2023年東京スポーツ杯2歳ステークス過去データと予想分析

第28回 東京スポーツ杯２歳ステークス（Ｇ２）

2023年11月18日（土）東京競馬場　芝1800ｍ

この時期の２歳馬にとっては比較的長い距離の芝1800ｍで行われる重賞レース、東京スポーツ杯２歳Ｓ。2021年からＧ２にグレードが改められた。翌年のクラシックを見据えた素質馬や古馬になっても活躍する馬が数多く出走する傾向にある。過去10年の勝ち馬は翌年のクラシックの中心になる馬が多く、19年のコントレイルは翌年無敗の三冠馬となり、17年のワグネリアンは日本ダービーを勝ち、13年のイスラボニータは皐月賞を制し、21年のイクイノックスは３歳で天皇賞・秋や有馬記念を勝った。今年も超大物が勝利するだろうか。過去10年のデータなどから傾向を占う。

東京スポーツ杯2歳ステークス過去10年間配当金

東京スポーツ杯2歳ステークス過去10年間結果

東京スポーツ杯2歳ステークス過去10年間結果前走レース

東京スポーツ杯2歳ステークス
人気別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走レース名別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走着順別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走コース別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
単勝オッズ別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
騎手別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
枠番別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走上り3F別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走人気別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走クラス別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走場所別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
前走距離別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
脚質別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
年齢別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
馬体重過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
ハンデ別過去データ

東京スポーツ杯2歳ステークス
種牡馬別過去データ

堅く収まる可能性が高い

平均配当は馬連が3719円、３連単は７万5846円。過去10年で馬連は2000円以下が７回と平穏だ。１番人気は【4.1.2.3】で複勝率70％と安定しており、１～５番人気が連対馬20頭中18頭を占めている。３着馬は人気薄がそれなりに来ており、10頭中４頭が５番人気以下だ。二桁人気は30頭出走したが馬券に絡んでいない。

前走、中団で競馬をした素質馬を狙え

このレースで活躍する馬の脚質はどうだろうか？　前走３コーナー通過順別の成績では、先頭で通過した馬は13頭いたが、2着に3頭で残りは着外。２番手【1.0.2.6】はそれなりだが、３番手【2.0.0.17】は複勝率10.5％とよくない。４～６番手【2.5.5.20】が複勝率37.5％と好調で、や７～９番手【4.1.3.20】は同28.6％となかなか。10番手以下【1.1.0.10】はペースについて行けていない可能性があり、今ひとつだ。将来を見据え、しっかり折り合って中団に待機した素質馬が好成績を残している。

【前走の3コーナー通過別成績（過去10年）】

前走3角通過 成績 勝率 連対率 複勝率
1番手 0-3-0-10 0.0% 23.1% 23.1%
2番手 1-0-2-6 11.1% 11.1% 33.3%
3番手 2-0-0-17 10.5% 10.5% 10.5%
4～6番手 2-5-5-20 6.3% 21.9% 37.5%
7～9番手 4-1-3-20 14.3% 17.9% 28.6%
10番手以下 1-1-0-10 8.3% 16.7% 16.7%

連対馬はキャリア１～３戦

前走のクラス別成績は、複勝率では、新馬組【5.3.3.22】が33.3％、オープン特別組【3.2.4.17】は同34.6％と好調。Ｇ３組【2.1.0.9】は同23.1％とやや劣り、未勝利組【0.3.2.22】は同18.5％と冴えない。

キャリア別の成績は、連対馬20頭すべてがキャリア１～３戦。キャリア１～２戦【7.9.8.43】で馬券圏内30頭中24頭を占めている。また、キャリア４戦はよくて３着までで、５戦以上は好走馬ゼロ。キャリアは浅ければ浅いほうが好走している。

