2024年デイリー杯2歳ステークス過去データと予想分析

第59回 デイリー杯２歳Ｓ（Ｇ２）

2024年11月９日（土）　京都競馬場　芝1600ｍ

暮れの２歳Ｇ１へ向けたステップレース・デイリー杯２歳Ｓ。1994年から2013年までは10月に行われていたが、14年から施行時期が１カ月以上繰り下がった。そのためここから朝日杯ＦＳに直行した馬も、その後の10年で28頭を数える。2018年と昨年は本競走を制したアドマイヤマーズとジャンタルマンタルが朝日杯ＦＳも連勝。２頭はともに翌年のＮＨＫマイルＣを制している。ほかにも2021年のセリフォスなどの活躍馬が出ており、後々の大レースにも繋がるレースだ。今年はどの馬が大舞台へと飛躍を遂げるのか。過去10年の傾向を見てみよう。

デイリー杯2歳ステークス過去10年間配当金

デイリー杯2歳ステークス過去10年間結果

デイリー杯2歳ステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

デイリー杯2歳ステークス
人気別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走レース名別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走着順別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走コース別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
単勝オッズ別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
騎手別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
枠番別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走上り3F別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走人気別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走クラス別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走場所別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
前走距離別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
脚質別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
年齢別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
馬体重過去データ

デイリー杯2歳ステークス
ハンデ別過去データ

デイリー杯2歳ステークス
種牡馬別過去データ

少頭数でも買い目を絞りすぎると危険

過去10年、１、２番人気は３着内率80.0％と50.0％。３番人気以下の好走馬は分散気味だが、９番人気以下はすべて馬券圏外に敗れ、優勝馬は５番人気以内。特に近６年は３番人気以内の馬しか勝っていない。ただ、11頭立ての昨年は８、10番人気馬が２、３着に入り、2021年には７頭立てシンガリ人気のカワキタレブリーが３着になるなど、出走頭数を考慮して買い目を絞ると候補から外れそうな馬が好走する例もあることには注意したい。

キャリア３戦以上は勝ち切れず

キャリア別の成績を見ると、１、２戦馬が３着内率30％超を記録するが、３戦以上でも20％台中盤あたりと悪くはない。ただ勝ち馬をみると１戦が４勝、２戦が５勝を挙げているのに対し、３戦以上の馬は10年前・2014年のタガノエスプレッソ（デビューから３→２→１着）の１勝のみ。４戦以上になると連対もないため、まずはキャリア１～２戦馬から中心馬を探すのが妥当だろう。１着候補か連対候補か、３着以内の候補かによって違いが出る点には注意したい。

【キャリア別成績（過去10年）】

キャリア 成績 勝率 連対率 ３着内率
１戦 4-3-1-15 17.4% 30.4% 34.8%
２戦 5-3-3-19 16.7% 26.7% 36.7%
３戦 1-4-2-19 3.8% 19.2% 26.9%
４戦以上 0-0-4-15 0.0% 0.0% 21.1%

新馬・未勝利戦組の好走多数

前走クラス別では１勝クラス組【0.0.1.11】のみ苦戦しているが、その他は新馬・未勝利戦から重賞まで広く好走馬が出ており、特にオープン・重賞組が有利ということはない。このうち傾向がわかりやすいのは新馬戦組で、芝1600ｍ戦を１～２番人気で勝ち上がり、なおかつ本競走でも上位人気の支持を受けた馬が有力だ。

未勝利戦組は過去５年にかぎると前走１番人気で１着だが、前走距離には幅があり、新馬戦組に比べると本競走で穴っぽい馬も少なからず好走している。１勝クラスやＯＰ特別組は難しいが、1500ｍ以上での好走実績を持つことでは共通。そして近年の重賞組は新潟２歳Ｓ出走馬ばかりだ。

【前走新馬戦からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 前走距離 前走人気 前走着順
2015 エアスピネル 2 1 芝16 1 1
2017 ジャンダルム 5 1 2 1
カツジ 4 2 1 1
ケイアイノーテック 3 3 1 1
2019 レッドベルジュール 3 1 芝18 2 1
2021 ソネットフレーズ 2 2 芝16 1 1
2022 ダノンタッチダウン 1 2 1 1
2023 ジャンタルマンタル 1 1 芝18 2 1

