2023年目黒記念過去データと予想分析

第137回 目黒記念（Ｇ２）

2023年5月28日（日）東京競馬場　芝2500ｍ

今年で136回目を迎える伝統のハンデ戦・目黒記念。06年からは日本ダービーと同じ日の最終レースに開催されている（11年のみ日本ダービーの前日に開催）。以前は春と秋の２度開催されていたが、84年からは秋の競走を廃止されて年１回制になった。春の天皇賞に出走した長距離馬、宝塚記念のステップレースとして挑む馬、条件戦を勝って勢いに乗る新鋭、軽ハンデを武器に大駆けを狙う穴馬など、タイプの異なる馬が出走するため、波乱になることが多い。昨年はボッケリーニが勝利した。今年はどんなレースになるのか？　過去のデータからレースの傾向を探る。

目黒記念過去10年間配当金

目黒記念過去10年間結果

目黒記念過去10年間結果前走レース

目黒記念
人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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前走人気別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

８番人気が好調で、二桁人気も侮れない

平均配当は馬連が7727円で、３連単が23万8100円と荒れている。１番人気【1.2.2.5】は複勝率50％で、２～４番人気はいずれも複勝率30％と今ひとつ。８番人気【3.0.2.5】が複勝率50％と好調で、８番人気以下が12頭も馬券に絡んでおり、人気薄の激走に警戒しよう。

ハンデの重い馬が優勢

トップハンデは【2.0.2.10】と複勝率28.6％とまずまずで、56.5キロ以上【3.2.3.22】は複勝率26.7％と好成績だ。53キロ以下の軽ハンデ馬【1.0.1.18】が複勝率10％と不調で、斤量が軽すぎる馬は危険だ。平均的なハンデの54～56キロ【6.8.6.99】が好走馬が多いが、複勝率16.8％で好走確率はイマイチ。

オープン特別で連対していた馬が狙い目

ステップレースは大阪―ハンブルグＣ【2.2.0.7】、日経賞【2.1.1.8】が複勝率30％台と好成績。メトロポリタンＳ【0.3.4.32】は好走馬は多いが未勝利が中心で複勝率17.9％と今ひとつ。大阪―ハンブルグＣ組は５着以内【2.2.0.3】だと成績が良く、６着以下【0.0.0.4】は全滅だ。オープン特別組【2.5.3.35】なら前走連対馬【1.4.2.10】が複勝率41.2％と好調。

【主な前走のレース別成績（過去10年）】

前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
大阪―ハンブルグＣ 2-2-0-7 18.2% 36.4% 36.4%
日経賞 2-1-1-8 16.7% 25.0% 33.3%
３勝クラス 2-1-0-25 7.1% 10.7% 10.7%
新潟大賞典 2-0-0-9 18.2% 18.2% 18.2%
ダイヤモンドＳ 1-0-1-3 20.0% 20.0% 40.0%
天皇賞春 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%
メトロポリタンＳ 0-3-4-32 0.0% 7.7% 17.9%
日経新春杯 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
アメリカＪＣＣ 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
福島民報杯 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
阪神大賞典 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
大阪杯 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
有馬記念 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
大阪杯（Ｇ２） 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

栗東坂路でラスト２ハロンが遅い馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、馬券に絡んだのは栗東坂路組【4.7.3.40】が最多で、複勝率は25.9％と高かった。それ以外のコースは、あまり好走確率が高くなかった。

栗東坂路組の傾向を探ったところ、ラスト２ハロンのタイムが25秒6以上だった場合【3.3.1.13】は複勝率35％と好成績を残していた。25秒5以下【1.4.2.27】は複勝率20.6と平均的だった。栗東坂路組ならラスト２ハロンの遅い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-7-3-40 7.4% 20.4% 25.9%
ＣＷ 3-0-3-30 8.3% 8.3% 16.7%
美浦 南坂路 1-0-1-12 7.1% 7.1% 14.3%
南Ｗ 1-0-1-13 6.7% 6.7% 13.3%
その他 0-2-0-12 0.0% 14.3% 14.3%

【栗東坂路組のラスト2ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～25秒5 1-4-2-27 2.9% 14.7% 20.6%
25秒6～ 3-3-1-13 15.0% 30.0% 35.0%

2023年目黒記念（Ｇ２）調教状態＆コメント

アーティット　岩田望来

調教状態

今週の坂路はそう目立たなかったが、先週までのコース追いは実績馬相手に互角の動き。好調をキープ。

厩舎コメント

(渋太さ生かして)友道師――前、前で流れに乗って持久力を生かす競馬が合います。直線の長い東京の2500メートルという舞台は合うはずです。ここ目標に状態はいいし、自分の競馬ができれば。