【キャリア別の成績（過去10年）】

キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
１戦 5-3-3-22 15.2% 24.2% 33.3%
２戦 2-6-5-21 5.9% 23.5% 38.2%
３戦 3-1-1-20 12.0% 16.0% 20.0%
４戦 0-0-1-17 0.0% 0.0% 5.6%
５戦 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
８戦 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

前走３着以下からの巻き返すは厳しい

前走の着順別成績では、前走１着馬が圧倒的に強く、１～３着馬30頭中24頭を占める。前走で負けて東京スポーツ杯２歳で馬券に絡んだ馬は６頭おり、その内訳はオープン特別が５頭で、Ｇ３が１頭。前走着順は２、３着だった。

美南Ｗでラスト１ハロンの速い馬

過去10年の東京スポーツ杯２歳Ｓの調教パターンの傾向を探った。美南Ｗ組【4.7.4.32】が複勝率が31.9％と好走確率が高く、好走馬も一番多かった。栗東坂路組【4.0.4.21】は４勝を挙げており、複勝率27.6％とまずまずだった。

美南Ｗ組の特徴は、ラスト１ハロンのタイムが13秒１以下【3.7.3.18】だと複勝率41.9％と好調で、13秒２以上【1.0.1.14】は複勝率12.5％と成績が悪かった。美南Ｗでラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-0-4-21 13.8% 13.8% 27.6%
ＣＷ 0-2-1-14 0.0% 11.8% 17.6%
美浦 南坂路 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1%
南Ｗ 4-7-4-32 8.5% 23.4% 31.9%
その他 1-0-1-6 12.5% 12.5% 25.0%

【美南Ｗ組のラスト1Ｆタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～13秒1 3-7-3-18 9.7% 32.3% 41.9%
13秒2～ 1-0-1-14 6.3% 6.3% 12.5%

2023年東京スポーツ杯２歳Ｓ（Ｇ２）調教状態＆コメント

ガイアメンテ　Ｔ．マーカンド

調教状態

今週も道中は行きたがるのをなだめて追走。直線で軽く仕掛けて先着。ややテンションが高いが、動きはしっかり。入念に乗り込まれて馬体も仕上がっている。

厩舎コメント

(落ち着きあれば)須貝尚師――前走はイレ込みが激しかった。今回は慎重に進めたうえで、当日はメンコ着用と厩舎装鞍で臨ませるから、落ち着きがあれば。

サークルオブジョイ　北村友一

調教状態

１週前に３頭併せでしっかりやって今週は単走でサッと。大トビでも回転が速く、推進力のある走り。テンションが上がり過ぎず、馬体もキチッと仕上がっている。

厩舎コメント

(発馬が鍵)池添学師――追い切りはピタリと折り合い、ゴール後にもう一段加速できそうな雰囲気。初戦以上に動ける仕上がりです。ただ、ここではもう少し切れ味が必要。練習はスムーズなので、スタートを決めたいです。

シャンパンマーク　戸崎圭太

調教状態

重心が低く、推進力に溢れるフットワークで駆け抜けた。一度使っても、テンションが上がることはなく、折り合いもスムーズについていた。雰囲気は申し分ない。

厩舎コメント

(好レース可)津曲助手――デビュー戦は追い出しを待つ余裕がありましたし、好内容でした。そしてその後は、在厩調整でここを目標にしてきたのですが、直前の稽古では余力があって、終いの動きに鋭さがありました。好レースに持ち込んでほしいです。

シュトラウス　Ｊ．モレイラ

調教状態

少し内にモタれ加減だったが、特に問題ない程度。折り合いはついていたし、何より時計が破格。脚力非凡。

厩舎コメント

(距離大丈夫)武井師――馬の後ろで我慢させてくれた前走はいい経験になりました。中間、放牧先で熱発も帰厩時の状態としては前走時よりもいいくらい。自分のリズムで走れさえすれば、1800ｍは問題ないでしょう。

