2022年日経賞過去データと予想分析

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2022年3月26日(土) 中山競馬場 芝2500m

春の天皇賞へ向けた関東のステップレース・日経賞。1984年にこの時期に定着して以来、多くの馬がここから天皇賞へと駒を進め、87年のミホシンザンや、93年のライスシャワーが両レースを連勝。過去10年では、2013年の優勝馬・フェノーメノが天皇賞でG1初制覇を飾っている。そして翌14年にはそのフェノーメノが本競走5着から巻き返して連覇を飾り、2~3着も日経賞組が独占。昨年はこのレースでは3着だったワールドプレミアが、天皇賞で菊花賞に続く長距離G1・2勝目を挙げた。そんな一戦の過去の傾向を見てみよう。

日付 単勝配当 複勝配当 枠連 馬連 馬単 3連複 3連単
2021年 850円 230円 930円 1,000円 2,560円 1,630円 10,240円
2020年 340円 150円 1,090円 1,270円 2,410円 7,980円 33,160円
2019年 490円 160円 610円 610円 1,330円 1,390円 6,940円
2018年 540円 240円 4,060円 5,880円 9,850円 23,270円 136,540円
2017年 730円 280円 460円 6,370円 12,200円 32,630円 167,310円
2016年 330円 120円 360円 370円 770円 530円 2,170円
2015年 540円 220円 960円 2,190円 3,940円 8,900円 37,310円
2014年 200円 120円 6,230円 5,920円 8,220円 11,320円 60,560円
2013年 200円 120円 2,320円 4,080円 5,420円 11,320円 48,630円
2012年 16,710円 1,560円 28,260円 48,480円 169,940円 19,480円 457,140円
日付 着順 馬名 性別 年齢 人気 騎手 斤量 頭数 馬場状態 着差 上り3F 上3F地点差 馬体重 馬体重増減 所属 調教師 種牡馬 間隔 前走開催 前走レース名 前芝・ダ 前距離 前走馬場状態 前走人気 前走着順 前走上り3F 前騎手 前走斤量 前走頭数 前走馬番 前走走破タイム 前走着差タイム
210327 1着 ウインマリリン 4才 4番人気 横山武史 53キロ 15頭 -0.1 34.7 0.2 456キロ -8 (美) 手塚貴久 スクリーンヒーロー 9 1中8 アメリカG2 2200 5番人気 6着 38 横山武史 53キロ 17頭 15番 2183 0.4
2着 カレンブーケドール 5才 1番人気 松山弘平 54キロ 0.1 34.5 0.5 478キロ 0 (美) 国枝栄 ディープインパクト 13 5中8 有馬記念G1 2500 3番人気 5着 36.8 池添謙一 55キロ 16頭 10番 2356 0.6
3着 ワールドプレミア 5才 2番人気 石橋脩 57キロ 0.1 34.5 0.5 488キロ 4 (栗) 友道康夫 ディープインパクト 13 5中8 有馬記念G1 2500 5番人気 5着 36.3 武豊 57キロ 16頭 5番 2356 0.6
200328 1着 ミッキースワロー 6才 1番人気 横山典弘 56キロ 14頭 -0.2 35.7 0.9 478キロ -4 (美) 菊沢隆徳 トーセンホマレボシ 9 1中9 アメリカG2 2200 2番人気 4着 36.5 横山典弘 56キロ 12頭 3番 2156 0.6
2着 モズベッロ 4才 2番人気 池添謙一 56キロ 0.2 35.6 1.2 472キロ -6 (栗) 森田直行 ディープブリランテ 10 1京7 日経新春HG2 2400 2番人気 1着 34.5 池添謙一 52キロ 14頭 6番 2269 -0.4
