2023年ターコイズステークス過去データと予想分析

第９回 ターコイズＳ（Ｇ３）

2023年12月16日（土）中山競馬場　芝1600ｍ

これまで中山競馬場の芝1600ｍを舞台に、牝馬限定のオープン特別として行われてきたターコイズＳ。15年から重賞に格上げされた。記念すべき第１回は、11番人気のシングウィズジョイが勝利し、２着に16番人気のダンスアミーガ、３着は15番人気のオツウが続き、３連単の配当は295万4680円と大波乱の決着となった。昨年は２番人気のミスニューヨークが勝利し、前年に続く連覇を達成した。今年はどうだろうか？　重賞になった８年分のデータに、オープン特別時代のデータもあわせて、レースの傾向を検証する。

ターコイズステークス過去10年間配当金

ターコイズステークス過去10年間結果

ターコイズステークス過去10年間結果前走レース

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人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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前走人気別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

３番人気が強く、人気薄にも注意！

平均配当は馬連が9518円、３連単は42万7384円と荒れている。馬連は万馬券が３回出ているが、残りの７回は3000円以下と、やや極端。１番人気【2.0.1.7】と２番人気【2.1.0.7】はどちらも複勝率30％と今ひとつ。３番人気【1.5.1.3】が複勝率70％と好調。二桁人気も７頭が馬券に絡んでおり、警戒が必要。本命サイドか波乱か、どちらになりそうかの判断が重要だ。

３、４歳馬の争い

年齢別の成績は４歳【4.5.5.33】が複勝率29.8％と好調。３歳【4.4.1.30】が複勝率23.1％とまずまず。この２世代が中心。５歳【2.1.3.46】は複勝率が11.5％とイマイチで、６歳【0.0.1.15】はほとんど馬券に絡んでいない。３、４歳が中心で、５歳以上は苦戦している。

前走二桁着順の馬が波乱を演出！

前走のレース別成績では３勝クラス組【3.2.1.31】が中心だが、複勝率は16.2％と今ひとつ。Ｇ１の秋華賞組【2.2.1.9】は複勝率35.7％、エリザベス女王杯組【1.0.2.5】は複勝率37.5％と好走確率が高い。

前走の着順別の成績では、凡走馬の巻き返しが目立っている。馬券に絡んだ数は前走１～５着が12頭、前走６～９着が４頭、前走10着以下が14頭で、むしろ大敗している馬のほうが狙い目だ。ちなみに前走10着以下で馬券に絡んだ14頭の内訳は、Ｇ１が７頭、Ｇ２が２頭、Ｇ３が１頭、オープン特別が３頭、３勝クラスが１頭。オープン特別や３勝クラスで大敗した馬でも狙える。

ハンデ53キロが好調だが、それ以下は苦戦

前走の斤量別では。53キロ【4.5.2.32】が複勝率25.6％と好調で、55キロ以上【3.3.5.32】も複勝率25.6％となかなか。52キロ以下【1.0.1.27】複勝率6.9％で、軽ハンデ馬が苦戦傾向。

栗東坂路で２ハロンの速い馬

過去10回のデータからターコイズＳの調教パターンの傾向を探った。好走馬の数では栗東坂路組【5.5.5.39】が15頭と最多で、複勝率27.8％と好走確率も高かった。美浦南Ｗ【4.3.2.48】も好走馬は多かったが、複勝率が15.8％とイマイチ。

今年も中心になりそうな栗東坂路組の傾向を探ると、ラスト２ハロンのタイムが25秒４以下【5.5.4.27】が複勝率34.1％と好成績を残しており、25秒５以上かかると【0.0.1.12】とほぼ全滅だった。栗東坂路で２ハロン25秒４以下の馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-5-5-39 9.3% 18.5% 27.8%
ＣＷ 0-2-1-11 0.0% 14.3% 21.4%
美浦 南坂路 0-0-1-15 0.0% 0.0% 6.3%
南Ｗ 4-3-2-48 7.0% 12.3% 15.8%
その他 1-0-1-11 7.7% 7.7% 15.4%

【栗東坂路組のラスト2Ｆのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～25秒4 5-5-4-27 12.2% 24.4% 34.1%
25秒5～ 0-0-1-12 0.0% 0.0% 7.7%

2023年ターコイズＳ（Ｇ３）調教状態＆コメント

アナザーリリック　津村明秀

調教状態

今回は２週連続ビシッと追われてきた。反応は良く、伸びも鋭い。不振が続くが、攻め強化で変化を見込む。

ウインピクシス　戸崎圭太

調教状態

攻め駆けするタイプとはいえ、２週連続で65秒台が出ている。前走時より馬体が引き締まって映るし、脚捌きもシャープ。ひと叩きでグンと気配は良くなっている。

キタウイング　江田照男

調教状態

格下馬相手とはいえ、リズムを合わせる余裕がある。もう少し鋭さが出ると尚いいが、調子は悪くなさそう。

クリノプレミアム　松岡正海

調教状態

直線に入ってからしばらく内にモタれていた。矯正してゴール前こそ勢いはあったが、やや不満の残る内容。

コナコースト　鮫島克駿

調教状態

ひと息入るも太め感ない仕上がり。毛ヅヤも冴える。ピッチの利いたフットワークで距離短縮はプラスか。

厩舎コメント

(動き絶好)清水久師――前走はハナを切って、早めに来られる厳しい形に。度外視していいと思います。今週が絶好の動きでしたし、改めて見直し。

サーマルウインド　北村宏司

調教状態

馬体の充実ぶりが目を引くし、動きもダイナミック。折り合いもスムーズで心身ともに更に良くなっている。ひと息入ったが、乗り込み入念。万全の態勢が整った。

厩舎コメント

(好レース)奥村武師――レース間隔が詰まっているので、テンションを上げない調整だが、ギリギリ許容範囲。枠順に左右される舞台なので、ジョッキーに一任。好レースになると思う。

