2024年京王杯2歳ステークス過去データと予想分析

第60回 京王杯２歳Ｓ（Ｇ２）

2024年11月２日（土）　東京競馬場　芝1400ｍ

２歳世代の各馬にとっては最初のＧ２競走・京王杯２歳Ｓ。朝日杯ＦＳのステップレースで、1997年のグラスワンダーや、2003年のコスモサンビームなどが本競走と朝日杯を連勝した。過去10年の優勝馬ではモンドキャンノ、タイセイビジョンの朝日杯２着が最高だが、タワーオブロンドンやオオバンブルマイなどが後にも活躍。昨年のコラソンビートは阪神ＪＦで３着に食い込んでいる。今年もＧ１へ向けて飛躍を遂げる馬が出現するか注目の一戦を、過去の傾向から分析してみよう。

京王杯2歳ステークス過去10年間配当金

京王杯2歳ステークス過去10年間結果

京王杯2歳ステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

京王杯2歳ステークス
人気別過去データ

京王杯2歳ステークス
前走レース名別過去データ

京王杯2歳ステークス
前走着順別過去データ

京王杯2歳ステークス
前走コース別過去データ

京王杯2歳ステークス
単勝オッズ別過去データ

京王杯2歳ステークス
騎手別過去データ

京王杯2歳ステークス
枠番別過去データ

京王杯2歳ステークス
前走上り3F別過去データ

京王杯2歳ステークス
前走人気別過去データ

京王杯2歳ステークス
前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

京王杯2歳ステークス
脚質別過去データ

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年齢別過去データ

京王杯2歳ステークス
馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

京王杯2歳ステークス
種牡馬別過去データ

少頭数以外なら波乱も

過去10年、１番人気は【3.2.2.3】。３年連続馬券圏外のあと、昨年のコラソンビートが連敗をストップした。その昨年は12頭という落ち着いた頭数。２～４年前は14～18頭と多めの頭数で11万馬券以上。出走頭数によって波乱度に違いが出やすく、11頭以下で行われた2017～19年は３連単6000円以下だった。ただ、昨年にしても２、３着に穴馬が食い込んでおり、１番人気が勝ったといっても波乱傾向が続いているという見方もできる。穴馬の激走には注意したい。

中～大型馬優勢、１着は前走比プラス体重

２歳戦ということで小柄で仕上がり早なタイプの好走も見られるが、全体としては馬格のある馬のほうが好成績を残している。470キロ台で出走した馬が複勝率31.6％、480キロ台は不振なものの、490キロ台は同45.5％、そして500キロ以上も悪くない成績だ。なお、当日の馬体重増減では、プラス体重だった馬が８連勝中。２～３着にはマイナス体重の馬も少なくない。

近年はオープン特別組が優勢に

前走クラス別ではＪＲＡ重賞組が【5.4.2.22】で複勝率36.7％の好成績。特に前走が1200ｍ戦だった関西馬の好走が多かったが、ここ３年は好走馬が出ておらず、近年はオープン特別組の活躍が目立ってきた。この組は、そのオープン特別を勝っているか、負けていた場合は１、２番人気での敗戦だったことが好走条件だ。

【前走オープン・重賞からの好走馬（過去10年）】

前走クラス 年 馬名 所属 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
重賞 14 セカンドテーブル 栗東 11 1 小倉２歳Ｓ 6 7
16 モンドキャンノ 3 1 函館２歳Ｓ 1 2
レーヌミノル 1 2 小倉２歳Ｓ 1 1
17 カシアス 5 2 函館２歳Ｓ 1 1
アサクサゲンキ 4 3 小倉２歳Ｓ 3 1
18 ファンタジスト 2 1 小倉２歳Ｓ 3 1
カルリーノ 美浦 6 3 函館２歳Ｓ 3 3
19 タイセイビジョン 栗東 1 1 函館２歳Ｓ 2 2
ビアンフェ 3 2 函館２歳Ｓ 4 1
20 モントライゼ 1 1 小倉２歳Ｓ 1 2
ロードマックス 3 2 新潟２歳Ｓ 6 7
OP特別 14 サフィロス 美浦 4 2 カンナＳ 1 1
15 シャドウアプローチ 栗東 1 3 ききょうＳ 2 1
17 タワーオブロンドン 美浦 1 1 ききょうＳ 1 1
18 アウィルアウェイ 栗東 1 2 ダリア賞 1 1
21 キングエルメス 栗東 8 1 クローバー賞 1 5
ラブリイユアアイズ 美浦 3 3 クローバー賞 4 1
22 フロムダスク 栗東 11 2 カンナＳ 2 10
23 コラソンビート 美浦 1 1 ダリア賞 1 1
オーキッドロマンス 美浦 9 3 カンナＳ 7 1

