2023年青葉賞過去データと予想分析

第30回 青葉賞（Ｇ２）

2023年4月29日（土）東京競馬場　芝2400ｍ

日本ダービーと同じ東京競馬場の芝2400ｍで行われるダービートライアル、青葉賞。２着までに入ると日本ダービーの出走権を獲得できるため、デビューの遅れた馬や出世街道に乗るのに手間取った馬などが、日本ダービー出走へ向けて激しいレースを繰り広げる。これまで青葉賞組からダービー馬は誕生していないが、17年の勝ち馬アドミラブルが日本ダービーで３着に入るなど好走馬を数多く出している。昨年は４番人気のプラダリアが勝利した。今年ダービーの出走権をつかむのはどの馬か。過去のデータからレースの傾向を占う。

青葉賞コース説明と傾向

青葉賞が行われる東京競馬場の芝2400メートルコースは、日本の競馬場の中でも最大級の規模を持ち、馬のスピードを十分に発揮できるような直線コースと内回りのコースから構成されています。 このコースの特徴は、まず直線コースが約500メートルもあり、グラウンドが広いため、馬が最高のスピードを出しやすく、レース序盤から最後の直線まで勝負が分からない展開が起こりやすいことです。 また、内回りのカーブはかなり緩やかで、長いストレートが続いた後のカーブであるため、スピードを維持しやすく、馬の脚力を余すことなく発揮できるようなコース設計となっています。 このような特徴があるため、青葉賞はスピードと脚力が勝負を左右する競走として知られています。

青葉賞過去10年間配当金

青葉賞過去10年間結果

青葉賞過去10年間結果前走レース

青葉賞
人気別過去データ

青葉賞
前走レース名別過去データ

青葉賞
前走着順別過去データ

青葉賞
前走コース別過去データ

青葉賞
単勝オッズ別過去データ

青葉賞
騎手別過去データ

青葉賞
枠番別過去データ

青葉賞
前走上り3F別過去データ

青葉賞
前走人気別過去データ

青葉賞
前走クラス別過去データ

青葉賞
前走場所別過去データ

青葉賞
前走距離別過去データ

青葉賞
脚質別過去データ

青葉賞
年齢別過去データ

青葉賞
馬体重過去データ

青葉賞
ハンデ別過去データ

青葉賞
種牡馬別過去データ

１番人気は安定しているが、２番人気は不調

平均配当は馬連が5796円とやや荒れ気味で、３連単は８万1211円。１番人気【2.3.3.2】は複勝率80％と堅実。２番人気【0.1.1.8】は不振。４番人気【2.3.1.4】が複勝率60％と好調。１番人気を軸に、４番人気など手広く流すのがオススメ。

ディープインパクトなどサンデー系が中心

種牡馬別の成績ではサンデーサイレンス系【6.5.7.65】が圧倒的に好成績を残しており、馬券圏内30頭中18頭を占めている。なかでもディープインパクト産駒【4.2.5.21】は11頭も馬券に絡んでおり、複勝率は34.4％と高い。今年も中心になりそうだ。なお、母父はストームバード系【2.2.0.3】の成績が良い。

ステップレースは１勝クラスの芝2200～2400ｍが中心

ステップレースは以前は弥生賞【1.1.0.7】やスプリングS【1.0.0.9】など、皐月賞トライアル組が中心だったが、最近はあまり馬券に絡んでいない。近年は１勝クラスの特別組の活躍が目立っており、とくに阪神芝2400ｍのアザレア賞【3.0.1.6】、中京芝2200ｍの大寒桜賞【1.3.2.8】、中山芝2200ｍの山吹賞【1.1.1.5】の成績が良い。

【主な前走のレース別成績（過去10年）】

前走レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
1勝クラス（特別含む） 6-7-8-68 6.7% 14.6% 23.6%
弥生賞 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
未勝利 1-0-0-19 5.0% 5.0% 5.0%
スプリングＳ 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
京都２歳Ｓ 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
共同通信杯 0-1-1-5 0.0% 14.3% 28.6%
京成杯 0-1-0-2 0.0% 33.3% 33.3%
すみれＳ 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%