サウンドビバーチェ　浜中俊

調教状態

道中から重心の低いフォームでなかなかの前進気勢。久々になるが、高いモチベーションと引き締まったアウトライン。この馬としては落ち着きもある。

厩舎コメント

(久々でも)友道助手――休みが長かったので早めに戻して調整してきました。中山で勝っているし、久々も苦にしません。いい走りを期待しています。

ソーダズリング　武豊

調教状態

軽量の松若騎手騎乗ではあったが、２週続けて引っ張り切りで好時計。攻め駆けする馬らしく今回も豪快なフットワークで伸びてきた。引き締まった馬体も好印象。

厩舎コメント

(前走強かった)田中助手――放牧を挟みましたが、順調ですし、引き続き状態はいいですよ。距離を短縮した前走が強い勝ち方でした。折り合いが楽で、終い切れましたね。重賞でどんなレースをしてくれるのか楽しみです。

ヒップホップソウル　横山武史

調教状態

日曜(10日)の坂路で一杯の攻めを消化。直前は３頭併せの真ん中で持ったままの手応え。この馬にしては折り合いはついていた。バネが利き、動きもいい。好気配。

厩舎コメント

(条件好転)太田助手――秋華賞は後ろからの競馬で展開が向かなかったです。馬体の張りや毛ヅヤは悪くないですし、いい状態をキープしています。中山1600ｍも走りやすい条件なので、改めて期待したいです。

フィールシンパシー　横山琉人

調教状態

同厩舎の２頭を一気に追い抜き単走の形。馬体をふっくらと見せるし、軽快な動きも目立つ。仕上がり良好。

フィアスプライド　Ｃ．ルメール

調教状態

１週前より素軽さが出てきた。集中力も高く、雰囲気は上々。ひと息入ったが、ほぼ万全の態勢といえそう。

厩舎コメント

(重賞でも)国枝師――中間も凄くいい動きだね。終いを生かすタイプなので展開が噛み合わないとだが、近走の内容から重賞でも通用する。

ミスニューヨーク　Ｍ．デムーロ

調教状態

太る馬ではなく、冬場でも馬体はキリッと締まっている。切れのある身のこなしで、いつものこの馬の気配。

厩舎コメント

(ラストラン)杉山晴師――２週続けてジョッキーに跨ってもらって、しっかりやってきました。調子の波がなく十分に仕上がっています。ズブさが出ていたが、前回はメンコを外して、その効果はありました。ラストランになるけど、中山のマイルはそれに相応しい舞台。いい形で締めくくれれば。

ライトクオンタム　大野拓弥

調教状態

前走かなり減っていたが、腹回りは回復している感じ。動きにインパクトは欲しいが、この時季の牝馬にしては肌艶も悪くはない。自身の力は発揮しそう。

ルージュエクレール　菅原明良

調教状態

基本は強い攻めを必要としないタイプ。スムーズに動けているし、馬体の張りもいい。キチッと仕上がった。

ルージュスティリア　三浦皇成

調教状態

カッカしやすいタイプだが、この馬としてはリラックスしているし、馬なりで11秒４ならオープン馬としてしっかり動けている。徐々に復調ムード。

ルージュリナージュ　横山和生

調教状態

右回りに使うのは久しぶり。稽古ではスムーズに走れていた。バネが利き、動きは上々。集中力も高かった。

厩舎コメント

(期待)宗像師――短期放牧を挟んだが、状態はいい意味で平行線。中山に替わってどうかだが、特に気にならないし、前走でジョッキーがうまく乗ってくれたので、今回も期待したい。

2023年ターコイズＳ予想

有力馬が十指に余る好カードで、重賞を勝っている馬ですら無印にせざるを得ないほどの混戦。基本的に、牝馬同士のハンデ戦に格上も格下もないので、この時期はハンデに恵まれる３歳馬を優位に見て、上位候補とするのが定石。近４年は１～４番人気同士の決着だが、予断は許さない。

管理人の予想印

◎ コナコースト
○ ヒップホップソウル
▲ ソーダズリング
◇ サウンドビバーチェ
△１ ルージュリナージュ
△２ サーマルウインド
△３ フィアスプライド
△４ ミスニューヨーク

◎コナコースト

今年の桜花賞２着馬。牝馬三冠フル出場でリバティアイランドの胸を借りた。その経験は大きな糧になったはず。55キロは楽なハンデではないが、1600メートルなら上位候補。

○ヒップホップソウル

サンデーサイレンス３×３が血統面の最大な特徴で、配合的なイメージを言えば、小回り向きの器用さがあり、一瞬の脚で勝負するタイプだ。重賞２着２回は中山コースだし、本質はマイラーだろう。

▲ソーダズリング

ローズＳで引っ掛かったことで、マイル路線へ矛先を向けてきたが、その前走が着差以上に鮮やか。距離短縮が功を奏した。平均ペース予想のここはレースがしやすく、53キロのハンデも有利だ。

◇サウンドビバーチェ

今年のヴィクトリアマイルのメンバーはかなりのハイレベルで、上位３頭とは離されたとは言え、ＧⅢのここなら胸を張れる戦績。ＧⅡ優勝馬でハンデは56キロになるが、地力で相殺できると見る。

買い目

単勝/複勝

15

馬連

軸10、15
相手５、６、７、９、10、11、12、15