2023年富士ステークス過去データと予想分析

第26回 富士ステークス（Ｇ２）

2023年10月21日（土）東京競馬場　芝1600ｍ

ジャパンカップが創設された81年に、そのトライアル的な意味合いではじまった富士ステークス。何度か条件が変更された後、00年からはマイルＣＳの前哨戦として、芝1600ｍで行われるようになった。最近では14年の７着馬のダノンンシャーク、17年の５着馬ペルシアンナイト、22年の勝ち馬セリフォスが続くマイルＣＳを制している。また、このレースをステップにマイルＣＳで２、３着に入る馬も多く、マイルＣＳとの関連性が高い。そのため、2020年からＧ２に格上げされた。過去のデータから傾向を探る。

菊花賞過去10年間配当金

菊花賞過去10年間結果

富士ステークス過去10年間結果前走レース

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人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

５番人気以内が安定している

平均配当は馬連が3327円で、３連単は８万597円。１～５番人気【10.7.6.27】の複勝率は46％で、上位人気の成績が良い。６番人気以下【0.3.4.96】はあまり振るわず、勝ち馬はゼロ。二桁人気は４頭馬券に絡んいるが、そのうち３頭が３着。基本的には上位人気の争いだが、稀に２・３着に穴馬が来る。

４歳が強く、３歳と５歳の人気馬はやや危険

年齢別の成績では、４歳【4.4.2.17】が複勝率37％と好走確率が抜群に高い。５歳【2.4.5.32】は馬券に絡んだのが11頭と最多だが、複勝率は25.6％で４歳よりは劣る。３歳【4.1.3.30】の複勝率は21.1％と平均的。６歳以上は未勝利で成績が良くない。ちなみに１～３番人気の場合、４歳【3.3.1.2】は複勝率77.8％と信頼できるが、５歳【2.1.1.3】や３歳【3.1.1.7】は複勝率50％前後とやや劣る。

前走Ｇ１組の馬券圏外からの巻き返しに注意

ステップレースはバラバラ。京成杯ＡＨ組【2.2.1.23】が好走馬が多いが、複勝率17.9％と好走確率は平均的。Ｇ１組【4.4.3.18】の中では、ヴィクトリアマイル組【1.0.2.0】は好調で、安田記念組【2.3.0.4】は５頭が馬券に絡んでいるが、３歳のＮＨＫマイルＣ組【0.1.1.5】は苦戦している。ちなみにＧ１組で馬券に絡んだ11頭中８頭は、前走馬券圏外だった。

ディープインパクト産駒の３～５歳の人気馬

種牡馬別の成績ではディープインパクト産駒【4.3.4.12】が好走馬が多く、複勝率も47.8％と高い。ディープインパクト産駒は３～５歳【4.3.4.5】は安定しているが、６歳以上【0.0.0.7】は不振。また１～５番人気に支持されると【4.2.3.5】で複勝率64.3%とかなりの確率で馬券に絡む。リーディング上位の中では、ダイワメジャー産駒【1.0.0.10】は今ひとつ。

栗東坂路組のラスト１ハロンの遅い馬は危険

過去10年の好走馬の追い切りを分析したところ、栗東坂路組【5.1.6.42】と美浦南Ｗ組【3.5.3.34】が好走馬が多かった。 　最多の５勝を挙げている栗東坂路組の傾向は、ラスト１ハロンのタイムが12秒５以下【5.1.4.21】が複勝率32.3％と素晴らしく、12秒６以上【0.0.2.21】は複勝率8.7％と不調だった。栗東坂路組のラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 5-1-6-42 9.3% 11.1% 22.2%
ＣＷ 1-2-0-26 3.4% 10.3% 10.3%
美浦 南坂路 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
南Ｗ 3-5-3-34 6.7% 17.8% 24.4%
その他 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%

【栗東坂路組のラスト１ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒5 5-1-4-21 16.1% 19.4% 32.3%
12秒6～ 0-0-2-21 0.0% 0.0% 8.7%

2023年富士Ｓ（Ｇ２）調教状態＆コメント

イルーシヴパンサー　岩田望来

調教状態

大差追走からキチッと先着。外めを回って好時計をマーク。１週前よりグンと素軽さが増してきた。馬体の張り、毛ヅヤもいい。丹念に乗り込み、仕上がりは上々。

厩舎コメント

(態勢整う)池内助手――帰厩当初はバランスの乱れがありましたが、少しずつ整えて十分に走れる態勢です。年齢的にズブさが出てきてポジションを取れない時がありますが、直線で広いところに出せれば、終いは確実に脚を使ってくれると思います。

エターナルタイム　Ｃ．ルメール

調教状態

帰厩後は好調教を連発。直前は楽に抜け出して１ハロンは11秒１を記録。体を上手に使えており、迫力も満点。再仕上げの形だが、立て直して万全の仕上がりで臨める。

厩舎コメント

(コース得意)中川師――夏負け気味でしたので関屋記念を自重して復帰戦をここに切り替えました。相手は強いですが、東京のマイル戦はベストの条件。力を発揮できる状態にもあります。