近年のトレンド通り、休み明けは狙える

前走からのレース間隔別の成績は、中２週以下の強行軍【0.0.0.11】は全滅だった。中９週以上の休み明け【1.2.3.20】は最近４年で４頭が馬券に絡んでおり、ぶっつけでも狙える。中４～８週【5.6.5.68】は好走馬が16頭と多い。

【レース間隔別の成績（過去10年）】

間隔 成績 勝率 連対率 複勝率
連闘 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
中１週 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
中２週 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0%
中３週 4-1-1-30 11.1% 13.9% 16.7%
中４～８週 5-7-6-71 5.6% 13.5% 20.2%
中９週～半年 1-2-3-19 4.0% 12.0% 24.0%
半年以上 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%

2023年青葉賞（Ｇ２）調教状態＆コメント

アームブランシュ　吉田豊

調教状態

推進力に溢れるフットワーク。今季３走目になるが、大分、折り合い面の進境も窺える。雰囲気は前走以上。

アサカラキング　石川裕紀人

調教状態

１週前に１ハロン10秒９と圧巻の切れ味を披露。直前は馬の後ろで折り合い重視。心身ともに整っている。抜群。

厩舎コメント

(期待十分)田中助手――前走は勝ちにいく競馬をするつもりで、ゲートも出たので逃げる形。結果的に能力が違いました。どんなレースもできて、折り合いに不安がないから距離延長もＯＫ。気持ちセーブ気味の追い切りでもかなり動いたし、鞍上も期待している馬。好結果を出してダービーへ行きたいです。

グランヴィノス　Ｄ．レーン

調教状態

先週一杯に追っており、今週は息を整える程度。馬場が悪かったので、ちょうどいい調整になった。黒光りして毛ヅヤがピカピカ。落ち着きも出た。

厩舎コメント

(間に合ったが)友道師――弥生賞ディープインパクト記念を回避し、再調整。先週好時計が出ていますし、太め感もありませんが、まだいい頃には今一歩で、ギリギリ間に合ったという感じ。でも東京の2400ｍという舞台はベストだと思うので、何とか権利を。

サヴォーナ　池添謙一

調教状態

まだまだ体幹が弱い感じはするが、追われてからは大トビでダイナミックなフォーム。器は大きい。好調維持。

厩舎コメント

(どんどん良化)柴田助手――ゲートを縛った効果があって、ゲートは出てくれましたし、いい位置で運んで、自分から動く競馬。内容が良かったですね。中間はゲート練習もしています。どんどん良くなっています。東京は経験済み。いい走りを期待しています。

シャドウソニック　坂井瑠星

調教状態

この厩舎にしても調教がソフトな印象。その点がどうかだが、動きはゆとりがあって脚取り確か。気配は及第。

スキルヴィング　Ｃ．ルメール

調教状態

１週前に気合をつけたことで上昇。直前は３頭併せの真ん中で集中力は抜群。脚捌きに切れもある。好態勢。

厩舎コメント

(力ある)太田助手――良くなるのはまだ先ですが、現状でも力のあるところは見せています。おとなしかった普段の所作も徐々に男っぽくなってきましたし、引き続き東京2400ｍなので何とか頑張ってほしいです。

ティムール　三浦皇成

調教状態

もともと１ハロンの時計を要す馬。13秒４かかったのは馬場が重かった分。目一杯に追われて、順調に攻めは消化。

ニシノレヴナント　大野拓弥

調教状態

直前セーブは前走時と同様。１週前には大幅に自己ベストを更新。馬体も完成されてきた印象。好仕上がり。

ハーツコンチェルト　松山弘平

調教状態

３週に亘って併せ馬を消化し、気合を注入。直前は単走で好時計。いつも通り動きは抜群。精神面も整った。

厩舎コメント

(結果を)武井師――能力は重賞級だと思っているだけに結果が出せずにもどかしい。中間は在厩で調整。仕上がりはいい。折り合い、体力から距離延長は問題ないし、舞台が東京に替わるのもプラス。結果が欲しい。