3着 スティッフェリオ 6才 9番人気 田辺裕信 57キロ 0.2 36.1 0.7 448キロ -6 (栗) 音無秀孝 ステイゴールド 9 1中9 アメリカG2 2200 3番人気 8着 38.1 丸山元気 57キロ 12頭 5番 2164 1.4
190323 1着 メイショウテッコン 4才 3番人気 武豊 55キロ 12頭 -0.2 35.4 0 510キロ 2 (栗) 高橋義忠 マンハッタンカフェ 10 1京4 日経新春HG2 2400 6番人気 9着 38.6 武豊 56キロ 16頭 12番 2271 0.9
2着 エタリオウ 4才 1番人気 M.デム 55キロ 0.2 35.6 0 466キロ -6 (栗) 友道康夫 ステイゴールド 22 4京7 菊花賞G1 3000 2番人気 2着 33.9 M.デム 57キロ 18頭 9番 3061 0
3着 サクラアンプルール 8才 4番人気 横山典弘 56キロ 0.4 35.2 0.6 484キロ -4 (美) 金成貴史 キングカメハメハ 9 1中7 アメリカG2 2200 4番人気 5着 34.4 蛯名正義 56キロ 11頭 11番 2143 0.6
180324 1着 ガンコ 5才 3番人気 藤岡佑介 56キロ 15頭 -0.1 35.6 0.4 502キロ -2 (栗) 松元茂樹 ナカヤマフェスタ 6 2京6 松籟SH1600 2400 2番人気 1着 35.9 藤岡佑介 56キロ 9頭 5番 2282 -0.6
2着 チェスナットコート 4才 7番人気 蛯名正義 55キロ 0.1 34.8 1.3 458キロ 2 (栗) 矢作芳人 ハーツクライ 8 1東2 早春SH1600 2400 3番人気 1着 33.9 蛯名正義 54キロ 11頭 9番 2270 -0.1
3着 サクラアンプルール 7才 6番人気 田辺裕信 57キロ 0.2 34.6 1.6 486キロ -4 (美) 金成貴史 キングカメハメハ 4 2中2 中山記念G2 1800 4番人気 4着 34.9 蛯名正義 57キロ 10頭 2番 1478 0.2
170325 1着 シャケトラ 4才 4番人気 田辺裕信 55キロ 16頭 -0.1 35 1.2 510キロ -6 (栗) 角居勝彦 マンハッタンカフェ 9 1京5 日経新春HG2 2400 2番人気 2着 35.7 浜中俊 53キロ 14頭 3番 2257 0
2着 ミライヘノツバサ 4才 7番人気 藤岡佑介 55キロ 0.1 36.2 0.1 500キロ 2 (美) 伊藤大士 ドリームジャーニー 9 1中7 アメリカG2 2200 3番人気 3着 36.3 内田博幸 55キロ 17頭 1番 2122 0.3
3着 アドマイヤデウス 6才 6番人気 岩田康誠 56キロ 0.1 35.8 0.5 486キロ -4 (栗) 梅田智之 アドマイヤドン 13 5中9 有馬記念G1 2500 9番人気 11着 36.3 岩田康誠 57キロ 16頭 10番 2336 1
160326 1着 ゴールドアクター 5才 2番人気 吉田隼人 58キロ 9頭 -0.1 33.8 0.1 494キロ 0 (美) 中川公成 スクリーンヒーロー 13 5中8 有馬記念G1 2500 8番人気 1着 34.8 吉田隼人 57キロ 16頭 7番 2330 0
2着 サウンズオブアース 5才 1番人気 福永祐一 56キロ 0.1 33.9 0.1 506キロ 4 (栗) 藤岡健一 ネオユニヴァース 13 5中8 有馬記念G1 2500 5番人気 2着 34.7 M.デム 57キロ 16頭 9番 2330 0
