2021年阪神大賞典過去データと予想分析

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JRAが阪神競馬場で行う1953年創設の重賞(GⅡ)レース。走行距離については当初2000mからいくつかの変遷があり、1974年より現在の芝3000mに定着。外国産馬、地方競馬所属馬も出走可能。2002年からは外国馬も出走可能となり国際競争レースとなった。出走資格はサラ系4歳以上と緩く、バラエティに富んだ出走馬が魅力。天皇賞のステップ競争に指定。過去にナリタブライアン、 マヤノトップガンのたたき合い、オルフェーブルの失速からの2着など、波乱の起きる阪神大賞典は見応え十分。有力馬がしのぎを削る好レースが期待できる。

日付 単勝配当 複勝配当 枠連 馬連 馬単 3連複 3連単
2020年 590円 240円 970円 3,720円 7,120円 7,550円 40,140円
2019年 220円 140円 980円 2,700円 3,830円 27,560円 87,820円
2018年 560円 140円 1,300円 1,290円 2,710円 760円 6,530円
2017年 110円 100円 140円 140円 170円 470円 740円
2016年 300円 110円 570円 670円 1,150円 810円 3,310円
2015年 160円 110円 1,400円 1,720円 2,020円 2,050円 8,090円
2014年 170円 110円 480円 940円 1,240円 1,120円 4,060円
2013年 110円 100円 300円 320円 360円 1,880円 3,010円
2012年 1,340円 170円 410円 400円 2,160円 1,860円 18,590円
2011年 540円 170円 780円 790円 2,010円 2,120円 11,690円

●過去配当金

単勝配当は過去10年を見ても低い。唯一1340円をつけたのが2012年のレース。このときは3番人気のギュスターヴクライが1着。1番人気のオルフェーブルが失速後の2着馬となった伝説のレース。3番人気が勝ってこの配当だから、このレースでのオルフェの人気ぶりがわかる。多くの競馬ファンがオルフェーブルと言えば阪神大賞典というのも頷ける。阪神大賞典の配当金が低いのは、1番人気が順当に成績を残しているのは間違いない。1番人気の勝率は異常といってもいい。それだけ、突出した馬が出ているということにもなる。ただし、ステップ競走として有力馬が出ているのも忘れてはいけない。有力馬がしのぎを削る中で、さらに強い馬が勝っているということ。面白みはないが、人気馬を買っておけば間違いのないレース。