シュバルツクーゲル　西村淳也

調教状態

前向きな気性を考慮して直前は軽め。終い重点とはいえ、１ハロンは切れた。馬体の張りもいい。落ち着きが鍵。

ショウナンラプンタ　鮫島克駿

調教状態

マイペースでゆったり走っているが、自然と加速ラップを刻んでラストは11秒９。柔軟性に溢れて気配上々。

厩舎コメント

(ここでも)高野師――初戦はゲートの発進、道中の収まりなど、粗削りなところを見せながら強い競馬でした。能力は高いですよ。広いコースの方が走りやすそう。ここでも楽しみです。

テリオスルル　三浦皇成

調教状態

前走時より攻めを強化。仕掛けての反応が良く、ラストはスパッと切れた。馬体も締まり、上積みを見込む。

ファーヴェント　横山武史

調教状態

大きなフットワークで流れるようなスムーズな身のこなし。坂路とコースで十分に乗り込まれ、仕上がりもいい。２歳馬らしからぬ落ち着きと迫力を感じる。

厩舎コメント

(重賞でも)田代助手――初戦はセンスのいい競馬で、抜け出す時の脚が速かったね。芝向きの軽い走りをする。その後は成長を促す放牧に出て、ここを目標に調整。数字自体はあまり変わらないと思うけど使ったことで体に締まりがあるし、テンションも上がらずにきている。メンタルもしっかりしているからね。重賞でも楽しみ。

フォルラニーニ　Ｃ．ルメール

調教状態

デビュー前は随所に幼さを覗かせていたが、今回は落ち着きが出ており、折り合いがスムーズ。バネが利いており、脚捌きも抜群。実戦を経験して、上向いている。

厩舎コメント

(更に上向き)手塚師――勝って放牧を挟んでここへ。雰囲気が良くてギアが一段階上がっている。初戦の勝ち方が良くて東京も問題ないから相手が揃っているけど、楽しみはある。

ミカエルパシャ　松山弘平

調教状態

手綱を抑えるくらいでも悠々と速い時計をマーク。体がひと回り大きくなった印象で、走りにも伸びが出た。

2023年東京スポーツ杯２歳Ｓ予想

イクイノックス、ダノンザキッド、コントレイル、ワグネリアン、サトノクラウン、イスラボニータと過去10年の優勝馬中６頭がのちのＧⅠを勝っている。出世レースに違いないが、今年のメンバーで単勝２倍台以下に支持される馬はおそらくいない。自信を持って本命を打てる馬はいない。ポテンシャルをどう見抜くか。今年は意外と難しい。

◎シャンパンマーク

４回東京競馬の芝の新馬で、記録的に特筆すべきレースはなく、最も上がり600メートルが速かったのがこの馬のレース。ラスト400メートル11秒０→11秒０のラップで完勝だった。この瞬発力と見た目のインパクトの強さに賭けた。

○ファーヴェント

２回新潟競馬の芝の新馬で、トップタイムはカンティアーモ。大方がスローなので、評価の対象はラスト400メートルのラップと勝ち方になる。10秒９→11秒４なら及第点。こちらも２馬身差で完勝だった。

▲フォルラニーニ

今年のメンバーで最も優秀なタイムはこの馬の新馬戦。ただ、逃げて勝ったことで、控えた前走は折り合いを欠いた。距離延長で折り合いをクリアできるかどうか、今回の最大のテーマになる。

◇フォルラニーニ

４回中山の芝の新馬も大半がスローだったが、ラスト600メートルからの加速ラップで突き抜けたこの馬は高評価。ラスト200メートル11秒１はこの馬自身のもの。母系の質の良さからも、血統だけならクラシックレベル。

管理人の予想印

◎ シャンパンマーク
○ ファーヴェント
▲ シュトラウス
◇ フォルラニーニ
△１ ミカエルパシャ
△２ ガイアメンテ
△３ ショウナンラプンタ

買い目

単勝/複勝

８

馬連

軸３、８
相手３、４、５、６、７、８、９