3着 マリアライト 5才 4番人気 蛯名正義 55キロ 0.3 33.9 0.3 438キロ 4 (美) 久保田貴 ディープインパクト 13 5中8 有馬記念G1 2500 12番人気 4着 35 蛯名正義 55キロ 16頭 16番 2331 0.1
150328 1着 アドマイヤデウス 4才 4番人気 岩田康誠 56キロ 12頭 -0.3 34.2 0.9 472キロ -6 (栗) 橋田満 アドマイヤドン 10 1京7 日経新春HG2 2400 6番人気 1着 33.8 岩田康誠 55キロ 18頭 4番 2248 -0.1
2着 ウインバリアシオン 7才 5番人気 福永祐一 57キロ 0.3 34.7 0.7 526キロ -4 (栗) 松永昌博 ハーツクライ 13 4中8 有馬記念G1 2500 10番人気 12着 34.1 藤岡康太 57キロ 16頭 9番 2359 0.6
3着 ホッコーブレーヴ 7才 6番人気 田辺裕信 56キロ 0.3 34.4 1 480キロ 0 (美) 松永康利 マーベラスサンデー 16 4中1 ステイヤG2 3600 2番人気 5着 35.7 田辺裕信 56キロ 15頭 13番 3485 0.7
140329 1着 ウインバリアシオン 6才 1番人気 岩田康誠 56キロ 15頭 -0.3 33.9 0.8 526キロ -8 (栗) 松永昌博 ハーツクライ 14 5中8 有馬記念G1 2500 4番人気 2着 37.3 岩田康誠 57キロ 16頭 4番 2336 1.3
2着 ホッコーブレーヴ 6才 10番人気 田辺裕信 56キロ 0.3 34.3 0.7 480キロ -6 (美) 松永康利 マーベラスサンデー 18 5東8 JCG1 2400 16番人気 12着 34 三浦皇成 57キロ 17頭 12番 2267 0.6
3着 ラストインパクト 4才 3番人気 川田将雅 55キロ 0.5 34.6 0.6 490キロ 0 (栗) 松田博資 ディープインパクト 5 1小6 小倉大賞HG3 1800 1番人気 1着 34.6 川田将雅 55キロ 16頭 4番 1453 -0.4
130323 1着 フェノーメノ 4才 1番人気 蛯名正義 56キロ 14頭 -0.2 34.3 0.7 494キロ 2 (美) 戸田博文 ステイゴールド 17 5東8 JCG1 2400 4番人気 5着 33.5 蛯名正義 55キロ 17頭 4番 2239 0.8
2着 カポーティスター 4才 9番人気 高倉稜 56キロ 0.2 34.7 0.5 512キロ -6 (栗) 矢作芳人 ハーツクライ 6 2京6 京都記念G2 2200 4番人気 6着 35.5 高倉稜 56キロ 11頭 9番 2136 1.1
3着 ムスカテール 5才 7番人気 内田博幸 56キロ 0.4 34.6 0.8 480キロ -14 (栗) 友道康夫 マヤノトップガン 10 1京4 日経新春HG2 2400 1番人気 2着 34.6 ビュイッ 56キロ 16頭 1番 2251 0.1
120324 1着 ネコパンチ 6才 12番人気 江田照男 56キロ -0.6 37.8 0 480キロ -2 (美) 星野忍 ニューイングランド 5 1東7 ダイヤモHG3 3400 14番人気 15着 36.4 丸田恭介 54キロ 16頭 4番 3389 2.1
2着 ウインバリアシオン 4才 2番人気 武豊 56キロ 0.6 35.7 2.7 514キロ -8 (栗) 松永昌博 ハーツクライ 6 2京6 京都記念G2 2200 2番人気 6着 35.4 安藤勝己 56キロ 9頭 7番 2134 1
3着 ルーラーシップ 5才 1番人気 福永祐一 57キロ 0.7 36.2 2.3 504キロ 0 (栗) 角居勝彦 キングカメハメハ 9 1中7 アメリカG2 2200 1番人気 1着 35.6 福永祐一 57キロ 11頭 3番 2173 -0.5