ヒシタイカン　Ｍ．デムーロ

調教状態

攻め量は十分。行きたがる面があり、折り合いは課題になるが、動きは豪快で馬っぷりも抜群。態勢は整う。

厩舎コメント

(能力を出せる)堀師――２月25日に帰厩。放牧先で跛行した左トモをケアしつつの調整。子供っぽさを教育するためにデビューまで時間がかかったが、今回もフィジカル面では、十分に乗り込んで能力を出せる。長距離適性は高く、気性が勝っていて反応も速い。

マイネルエンペラー　和田竜二

調教状態

腰が甘い感じで、頭が高いが、上がり重点とはいえ、伸びは目立っていた。脚の回転力十分。馬場が渋れば。

厩舎コメント

(距離ＯＫ)清水久師――折り合いに心配がないので、距離は延びても大丈夫。重い馬場になっても問題ないので。

マサハヤウォルズ　永野猛蔵

調教状態

併せ馬でハードに追われ、同じ中３週だった前走よりも負荷がかかっている。力強い動きも目立ち、好調。

メイテソーロ　川田将雅

調教状態

除外で予定は２週延びたが、乗り込みは順調。馬体を持て余す面がなくなり、フットワークは良化。好気配。

ヨリマル　菅原明良

調教状態

遅生まれで肉体は未完成だが、大分しっかりして操作性アップ。切れも十分。高いレベルで安定。

厩舎コメント

(力試しの一戦)上村師――前走は落鉄しながら勝ち切ってくれた。右回りが駄目というわけではないが、左回りに良績があるのでここへ。遅生まれで心身ともに幼く、時計の速い馬場への対応も鍵になるが、いい経験になれば。

ロゼル　津村明秀

調教状態

控えめの時計でも活気は十分感じられるし、馬体の張りもいい。ただ、ここ数戦と比べて大きな変化はない。

2023年青葉賞予想

過去10年の連対馬20頭を大まかに分類すると、前走重賞組→６頭、前走芝2200～2400メートル組→14頭で、明らかに後者に分がある。芝の長丁場への適性が問われる一戦。重賞組以外で前走芝2000メートル以下は苦戦傾向にあるが、今年は例外的なケースもあり得るメンバー構成だろう。

管理人の予想印

◎ スキルヴィング
○ サヴォーナ
▲ ヨリマル
◇ グランヴィノス
△１ ハーツコンチェルト
△２ アサカラキング
△３ ヒシタイカン

◎スキルヴィング

ゆりかもめ賞を完勝。まだまだ完成途上でも、ポテンシャルだけで勝ち上がっていけるのがキタサンブラック産駒の一流馬の特徴。ゆりかもめのタイムは出色で、今回も同等のパフォーマンスを期待していい。

○サヴォーナ

ゆりかもめ賞２着。キズナ産駒らしく、使いながら力をつけていくタイプで、一戦毎に決め手も磨いてきた。スタートが遅いのがネックだが、勝ち馬との差を一気に詰めることは可能だ。

▲ヨリマル

大寒桜賞は青葉賞と同じ左回りの芝の長丁場なので、ここと連動するケースが多く、実際に数年前までは流行したステップレース。東京の速い上がりに対応できるかどうか。先行力でカバーしたい。

◇グランヴィノス

これまでの経緯と調教過程から察するに、ギリギリ間に合った感が強い。理想の臨戦ではないが、一昨年の優勝馬はこのステップだった。要はポテンシャルだけで突破できるか、だ。

買い目

単勝/複勝

11

馬連

軸10、11
相手３、４、６、８、10、11、12