 
日付 着順 馬名 性別 人気 年齢 騎手 斤量 頭数 距離 馬場状態 着差 2角 3角 4角 上り3F 上3F地点差 馬体重 馬体重増減 所属 調教師 種牡馬 間隔 前走開催 前走レース名 前距離 前走馬場状態 前走人気 前走着順 前走上り3F 前騎手 前走斤量 前走馬番
200322 1 ユーキャンスマイル 2 5 岩田康誠 56 10 芝3000 -0.3 9 8 4 35.8 0.5 500 12 (栗) 友道康夫 キングカメハメハ 17 5東8 JCG1 芝2400重 4 5 36.7 岩田康誠 57 6
2 トーセンカンビーナ 5 4 藤岡康太 55 0.3 10 10 7 35.8 0.8 454 -4 (栗) 角居勝彦 ディープインパクト 5 2京5 松籟SH・3勝 芝2400稍 1 1 34.8 藤岡康太 55 9
3 メイショウテンゲン 4 4 松山弘平 55 0.4 7 7 7 36 0.7 462 6 (栗) 池添兼雄 ディープインパクト 4 1東7 ダイヤモHG3 芝3400良 3 2 37.2 池添謙一 55 14
190317 1 シャケトラ 1 6 戸崎圭太 57 11 -0.8 9 2 2 37.6 0.4 518 -4 (栗) 角居勝彦 マンハッタンカフェ 8 1中7 アメリカG2 芝2200良 7 1 34.2 石橋脩 56 8
2 カフジプリンス 6 6 中谷雄太 56 0.8 5 4 3 38.2 0.6 528 -4 (栗) 矢作芳人 ハーツクライ 3 1阪1 尼崎S1600 芝2200良 4 3 35.7 坂井瑠星 57 1
3 ロードヴァンドール 10 6 横山典弘 56 1.2 1 1 1 39.2 0 498 -2 (栗) 昆貢 ダイワメジャー 9 1京4 日経新春HG2 芝2400良 11 13 40 横山典弘 56 15
180318 1 レインボーライン 3 5 岩田康誠 56 -0.2 9 8 4 35.8 0.6 454 10 (栗) 浅見秀一 ステイゴールド 12 5中8 有馬記念G1 芝2500良 9 8 34.9 岩田康誠 57 8
2 サトノクロニクル 4 4 川田将雅 55 0.2 6 7 4 36 0.6 456 2 (栗) 池江泰寿 ハーツクライ 12 5中8 有馬記念G1 芝2500良 11 9 35.5 戸崎圭太 55 6
3 クリンチャー 1 4 武豊 56 0.4 4 3 3 36.6 0.2 486 0 (栗) 宮本博 ディープスカイ 5 2京6 京都記念G2 芝2200重 4 1 36.1 藤岡佑介 55 4
170319 1 サトノダイヤモンド 1 4 ルメール 57 10 -0.2 8 8 4 35.4 0.4 506 4 (栗) 池江泰寿 ディープインパクト 12 5中9 有馬記念G1 芝2500良 1 1 35.5 ルメール 55 11
2 シュヴァルグラン 2 5 福永祐一 57 0.2 7 5 2 35.9 0.1 474 -10 (栗) 友道康夫 ハーツクライ 12 5中9 有馬記念G1 芝2500良 5 6 35.7 福永祐一 57 14
3 トーセンバジル 5 5 四位洋文 56 0.6 9 9 7 35.8 0.6 482 4 (栗) 藤原英昭 ハービンジャー 16 5東8 JCG1 芝2400良 12 11 35 内田博幸 57 10
160320 1 シュヴァルグラン 1 4 福永祐一 55 11 -0.4 7 7 4 34.9 0.7 470 -10 (栗) 友道康夫 ハーツクライ 9 1京6 日経新春HG2 芝2400良 1 2 34 ルメール 54 7
2 タンタアレグリア 4 4 蛯名正義 55 0.4 6 5 4 35.5 0.5 478 0 (美) 国枝栄 ゼンノロブロイ 4 1東7 ダイヤモHG3 芝3400稍 1 4 38.4 蛯名正義 55 7
3 アドマイヤデウス 3 5 岩田康誠 57 0.9 3 3 4 36.1 0.4 490 2 (栗) 橋田満 アドマイヤドン 5 2京6 京都記念G2 芝2200重 4 3 36.9 岩田康誠 57 2
150322 1 ゴールドシップ 1 6 岩田康誠 58 10 -0.2 5 3 2 35.5 0.4 508 -8 (栗) 須貝尚介 ステイゴールド 8 1中9 アメリカG2 芝2200良 1 7 34.4 岩田康誠 58 8
2 デニムアンドルビー 7 5 浜中俊 54 0.2 7 5 5 35.6 0.5 452 4 (栗) 角居勝彦 ディープインパクト 12 4中8 有馬記念G1 芝2500良 16 9 33.9 浜中俊 55 12
3 ラストインパクト 2 5 菱田裕二 57 0.7 9 8 7 35.8 0.8 490 6 (栗) 松田博資 ディープインパクト 12 4中8 有馬記念G1 芝2500良 7 7 33.7 菱田裕二 57 7
140323 1 ゴールドシップ 1 5 岩田康誠 58 9 -0.6 2 2 2 34.5 0.5 508 10 (栗) 須貝尚介 ステイゴールド 13 5中8 有馬記念G1 芝2500良 2 3 37.8 ムーア 57 14
2 アドマイヤラクティ 5 6 四位洋文 56 0.6 5 5 3 34.9 0.7 484 -6 (栗) 梅田智之 ハーツクライ 13 5中8 有馬記念G1 芝2500良 3 11 39.4 ウィリア 57 10
3 バンデ 3 4 松田大作 55 0.6 1 1 1 35.6 0 498 -10 (栗) 矢作芳人 Authorized 3 1阪1 御堂筋S1600 芝2400良 1 1 35.6 松田大作 56 2
130317 1 ゴールドシップ 1 4 内田博幸 57 -0.3 7 4 3 36.8 0.6 502 -4 (栗) 須貝尚介 ステイゴールド 12 5中8 有馬記念G1 芝2500良 1 1 34.9 内田博幸 55 13
2 デスペラード 3 5 武豊 56 0.3 9 7 6 36.6 1.1 490 -4 (栗) 安達昭夫 ネオユニヴァース 10 1京2 万葉SH 芝3000良 1 1 34.5 武豊 56 13
3 フォゲッタブル 5 7 シュタル 56 0.5 2 2 2 37.7 0.2 492 2 (栗) 池江泰寿 ダンスインザダーク 4 1東7 ダイヤモHG3 芝3400良 9 7 36.1 蛯名正義 56 5
120318 1 ギュスターヴクライ 3 4 福永祐一 55 12 -0.1 6 5 4 37.1 0.2 498 6 (栗) 荒川義之 ハーツクライ 4 1東7 ダイヤモHG3 芝3400良 1 2 34.4 蛯名正義 55 16
2 オルフェーヴル 1 4 池添謙一 57 0.1 2 9 6 36.7 0.7 462 0 (栗) 池江泰寿 ステイゴールド 12 5中8 有馬記念G1 芝2500良 1 1 33.3 池添謙一 55 9
3 ナムラクレセント 5 7 和田竜二 57 0.5 1 1 1 37.8 0 502 -10 (栗) 福島信晴 ヤマニンセラフィム 9 1京5 日経新春HG2 芝2400良 5 10 36.3 和田竜二 58 6
110320 1 ナムラクレセント 3 6 和田竜二 57 14 -0.6 2 2 2 35.3 0.4 500 -6 (栗) 福島信晴 ヤマニンセラフィム 9 1京6 日経新春HG2 芝2400良 7 4 34.8 和田竜二 57 2
2 コスモメドウ 1 4 松岡正海 56 0.6 3 3 3 35.7 0.6 464 -2 (美) 畠山重則 King's Best 4 1東7 ダイヤモHG3 芝3400良 2 1 34.7 クラスト 53 4
3 モンテクリスエス 6 6 川田将雅 57 0.7 12 13 10 34.7 1.7 552 10 (栗) 松田国英 シンボリクリスエス 4 1東7 ダイヤモHG3 芝3400良 5 5 35.7 戸崎圭太 56 13

