2024年共同通信杯過去データと予想分析

第58回 共同通信杯（Ｇ３）

2024年2月11日（日）東京競馬場　芝1800ｍ

クラシックの登竜門といわれている共同通信杯。悲劇の名馬の名を冠した「トキノミノル記念」がサブタイトル。日本ダービーと同じ東京競馬場で行われるため、東京コースを経験させようと厩舎の期待馬が出走することが多く、レースのレベルは高い。近年の勝ち馬は春のクラシックの主役やその後のＧ１馬が数多く名を連ねている。14年はイスラボニータ、15年はリアルスティール、16年はディーマジェスティ、17年はスワーヴリチャード、19年はダノンキングリー、21年はエフフォーリアが勝利している。今後の日本競馬を背負う馬が出走する可能性は高いこのレース。過去のデータからレースの傾向を探る。

共同通信杯過去10年間配当金

共同通信杯過去10年間結果

共同通信杯過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

共同通信杯
人気別過去データ

共同通信杯
前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

共同通信杯
種牡馬別過去データ

３番人気が強く、人気薄の出番は少ない

平均配当は馬連は3346円、３連単は８万2052円と比較的平穏。３連単は18年こそ56万円と荒れたが、それ以外の９回はいずれも10万円以下に収まっている。１番人気【1.3.2.4】は複勝率60％とまずまず。３番人気【5.2.1.2】が複勝率80％と好調。連対馬20頭はすべて１～７番人気で、８番人気以下が来たのは３着に２頭のみで、上位同士で決着することが多い。

新馬勝ちで上位人気馬が狙い目、Ｇ１組は取りこぼす

ステップレースは、バラバラ。同じ東京芝1800ｍの重賞・東京スポーツ杯２歳Ｓ組【2.0.1.2】が好成績。クラス別ではＧ３【2.1.6.23】が好走馬が多く、複勝率は28.1％と高い。Ｇ１組【1.3.0.8】は取りこぼしが多い。新馬【2.3.2.7】は数は多くないが、複勝率は50％と高い。新馬を勝って１～３番人気に支持されてば【2.1.2.2】複勝率71.4％と信頼できる。

前走大敗馬の巻き返しはない

前走の着順別成績は、前走１～３着が馬券圏内30頭中23頭を占める。前走６着以下から巻き返したのは２頭しかおらず、その内訳は２頭ともに重賞だった。オープン特別組【0.1.0.2】や１勝クラス組（特別含む）【4.2.1.21】で馬券に絡んだ馬は、すべて前走でも馬券に絡んでいた。オープン特別や１勝クラスで大敗からの巻き返しは難しい。

栗東ＣＷでラスト１ハロンの速い馬

過去10年の追い切りは栗東CW組【2.2.2.11】が複勝率35.3％、栗東坂路組【1.2.4.14】が複勝率33.3％と好走確率が高かった。好走馬がもっとも多いのは美浦南Ｗ組【6.5.4.43】で、複勝率は25.9％とまずまずだった。

栗東ＣＷ組の特徴は、ラスト１ハロンが11秒８以下【2.1.2.2】だと複勝率71.4％と好成績だったのに対し、11秒９以上【0.1.0.9】は複勝率10％とよくなかった。栗東ＣＷでラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 1-2-4-14 4.8% 14.3% 33.3%
ＣＷ 2-2-2-11 11.8% 23.5% 35.3%
美浦 南坂路 0-1-0-6 0.0% 14.3% 14.3%
南Ｗ 6-5-4-43 10.3% 19.0% 25.9%
その他 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%

【栗東CW組のラスト1ハロンのタイム別の成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～11秒8 2-1-2-2 28.6% 42.9% 71.4%
11秒9～ 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%

2023年共同通信杯（Ｇ３）調教状態＆コメント

エコロヴァルツ　武豊

調教状態

ＣＷで乗り込み、最終調整は坂路。前走と同様の調整で、時計もほぼ同じ。力強さと軽快さを兼ね備え、あり余るほどの推進力でグイグイ進む。上積みが大きい。

厩舎コメント

(今後に)牧浦師――前走のプラス体重は成長分です。最内枠で窮屈な競馬でしたが、新たな面を出せて収穫は大きかったです。いい勝負をして、今後につながればと思っています。

エンヤラヴフェイス　Ｒ．キングスコート

調教状態

ブリンカーを着用して道中から飛ばす。２～１ハロン区間で11秒６のラップで走った分最後は苦しくなったが、目一杯に追われた点を評価。これで良化を見込む。

ショーマンフリート　Ｃ．ルメール

調教状態

気合を表に出して行きたがるのを我慢させると、大トビな迫力のある走りで、内から楽々と抜き去ってきた。

厩舎コメント

(改めて)手塚師――１週前にしっかりやったので今週はサッとやったが、動きは良かった。前走は案外な結果に終わったが、休養が長かったし、ためる競馬も合わなかったよう。叩いた上積みはあるので良馬場の東京1800メートルでどれだけやれるか試してみる。