アサマノイタズラ 横山武史

調教状態

上がり重点とはいえ、反応は鋭く、切れ味も抜群。馬体の張りもグンと良くなった。今度は本調子と見たい。

厩舎コメント

(この条件も)矢嶋助手――ここを目標に乗り込んで、今週はジョッキーの感触も良かった。同じ中山2500mの有馬記念は気管支炎の影響で参考外。もともとコース適性は高く今の状態なら。

ウインキートス 丹内祐次

調教状態

動きに切れはあり、仕上がり良好。落ち着きを保つ意味で今回はセーブ気味に調整。これがいい方に出そう。

厩舎コメント

(期待したい)永楽助手――先週は力みがあったが、今週は折り合って感じ良く走れていたとのこと。有馬記念は力関係もあってはね返されたが、仕上がりはいいので、今一度期待したい。

エフェクトオン 菅原明良

調教状態

ゴール前で仕掛けるとスッと反応し、鋭い伸びを見せた。攻め駆けする馬で今回も合格点。仕上がりは良好。

クレッシェンドラヴ 内田博幸

調教状態

もう少し躍動感は欲しいが、大分いい頃のうるさい感じが戻ってきたのは何より。復調ムードは窺える内容。

厩舎コメント

(復調気配)林師――復調を感じる、いい内容の競馬でした。攻め馬の動きが素軽くなってきたし、約半年ぶりだった前走より調整過程はいいですからね。うまく立ち回れるようなら。

サクラアリュール 丸山元気

調教状態

やや気性難を見せていたし、脚勢で完全に見劣った。太くないが急仕上げの感があり、本調子とはいかない。

スマイル 石橋脩

調教状態

1週前にサリオスと併せて好時計&抜群の伸びを見せた。直前は気性を考慮で軽め。雰囲気はなかなかいい。

厩舎コメント

(勝負になっても)堀師――右トモのケアは必要だが、活気で相殺できる状態。調教ではノドが鳴っているが、動きはシャープで、息もできている。長距離とコース適性で勝負になっても。

タイトルホルダー 横山和生

調教状態

道中の折り合いがスムーズで直線は鞍上がゴーサインを出すと一気に加速。丹念に乗り込み、仕上がり万全。

厩舎コメント

(好条件揃う)栗田徹師――帰厩後は走りたくて仕方がない様子だったが、徐々に落ち着きが出て心身ともにいい状態に仕上がった。週末は馬場が渋りそうで、この馬向きの条件が揃っている。

ディバインフォース 田辺裕信

調教状態

相変わらずゴール前が渋太い。今回は内外の差もあったが、1馬身以上先着。馬体もスレンダーでいい感じ。

トラストケンシン 和田竜二

調教状態

1本目はスムーズな登坂だったが、2本目のゴール前でバランスを崩して落馬。さすがに割引は必要か。

ハヤヤッコ 大野拓弥

調教状態

いつになく集中力があり、動きにも迫力が出てきた。最近では一番のムード。芝に対応なら、一発があるか。

ヒートオンビート 池添謙一

調教状態

この馬としては、モタれる面も見せず集中力があった方。馬体も毛ヅヤが良く、筋肉が浮いている。

厩舎コメント

(集中力が鍵)友道師――先週、ジョッキーで追い切りましたが、感触は良かったです。ラストが甘いのは距離ではなく、気持ちの方の問題でしょう。最後まで集中して走れれば。

ボッケリーニ 浜中俊

調教状態

21日に併せ馬でやっているので今週は軽めの稽古でも問題ない。体はもうひと絞り欲しいが、脚取りは軽快。

厩舎コメント

(2500mでも)兼武助手――帰厩後は追う毎に態勢が整ってきました。初の中山でも上手に走れたし、距離的な融通も利くようになったので、2500mでも問題ないでしょう。うまく立ち回れば。

ラストドラフト 三浦皇成

調教状態

2週連続で好時計と攻め強化。抜け出してからも負荷をかけて刺激を与えた。気配は良く、変わり身に注意。

ランフォザローゼス 田中勝春

調教状態

速い時計は出さずに本数を乗られる。硬さが解消されて脚捌きがシャープになってきた。本調子を取り戻す。

ワイドエンペラー 津村明秀

調教状態

相手よりかなり内を回ったが、馬場の荒れた時間帯で終い11秒3なら上々。いい意味でいつも通り。

1着は上位人気、中位人気勢の2~3着多し

過去10年、1番人気は複勝率70.0%。3勝中2勝は2013~14年で近年はやや勝ち切れないが、ここ3年は2、1、2着と安定している。また、2~4番人気で計6勝をマーク。2012年ネコパンチ(12番人気1着)の激走が印象深い一戦だが、他の優勝馬はすべて4番人気以内だ。一方、2、3着馬は中位人気勢も多く、勝ち馬が上位人気中心の割には堅い決着ばかりではない。出走頭数が少ない年は落ち着いた結果になりやすく、頭数が増えると荒れる可能性が高くなる。

