もあるが、上りだけの勝負になればチャンスも多い。脚を溜めながらの競馬もできるため、乗り替わった三浦の手綱さばきも見逃せないはずだ。ローテーション的にも大切にシフトを組んでいるため、しっかり休養して仕上がった状態を見せて欲しい。
ダンビュライト 人気薄になれば中穴を開ける
GⅠこそ獲れてないが、京都記念やアメリカンジョッキーを制覇した実力を持っている。鞍上する松若との相性も良く、放牧明けでも充分な調整ができているはずだ。父はルーラーシップ。母のタンザナイトは500万下の馬だが、ダンビュライトなら距離的な問題もなく2400mを走れるだろう。京都は得意なので、怯むことなく攻めて欲しい。テンションの高さはあるが、坂路併せ馬の追い切りで好時計をマーク。当日の状態によっては先行することもあり、安全に回っても先頭集団から飛び出せる。
当たったら儲けもの馬 パリンジェネシス
というよりも1着でもおかしくない馬。前走の目黒記念10着で振るわずだったが、前前走その前のレースでも連続1着。長距離専門のサラブレッド。ただ騎手が川田将雅から松山弘平への変更がどう響くのか?楽しみな一戦だ。
結論
京都芝2400mは1コーナーまで約600mある。そのため前を獲る争いもあるが、1200mあたりから上り坂がある。グローリーヴェイズのように自在な馬なら、このあたりからペースを保ってタイミングを狙うだろう。スローペースになる傾向も強く、エアウィンザーの末脚を活かせる場面も多い。GⅠ級の馬なら連対率も24%あるため、条件に当てはまるエタリオウもマークしておきたい。内枠に入ればダンビュライトの脚を使えるので、落ち着て挑めばレースへ集中できる。