2023年鳴尾記念過去データと予想分析

第76回 鳴尾記念（Ｇ３）

2023年6月3日（土）阪神競馬場　芝2000ｍ

1951年に創設されて以降、これまで何度も条件が変更されてきた重賞レース、鳴尾記念。12年からは現在と同じ６月に芝2000ｍの重賞として行われ、宝塚記念のステップレースという位置づけとなった。今年は阪神芝2000ｍで行われる。昨年はヴェルトライゼンデが勝利した。過去10年のデータを使って、このレースを検証する。

鳴尾記念過去10年間配当金

鳴尾記念過去10年間結果

鳴尾記念過去10年間結果前走レース

鳴尾記念
人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

上位人気はまずまずで、ヒモ荒れに注意

平均配当は馬連が5521円、３連単は12万6839円。１番人気【2.3.0.5】は連対率50％とまずまず安定している。連対馬20頭中10頭が１～３番人気。７番人気以下が９頭馬券に絡んでおり、そのうち７頭が２or３着。ヒモに人気薄が突っ込んでくる傾向にある。

好走確率が抜群に高いのは４歳

年齢別の成績は４歳【2.3.4.7】が複勝率56.3％と圧倒的に好成績を残している。５歳【5.3.1.18】は最多の５勝をマークし、複勝率33.3％とこちらも高い。６歳以上になると、成績が悪くなる。なお５歳は１～４番人気【4.1.1.4】だと馬券に絡む確率が高く、５番人気以下【1.2.0.14】は振るわない傾向だ。

新潟大賞典組の４歳は堅実

ステップレースはバラバラ。その中でも出走馬は少ないが天皇賞春組【3.0.0.2】が好走確率が高い。もっとも馬券に絡んだのが多いのは新潟大賞典組【1.3.2.19】で、４歳【1.1.1.1】が複勝率75％で、５歳以上【0.2.1.18】は複勝率14.3％で苦戦傾向だ。

重賞大敗馬の巻き返しに注意！

前走の着順別成績では、６着以下からの巻き返しが目立っている。前走１～３着【4.1.2.23】は好走確率が23.3％と平均的。前走６～９着【4.2.5.22】は複勝率33.3％と好走確率が高く、前走10着以下【2.3.2.39】も複勝率15.2％と健闘している。馬券圏内30頭中18頭が前走６着以下の馬だ。前走６～９着で馬券に絡んだ馬の前走は、オープン特別３頭、重賞が８頭。前走10着以下で馬券に絡んだ馬の前走は、すべて重賞だった。

栗東ＣＷでラスト３ハロンが遅い馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べた。栗東ＣＷ組【5.5.3.34】が好走馬が多く、複勝率も27.7％と高かった。栗東坂路組【4.4.3.38】は複勝率22.4％と平均的だった。

好走馬が多い栗東ＣＷ組の傾向は、ラスト３ハロンのタイムが38秒０以下【1.1.1.13】なら、複勝率18.8％とイマイチで、38秒１以上【4.4.2.21】は複勝率32.3％と好調だった。栗東ＣＷでラスト３ハロンのタイムが38秒１以上の馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-4-3-38 8.2% 16.3% 22.4%
ＣＷ 5-5-3-34 10.6% 21.3% 27.7%
その他 0-0-3-13 0.0% 0.0% 18.8%
【栗東ＣＷ組のラスト3ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～38秒0 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
38秒1～ 4-4-2-21 12.9% 25.9% 32.3%

2023年鳴尾記念（Ｇ３）調教状態＆コメント

アドマイヤハダル　岩田望来

調教状態

張りのある好馬体。太く見せるがそれは体形。上がり重点だったが、内めを伸びやかなフットワーク。好調。

厩舎コメント

(条件良く)大久保龍師――２走目で変わり身を見せてくれました。馬の雰囲気としては変わらずです。阪神のこの条件はいいので、どこまでやれるか。

インプレス　鮫島克駿

調教状態

ゴール前は外にモタれる感じで、もうひとつ迫力が足りなかった。相手も強化されるここでは厳しそう。

カラテ　菅原明良

調教状態

この馬らしい大きなフットワークで、豪快な伸びを見せた。前回も悪くはなかったが、やや追い不足だった分、叩いた上積みは十分見込めそう。ここも期待できる。

厩舎コメント

(上手にレースを)辻野師――前走は休み明け、それに59キロであの不良馬場でしたが、使ったあとはダメージがなかったことが何より。動きが軽くなりました。今回はコーナーが４回の阪神2000ｍですが、上手にレースができれば。

