【旧データ】2022年富士ステークス過去データと予想分析
第25回 富士ステークス(G2)
2022年10月22日(土)東京競馬場 芝1600m
ジャパンカップが創設された81年に、そのトライアル的な意味合いではじまった富士ステークス。何度か条件が変更された後、00年からはマイルCSの前哨戦として、芝1600mで行われるようになった。最近では11年の優勝馬エイシンアポロン、14年の7着馬のダノンンシャーク、17年の5着馬ペルシアンナイトが続くマイルCSを制している。また、このレースをステップにマイルCSで2、3着に入る馬も多く、マイルCSとの関連性が高い。そのため、2020年からG2に格上げされた。昨年はソングラインが勝利し、同馬は翌年の安田記念を制している。過去のデータから傾向を探る。
5番人気以内が安定している
平均配当は馬連が367円で、3連単は12万7156円と荒れ気味。馬連は最近3年は2000円以上とやや波乱。1~5番人気の複勝率の平均は44%で、上位人気の成績が良い。6番人気以下【0.3.5.98】はあまり振るわず、勝ち馬はゼロ。二桁人気は5頭馬券に絡んいるが、そのうち4頭が3着。基本的には上位人気の争いだが、稀に2・3着に穴馬が来る。
4歳が強く、3歳と5歳の人気馬はやや危険
年齢別の成績では、4歳【4.3.2.17】が複勝率34.6%と好走確率が抜群に高い。5歳【2.4.6.30】は馬券に絡んだのが12頭と多いが、複勝率は28.6%で4歳よりはやや劣る。3歳【4.2.2.31】の複勝率は20.5%と平均的。6歳以上は未勝利で成績が良くない。ちなみに1~3番人気の場合、4歳【3.2.1.2】は複勝率75%と信頼できるが、5歳【2.1.1.5】や3歳【2.2.0.7】は期待を裏切ることが多い。
前走G1組なら馬券圏外からの巻き返しが狙い目
ステップレースはバラバラ。京成杯AH組【2.2.1.24】が好走馬が多いが、複勝率17.2%と好走確率は平均的。G1組【3.3.2.18】は今ひとつで、ヴィクトリアマイル組【1.0.2.0】は好調で、安田記念組【1.2.0.4】は3頭が馬券に絡んだが、3歳のNHKマイルC組【0.1.0.5】は苦戦している。ちなみにG1組で馬券に絡んだ8頭中5頭は、前走馬券圏外だった。
ディープインパクト産駒の3~5歳の人気馬
種牡馬別の成績ではディープインパクト産駒【4.4.4.12】が好走馬が多く、複勝率も50%と高い。ディープインパクト産駒は3~5歳【4.4.4.5】は安定しているが、6歳以上【0.0.0.7】は不振。また1~5番人気に支持されると【4.3.3.5】で複勝率66.7%とかなりの確率で馬券に絡む。リーディング上位の中では、ダイワメジャー産駒【0.0.0.10】は不振。
栗東坂路組のラスト1ハロンの遅い馬は危険
過去10年の好走馬の追い切りを分析したところ、栗東坂路組【5.0.5.44】と美浦南W組【3.6.3.31】が好走馬が多かった。 最多の5勝を挙げている栗東坂路組の傾向は、ラスト1ハロンのタイムが12秒5以下【4.0.3.23】が複勝率23.3%とまずまずだったが、12秒6以上【1.0.2.21】は複勝率12.5%と不調だった。栗東坂路組のラスト1ハロンの速い馬を狙おう。
【追い切りコース別の成績(過去10年)】
場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-0-5-44 9.3% 9.3% 18.5%
CW 1-2-1-24 3.6% 10.7% 14.3%
美浦 南坂路 1-1-1-11 7.1% 14.3% 14.3%
南W 3-6-3-31 7.0% 20.9% 27.9%
その他 0-1-0-11 0.0% 8.3% 8.3%
【栗東坂路組のラスト1ハロンのタイム別成績(過去10年)】
タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
~12秒5 4-0-3-23 13.3% 13.3% 23.3%
12秒6~ 1-0-2-21 4.2% 4.2% 12.5%
2022年富士ステークス(G2)調教状態&コメント
アオイクレアトール 田辺裕信
調教状態
バネが利いており、フットワークは抜群。ひと追い毎に気合も乗ってきた。攻め駆けする馬らしく、今回も動きは申し分ない。少し間隔は開いたが、仕上がり良好。
アルサトワ 横山武史
調教状態
相手が外に出したり内に入れたりして、忙しかったが、この馬はマイペース。安定した好馬体。東京までの輸送を考え、お釣りを残していた。高いレベルで安定。
エアロロノア 岩田望来
調教状態
追われてはいたが、まだ動きには余裕十分。9月に調教を小休止した時期があるが、段々と良くなっている。
厩舎コメント
(一頓挫あったが)笹田師――他馬に胸前を蹴られて打撲。予定していたレースを回避することになったが、追い切りを2週続けてしっかりやって、ここには間に合った。安田記念は上がり最速で0秒2差。もう少し位置が取れていればという内容。通用するはずだよ。
スマートリアン C.ルメール
調教状態
中1週でも疲れなく、スムーズな身のこなし。前走でも仕上がっていたので上積みは微妙だが、デキはいい。
セリフォス 藤岡佑介
調教状態
適度な行きっぷりで、しっかり折り合いもついていた。調教はいつも動くが、久々を感じさせない軽快さ。