4歳馬の安定感が光る

好走馬は各年齢に分散しているが、好走確率では4歳の牡・セン馬【4.6.1.16】連対率37.0%が断トツ。次いで複勝率が高いのは5歳馬。4歳馬は出走があれば必ず1頭は馬券に絡み、4歳馬不在だった2016年は5歳馬が上位を独占した。また、ここ5年にかぎると連対馬10頭中9頭を4~5歳勢が占めている。

【性齢別成績(過去10年)】

性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 4歳 4-6-1-16 14.8% 37.0% 40.7%
5歳 2-1-3-24 6.7% 10.0% 20.0%
6歳 3-1-2-25 9.7% 12.9% 19.4%
7歳~ 0-1-3-36 0.0% 2.5% 10.0%
牝馬 全 1-1-1-5 12.5% 25.0% 37.5%

人気 着別度数 勝率連対率複勝率
1番人気 5- 5- 2- 8/ 2025.0%50.0%60.0%
2番人気 1- 4- 4- 11/ 205.0%25.0%45.0%
3番人気 5- 0- 1- 14/ 2025.0%25.0%30.0%
4番人気 5- 0- 3- 12/ 2025.0%25.0%40.0%
5番人気 1- 2- 1- 16/ 205.0%15.0%20.0%
6番人気 1- 0- 4- 15/ 205.0%5.0%25.0%
7番人気 0- 2- 2- 16/ 200.0%10.0%20.0%
8番人気 0- 2- 0- 18/ 200.0%10.0%10.0%
9番人気 0- 3- 1- 16/ 200.0%15.0%20.0%
10番人気 0- 1- 0- 18/ 190.0%5.3%5.3%
11番人気 0- 1- 0- 18/ 190.0%5.3%5.3%
12番人気 2- 0- 0- 17/ 1910.5%10.5%10.5%
13番人気 0- 0- 0- 17/ 170.0%0.0%0.0%
14番人気 0- 0- 1- 14/ 150.0%0.0%6.7%
15番人気 0- 0- 0- 11/ 110.0%0.0%0.0%
16番人気 0- 0- 1- 6/ 70.0%0.0%14.3%
17番人気 0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%
18番人気 0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%0.0%

前走有馬記念、ジャパンC組に注目

前走クラス別の成績では、中央のG1出走馬が【3.5.3.13】複勝率45.8%をマーク。その好走馬はジャパンC組と有馬記念組が大半で、この2レースの合計は【3.4.3.9】で同52.6%まで向上する。また、表にあるように、菊花賞組だった一昨年のエタリオウも含めた11頭中8頭は前走のG1で5着以内だった。残る3頭はいずれも前走2桁着順の6歳以上馬。G1大敗からの変わり身を期待するなら4~5歳勢よりもベテラン馬という傾向だ。

【前走中央G1からの好走馬(過去10年)】

年 馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
13 フェノーメノ 牡4 1 1 ジャパンC 4 5
14 ウインバリアシオン 牡6 1 1 有馬記念 4 2
ホッコーブレーヴ 牡6 10 2 ジャパンC 16 12
15 ウインバリアシオン 牡7 5 2 有馬記念 10 12
16 ゴールドアクター 牡5 2 1 有馬記念 8 1
サウンズオブアース 牡5 1 2 有馬記念 5 2
マリアライト 牝5 4 3 有馬記念 12 4
17 アドマイヤデウス 牡6 6 3 有馬記念 9 11
19 エタリオウ 牡4 1 2 菊花賞 2 2
21 カレンブーケドール 牝5 1 2 有馬記念 3 5
ワールドプレミア 牡5 2 3 有馬記念 5 5

G2組なら4歳馬、G1組手薄な年なら条件戦組も

前走G2組は【5.4.6.43】複勝率25.9%で、G2・5着以内なら【3.2.5.17】同37.0%と上々だ。また、G2組の連対馬9頭中8頭を4歳馬が占めており、5歳以上・前走G2で連対したミッキースワローは、中山G2【1.2.0.1】で馬券圏外も前走4着というコース巧者だった。

