2024年京都牝馬ステークス過去データと予想分析

第59回 京都牝馬Ｓ（Ｇ３）

2024年2月17日（土）　京都競馬場　芝1400ｍ

牝馬限定の重賞・京都牝馬Ｓ。1983年（第18回）以降は長く１月末～2月上旬に芝1600ｍで行われていたが、古牝馬路線の整備に伴い2016年から現在の時期となり、距離も短縮して1400ｍ戦となった。昨年までは３年連続で阪神芝1400ｍで代替されており、今年は４年ぶりに本来の京都に戻っての開催になる。 　５月のヴィクトリアＭまで間隔はあるものの、このレースの出走馬からも同レースの好走馬が多く出ていた。1400ｍ戦になって関連性は薄まったかにみえたが、2020年には本競走優勝馬のサウンドキアラがヴィクトリアＭでも２着に好走した。ほかに、16年の優勝馬・クイーンズリングがエリザベス女王杯を制覇。17年のレッツゴードンキは、春秋スプリントＧ１で連続２着。そして22年のロータスランドは高松宮記念で２着と距離短縮後も活躍馬が続出する一戦の、過去の傾向を見てみよう。

京都牝馬ステークス過去10年間配当金

京都牝馬ステークス過去10年間結果

京都牝馬ステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

京都牝馬ステークス
人気別過去データ

京都牝馬ステークス
前走レース名別過去データ

京都牝馬ステークス
前走着順別過去データ

京都牝馬ステークス
前走コース別過去データ

京都牝馬ステークス
単勝オッズ別過去データ

京都牝馬ステークス
騎手別過去データ

京都牝馬ステークス
枠番別過去データ

京都牝馬ステークス
前走上り3F別過去データ

京都牝馬ステークス
前走人気別過去データ

京都牝馬ステークス
前走クラス別過去データ

京都牝馬ステークス
前走場所別過去データ

京都牝馬ステークス
前走距離別過去データ

京都牝馬ステークス
脚質別過去データ

京都牝馬ステークス
年齢別過去データ

京都牝馬ステークス
馬体重過去データ

京都牝馬ステークス
ハンデ別過去データ

京都牝馬ステークス
種牡馬別過去データ

上位人気同士のワンツーは期待薄

過去10年、１番人気は【4.3.0.3】と安定した成績で、1400ｍ短縮後にかぎっても【4.2.0.2】。ただ、２～４番人気はいまひとつの結果に終わっている。３番人気以内馬によるワンツー決着は２回のみ。全体的に中位人気あたり好走馬が多く、ひとひねりが必要なレースだ。2015年や19年のような人気馬総崩れもあるため、穴っぽいところで気になる馬がいれば積極的に狙っていきたい。

距離短縮後は６歳以上の連対なし

年齢別では、４歳馬が【3.4.1.44】連対率13.5％、５歳馬が【6.4.2.43】で同18.2％。６歳以上の出走も少なくはないが３連対にとどまる。特に、1400ｍに短縮された近８年は連対馬16頭すべてを４～５歳馬が占めているため、６歳以上の馬は買うとしても３着候補までとしたい。

前走条件戦組に注目

冒頭で触れたように牝馬路線には大きな変更があったため、前走レース別の成績はやや参考にしづらい。ただ、過去10年を前走クラス別で見ると、条件戦出走馬が【1.4.5.18】で複勝率35.7％と大健闘。オープン・重賞組（中央）は【9.6.5.118】と勝ち馬の大半こそ占めるものの、複勝率は14.5％にとどまる。

その前走条件戦からの好走馬10頭は表の通りで、一昨年３着のタンタラス以外はオープン出走経験があった。その大半が５着以内に好走した実績を持っているため、条件戦組にオープン好走歴のある馬がいれば特に注目したい。

【前走条件戦からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 年齢 人気 着順 前走着順 主なオープン実績
14 ウリウリ 4 2 1 1 ローズＳ３着
ノーブルジュエリー 6 5 3 1 エルフィンＳ２着
16 マジックタイム 5 6 2 1 クイーンＣ２着
17 ワンスインナムーン 4 7 2 1 （アネモネＳ８着）
スナッチマインド 6 5 3 1 京都牝馬Ｓ４着
18 デアレガーロ 4 4 2 1 （フラワーＣ11着）
エスティタート 5 5 3 2 京都牝馬Ｓ４着
19 アマルフィコースト 4 13 3 8 中京２歳Ｓ１着
22 スカイグルーヴ 5 1 2 1 京成杯２着
タンタラス 6 2 3 1 （未経験）