厩舎コメント
(態勢整う)福永助手――2週続けてジョッキー騎乗で追い切りました。いい動きですし、態勢は整いましたね。休養前に東京1600mのGⅠで2走続けて4着ですが、しっかり走れていました。好レースができればいいですね。
ソウルラッシュ 松山弘平
調教状態
CWで3本一杯にやって仕上げ、最終調整は坂路。リフレッシュ効果で元気ハツラツ。動きにも躍動感がある。太め感なく仕上がり、いい状態で復帰できそう。
厩舎コメント
(本番を見据え)兼武助手――安田記念は直線で詰まって不完全燃焼のなか、コンマ6秒差。GⅠでもやれる手応えを掴めました。夏場を充電に充て、本番を見据えた仕上げですが、追う毎に体が絞れて、いい動きを見せています。次につながる好結果をと思います。
タイムトゥヘヴン 福永祐一
調教状態
1週前にダイナミックなフォームで抜群の動きを見せていた。時計も速く、これでほぼ整った印象。直前は気性を考慮し、上がり重点で十分。万全の態勢が整った。
厩舎コメント
(巻き返し)戸田師――前走はペースが一気に緩くなったので、途中で小出しに脚を使ってしまったのが影響した。今週は単走でサラッとやり、動きは文句なく仕上がり良好。昨年のこのレースぶりから条件も合っているので、巻き返しがあっても。
ダイワキャグニー M.デムーロ
調教状態
強い調教がないのがどうかだが、十分に乗られていることで太め感はなし。集中して走れているし、脚捌きもスムーズ。8歳の久々となるが、衰えは感じられない。
ダノンスコーピオン 川田将雅
調教状態
以前よりトモの蹴りが強くなり、坂路でもしっかり動けるようになっている。ひと追い毎に良化。好仕上がり。
厩舎コメント
(いい形で)安田隆師――ここを叩いてグッと良くなると思いますが、秋緒戦としては十分な状態ですよ。マイルCSに向けて、いい形で始動できれば。
ノルカソルカ 内田博幸
調教状態
乗り込み入念で馬体は仕上がっているし、内を回ったとはいえ好時計をマークした。ただ、頭が高いしハミ受けがひと息。いい時の集中力がない。完調にはひと息。
ピースオブエイト 三浦皇成
調教状態
1本追い足りない感じだが、太るタイプではなくアウトラインはできている、動きも軽快。悪くはない。
ピースワンパラディ 戸崎圭太
調教状態
四肢がよく伸びており、長期休養明けの前走時に比べると動きはグンと良くなっている。少しテンションは上がってきたが、許容範囲内か。自身の上昇ぶりは確か。
厩舎コメント
(タイム鍵)大竹師――前走は長欠明けでもいい競馬ができた。足元に不安がある馬だからレース後も在厩して慎重に調整。幸い反動もなくここへ。ただ、仕上がっていたから大きくは変わっていないし、良馬場で極端に速いタイムを求められた時にどうか。
ラウダシオン 菅原明良
調教状態
張りのある好馬体。気迫十分で肩の可動域が大きくダイナミックなフォーム。時計も動きも上々。ほぼ完調。
リレーションシップ 石橋脩
調教状態
終い重点。馬は落ち着きがあっていい感じ。多少硬いが概ねいつもの姿。この馬なりに順調。
ルフトシュトローム 横山和生
調教状態
折り合いはつくようになってきたが、先週、今週は集中力に欠けるところがある。思ったほどの良化はない。
厩舎コメント
(一歩前進)堀師――在厩続戦で19日の調教後の馬体重は500キロ。カイ食い、健康状態が良く、去勢後はトモのバランスも良くなって、追い切りも余力でこなせていた。もともとが重賞でいいパフォーマンスをしていたが、ここへ向けて一歩前進しているので、今回は流れと相手に合わせたレースをさせたい。見直せると思う。
レインボーフラッグ 小牧太
調教状態
ラスト1ハロン13秒を切れず。変わり身が見えず、苦戦。
2022年富士ステークス予想
以前ほど波乱の度合は少なくなったので、ボタンを掛け違えなければ(上位候補の中からの選択を間違えなければ)的中に近づけるレース。ただし、3連系の馬券はこの限りではない。前走GⅠ組のレース検証と今回の位置づけがポイント。
管理人の予想印
◎ ダノンスコーピオン
○ セリフォス
▲ ルフトシュトローム
◇ ソウルラッシュ
△1 エアロロノア
△2 タイムトゥヘヴン
△3 ピースワンパラディ
◎ダノンスコーピオン
Bコース1週目のヴィクトリアマイル(高速決着になりやすい)のソダシが1分32秒2。Aコース3週目のNHKマイルC1分32秒3は優秀。辛勝だが、持ったまま上がってきた勝ちっぷりも良かった。目標は次でも地力を信頼。
○セリフォス
安田記念でソングライン、シュネルマイスター、サリオスに次いで4着。負担重量のアドバンテージを差し引いても評価できる。NHKマイルC4着は序盤で力んだし、馬場の悪い最内に入ったのもこたえた。◎との2キロ差で逆転も。
▲ルフトシュトローム
去勢(陰睾)効果でトモの左右差が改善され、バランスが良くなった。前走はあくまでもここへの布石であり、終いに脚を使う予行演習的なレースにも映った。今回はGⅡ勝ちの実力を見直す好機になる。
◇ソウルラッシュ
安田記念はスローペース。一瞬のロスが致命傷になるレースで、直線で前が塞がった時点で万事休す。ただ、その前の4連勝は平均~ハイペース。流れが落ち着いてスローになった時、鋭さ負けする不安もある。
買い目
単勝/複勝
14
馬連
軸10、14
相手1、2、4、5、10、13、14