ジャスティンミラノ　戸崎圭太

調教状態

体の造りが大きく、フットワークもとても伸びやか。無理することなくスイスイ進んでくる。気性的な落ち着きも窺え、キャリア１戦の馬とは思えぬ大人びた雰囲気。

厩舎コメント

(好センス)友道師――ここ目標に調整。中間の動きはいいし、秋からの成長を感じます。馬場の広い東京は合うタイプ。強い馬は出てきますが、センスが良く、重賞でも楽しみ。

ジャンタルマンタル　川田将雅

調教状態

１週前から坂路は高速化したが、それでも先週の時計は優秀。今週はリズム重視でしっかり折り合い、その分終いは鋭いフットワークで切れた。身体能力が高い。

厩舎コメント

(予定通り)高野師――馬体面は問題なく仕上がっていますから、あとはスイッチが入ってレースで無駄な力を使わないようにと、この１週はオフの時間を作って穏やかに過ごすよう努めました。予定通りです。いい競馬を。

ディマイザキッド　Ｒ．キング

調教状態

小足を使った小気味のいいフットワークで、外からのプレッシャーにもヒルむことなく、活気に溢れた動き。

パワーホール　田辺裕信

調教状態

直前は単走でサッと。伸びやかなフットワークで時計以上に推進力が感じられた。乗り込まれて馬体もキチッと仕上がっており、毛ヅヤも良好。久々でもいい状態。

フォスターボンド　横山武史

調教状態

鞍上の指示に素早く反応して内で瞬時に抜け出すと、外に膨れて見せムチをする場面はあったが、凄い脚力。

厩舎コメント

(楽しみ)中川師――ゲートの出が悪いというより、トモに力がついていないので、二の脚で遅れてしまいます。でも、長く脚を使えるのがこの馬の長所ですし、相手は強化されますが、どこまで戦えるか楽しみです。

ベラジオボンド　岩田望来

調教状態

まだ緩さの残る体つきではあるが、柔軟性に富んで軽やかに伸びてきた。広い東京は合いそう。気配良好。

厩舎コメント

(センス抜群)上村師――体が幼くて緩さも残るが、レースセンスは抜群。抜け出してから遊んでいたほど。ポテンシャルは相当高いと思うので重賞に挑戦する。在厩調整で動きも上々。相手は強くなるが、ここでどれくらいやれるか。結果次第で楽しみが広がる。

ミスタージーティー　坂井瑠星

調教状態

中５週で意欲的な乗り込みを消化。レースに使われる毎にトモに力強さが出て、今週も軽快に。好調キープ。

厩舎コメント

(賞金を)金羅助手――環境が変わると食いが細くなったりするので、前走後は在厩させてここを目標に。体も減らさずにこられましたし、先週にしっかり追ったので直前はサラッと。輸送も既に経験していますし、前走を見ても能力は確かですから、何とか賞金を加算したいと思っています。

2023年共同通信杯予想

共同通信杯で81年以降57キロ以上を背負った馬は（５.４.１.16）、１番人気に限れば（３.４.０.５）と信頼度は高まる。これは別定戦だった昨年までのデータ。今年から馬齢戦となり、牡馬は57キロで全馬が一緒。昨年までの56キロに上乗せされる分がなくなったことで、実績馬には断然有利になった。

管理人の予想印

◎ ジャンタルマンタル
○ エコロヴァルツ
▲ ジャスティンミラノ
◇ ベラジオボンド
△１ ミスタージーティー
△２ フォスターボンド
△３ ショーマンフリート

◎ジャンタルマンタル

05年のストーミーカフェは札幌２歳Ｓを勝ち、朝日杯ＦＳで２着。58キロを背負わされたが、２馬身半差で逃げ切った。強い馬は強い。３戦３勝の２歳チャンピオンに逆らう理由はない。

○エコロヴァルツ

朝日杯ＦＳ２着。スタートが遅く、道中の不利が怪我の功名で、結果的にはスピードを瞬発力に転化させることに成功した。前々走は３角先頭で上がり600メートル最速、前走は追い込んで最速。並の馬にはできない。

▲ジャスティンミラノ

新馬組から最上位に抜擢したのがこの馬。新馬のラスト400メートルは10秒８→11秒３。先行してこのラップで乗り切れれば、及第点以上で、スケールの大きさを感じる。

◇ベラジオボンド

こちらのラスト400メートルは11秒１→11秒５。タイムも速く、水準以上の評価は可能。配合的な最大特徴はキングマンボ３×３。この近親交配から強い個性が出てくるかどうか……。

買い目

単勝/複勝

９

馬連

軸６、９
相手１、３、４、５、６、８、９