●過去レース結果

2020年は5歳牡馬のユーキャンスマイルが最後の爆発力で完勝といっていい。ロス無く抜け出す岩田騎手も好判断。このレースでのユーキャンスマイルは2番人気だったが、前走のジャパンカップ、前々走の秋の天皇賞の好走を見る限りグレードⅡレースでは頭ひとつ実力が抜けていた。このときの1番人気はキセキ。有馬記念での好走もあっての1番人気だったが阪神大賞典では7着と惨敗。実力で見ればユーキャンスマイルだったが、有馬記念出走馬というのが大きかったか。前半早々に出遅れ、途中で持ち直すも失速、過去複勝率100%の1番人気が飛んだことに衝撃が走ったレースでもある。G1出走レース馬が多く、順当に勝つイメージが強いレース。馬の実力に幅があるだけ選択肢は狭く、自ずと人気馬を買うようになるのは間違いない。ただし、20年のレースは12年のオルフェのレースなど数年に1度、記憶に残るレース展開となるので見逃せない。

人気 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
1番人気6-2-1-1/1060.0%80.0%90.0%10710396.4
2番人気1-1-1-7/1010.0%20.0%30.0%594849.5
3番人気3-1-2-4/1030.0%40.0%60.0%24492199.3
4番人気0-2-1-7/100.0%20.0%30.0%0610.0
5番人気0-2-3-5/100.0%20.0%50.0%01590.0
6番人気0-1-1-8/100.0%10.0%20.0%0650.0
7番人気0-1-0-9/100.0%10.0%10.0%0250.0
10番人気0-0-1-7/80.0%0.0%12.5%01020.0

●人気別

1番人気が強い【6-2-1-1/10】この10年を見ても勝率は60.0%、連対率80.0%、複勝率90.0%と圧倒的。2番人気【1-1-1-7/10】勝率10.0%、3番人気【3-1-2-4/10】勝率30.0%。つまり3番人気までを勝っておけばいいので、単勝で負ける確率はグンと下がる。連対率や複勝率となると7番人気まで入れることになるが、それでも7番まで考えておけばいいので、これはかなり楽。だからといって21年はどうなるかということになるが、有力なデータであることは間違いない。裏を返せば実力馬と他の馬の差が大きいということ。本来、競馬は実力馬と非実力馬の差は激しい。毎回、G1出場馬が何頭か出走するが、そういった馬を買っておけば間違いないということ。「勝ちたい」「負けたくない」のであれば、人気馬を買うのが定石。阪神大賞典で「大穴狙い(冒険する)」の意味はない。

前走レース名 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
有馬記念G14-5-1-5/1526.7%60.0%66.7%639377.8
日経新春HG22-0-2-5/922.2%22.2%44.4%93158225.3
アメリカG22-0-0-4/633.3%33.3%33.3%6341166.7
ダイヤモHG31-2-3-20/263.8%11.5%23.1%515675.4
JCG11-0-1-2/425.0%25.0%50.0%147107283.9
万葉SH0-1-0-5/60.0%16.7%16.7%0260.0
尼崎S16000-1-0-1/20.0%50.0%50.0%01950.0
松籟SH・3勝0-1-0-0/10.0%100.0%100.0%04300.0
京都記念G20-0-2-8/100.0%0.0%20.0%0240.0
御堂筋S16000-0-1-2/30.0%0.0%33.3%0500.0

●前走レース別

各出走馬の前走レースは、G1レースでは有馬記念にジャパンカップというビッグレースが続く。G2・G3レースも4レースあり、そういったレースから阪神大賞典に出走する馬はさすがの実力ということになる。逆にそれ以外のレースから勝ち上がってくる馬は勢いがあるかどうかが判断の分かれ目。勢い云々で測るには、古馬よりも新馬にかけたほうがいいかも。有馬記念出走馬を過去10年で見ると【4-5-1-5/15】勝率26.7%、ジャパンカップは【1-0-1-2/4】勝率25%となっている。勝率8階が分母が違うので有馬記念重視はいうまでもない。ただし、前走がジャパンカップの場合は休養と調教が十分なので体力的な問題もなく、その点は加味したい。他勝率が付いている前走レースは、日経新春HG2【2-0-2-5/9】勝率22.2%、アメリカG2【2-0-0-4/6】勝率33.3%、ダイヤモHG3【1-2-3-20/26】勝率3.8%。ダイヤモンドSからの出走が多いが、G1馬でなければ、実績を作るために多くのレースに出走しなければならない。レース感・疲労・調教など様々な思いがかけめぐる。ダイヤモンドSの走りは要チェックだが、勝ち上がってきたからといって絶好調とは思わないこと。

前確定着順 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
前走1着3-4-2-9/1816.7%38.9%50.0%248055.2
前走2着2-0-1-4/728.6%28.6%42.9%23485257.8
前走3着1-1-1-2/520.0%40.0%60.0%3412688.0
前走4着1-1-0-6/812.5%25.0%25.0%6738208.1
前走5着1-0-1-14/166.3%6.3%12.5%363167.3
前走6~9着2-3-2-25/326.3%15.6%21.9%224182.2
前走10着~0-1-3-15/190.0%5.3%21.1%0810.0

