2024年小倉2歳ステークス過去データと予想分析

第44回 小倉２歳ステークス（Ｇ３）

2024年９月１日（日）中京競馬場　芝1200ｍ

夏の小倉開催を締めくくる重賞レース、小倉２歳ステークス。距離1200ｍで行われ、スピード自慢の快速馬が数多く出走する。今年は中京芝1200ｍで行われる。過去10年の勝ち馬からは、16年のレーヌミノルが翌年の桜花賞を制して、世代のトップに上り詰めた。昨年は５番人気のアスクワンタイムが勝利した。今年はどんな馬が台頭するだろうか？　過去10年のデータなどからレースの傾向を占う。

小倉2歳ステークス過去10年間配当金

小倉2歳ステークス過去10年間結果

小倉2歳ステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

小倉2歳ステークス
人気別過去データ

小倉2歳ステークス
前走レース名別過去データ

小倉2歳ステークス
前走着順別過去データ

小倉2歳ステークス
前走コース別過去データ

小倉2歳ステークス
単勝オッズ別過去データ

小倉2歳ステークス
騎手別過去データ

小倉2歳ステークス
枠番別過去データ

小倉2歳ステークス
前走上り3F別過去データ

小倉2歳ステークス
前走人気別過去データ

小倉2歳ステークス
前走クラス別過去データ

小倉2歳ステークス
前走場所別過去データ

小倉2歳ステークス
前走距離別過去データ

小倉2歳ステークス
脚質別過去データ

小倉2歳ステークス
年齢別過去データ

小倉2歳ステークス
馬体重過去データ

小倉2歳ステークス
ハンデ別過去データ

小倉2歳ステークス
種牡馬別過去データ

１着は上位人気で、２、３着は穴パターン

平均配当は馬連が7643円で、３連単は17万885円。１～４番人気は複勝率40～50％。勝ち馬は10頭中８頭が１～４番人気。２、３着は20頭中11頭が５番人気以下。１着は上位人気で、２、３着に穴馬が来るケースが多い。

キャリア３戦以上は苦戦

キャリア別の成績では１戦【5.5.7.41】と２戦【4.4.2.35】が好走馬のほとんどを占めている。複勝率もキャリア１戦が29.3％、キャリア２戦が22.2％と好走確率は高い。キャリア３戦は【1.1.1.21】で複勝率12.5％と苦戦しており、キャリア４戦以上【0.0.0.8】は全滅。

【キャリア別の成績（過去10年）】

キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
１戦 5-5-7-41 8.6% 17.2% 29.3%
２戦 4-4-2-35 8.9% 17.8% 22.2%
３戦 1-1-1-21 4.2% 8.3% 12.5%
４戦 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
５戦 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

フェニックス賞組なら３着以内

ステップレースは新馬【5.5.7.40】、未勝利【2.3.1.30】、フェニックス賞【2.2.0.22】の３レースが中心。フェニックス賞組は前走１～３着【2.2.0.12】だと期待できるが、４着以下【0.0.0.10】は全滅。

前走の距離別成績では同距離の1200ｍ【9.10.10.91】がほとんどを占めている。前走1000ｍ【0.0.0.7】や1400ｍ【0.0.0.6】は全滅。

栗東坂路組でラスト１ハロンの速い馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、栗東坂路【7.6.8.52】を使用した馬が圧倒的に多く、複勝率28.8％で好走した馬も多かった。栗東ＣＷ組【3.0.1.18】は複勝率18.2％と平均的。

栗東坂路組のラスト１ハロンのタイムを調べたところ、12秒５以下【5.6.6.32】が複勝率34.7％と好成績だったのに対し、12秒６以上【2.0.2.20】は複勝率16.7％と今ひとつの結果だった。栗東坂路組でラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 7-6-8-52 9.6% 17.8% 28.8%
ＣＷ 3-0-1-18 13.6% 13.6% 18.2%
その他 0-2-0-17 0.0% 10.6% 10.6%

【栗東坂路組のラスト１ハロンのタイム別成績（過去10年）】

脚色 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒5 5-6-6-32 10.2% 22.4% 34.7%
12秒6～ 2-0-2-20 8.3% 8.3% 16.7%

2024年小倉２歳Ｓ（Ｇ３）調教状態＆コメント

アーリントンロウ　西村淳也

調教状態

先週に自己ベストを大きく更新。発汗の跡が目立ったが、掛かる感じもなく、終い重点で弾力性十分の動き。初戦より馬体が締まって身のこなしも柔軟。

厩舎コメント

(1200メートルでも)松下師――デビュー戦はモサッとしていましたが、使って良くなっていましたし、スタートもビュッと出ましたからね。１週前にしっかりやって、今週は馬なりで。調教も動けるようになってきましたし、あのスピードなら1200メートルも問題なさそう。