グラティアス　北村友一

調教状態

脚捌きはシャープで好馬体も目を引く。常に攻め駆けする馬で比較はしづらいが、今回も雰囲気は良かった。

サトノルークス　荻野極

調教状態

追われる毎に上向いており、今週はなかなかパワフルな伸びを見せた。馬体にも緩みはなく、侮れない面あり。

スカーフェイス　西村淳也

調教状態

動きは悪くはないが、調教開いている間があって変則だし、馬体も小さく見せる。今回は完調にはひと息。

ソーヴァリアント　Ｃ．ルメール

調教状態

１週前が併せ馬で好調教。直前は単走。道中は抑えるくらいで抜群の行きっぷり。直線の加速は素晴らしく、動きは躍動感に溢れていた。万全の態勢が整っている。

厩舎コメント

(阪神2000ｍで)大竹師――前走の敗因がはっきりしないが、レース後のチェックでもフィジカル面に問題はなかったので、精神的なことが大きいのかもしれない。その後は放牧してリフレッシュ。順調に調整できていつも通りの仕上がりにある。輸送があるので体重も前走より減るだろう。今回は実績のある阪神の2000ｍ。期待に応えられればと思っている。

ディアマンミノル　藤岡康太

調教状態

格下にアオられ、スピード感がない。体つきはまだまだ若く悪くはないが、パワーを感じない。良化途上。

ヒンドゥタイムズ　武豊

調教状態

毛ヅヤが冴えて、馬に活気と柔らかさが戻ってきた。気性的にムラなタイプだが、集中力も感じた。上昇中。

厩舎コメント

(ＧⅢなら)斉藤崇師――戻ったあとは追う毎に上向いてきました。前走はＧＩで苦しいレースになりましたが、今回はＧⅢ。変わっていいと思います。

フェーングロッテン　松若風馬

調教状態

ゴール前で少し頭が高くなるのはいつものこと。ＣＷと坂路で２週続けてラスト11秒台。シャープな走りを見せているし、毛ヅヤが冴えて馬体も充実。仕上がり上々。

厩舎コメント

(力出せる)宮本師――最終追い切りは、いい手応えでラスト１ハロン11秒９。ここ目標に申し分ない仕上がり。開幕週の馬場は好材料。自分の形で競馬して、粘り込みを期待したいですね。

ボッケリーニ　浜中俊

調教状態

稽古にムラがあるタイプだが、今回は真面目に動く。単走でラスト11秒３なら上々。アゴも上がらなかった。

厩舎コメント

(好レースを)兼武助手――ハンデとの兼ね合いで目黒記念を自重して、ここへスライドする形になりましたが、帰厩後の乗り込みは順調です。2000ｍは守備範囲ですし、馬場状態も問いませんからね。今回はＧⅢですから、好レースを期待したいところですね。

マイネルファンロン　坂井瑠星

調教状態

行きっぷりが良く、道中の雰囲気は良かったが、ゴール前の勢いは案外。いい頃に比べると迫力不足の印象。

マリアエレーナ　松山弘平

調教状態

例により火曜追い。全身を使い切って馬体重より大きく見せるパワフルさ。ひと息入ったが、高レベルで安定。

厩舎コメント

(具合がいい)高島助手――放牧を挟んでここを目標に。暑い時季になって調子を上げてきていますし、体も大きく見せて、動きは本当にいいですね。開幕週の馬場ですから、多少の降雨なら耐えられると思います。好勝負を。

モズベッロ　幸英明

調教状態

格下相手に大きく先行して手応え劣勢。強調できる動きではないが、これでも復帰緒戦の３走前の頃に比べれば、随分素軽くはなっている。この馬なりに良化中。

ワンダフルタウン　和田竜二

調教状態

大きく追走したが、相手よりかなり内を回った。未勝利馬相手に見劣る。前走も惨敗だし、完調にはひと息。

2023年鳴尾記念予想

管理人の予想印

◎ ソーヴァリアント
○ フェーングロッテン
▲ マリアエレーナ
◇ カラテ
△１ アドマイヤハダル
△２ ボッケリーニ
△３ ヒンドゥタイムズ

◎ソーヴァリアント

前走の中山記念が案外。敗因がよく分からない点も気になるが、立て直して動きは良好。今度は馬体も絞れそう。強い内容で連覇したチャレンジＣと同じ舞台なら巻き返し十分。

○フェーングロッテン

極端に揉まれなければ控える形でも問題ないが、先手を取れた時は特に渋太い。今回もマイペース見込み。粘り込み可能。

▲マリアエレーナ

大阪杯は一線級相手に５着。ここなら力は上位。レースも上手。ただ、軽い走りをするタイプ。馬場の回復具合が鍵。

◇カラテ

前走は久々、59キロを克服して重賞３勝目。７歳になってもまったく衰えはない。道悪はかなりの巧者。渋化が残ればここでも圏内。

あとは、
アドマイヤハダル、ボッケリーニ、ヒンドゥタイムズ
に注意。

買い目

馬連

軸14
相手４、７、２、９、12、11

3連複

軸14
相手４、７、２、９、12、11