●前走着順別

勝ち馬を見極めるには前走着順は格好の判断材料となる。直近でのその馬の能力は調子を明確に現しているからだ。馬にも適性があって、短距離馬と中長距離馬に分かれる。前走で短距離レースを走った馬が3000mの阪神大賞典に出走することはない。そこは明確に分かれている。「上がり馬」という言葉がある。前述しているが、有馬記念やJCといったG1レースから阪神大賞典に出走する馬。良くて5,6着馬だろう。一方で重賞以外のレースで勝ち上がってくる馬が「上がり馬」。特に短期間で勝ち上がってくる馬に注目したい。言い方は悪いが、G1から阪神大賞典に出走する馬は「上がり馬」ではないし、伸びしろがない馬と言えるかもしれない(調整の意味で人気馬が走ることもあるが…)。新馬戦から数レースで阪神大賞典に出走する馬は要チェックなのは間違いない。前走1着【3-4-2-9/18】勝率16.7%、前走2着【2-0-1-4/7】勝率28.6%、前走3着【1-1-1-2/5】20.0%。前走3着以内はG2かG3あるいはそれ以外のレースということになる。ここに、阪神大賞典が新馬戦から何レース目なのかも加味して、勢いのある馬なのかどうかを見極めたい。前レースがダイヤモンドだった場合、古馬は無視したい。

単勝オッズ 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
1.0~ 1.42-1-0-0/366.7%100.0%100.0%7310373.3
1.5~ 1.92-0-1-1/450.0%50.0%75.0%828284.6
2.0~ 2.91-1-0-0/250.0%100.0%100.0%110140125.1
3.0~ 3.91-0-0-2/333.3%33.3%33.3%10036112.4
4.0~ 4.90-1-3-3/70.0%14.3%57.1%0740.0
5.0~ 6.93-2-0-3/837.5%62.5%62.5%211105219.8
10.0~14.91-1-2-3/714.3%28.6%57.1%191130177.5
15.0~19.90-3-0-6/90.0%33.3%33.3%0970.0
20.0~29.90-1-0-8/90.0%11.1%11.1%0430.0
30.0~49.90-0-3-12/150.0%0.0%20.0%0890.0
50.0~99.90-0-1-10/110.0%0.0%9.1%0400.0

●オッズ別

順当勝ちの多い阪神大賞典では、オッズ別を見ても単勝オッズ1.0~ 1.4【2-1-0-0/3】勝率66.7%となっている。ただし、ここまでのオッズとなると実力馬ゆえ勝って当たり前とも言える。逆だと暴動が起きるレベル。勝ち馬の多いオッズでは、5.0~ 6.9【3-2-0-3/8】勝率37.5%が目を引く。人気順オッズ別となると一番買いやすいところかも。阪神大賞典のように有力馬が数頭出走するようなレースでは単勝万馬券は文字通り万に一つもない。順当買いをするのがセオリー。

騎手 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
岩田康誠4-0-1-3/850.0%50.0%62.5%18591204.9
福永祐一2-1-0-4/728.6%42.9%42.9%23454188.9
和田竜二1-0-1-4/616.7%16.7%33.3%9083301.0
戸崎圭太1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%220140220.0
ルメール1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%110100110.0
内田博幸1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%110100110.0
武豊0-1-1-4/60.0%16.7%33.3%0450.0
四位洋文0-1-1-2/40.0%25.0%50.0%0970.0
川田将雅0-1-1-3/50.0%20.0%40.0%0820.0
浜中俊0-1-0-5/60.0%16.7%16.7%0410.0

●騎手別

5レース以上走っての勝率をあげると、岩田騎手【4-0-1-3/8】で勝率50.0%でダントツ。次いで福永騎手の【2-1-0-4/7】となる。戸崎、ルメール、内田の3騎手は1レース出走で勝っているので勝率100%ということになるが、ここは好みで。阪神大賞典での場数が少ないだけで、阪神芝3000はいくらでも走っているだろう。武豊騎手はどうかというと【0-1-1-4/6】ということで意外にも6レース走って一度も勝っていない。馬との相性や人気馬に乗れるかどうかということもあるので、騎手の技量だけで勝ち上がるのは難しい。もっとも、下位の馬でもピークがどんぴしゃであれば、騎手もそれにしっかり気づいて実力を引上げてくれる。騎手で選ぶのであれば、勝率の高い騎手と場数を踏んでいる武騎手となるだろう。

騎手 x 調教師 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
岩田康誠須貝尚介2-0-0-1/366.7%66.7%66.7%11073149.1
福永祐一友道康夫1-1-0-0/250.0%100.0%100.0%150105186.1
和田竜二福島信晴1-0-1-0/250.0%50.0%100.0%270250466.2
戸崎圭太角居勝彦1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%220140220.0
ルメール池江泰寿1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%110100110.0
岩田康誠友道康夫1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%590240590.0
岩田康誠浅見秀一1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%560140560.0
福永祐一荒川義之1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%13401701340.0
内田博幸須貝尚介1-0-0-0/1100.0%100.0%100.0%110100110.0
藤岡康太角居勝彦0-1-0-0/10.0%100.0%100.0%04300.0