また、2018年は1600万条件(現3勝クラス)組が1、2着を占めたが、これには前走国内G1出走馬が不在だった影響もありそうだ。この2頭のうち、ガンコは3走前から芝に戻って【2.0.1.0】と着外なし。前々走・日経新春杯で既にG2・3着の実績があった。もう1頭のチェスナットコートは2連勝中、そしてデビュー3戦目以降は12戦連続で掲示板を確保していた。G1組が手薄なら、底を見せていない条件戦組にも注目したい。

【前走G1以外からの好走馬(過去5年)】

年 馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
17 シャケトラ 牡4 4 1 日経新春杯 2 2
ミライヘノツバサ 牡4 7 2 アメリカJCC 3 3
18 ガンコ 牡5 3 1 松籟S 2 1
チェスナットコート 牡4 7 2 早春S 3 1
サクラアンプルール 牡7 6 3 中山記念 4 4
19 メイショウテッコン 牡4 3 1 日経新春杯 6 9
サクラアンプルール 牡8 4 3 アメリカJCC 4 5
20 ミッキースワロー 牡6 1 1 アメリカJCC 2 4
モズベッロ 牡4 2 2 日経新春杯 2 1
スティッフェリオ 牡6 9 3 アメリカJCC 3 8
21 ウインマリリン 牝4 4 1 アメリカJCC 5 6