アブキールベイ　西塚洸二

調教状態

１週前にＣＷで追い、当週坂路は初戦同様。初戦より馬体を大きく見せ、大きな完歩で登坂。気配もアップ。

エイシンワンド　幸英明

調教状態

騎手騎乗とはいえ、持ったままで古馬１勝馬を圧倒。存在感十分の好馬体を誇示して動きも実に力強い。

厩舎コメント

(初戦好内容)大久保龍師――デビュー時から仕上がりは良かったので、状態は変わらずです。いい内容で勝ってくれました。１勝馬同士でどうかですね。

エイヨーアメジスト　酒井学

調教状態

見習い騎乗だったが、ビシッとハードに追って鋭く伸びてきた。攻めは走るが、前走時よりいいくらい。

エンドレスサマー　岩田望来

調教状態

毛ヅヤが良く、併せ馬の内で手前を替えてから少しフラついたものの、闘争心を露わにして楽々と追いつく。

厩舎コメント

(成長中)上原佑師――前走後はそれほど反動が出なかったので早めに乗り出し中間も順調に調整できました。精神的な成長も見られ、操作性の向上や課題だったゲート駐立もクリアしています。追い切りの動きも問題ないので、あとは予想される重馬場をこなせるかが鍵になると思います。

クラスペディア　小崎綾也

調教状態

格上相手に手応えは劣勢だったが、脚捌き自体は鋭くて使って素軽くなっている。上積みは十分。

ケイアイマハナ　永島まなみ

調教状態

初戦はコースで動いたようだが、今週の坂路では内にささる感じで若さを見せていた。初戦以上とは。

ジャスパーディビネ　岩田康誠

調教状態

森厩舎らしく好時計を連発。外国産らしい完成度の高い馬体。意欲的な調整過程からまだ上積みはありそう。

厩舎コメント

(すっきり)清水亮助手――体重はともかく、初戦後に負荷をかけて調整したことで、ボテッと映った体をすっきりと見せるようになっています。初戦から先行力を見せましたし、最後に詰め寄られたあたり、1200メートルの方がよりスピードを生かせるでしょうね。

タマモティーカップ　長岡禎仁

調教状態

まだ少しトモは甘いが、好バランスの走り。馬体は初戦より洗練されているし、軽快さが更に増してきた。

厩舎コメント

(初戦上々)高橋亮師――デビュー前はピリッとした面があったけど、実戦に使っても落ち着きがあるのはいい材料。差し切った初戦の勝ち方が良かったし、あの内容からも広いコースに替わるのは歓迎。メンバーは強くなるが、どこまでやれるか楽しみ。

ベルビースタローン　和田竜二

調教状態

短距離系の馬体で時計以上にスピード感が伝わる動き。適度にふっくら見せて自身のデキは良さそう。

厩舎コメント

(重賞でも)西村師――現状はこれぐらいの距離が合っているかな。状態は良さそうだよ。理想は少し時計がかかってほしい。レースセンスはいいので、重賞でどれだけやれるか楽しみだね。

ホウオウブースター　丸田恭介

調教状態

右チークは着用せずに、先行して外で相手が追いつくのを待つ。小柄で小気味のいいフットワークだった。

ポートデラメール　団野大成

調教状態

先週の感じなら今週はもっと動けると思ったが、ラストの伸びが案外。追走したにしても物足りなかった。小柄な牝馬で太め感はないが、まだ完調手前の印象。

レイピア　松山弘平

調教状態

休養して馬体が一気に成長してきた感じ。スケール感が増しているし、フットワークもパワフル。まだまだ良くなってきそうな奥の深さを感じさせる。

厩舎コメント

(楽しみ)柴田助手――初戦は出負けして道中も行きたがっていましたが、２走目はゲートを出て逃げ切り。時計も良かったし、まだ余裕もありましたからね。放牧を挟んでここを目標に仕上がり良好。スピードがありますし、パワーもあるので馬場が渋っても問題なさそう。ここに入ってどんな走りができるか楽しみです。

2024年小倉２歳Ｓ予想

管理人の予想印

◎ アーリントンロウ
○ レイピア
▲ エンドレスサマー
◇ エイシンワンド
△１ タマモティーカップ
△２ ジャスパーディビネ
△３ ベルビースタローン

◎アーリントンロウ

２走目で発馬が決まった前走は抑えたまま先行して危なげなく押し切り、レコード勝ち。いいスピードがあり、1200メートルは望むところ。１週前には坂路自己ベストを更新してデキも更に上向き。

○レイピア

逃げた前走でも少し力んでいたが、それでもノーステッキで好時計勝ち。この馬もスプリント能力はかなり高い。ここを狙って仕上がりは良好。パワーもあるので道悪もこなせそう。

▲エンドレスサマー

初戦は引きつけて逃げて直線で突き放し５馬身差。函館２歳Ｓは控える形でも上手に対応して小差３着。いい経験ができて自在性があることも示した。直前の長距離輸送をクリアできれば。

◇エイシンワンド

初戦は発馬こそ若干鈍かったが、二の脚でスッと好位につけ、直線も追い出しを待つ余裕。着差以上に強かった。レースセンスが良くて身体能力も高い。キャリアは浅くても引き続き同じ舞台なら侮れない。

あとは、
タマモティーカップ、ジャスパーディビネ、ベルビースタローン
に注意。