●騎手×調教師別

騎手と調教師の組み合わせとなると、レース数も少なくなる。その中でも、岩田康誠騎手と須貝尚介調教師の組み合わせは【2-0-0-1/3】3レースで勝率66.7%と抜群の成績となっている。他に2レース以上では、福永祐一騎手と友道康夫調教師【1-1-0-0/2】勝率50.0%、和田竜二騎手と福島信晴調教師【1-0-1-0/2】勝率50.0%となっている。他では1度の組み合わせで勝っている組があるが、このあたりは好みで。実際に長距離馬の調教が上手な調教師もいるのでそのあたりもしっかりチェックしたい。そう考えると、須貝尚介調教師はしっかりとした実績を残している。

枠番 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
1枠2-0-2-6/1020.0%20.0%40.0%151124177.5
2枠0-2-2-6/100.0%20.0%40.0%0670.0
3枠1-1-1-8/119.1%18.2%27.3%4964123.1
4枠0-1-1-9/110.0%9.1%18.2%0560.0
5枠0-0-1-11/120.0%0.0%8.3%0270.0
6枠1-4-2-8/156.7%33.3%46.7%3710471.7
7枠2-0-1-14/1711.8%11.8%17.6%151867.2
8枠4-2-0-14/2020.0%30.0%30.0%614593.0

●枠番別

短距離長距離にかかわらず芝の場合、内枠が有利となるのは定石。答えは簡単でコースロスが少ないから(逆にダート内枠だと砂をかぶりやすい)。短距離では内枠不利という考え方もあるが、阪神大賞典は芝3000m。迷ったときは内枠を買うのがセオリー。先行馬なら尚更。序盤の接近戦でいかに好ポジションを取るのかが大切で。阪神大賞典はコーナーが多いので、できるだけ内側のコース取りをしたい(距離が何十mも違う)。それでは、人気馬が外枠だったらどうするか…。これも答えは簡単で、枠順よりも人気馬のほうが優先度は高い。実力のある馬は先行でも差しでも後続馬を数十m置き去りにする。それを考えると内枠で数十m稼げたにしても実力馬はそれを遥かにペイできる。それなら内枠1番人気最強…となるのだが、人気馬はマークされやすいということを忘れてはいけない。内枠1番は潰されてしまう可能性ありで要注意。阪神大賞典では、1枠【2-0-2-6/10】勝率20.0%、7枠【2-0-1-14/17】勝率11.8%、8枠【2-0-1-14/17】勝率20.0%。7,8枠の勝率が高いが実力馬が入った結果。

前走脚質 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
3F 1位2-3-1-5/1118.2%45.5%54.5%13112090.1
3F 2位1-1-2-10/147.1%14.3%28.6%213440.4
3F 3位2-1-1-7/1118.2%27.3%36.4%3070103.3
3F ~5位4-3-2-13/2218.2%31.8%40.9%8470125.8
3F 6位~1-2-4-36/432.3%7.0%16.3%35238.2

●前走3F別

前走レースで比較する場合、その馬がどのようなレースに出ていたかが重要。重賞レースとそれ以外では比較にならない場合がある一方、阪神大賞典のように年齢の縛りがないレースでは、新馬が勢いよく駆け上がってくるレースもある。前走上り3F別は、脚質を見るのだが年齢も合わせてチェックしたほうがいいだろう。前走3Fで好走したからといって、本レースでも同様に好走してくれるとは限らないところも競馬の難しさ。前走上がりで勝負した馬が接戦でストレスになり、阪神大賞典で勝ちきれないケースもあるからだ。そういった場合は調教師がいかに馬のストレスを取り去るかも大切。しかし、そこは見えないところなので、調教師の名前だけで判断するしかない。前走上り3Fの勢いそのままに阪神大賞典に乗り込んで来る馬ももちろんいる。前走3F1位【2-3-1-5/11】勝率18.2%。やはり3Fが速い馬がいいのかというと、3F3位【2-1-1-7/11】勝率18.2%、3F4位~5位【4-3-2-13/22】勝率18.2%となっているので判断が難しい。ただし、前走3Fが6位以降は勝率が2.3%と格段に落ちるので無視していい。なので、前走3Fは5位以内に絞ること。

前走脚質 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
平地・逃げ0-0-1-10/110.0%0.0%9.1%0130.0
平地・先行3-1-3-16/2313.0%17.4%30.4%374885.0
平地・中団4-8-4-27/439.3%27.9%37.2%448367.2
平地・後方2-1-2-20/258.0%12.0%20.0%4655143.2
平地・マクリ1-0-0-1/250.0%50.0%50.0%8555166.6