【前走新馬戦以外からの好走馬（過去５年）】

年 馬名 人気 着順 前走 距離 前走人気 前走着順
2019 ウイングレイテスト 7 2 未勝利戦 芝18 1 1
2020 レッドベルオーブ 1 1 芝16 1 1
スーパーホープ 4 3 芝14 1 1
2022 オールパルフェ 3 1 芝16 1 1
ショーモン 4 3 芝15 1 1
2023 ナムラフッカー 10 3 紫菊賞・1勝C 芝18 2 3
2020 ホウオウアマゾン 2 2 野路菊Ｓ・OP 芝16 4 1
2021 カワキタレブリー 7 3 もみじＳ・OP 芝14 6 5
2019 ペールエール 1 3 新潟２歳Ｓ 芝16 3 2
2021 セリフォス 1 1 芝16 3 1
2023 エンヤラヴフェイス 8 2 芝16 3 7

併せ馬先着馬が好成績も、坂路先着は２～３着多し

過去10年の３着以内好走馬30頭のうち、27頭までが関西馬。各馬の追い切りを分析すると、好走した関西馬はすべて栗東ＣＷ組か坂路組だった。

特に栗東ＣＷ組は、併せ馬で先着した馬が【4.3.2.6】３着内率60.0％の好成績。このＣＷ追い切り馬は「先着」が図抜けており、単走はまずまず。併せ同入や遅れは今ひとつに終わっている。栗東坂路組は全体で【3.4.6.26】で３着内率はＣＷとほぼ互角。こちらも併せ馬先着馬にかぎると【1.3.3.9】同43.8％と好走確率は上がってくるものの、好走時の２～３着が多いのが難点だ。

【主な追い切りコース別成績（過去10年）】

コース 併せ 成績 勝率 連対率 ３着内率
栗東ＣＷ 全 6-4-4-27 14.6% 24.4% 34.1%
先着 4-2-3-6 26.7% 40.0% 60.0%
同入 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5%
遅れ 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
単走 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
栗東坂路 全 3-4-6-26 7.7% 17.9% 33.3%
先着 1-3-3-9 6.3% 25.0% 43.8%
同入 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
遅れ 1-1-1-3 16.7% 33.3% 50.0%
単走 1-0-2-13 6.3% 6.3% 18.8%
美浦南Ｗ 全 1-1-0-6 12.5% 25.0% 25.0%

2024年デイリー杯２歳Ｓ（Ｇ２）調教状態＆コメント

エイヨーアメジスト　団野大成

調教状態

小柄な馬体でシャープな仕上がり。推進力はさほどなかったが、キビキビ動いて元気がいい。力出せるデキ。

サウンドバッハ　Ａ．シュタルケ

調教状態

転入緒戦。少し硬めのフットワーク。仕掛けてからの伸びは物足りなかった。馬体はいいが、芝適性は疑問。

ダイシンラー　岩田望来

調教状態

まだ全体に緩さが残る馬体。ただ、促されてから掻き込みはしっかり力強い。今の馬場が合いそうな走り。

厩舎コメント

(能力感じ)梅田智師――かなり粗削りな競馬だったけど、追えば追うほど伸びてくれたし、能力を感じることができた。荒れてきた京都の芝も合いそう。

ドラゴンブースト　田口貫太

調教状態

気合が乗っていたし、数字以上のスピード感もあった。集中力が出れば更にいいが、実戦でいい脚を使う馬。

厩舎コメント

(幼いが)藤野師――いい状態ですよ。ただ、まだ幼さが残りますからね。そのなかで前走はガラッと変わってくれました。味のあるいい競馬でした。本当に良くなるのは先ですが、現段階でどこまでやれるか楽しみです。