栗東坂路組の好走多数

1400ｍに短縮された過去８年の出走馬の追い切りを「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東坂路追い切り馬が【6.3.6.57】と好走馬24頭中15頭を占め、複勝率も20.8％と高め。中でも連対馬９頭は「一杯」（叩一杯なども含む、以下同）以外での追い切り馬で占められており、特に「強目」は好走時に勝ち切る可能性が高い。栗東ＣＷ組は【0.1.2.27】とまずまずの出走を数えながら１連対のみ。コース追いなら栗東ＣＷより美浦南Ｗ組に注目したい。

【主な追い切りコース別成績（芝1400m）】

コース 脚色 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東坂路 全 6-3-6-57 8.3% 12.5% 20.8%
一杯 0-0-2-6 0.0% 0.0% 25.0%
強目 4-1-1-19 16.0% 20.0% 24.0%
馬ナリ 2-2-3-32 5.1% 10.3% 17.9%
栗東ＣＷ 全 1-2-2-27 3.1% 9.4% 15.6%
美浦南坂路 全 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
美浦南Ｗ 全 1-2-0-13 6.3% 18.8% 18.8%

2023年京都牝馬Ｓ（Ｇ３）調教状態＆コメント

アルーリングウェイ　Ｍ．デムーロ

調教状態

この厩舎は中ほどを回るのがトレンドだが、今回もそう。ほとんどの馬が動きがいい。ただ、この馬に限ってはやや平凡だった。そう良くなっていないかも。

ウインシャーロット　石川裕紀人

調教状態

久々でも見た目に太くは映らない。フットワークも素軽さ十分で、ひと追い毎にしっかりと状態は上向き。

厩舎コメント

(力出せる)和田郎師――乗り込んで感じはいいですね。本当にいい頃に比べると馬体の張りが物足りませんが、息は悪くないし、太め感もなく、力は出せる仕上がりです。今の差しが利く馬場がどうかだけでしょう。

コムストックロード　Ｂ．ムルザバエフ

調教状態

２頭を追走して同入。動きはいつも通り機敏で落ち着きも感じられた。近走は馬体増が続くが、太めもない。

シングザットソング　鮫島克駿

調教状態

目立つほどの時計は出ていないが、坂路２本乗りでしっかりと負荷はかけられている。程よい気合乗りでハツラツとした動き。体もきっちりできており、力は出せる。

厩舎コメント

(巻き返し)高野師――前々走のオパールＳと比べたら、学習能力が高くてペースを覚えた分、前走の京阪杯はすぐに収まりがつきました。そのあたりで本質的に1200ｍが少し忙しかったと思います。この距離で巻き返しを。

ジューンオレンジ　和田竜二

調教状態

ブレのないフォームでしっかりと登坂。走りやすい馬場ではあったが、時計もテンから終いまで平均して速いのがいい。叩いた上積みが、十分見込めそうなデキ。

スマートリアン　角田大河

調教状態

伸びやかなフォームで抜群の行きっぷり。シャープな脚捌きで、一気に駆け抜けた。最近の成績は今ひとつだが、デキには何の不安もない。大駆けがあっても。

スリーパーダ　岩田望来

調教状態

ジョッキー騎乗でサラッと流す程度。追い切りはいつもこんな感じの馬だが、力強さという点では今ひとつだった。重賞のここに入ると、さすがに強調はできない。

ソーダズリング　武豊

調教状態

とにかく坂路は走る馬。今回も抜群の手応えで好時計をマークしてきた。これだけ坂路を得意とするなら、スプリント適性は高いはず。初の1400ｍで非常に楽しみ。

厩舎コメント

(折り合えば)小林助手――稽古は動き過ぎるぐらい時計が出ていますし、先週の追い切りに跨った鞍上の感触も上々でした。いいモノを持っていますし、折り合って運べれば楽しみです。

テンハッピーローズ　津村明秀

調教状態

道中、少し頭を上げて行きたがるシーンは見られたが、躍動感たっぷりでフットワーク自体は上々。珍しく２週続けてビシッと追われた点にも好感。力は出せる。

厩舎コメント

(右回りでも)友道助手――休みが長くなりましたが、順調ですよ。今年は冬でも毛ヅヤがいいし、左回りに良績があるけど立ち回りひとつで右回りでもやれるはず。昨年以上の結果を。