●前走脚質別

芝3000mの長丁場。内回りコースを使用するのでコーナーは6回。馬にとってコーナーは難しい。ここは騎手の手綱さばきが問われるところ。ただし、脚質についてはコーナーの向き不向きというのは不問。そのため、先行・逃げ・中団・後方・まくりのいずれかの脚質に分ける。先行も面白いが、後方からのまくりが俄然盛り上がる。阪神大賞典ではどうかというと、逃げ【0-0-1-10/11】勝率0%。これは阪神に限らず3000mで逃げるのは難しい。体力をいかに温存するかにかかる。それでも、先行【3-1-3-16/23】勝率13.0%となっていることに注目。中団【4-8-4-27/43】勝率9.3%ということで。中団に位置して一気に抜ける走法が期待される。後方【2-1-2-20/25】勝率8.0%はどうか。この走りが一番の王道と言える。まくり【1-0-0-1/2】勝率50%。勝率は高いが分母が低く参考にならない。ただし一番の盛り上がりを見せるのは言うまでもない。近年では先行逃げ切りの実力馬は皆無。やはり後方からの追込み型の中から選びたい。

●年齢別

サラ系4歳馬が出走する阪神大賞典。年齢の前に性別を言うと圧倒的に牡馬が勝っている。芝3000mということもあるが、出走馬に牡馬の有力馬が多いことが一番の理由だろう。過去10年でも、15年の7番人気牝馬デニムアンドルビーが2着と健闘したのが最高となっている。一般的に牝馬の有力馬は阪神大賞典を避ける傾向にある。逆に出てきたときは要チェックと言えるかもしれない。気になる牝馬がいる場合は斤量もチェックしたい。年齢別だが脂の乗り切った4歳馬が強い印象があるが、5歳馬、6歳馬も負けていない。実力があれば4,5,6,歳あたりは大差ない。実際に13、14、15年とゴールドシップが3連勝している。4,5,6歳なら年齢で優劣はつけがたい。8歳古馬が勝った例があるが参考にはできない。ただし、4歳5歳それぞれに有力馬がいた場合は、4歳馬を押す。前走なども鑑みながら決めたい。

馬体重 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
440~459kg1-3-0-11/156.7%26.7%26.7%376481.3
460~479kg1-4-1-13/195.3%26.3%31.6%154840.3
480~499kg1-2-7-22/323.1%9.4%31.3%417838.0
500~519kg7-0-1-17/2528.0%28.0%32.0%7652121.4
520~539kg0-1-0-9/100.0%10.0%10.0%0390.0
540~0-0-1-3/40.0%0.0%25.0%0650.0

●馬体重別

長距離はスタミナ重視…となると500kg超が一番の狙い目。実際に馬体重が500~519kg【7-0-1-17/25】勝率28.0%ともっとも高くなっている。520kg以上や480kg未満はよほどの好みでなければスルー。前述しているが、前走特に前年10月から本年1月までのG1・G2の実績が重要。それと新馬戦からの勢いのある馬。過去例では、G1・G2実績馬のほうが勝率がいい。付け足すと、2月以降は未出走、これは頭に入れておくこと。

斤量 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
51.5~53kg0-0-0-1/10.0%0.0%0.0%000.0
53.5~55kg2-4-2-8/1612.5%37.5%50.0%102107108.8
55.5~57kg6-6-8-64/847.1%14.3%23.8%255266.1
57.5~59kg2-0-0-3/540.0%40.0%40.0%6644127.6

●ハンデ別

阪神大賞典はご存知のように別定戦。出走馬の年齢にばらつきがある場合や、前走実績によって重量が決められる。これによって、実績馬と未実績馬がゴール前で横一線になることを想定。ただし、これもハンデキャッパー(つまり人間)が決めることなので、誤差どころかとんでもなくばらつきが出ることもある。重量をものともしない馬もあれば、潰れてしまう馬もいる。ハンデがないのに越したことはないが、阪神大賞典は人気馬が勝つ。そこから考えるとハンデ別も自ずと答えが出てくる。57.5~59kgの勝率が高いのは実績馬によるもの。斤量は56kgが目安。

種牡馬 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値単適回値
ステイゴールド4-1-0-3/850.0%62.5%62.5%12571115.9
ハーツクライ2-4-0-8/1414.3%42.9%42.9%11780150.4
ディープインパクト1-2-2-4/911.1%33.3%55.6%1213754.0
ヤマニンセラフィム1-0-1-0/250.0%50.0%100.0%270250466.2
マンハッタンカフェ1-0-0-5/616.7%16.7%16.7%3623141.6
キングカメハメハ1-0-0-6/714.3%14.3%14.3%8434196.7
ゼンノロブロイ0-1-0-2/30.0%33.3%33.3%0460.0
ネオユニヴァース0-1-0-0/10.0%100.0%100.0%01600.0
King's Best0-1-0-0/10.0%100.0%100.0%01400.0
アドマイヤドン0-0-1-1/20.0%0.0%50.0%0650.0

●種牡馬別

種牡馬であれば、ステイゴールド【4-1-0-3/8】勝率50.0%が狙い目。ディープインパクト【1-2-2-4/9】勝率11.1%は上位に来るか来ないかは半々。種牡馬で判断する優先度は低い。血統重視なら無視はできないが、重賞レースに出てくる馬の毛並みが悪いわけはない。

アドマイヤジャスタ 斎藤新

調教状態

久々をひと叩きし、更に濃い乗り込み。大外を回って意欲的。坂路調整の前走時より攻め強化して、馬体が引き締まった。

アリストテレス C.ルメール

調教状態

3頭併せの外。馬なりで先着し、口から泡を吹いて気迫が窺える。とにかく以前の粗さがなくなって、常識に掛かってきている。菊花賞時のいい状態にある。

厩舎コメント

(距離延長は歓迎)音無師――長距離輸送で減ったので、数字的にはプラス4キロと何とか帳尻が合ったが、前走はレースまでの速い追い切りが3本だったからね。馬場もかなり悪くなり、どうかと思ったが、地力で何とかしてくれた。この中間は4本やったし、上積みは十分。もともとがステイヤー。長い距離がいいのは間違いない。