ランフォーヴァウ　坂井瑠星

調教状態

攻め駆けする古馬が相手だったので手応えは見劣ったが、脚捌きはシャープ。テンションも上がり過ぎておらず、馬体も維持できている。デキは高いレベルで安定。

厩舎コメント

(前走収穫)福永師――予定していた赤松賞から１週前倒ししたが、今週は感触以上の時計が出た。前走はジョッキーが勝たせたレースだったが、その割に走りっぷりは悪くなかった。あの競馬をしてくれたから距離を延ばせる。今回も前に馬を置いて、ラストを伸ばす形で上位に食い込めれば。

ローレルオーブ　鮫島克駿

調教状態

動く新馬を追走の形。ジリッぽくって追いつくのに苦労したが、脚捌き自体は軽快。マイルのペースがどうか。

厩舎コメント

(長く脚を使え)杉山佳師――前走は道悪に脚を取られていました。非力なので稽古は相変わらず地味ですが、いい形で帰厩して、質のいい追い切りができています。長く脚を使える馬ですし、外回りコースで力を発揮できれば。

ロヴィーサ　幸英明

調教状態

中３週とすればセーブした攻め内容。まだ細身の体つきなのでこういう調整なのかもしれないが、乗り込み自体は順調。フットワークも伸びやか。見た目は悪くない。

厩舎コメント

(馬体重が鍵に)大根田師――まだカリカリした面があるし、近場の京都はいい材料。外回りコースを経験しているのもいい。あとは当日に体を減らすことなく維持して臨めれば、力は出せる。

▶調教状態

2024年デイリー杯２歳Ｓ（Ｇ２）調教状態＆コメント

エイヨーアメジスト　団野大成

調教状態

小柄な馬体でシャープな仕上がり。推進力はさほどなかったが、キビキビ動いて元気がいい。力出せるデキ。

サウンドバッハ　Ａ．シュタルケ

調教状態

転入緒戦。少し硬めのフットワーク。仕掛けてからの伸びは物足りなかった。馬体はいいが、芝適性は疑問。

ダイシンラー　岩田望来

調教状態

まだ全体に緩さが残る馬体。ただ、促されてから掻き込みはしっかり力強い。今の馬場が合いそうな走り。

厩舎コメント

(能力感じ)梅田智師――かなり粗削りな競馬だったけど、追えば追うほど伸びてくれたし、能力を感じることができた。荒れてきた京都の芝も合いそう。

ドラゴンブースト　田口貫太

調教状態

気合が乗っていたし、数字以上のスピード感もあった。集中力が出れば更にいいが、実戦でいい脚を使う馬。

厩舎コメント

(幼いが)藤野師――いい状態ですよ。ただ、まだ幼さが残りますからね。そのなかで前走はガラッと変わってくれました。味のあるいい競馬でした。本当に良くなるのは先ですが、現段階でどこまでやれるか楽しみです。

ランフォーヴァウ　坂井瑠星

調教状態

攻め駆けする古馬が相手だったので手応えは見劣ったが、脚捌きはシャープ。テンションも上がり過ぎておらず、馬体も維持できている。デキは高いレベルで安定。

厩舎コメント

(前走収穫)福永師――予定していた赤松賞から１週前倒ししたが、今週は感触以上の時計が出た。前走はジョッキーが勝たせたレースだったが、その割に走りっぷりは悪くなかった。あの競馬をしてくれたから距離を延ばせる。今回も前に馬を置いて、ラストを伸ばす形で上位に食い込めれば。

ローレルオーブ　鮫島克駿

調教状態

動く新馬を追走の形。ジリッぽくって追いつくのに苦労したが、脚捌き自体は軽快。マイルのペースがどうか。

厩舎コメント

(長く脚を使え)杉山佳師――前走は道悪に脚を取られていました。非力なので稽古は相変わらず地味ですが、いい形で帰厩して、質のいい追い切りができています。長く脚を使える馬ですし、外回りコースで力を発揮できれば。

ロヴィーサ　幸英明

調教状態

中３週とすればセーブした攻め内容。まだ細身の体つきなのでこういう調整なのかもしれないが、乗り込み自体は順調。フットワークも伸びやか。見た目は悪くない。

厩舎コメント

(馬体重が鍵に)大根田師――まだカリカリした面があるし、近場の京都はいい材料。外回りコースを経験しているのもいい。あとは当日に体を減らすことなく維持して臨めれば、力は出せる。