アリストテレス　戸崎圭太

調教状態

51秒３の自己ベストタイムは出たが、格下馬に追い比べで見劣ったのは少々不満。まだ完調には一歩手前か。

カントル　横山和生

調教状態

大きなフットワークでグイグイと伸びた。馬体も上々。中２週で再度の遠征となるが、活気十分で不安なし。

厩舎コメント

(東京合う)田代助手――前走は集中して走れていた。もともと重賞でも上位に来ていたからね。あれぐらいやれる馬だよ。東京も合っているね。使ったあともデキは維持している。相手は揃っているけど、いい走りを期待。

コトブキテティス　永野猛蔵

調教状態

ブリンカーを着用したことで前向きさは出てきた。ゴール前の伸びは案外だったが、少しでも良化は窺える。

サリエラ　Ｃ．ルメール

調教状態

３週に亘って併せ馬を消化し、十分に負荷をかけた。いつも以上に馬体をふっくらと見せているし、バネが利いており、フットワークも抜群。万全の態勢といえる。

厩舎コメント

(成長して)国枝師――成長を促す意味で放牧に出したが、暖かくなって体調は上向いている。輸送で減るかもしれないが、馬体は430キロ台にはなっている。折り合い面から距離に不安はないし、正攻法の競馬ができるはず。

セファーラジエル　吉田隼人

調教状態

中２週にしてはしっかりと追われ、自己ベストに迫る時計をマーク。脚捌きも力強く、まだ上積みが見込める。

ゼッフィーロ　川田将雅

調教状態

中２週とあってサッと伸ばす程度だったが、気分良さそうに登坂。馬体も淋しくなった印象はなく、好調維持。

厩舎コメント

(地力強化)兼武助手――あの馬場で外を回らされたこともあって最後は苦しくなってモタれましたが、地力強化が感じられる内容でした。その後は在厩調整で体も戻り、筋肉量が増えています。初めての重賞でも良馬場なら。

ダンディズム　浜中俊

調教状態

併せ馬の内でなかなかいい行きっぷり。ハミ受けもスムーズで、最近では一番動いている。大駆けがあるかも。

ディアスティマ　北村友一

調教状態

黒光りがして馬体は非常に良く見せる。ただ、引き続きビシッとやれない感じの攻め内容。上積みは疑問で。

厩舎コメント

(経過は良好)高野師――3200メートルを使ったばかりですが、元気があって経過は良好。具合は良さそうですよ。今回は東京2500メートル。リズム良く運んだうえで、極端に上がりが速くならなければ。

バーデンヴァイラー　坂井瑠星

調教状態

２週続けて坂井瑠騎手が騎乗。１週前に自己ベストタイムを出すと、今週は上がり重点ながら抜群の脚捌きで登坂。間隔は開いたが、申し分のない仕上がりで臨める。

バラジ　三浦皇成

調教状態

１ハロン11秒１の数字が示す通り、切れ味は抜群。好馬体も目を引いた。間隔を詰めて攻めを強化。上積み十分。

ヒートオンビート　Ｄ．レーン

調教状態

先週までのコース追いは少し重さが感じられたが、今週の坂路ではグンと素軽さアップ。ひと追い毎に上向いてきた印象。これなら十分、力を出し切れるだろう。

厩舎コメント

(甘いが力有)友道師――追い切りと同様、レースでも最後に気を抜くのであと一歩が甘いですね。仕上がりは問題ありませんし、重賞を勝てる力も持っている馬。鞍上の手腕に期待します。

フォワードアゲン　柴田善臣

調教状態

道中はゆったりと走らせて終い重点。中１週だけにこれでいいのかもしれないが、迫力はひと息。上昇疑問。

プラダリア　池添謙一

調教状態

コースでも好稽古を披露していたが、坂路に替わった今週もキビキビとした動き。まるで久々を感じさせない。

厩舎コメント

(動き今ひとつ)池添学師――もともと休み明けは今ひとつ。先週の金曜日はゲートから出したり、調整を工夫しています。モサモサとしていた１週前に比べれば、今週は良くなりましたが……。舞台はいいですが、状態面が鍵です。

プリマヴィスタ　丸山元気

調教状態

馬体に太め感こそないものの、力強さに欠ける走り。攻め駆けしない馬ではあるが、この気配では厳しそう。

ユーキャンスマイル　石橋脩

調教状態

また少し間隔が開いたが、乗り込み入念でアウトラインはできている。若干重かった前走時より締まってきた。８歳だが肉体はまだまだ若く、衰えはない。

ライラック　Ｍ．デムーロ

調教状態

３週連続で水準以上の時計をマーク。今回はかなり負荷をかけてきた。馬体は細くなっていないし、動きに切れも感じられる。ひと息入れてグンと良くなった印象。

厩舎コメント

(動きは抜群)相沢師――日経賞は消耗戦でかなりタフな前残りレース。さすがにダメージはあったが、在厩調整で時間をかけて調整。当時とは毛ヅヤが全然違うし、動きも抜群にいい。東京のここでも立ち回りひとつだろう。ただ、ハンデは見込まれたかな。

ラストドラフト　松岡正海

調教状態

１週前、今週とチークピーシズ着用。徐々にではあるが、集中力は出てきた。動きもスムーズ。一応整った。