ゴースト 鮫島克駿

調教状態

木曜追い。ここが目標のようで、まったく太くなく、しっかりした動き。自身の力は発揮。

ショウリュウイクゾ 団野大成

調教状態

CWで乗り込み、坂路で最終調整するのが概ねパターン。全身を大きく使った迫力のあるフォームで、特に前肢がよく前に出ている。前向きさも窺え、気配は更に上向いている。

厩舎コメント

(ここも期待)佐々木晶師――前走は能力をしっかり発揮してくれたし、ジョッキーが上手に乗ったね。中間も順調にきているよ。3000mはやってみないと分からないけど、完成に近づいてきた今ならこせるんじゃないかな。自分から動ける位置につけたいね。斤量は増えるけど、前走の走りができればチャンスは十分あるはずだよ。

シロニイ 松若風馬

調教状態

前捌きが硬めでスピードを感じないフォームだが、時計は合格点。気配はまずまず。

タイセイトレイル 岩田康誠

調教状態

騎手騎乗ではあったが、前走よりも格段に素軽さを感じさせた。叩いた上積みあり。

厩舎コメント

(ロスなく)宮内助手――放牧帰りでもコンスタントに使ってきたのでフレッシュ感に欠けます。元気はあるんですけどね。前走は枠なりに外を回らされたので、ロスなく立ち回りたいところです。雨で馬場が悪化しなければ。

タイセイモナーク 小崎綾也

調教状態

朝一番の走りやすい時間帯にしては時計は地味だが、調教はいつもこんな感じ。仕掛けられてからの反応は良かった。変わりなく順調。

ダンスディライト 福永祐一

調教状態

ムチ1発。しっかり伸びた。攻め駆けしないこの馬としては集中力があったし、時計は地味だが、悪くはないアクション。

厩舎コメント

(長距離で)松永幹師――神経質な面があって食いが細いので体は減っていますが、動きはいいですね。初重賞だった前走の内容が悪くなかったし、引き続き得意の阪神コース。長距離でいい面が出てくれればと思います。

ツーエムアロンソ 松田大作

調教状態

2週続けて見習騎手が騎乗。終いでビュッと加速する力強さはないが、動きは軽い。

厩舎コメント

(長丁場合う)本田師――番組上2000mを2回続けて使っているが、本来はスタミナ豊富で、長丁場が合っている馬。メンバーは強いが、スッといい位置につけて渋太さを生かす形でどこまで。

ディープボンド 和田竜二

調教状態

切れはないが大トビでダイナミックなフォーム。馬体の張りも上々。前走は不完全燃焼。腹回りが締まって、デキ落ちなどない。

厩舎コメント

(改めて)大久保龍師――前走は久々の2000mということもあったのかも。ここにきて実が入り、ブレがなくなって走れるようになっています。長い距離では安定して走ってくれているので、ここは改めて見直したいです。

ナムラドノヴァン 内田博幸

調教状態

ラストの伸びが良かった。ひと頃よりアクションが大きくなっている。心身成長。

厩舎コメント

(状態の良さで)杉山晴師――1週前にびっしりやって、今週は相手なりの調整、余力十分の動き。前走は53キロだったので、もう少しやってほしかったですね。今回は相手も強力になりますから。距離は問題なく、続けて同じジョッキーが乗ってもらえるのは心強い。良馬場がいいですね。状態の良さでどこまで頑張ってくれるか。

メイショウテンゲン 酒井学

調教状態

先着は僅かだが、前進気勢が出て、抜かせない雰囲気。まっすぐ走って、ほぼ本調子。

ユーキャンスマイル 武豊

調教状態

昨年の勝ち馬。内にモタれる面も見せなかったし、今回は元に戻してコース調整。久々になるが、太めなく仕上がっている。完璧な雰囲気ではなくとも、力は出せそう。

厩舎コメント

(動ける状態)友道師――春の天皇賞のあと、間隔を開け過ぎたことが裏目に出たか、秋は良化のテンポがスローでした。先週の追い切りで動きましたし、昨年の後半より間違いなく気配はいいですね。本来、長丁場の安定感がある馬。好レースを期待したいです。

阪神競馬場芝3000mで古馬の一線級が激突する。右内回りを約2周半のコース。そのため、コーナーを6つ回ることになる。毎レース、スタートから最初の3コーナーまでの間の先行争いが激しい。できるだけ内のポジション取りで距離を稼ぐ走法がポイント。ポジション取りがあらかた決まるとそこからはスローペースに。激しく動くのは2周目の3コーナー過ぎたあたり。