前走レース名 着別度数 勝率連対率複勝率
日経新春HG2 3- 1- 1- 6/1127.3%36.4%45.5%
有馬記念G1 2- 3- 3- 7/1513.3%33.3%53.3%
1000万下 2- 1- 5-19/277.4%11.1%29.6%
アメリカG2 2- 1- 3-13/1910.5%15.8%31.6%
1勝クラス 1- 1- 1- 2/ 520.0%40.0%60.0%
JCG1 1- 1- 0- 2/ 425.0%50.0%50.0%
ダイヤモHG3 1- 0- 0-14/156.7%6.7%6.7%
北摂特別1000 1- 0- 0- 3/ 425.0%25.0%25.0%
三鷹特別1000 1- 0- 0- 1/ 250.0%50.0%50.0%
松籟SH1600 1- 0- 0- 1/ 250.0%50.0%50.0%
前確定着順 着別度数 勝率連対率複勝率
前走1着 5- 5- 3- 26/ 3912.8%25.6%33.3%
前走2着 3- 3- 2- 16/ 2412.5%25.0%33.3%
前走3着 1- 1- 3- 14/ 195.3%10.5%26.3%
前走4着 2- 0- 2- 18/ 229.1%9.1%18.2%
前走5着 1- 4- 3- 10/ 185.6%27.8%44.4%
前走6~9着 6- 4- 4- 81/ 956.3%10.5%14.7%
前走10着~ 2- 3- 3- 71/ 792.5%6.3%10.1%
単勝オッズ 着別度数 勝率連対率複勝率
1.0~ 1.4 0- 0- 1- 0/ 10.0%0.0%100.0%
1.5~ 1.9 1- 1- 0- 1/ 333.3%66.7%66.7%
2.0~ 2.9 2- 3- 0- 0/ 540.0%100.0%100.0%
3.0~ 3.9 2- 0- 1- 8/ 1118.2%18.2%27.3%
4.0~ 4.9 2- 2- 1- 6/ 1118.2%36.4%45.5%
5.0~ 6.9 5- 3- 4- 17/ 2917.2%27.6%41.4%
7.0~ 9.9 4- 2- 4- 21/ 3112.9%19.4%32.3%
10.0~14.9 2- 0- 4- 16/ 229.1%9.1%27.3%
15.0~19.9 0- 0- 2- 19/ 210.0%0.0%9.5%
20.0~29.9 0- 3- 1- 21/ 250.0%12.0%16.0%
30.0~49.9 0- 4- 0- 27/ 310.0%12.9%12.9%
50.0~99.9 1- 2- 2- 41/ 462.2%6.5%10.9%
100.0~ 1- 0- 0- 59/ 601.7%1.7%1.7%
騎手 着別度数 勝率連対率複勝率
福永祐一 2- 2- 1- 3/ 825.0%50.0%62.5%
岩田康誠 2- 0- 1- 1/ 450.0%50.0%75.0%
横山武史 2- 0- 0- 4/ 633.3%33.3%33.3%
田辺裕信 1- 1- 3- 5/1010.0%20.0%50.0%
蛯名正義 1- 1- 1- 5/ 812.5%25.0%37.5%
藤岡康太 1- 1- 0- 4/ 616.7%33.3%33.3%
吉田隼人 1- 1- 0- 7/ 911.1%22.2%22.2%
松山弘平 1- 1- 0- 4/ 616.7%33.3%33.3%
藤岡佑介 1- 1- 0- 3/ 520.0%40.0%40.0%
武豊 1- 1- 0- 2/ 425.0%50.0%50.0%
枠番 着別度数 勝率連対率複勝率
1枠 2- 2- 0-23/277.4%14.8%14.8%
2枠 0- 3- 5-23/310.0%9.7%25.8%
3枠 3- 2- 0-30/358.6%14.3%14.3%
4枠 1- 3- 4-29/372.7%10.8%21.6%
5枠 3- 2- 2-32/397.7%12.8%17.9%
6枠 1- 6- 2-30/392.6%17.9%23.1%
7枠 4- 0- 4-35/439.3%9.3%18.6%
8枠 6- 2- 3-34/4513.3%17.8%24.4%
前走脚質 着別度数 勝率連対率複勝率
3F 1位 5- 4- 4- 29/ 4211.9%21.4%31.0%
3F 2位 3- 3- 2- 22/ 3010.0%20.0%26.7%
3F 3位 4- 1- 2- 20/ 2714.8%18.5%25.9%
3F ~5位 1- 3- 7- 37/ 482.1%8.3%22.9%
3F 6位~ 7- 9- 5-122/1434.9%11.2%14.7%
脚質上り 着別度数 勝率連対率複勝率
平地・逃げ 3- 1- 1- 16/ 2114.3%19.0%23.8%
平地・先行 4- 7- 8- 51/ 705.7%15.7%27.1%
平地・中団 10- 9- 9- 95/1238.1%15.4%22.8%
平地・後方 2- 3- 2- 73/ 802.5%6.3%8.8%
平地・マクリ 1- 0- 0- 1/ 250.0%50.0%50.0%
馬体重 着別度数 勝率連対率複勝率
400~419kg 0- 1- 0- 2/ 30.0%33.3%33.3%
420~439kg 2- 0- 1- 12/ 1513.3%13.3%20.0%
440~459kg 2- 5- 3- 39/ 494.1%14.3%20.4%
460~479kg 4- 6- 3- 65/ 785.1%12.8%16.7%
480~499kg 5- 3- 8- 68/ 846.0%9.5%19.0%
500~519kg 5- 4- 3- 34/ 4610.9%19.6%26.1%
520~539kg 1- 1- 1- 15/ 185.6%11.1%16.7%
540~ 1- 0- 1- 1/ 333.3%33.3%66.7%
斤量 着別度数 勝率連対率複勝率
49.5~51kg 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%
51.5~53kg 2- 0- 0- 5/ 728.6%28.6%28.6%
53.5~55kg 5- 10- 4- 81/1005.0%15.0%19.0%
55.5~57kg 12- 10- 16-147/1856.5%11.9%20.5%
57.5~59kg 1- 0- 0- 2/ 333.3%33.3%33.3%
種牡馬 着別度数 勝率連対率複勝率
マンハッタンカフェ 2- 0- 0- 9/1118.2%18.2%18.2%
スクリーンヒーロー 2- 0- 0- 2/ 450.0%50.0%50.0%
ハーツクライ 1- 4- 0-16/214.8%23.8%23.8%
ディープインパクト 1- 2- 4-19/263.8%11.5%26.9%
ステイゴールド 1- 1- 1-17/205.0%10.0%15.0%
キンシャサノキセキ 1- 0- 4- 2/ 714.3%14.3%71.4%
アドマイヤドン 1- 0- 1- 1/ 333.3%33.3%66.7%
Galileo 1- 0- 1- 0/ 250.0%50.0%100.0%
オルフェーヴル 1- 0- 0- 2/ 333.3%33.3%33.3%
トーセンホマレボシ 1- 0- 0- 2/ 333.3%33.3%33.3%