１勝クラス以下の組なら前走１～２番人気馬

前走新馬・未勝利・500万（現１勝クラス）からの好走馬は表の10頭。こちらは関東馬、関西馬が入り交じっているが、前走人気は１頭を除き３番人気以内で、10頭中８頭は１～２番人気。そして、新馬・未勝利はもちろん、500万条件組でも前走１着が求められる。オープン特別組と似た傾向だ。

【前走新馬・未勝利・１勝クラスからの好走馬（過去10年）】

年 馬名 所属 人気 着順 前走 前走距離 前走人気 前走着順
14 ニシノラッシュ 美浦 1 3 くるみ賞 芝14 1 1
15 ボールライトニング 栗東 2 1 新馬 芝14 1 1
アドマイヤモラール 美浦 6 2 未勝利 芝16 1 1
16 ディバインコード 美浦 4 3 アスター賞 芝16 2 1
19 ヴァルナ 栗東 4 3 未勝利 芝16 1 1
20 ユングヴィ 美浦 5 3 未勝利 芝14 3 1
21 トウシンマカオ 美浦 4 2 新馬 芝16 2 1
22 オオバンブルマイ 栗東 10 1 新馬 芝14 5 1
スピードオブライト 美浦 5 3 新馬 芝12 1 1
23 ロジリオン 美浦 8 2 未勝利 芝14 1 1

栗東組優勢、ＣＷ組の好走確率が高い

過去10年の好走馬の追い切りを分析すると、栗東は坂路とＣＷ組がそれぞれ４勝。好走馬数がもほぼ互角だが、好走確率はＣＷ組が非常に高く連対率43.8％、複勝率50.0％だ。

対して美浦組は、関東馬全体の好走確率が低くとどまることもあって低調。2021年は栗東ＣＷ組が不在、栗東坂路組がすべて８番人気以下だったが、その８番人気だった栗東坂路組のキングエルメスが優勝している。ただ、美浦でも南Ｗ組は９頭が好走しているため、率では見劣っても完全に無視してしまうのは危険だ。

【主な追い切りコース別成績（過去10年）】

追い切りコース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-3-2-25 11.8% 20.6% 26.5%
CW 4-3-1-8 25.0% 43.8% 50.0%
美浦 南坂路 1-1-2-13 5.9% 11.8% 23.5%
南Ｗ 1-3-5-51 1.7% 6.7% 15.0%
南Ｐ 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%

2024年京王杯２歳Ｓ（Ｇ２）調教状態＆コメント

エイシンワンド　幸英明

調教状態

１週前に速い時計を出しているので、今週はサラッと。久々でも仕上がった体つきで、動きも実に軽やか。

厩舎コメント

(1400ｍでも)大久保龍師――先週に好時計が出ているので、今週は余裕残しで。距離は１ハロン延びますが幸騎手も自信を持っているようです。1400ｍでどんな競馬をしてくれるか楽しみです。

エンドレスサマー　横山和生

調教状態

先週より力む面は軽減。シャープな脚捌きでスッと伸びてきた。丹念な乗り込みで負荷も十分。好仕上がり。

カガバベル　石川裕紀人

調教状態

閉門直前の馬場が荒れていた時間帯でもしっかりとした脚取りで伸びていた。折り合いもスムーズ。好気配。

キタノクニカラ　杉原誠人

調教状態

遅れはオーバーワークを避けたもの。馬体細化はないし、フットワークは軽快。この馬なりに体調面は安定。

クラスペディア　小崎綾也

調教状態

今週は右手前のままでもなかなかシャープな動き。しっかり乗り込まれて腹回りもすっきりしてきた。

厩舎コメント

(1400ｍでも)河嶋師――前走後はここを目標に。今週の追い切りは東京コースを意識して、徐々にスピードを乗せていくように。ラストもしっかりしていましたし、いい動きでした。前走のレースぶりから1400ｍも良さそうですからね。自分のリズムで運んで。

シンフォーエバー　田辺裕信

調教状態

遠征続きだが乗り込み入念。今週は内めを回って折り合い重視だったが、スムーズな動きが目についた。好調。

厩舎コメント

(距離プラス)日高助手――前走は単騎で行けて、直線もよく頑張ってくれました。気性的に乗り難しさはありますが、今週はジョッキーにうまく乗ってもらえて、いい追い切りができましたからね。距離短縮もプラスでしょう。