そこから各馬一気に加速してゴールまでは激しいレースとなる。実力馬が揃う阪神大賞典だが、一瞬の加速で置き去りにされる馬など、ここで優劣がはっきりする。中盤当たりに位置したいが、最後尾からまくる馬もいるのでそのあたりも注目。注目は、ユーキャンスマイルとアリストテレス。アリストテレスは、前走のアメリカジョッキーCが重賞初制覇となったが、2走前の菊花賞でコントレイルにクビ差2着となった激走が記憶に新しい。重賞で長く勝てなかったのが不思議な馬。ユーキャンスマイルは、ジャパンカップ、有馬記念で着順が悪いが阪神大賞典では2連覇を狙う。意外なことにこの2頭はGⅠ未勝利。

管理人の予想印

◎アリストテレス

アリストテレス牡馬4歳が文句なしの1番人気。出走馬の中では馬齢が若いのが魅力。懸念があるとすれば、週末の雨予報。それでも、馬体重が軽いので馬場が重くても駆け抜けることができるだろう。3000mの長丁場の経験が1レースしかないことを指摘する声があるが問題ない。脚質はやや「逃げ」寄りだが、終盤までは抑えて、最後の直線で爆発的な加速に期待。

G1は未勝利だが、【[4-5-0-1】10戦4勝で4勝以外のレースも内容がいい。菊花賞の2位も記憶に新しく、本レースも勝手を知っているルメール騎手の騎乗ということで、盲点がない。勝ちたいならこの馬で間違いなし。当日の馬体重は要チェック。絞ってくると思うが500kgを超えていなければ安泰。

○ユーキャンスマイル

ジャパンカップ、有馬記念とGⅠ両レースで精彩を欠くレースとなった。有力が連なる中でも実績ではひけをとらないのでレース結果には意外な声が多い。阪神大賞典では、有馬記念以降十分な放牧期間があり、本年第1戦で巻き返しを狙う。下馬評では力強さが戻ってきたという声もあり、阪神大賞典2連覇を狙う。武豊騎手騎乗ということも人気を呼び2番人気となった。

本サイトでもアリストテレスを追う存在として2番手とした。もちろん勝機は十分。馬体重は500kg前後か。できれば500kg未満に抑えてほしいところ。勝てば春の天皇賞出走。古馬として峠を越したのでは…という声もあるが本年最初のレースで飛躍の年にしたい。

▲ショウリュウイクゾ

アリストテレス、ユーキャンスマイルの2強に次ぐ3番手争いは熾烈。その中でもショウリュウイクゾの状態は良い。1月の日経新春杯では、先頭集団からラストの直線で上り坂をものともせず好ダッシュ。脚質は追込み型だが2200mなど距離によって変幻自在に走ることができるのが強み。阪神競馬場芝3000mでは、追い込むよりも逃げに勝機を見いだすか。オルフェーブルの血統。

16戦4勝【4-3-3-6】実績は申し分なく、1着以外のレースでも上位の常連。大崩れしないレース展開は見事。裏を返せば面白みのないレースに映ることも。重馬場を得意としているので、天候によっては勝機あり。レース展開としては、先頭集団についていくこと。できれば先行するレースを望みたい。

△メイショウテンゲン

昨年の阪神大賞典は3着。それ以降GⅠ2レースを含む重賞レースで揉まれてきた。直近3レースは振るわないが、実力馬なのは間違いない。5歳馬なので老けるには早すぎる。懸念は前レースのダイヤモンドステークスから1ヵ月しか開いてないこと。典型的な長距離馬で終盤まで様子を見ながらポジション取りに成功すれば、あわや…というレース展開にしたい。

追込みの加速力があるので、状況によってはいける。重馬場にも強いので天候が味方すると面白い。ディープインパクトの直系。出走馬を見渡しても実力は上位。オッズも上々なのでメイショウテンゲンに夢を託すのあり。

△タイセイトレイル

6歳牡馬が元気だ。2017年の8月デビュー以降出走回数は30回を超える。タフネスぶりが魅力の馬だが、レース成績も安定感抜群【4-4-7-17】。中長距離馬だが、脚質や距離に適性がないのが特徴であり、強みでもある。どのようなレース展開にも対応できる賢い馬。もちろん、騎手の手綱も大切だが、騎手を選ばない馬だとも言える。2019年6月以降勝てていない。

そこまでがピークとの声もあるが、実際には大崩れしない安定した走りを見せる。安定していても勝てなければ意味はないが、それが許せるのもタイセイトレイルの魅力といっていい。芝3000mに先行で行くのか追込みにするのか、予想がつきにくく、買いにくい馬ではある。しかし、人気は上位であり固定ファンが多数存在する魅力的な馬であることは間違いない。1着は難しいが3着内は十分ありえる。

△ディープボンド

菊花賞4位馬。GⅠレースの成績ではアリストテレスに次ぐ。面白い馬だが、今年1月の日刊中山金14着が記憶に新しいところで人気はそれほど高くない。しかし、このレースは芝2000mだったので、適性としてはどうだったか。

実は3000mは過去菊花賞しか走っていない。それで4着だったので、阪神大賞典もおおいに勝機があると見てもいいだろう。脚質は典型的な逃げ、最初から飛び出してそのまま逃げ切ってくれれば面白い。3000mに適性があれば、それも十分可能。名前通りディープインパクトの血統。春を告げる阪神大賞典でディープボンドにかけてみるのも面白い。

買い目

馬連

9-10、8、4、2、6

3連単

1着9
2着10、8、4、2、6
3着10、8、4、2、6

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