キラーアビリティ　横山武史

調教状態

３頭併せの外。タイムは地味だが動きに柔軟さがある。鞍嵌りが良く、操作性が高そう。キチッと仕上がった。

ジャスティンスカイ　戸崎圭太

調教状態

１週前にはダービー馬ドウデュース相手に一歩も引かぬ併せ馬。今週は坂路で調整程度だったが、折り合いがついて機敏な動きで駆け上がってきた。久々も上々。

厩舎コメント

(東京に実績)友道師――前走が案外でしたが、当日かなり暑かったので、それが応えたのではと思います。中間の動きは良好。右回り、左回りは問わない馬ですが、東京の1600ｍに実績がありますし、ここは改めて期待。

ステラヴェローチェ　Ｍ．デムーロ

調教状態

１週前は反応が鈍かったが、ビシッと追われたことで気合が乗り、今週の動きは悪くなかった。徐々に良化中。

ソーヴァリアント　池添謙一

調教状態

直前は左チークピース着用。走りのバランスが良く、集中力も高かった。ひと息入ったが、仕上がりは上々。

厩舎コメント

(左チークＰ)大竹師――前走は外を回ったからね。内を走っていたら２着はあったと思う。追い切りは２週続けて池添騎手で。先週は手前を替えずモタれてもいたが、単走だったことも良かったのか、左にチークＰを着けた今週は手前を替えてモタれもしなかった。これなら左回りの東京でも力は出せそう。ハミ掛かりのいい馬だから1600ｍにも適性はあると思う。

タイムトゥヘヴン　大野拓弥

調教状態

少し内にモタれる感じになり、バランスが今ひとつ。いい頃の力強さも感じられなかった。ひと叩きが必要。

ダノンタッチダウン　横山典弘

調教状態

久々とあって前走時ほどの躍動感は見られないが、コースとプールも併用して調整は入念。まずまずの気配。

厩舎コメント

(先見据え)安田助手――夏に軽度の飛節後腫がありましたが、しっかりと乗り込んで走れるだけの態勢です。それに良馬場でやれそうなことは何より。初の古馬相手ですが、先々を見据えたうえで、いいレースができれば。

ナミュール　Ｊ．モレイラ

調教状態

ゴール前は微妙に左に流れたが、回転の速いこの馬らしいフットワークで切れ味は上々。上がり重点の調整が多いが、仕上がり早やの馬らしく馬体は整っている。

厩舎コメント

(楽しみ)高野師――追う毎に上向き。今週は終い１ハロンの反応が良く、好調時の沈みがありました。フレッシュで力を出せる態勢ですよ。楽しみです。

マテンロウオリオン　田辺裕信

調教状態

先週は最後甘くなったが、今週は大トビでダイナミックなフォーム。最近の凡走続きが嘘のような、前進気勢。馬体の張りも文句ない。休養前以上の雰囲気。

ユニコーンライオン　坂井瑠星

調教状態

前に他厩舎の併せ馬がいて少し追いづらそうだったが、それを考慮しても素軽さに欠ける動き。一変は疑問。

レッドモンレーヴ　横山和生

調教状態

気を抜いたのか、ゴール前は失速する感じ。軽さがあって動きは悪くないが、いい頃に比べると物足りない。

厩舎コメント

(久々でも)津曲助手――難しい面がある馬ですが、そこを踏まえて態勢を整えることができました。東京コースでは走り慣れていますし、ここでは決め手上位でしょうからね。休み明けでも好レースを期待しています。

2023年富士Ｓ予想

ユニコーンライオンの逃げるペース次第でレースの行方は変わってくるが、先週の府中牝馬Ｓほど遅いペースにはならないだろう。とは言え、ここで要求されるものは瞬発力に変わりはない。位置取りは不問。レースレベルとメンバーランクで、前走安田記念組が優位に立つ。

管理人の予想印

◎ ナミュール
○ レッドモンレーヴ
▲ エターナルタイム
◇ イルーシヴパンサー
△１ ダノンタッチダウン
△２ ジャスティンスカイ
△３ ソーヴァリアント

◎ナミュール

春のＧⅠ２戦はいずれも不利があり、参考外でいい。３歳三冠を歩んだ万能型だが、本質はマイラーであり、ここで見直すべきは東京新聞杯２着の時の走り。五分のスタートを切って、流れに乗ってほしい。

○レッドモンレーヴ

安田記念６着。先着馬５頭中４頭はＧⅠ馬で、７着がソダシ。９着馬は京成杯ＡＨを勝った。安田記念のメンバーランクはかなり高い。58キロでも上位候補。

▲エターナルタイム

関屋記念で本命予定だったが、直前の追い切りで動けず回避。今回が仕切り直しの一戦となる。レースランクから関屋記念＝富士Ｓとするのは無理な相談だが、初重賞でも通用のポテンシャルはある。

◇イルーシヴパンサー

東京新聞杯と京都金杯の２つの1600メートルの重賞ホルダーで、安田記念を除けば、東京芝（４.１.０.０）。夏の１勝は２歳新馬戦。残る５勝中４勝は10～２月に挙げており、まさにこれからが旬。

買い目

単勝/複勝

６

馬連

軸６、９
相手３、４、５、６、７、９、11