バニーラビット　荻野極

調教状態

すぐ外に併せ馬がいたが、集中を切らさずブレのないフォームで駆け上がってきた。叩いた上積みがありそう。

パンジャタワー　松山弘平

調教状態

体は少し立派に見えるのは父産駒の特徴。ゴールに向かって加速し力強く伸びてきた。気持ちの強さが見える。

厩舎コメント

(1400ｍでも)橋口慎師――調教は動くタイプですが、先週の動きは申し分なし。１回使って更に迫力が出てきました。1400ｍは守備範囲と思っていますし、重賞でも楽しみです。

ヒシアマン　藤岡佑介

調教状態

熱発で予定は延びたが、先週、今週は軽快な脚捌きは目を引いた。走る気にも満ち溢れている。不安はない。

厩舎コメント

(距離短縮は好材料)堀師――サウジアラビアＲＣを軽い熱発で回避。順調に立ち上げて、カイ食い、健康状態は良好。ずっと在厩しているが、活気は失われていないし、デビュー当初の子供っぽさもなくなって、コントロールが良くなっている。追い切りは微調整程度。距離短縮は好材料で、雨で馬場が渋っても、走法からこなせる。

マイネルチケット　戸崎圭太

調教状態

日曜日までに負荷をかけて、輸送を控えた今週は軽め。連戦中で上積みはなさそうだが、硬さや細化はない。

厩舎コメント

(距離プラス)宮師――重賞初挑戦で３着。改めて能力の高さを示せたね。レースぶりから1400ｍはむしろプラス。引き続き具合もいいよ。前走は輸送しても落ち着きがあったが、２回目の今回もピリピリしなければいいね。

マリノトニトゥルス　原優介

調教状態

先週、今週と好時計。今週は鞍上が軽量ながら重い馬場を苦にせず、気合十分に楽々と力強い走りで伸びる。

ヤンキーバローズ　岩田康誠

調教状態

前を走る馬を見て折り合いスムーズに登坂。適度にゆったりした走りで１ハロン延長は歓迎。いい状態に仕上がる。

厩舎コメント

(今回の方が)上村師――ここを目標にじっくり乗り込んできた。状態は今回の方がいいよ。長距離輸送で体は減るかもしれないが、問題ないと思う。乗り難しさはないが、1200ｍだと置かれてしまう。1400ｍはむしろプラス。

リアルショット　三浦皇成

調教状態

デビュー前から稽古は地味だった。今回も目立つ動きではないが、疲れはなさそう。落ち着きは保っている。

レモンバーム　Ｍ．デムーロ

調教状態

一度使っても、テンションが上がっていないのは何より。バネが利いており、動きは抜群。申し分ないデキ。

厩舎コメント

(楽しみ)嘉藤師――馬場が悪かったので追い切り時計は目立ちませんでしたが、レース後はテンションも上がらずうまく調整することができました。初戦は期待した以上に強いレースでした。楽しみにしています。

2024年京王杯２歳Ｓ予想

４年連続で８番人気以下の伏兵が連対。伏兵のパターンに共通点は少なく、過去の傾向云々よりも、その年のレースレベルに合わせた柔軟な思考が要求される。今年は特に、前走1200メートル組と前走からの距離短縮組の比較が難しい。なお、サウジアラビアＲＣはハイペースで、水準より速いタイム。先行して３着のマイネルチケットと４着のシンフォーエバーは高く評価できるが、反動も懸念されるケース。

管理人の予想印

◎ パンジャタワー
○ ヒシアマン
▲ ヤンキーバローズ
◇ エイシンワンド
△１ クラスペディア
△２ シンフォーエバー
△３ マイネルチケット
△４ レモンバーム

◎パンジャタワー

父は17年優勝のタワーオブロンドン。新馬は記録的には平凡だが、余裕残しの体で着差以上の強さ。同じ左回りで距離が1400メートルに延びれば、更にパフォーマンスを上げてこれないか。

○ヒシアマン

挫跖明けの前走が楽勝。今回は熱発明けになるが、ほぼ１週前に態勢は整っていた。前走の勝ち方から、距離は延ばすよりも縮めた方がいいだろう。将来は短距離指向が強くなりそう。

▲ヤンキーバローズ

函館２歳Ｓ４着。さほど速い脚を繰り出したわけではないが、距離が延びて、直線の長いコースが向きそうなイメージが湧く。岩田康騎手の連続騎乗も魅力だ。

◇エイシンワンド

今年の小倉２歳Ｓは中京で行われた。重馬場を考慮すれば、水準以上のタイムとも言え、２着クラスペディアともども侮れない。同じ左回りのこことリンクする可能性はあるだろう。