ドロップオブライト　小沢大仁

調教状態

前２週は51秒台を出しており、今週は多少余裕残しで。それでもシャープな脚捌きで勢いは満点。間隔は開いたものの、気合乗りも十分。いい仕上がりで臨めそう。

ナムラクレア　浜中俊

調教状態

この中間もコース併用でしっかりと。１週前の遅れは少し気になったが、坂路での最終追いは推進力に溢れる走りでグイグイと登坂。これなら力を出せるだろう。

厩舎コメント

(十分な仕上がり)長谷川師――今週の入りはいくらか遅かったですが、終いはさすがの動きでした。前哨戦とすれば十分な仕上がりです。メンバーは揃いますが、いいステップレースになるように頑張ってもらいたいですね。

プレサージュリフト　Ｒ．キングスコート

調教状態

常に調教で動く馬なので、チークピーシズの効果は何ともいえないが、ゴール後に気合をつけて負荷は十分。仕上がりは早いタイプ。キチッと態勢は整った印象。

厩舎コメント

(急仕上げ)太田助手――しっかりポジションを取れましたし、前走は収穫がありました。ただ、今回は放牧明けで体つきに余裕がありますし、いくらか急仕上げ気味です。距離が1400ｍになるのも気掛かりですね。

ボンボヤージ　川須栄彦

調教状態

活気十分でハツラツとした動き。ボリューム感があって馬体も良く見せる。順当に叩いた上積みが見込めそう。

ムーンプローブ　Ａ．ルメートル

調教状態

フォームにまったく乱れがなく、しっかりとした脚取り。いつも動くタイプとはいえ、今回も攻め気配に関しては文句なし。攻め通りなら、もっとやれていいはず。

メイケイエール　池添謙一

調教状態

道中はよく分からなかったが、直線は結構折り合いがスムーズだった。太るタイプではなく、アウトラインはできている。次が目標だろうが、悪くはない。

厩舎コメント

(態勢整う)武英師――中間の追い切りは、ラストまで集中してしっかりした動き。速い時計も出ています。14日も唸っていました。次を見据えてやってきましたが、緒戦から力を発揮できる状態に仕上がっています。

モズゴールドバレル　団野大成

調教状態

先行する相手の真うしろにつけて、内に入れて抜け出す。いい反応を見せ、ラストは11秒０と馬場の荒れた時間帯にしてはかなり切れた。体調は良さそう。

モズメイメイ　田口貫太

調教状態

坂路に関してはいくらでも動く馬だが、抜群の行きっぷりで好時計を連発。特に２週前は初めて49秒台を出している。このところ大敗が続いているが、巻き返し可能。

ロータスランド　松山弘平

調教状態

楽な手応えで追走同入。パワフルなフットワークが目についたし、時計的にも文句なし。毛ヅヤが冴えて馬体も充実。明けて７歳となったが、まだまだ元気一杯。

厩舎コメント

(馬場合いそう)辻野師――明け７歳。昨年あたりから年齢を感じていますが、レースでは急激にパフォーマンスが落ちていません。気持ちを乗せるよう、今週は併走で追い切っておきました。今の京都の馬場はプラスでしょう。

2023年京都牝馬Ｓ予想

管理人の予想印

◎ ナムラクレア
○ ソーダズリング
▲ ロータスランド
◇ シングザットソング
△１ メイケイエール
△２ テンハッピーローズ
△３ ウインシャーロット
△４ プレサージュリフト

◎ナムラクレア

昨年は重賞２勝、高松宮記念２着、スプリンターズＳ３着。ここなら力上位は明らか。掛かるタイプではなく操作性がいいので1400メートルも守備範囲。前哨戦とすれば十分な仕上がり。いきなり勝ち負けに。

○ソーダズリング

前走は道中力んでいた分、伸び負け。前進気勢が強くなった今なら1400メートルの方がレースはしやすいはず。変身可能。

▲ロータスランド

ためれば終いは確実にいい脚を使う。ここ２走は牡馬相手に差のないレース。牝馬同士ならチャンス十分。うまく捌ければ。

◇シングザットソング

距離短縮で折り合いはつくようになったが、前走の行きっぷりからすると少し忙しい感じ。実績のある距離に戻って見直し。

あとは、
メイケイエール、テンハッピーローズ、ウインシャーロット、プレサージュリフト
に注意。

買い目

馬連

軸12
相手15、18、６、13、４、５、10

３連複

軸12
相手15、18、６、13、４、５、10