コース追いが中心、坂路・先着は不振

栗東CW組が好走馬9頭・複勝率33.3%。そして美浦では南W組が好走確率こそ低めながら4勝を記録するなど、コース追いの好走馬が多い。

対して坂路追いの好走馬は表に挙げた11頭で、近年はこちらが優勢だ。この坂路組で注目したいのは、併せ馬で先着していた好走馬が皆無という点。上位人気に支持された坂路先着馬としては、2012年のフェイトフルウォーが3番人気で8着、17年のレインボーラインが2番人気で4着に敗退している。

【主な追い切りコース別成績(過去10年)】

コース 成績 勝率 連対率 複勝率 栗東CW 2-3-4-18 7.4% 18.5% 33.3%
栗東坂路 3-4-2-26 8.6% 20.0% 25.7%
美浦南W 4-1-2-39 8.7% 10.9% 15.2%
美浦南P 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
美浦南坂路 0-1-1-11 0.0% 7.7% 15.4%

【坂路追いの好走馬(過去10年)】

年 馬名 性齢 人気 着順 コース 馬場 追い切り時計 脚色 併せ
13 カポーティスター 牡4 9 2 栗東坂 稍 1回 55.4-39.8-25.6-13.0 一杯 同入
15 アドマイヤデウス 牡4 4 1 栗東坂 良 1回 53.3-38.5-24.8-12.2 強目 単走
17 アドマイヤデウス 牡6 6 3 栗東坂 不 1回 53.6-38.6-24.6-12.1 強目 単走
18 ガンコ 牡5 3 1 栗東坂 不 1回 54.2-39.3-25.2-12.5 末強目 単走
チェスナットコート 牡4 7 2 栗東坂 不 1回 55.2-41.1-26.7-13.3 一杯 0.2秒遅れ
サクラアンプルール 牡7 6 3 美南坂 良 1回 54.2-39.0-25.6-12.5 強目 0.4秒遅れ
19 メイショウテッコン 牡4 3 1 栗東坂 良 1回 51.2-37.2-24.1-11.8 強目 単走
エタリオウ 牡4 1 2 栗東坂 良 1回 53.4-38.6-25.1-12.7 強目 同入
20 モズベッロ 牡4 2 2 栗東坂 良 1回 53.5-38.8-25.1-12.5 一杯 アタマ遅れ
スティッフェリオ 牡6 9 3 栗東坂 良 1回 52.8-38.6-25.2-12.5 一杯 0.5秒遅れ
21 カレンブーケドール 牝5 1 2 美南坂 稍 1回 52.1-38.2-25.2-13.0 馬ナリ 同入

長距離路線のGⅡの形骸化が進んでいるとは言え、4年前の前走条件組同士の決着は例外的なケースで、圧倒的に前走GⅠ組とGⅡ組が強い。これはデータが示す通り。昨年の菊花賞馬が年明け緒戦にこのレースを選んできた以上、逆らう手はないだろう。タイトルホルダーが中心。

管理人の予想印

◎ タイトルホルダー
○ ボッケリーニ
▲ ウインキートス
◇ ヒートオンビート
△1 クレッシェンドラヴ
△2 スマイル
△3 アサマノイタズラ

◎タイトルホルダー

デビュー当初から逃げ馬としての資質の高さを示してきたが、控えると力む面も見せており、セントライト記念の敗因のひとつはそこ。この短所を有馬記念で修正した。逃げ切りが濃厚だが、今は2番手からでも大丈夫。

○ボッケリーニ

AJCCは1回中山最終日で、差し・追い込み馬が上位を独占した。多分に外回りコースの外差しが決まった感が強く、その中で4角最内からインを突いたこの馬は馬場傾向からは割を食った。注目馬になる。

▲ウインキートス

有馬記念は札幌記念から4戦目。今の競馬では上がり目がなく、精神的にも一杯一杯だった。放牧でリフレッシュした今回はオールカマー2着を見直す好機。

◇ヒートオンビート

2着7回。相手なりに走る反面、弱い相手にも取りこぼすタイプで、常に全力疾走でないのが歯がゆい。内回りの2500mで最後まで集中力が持続するかどうかが鍵。

買い目

単勝/複勝

11

馬連

軸6、11
相手6、7、8、11、12、14、15

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