2024年産経賞セントウルステークス過去データと予想分析

第38回 セントウルＳ（Ｇ２）

2024年9月8日（日）　中京競馬場　芝1200ｍ

秋競馬の開幕週を飾るＧ２競走・セントウルＳ。通常は阪神競馬場で行われるレースだが近年は代替開催が多く、今年は２年ぶり、過去10年では４回目の中京代替となる。３週後に行われる秋のＧ１開幕戦・スプリンターズＳへ向けた重要なステップレースであると同時に、サマースプリントシリーズの最終戦にも指定されいる一戦だ。以前は本競走の優勝馬が同シリーズを制することが多かったが、近年は夏場を休養に充てＧ１を目指すような馬が多く勝利を飾っており、過去10年では2018年のファインニードルと翌年のタワーオブロンドンが本競走とスプリンターズＳを連勝した。今年はどの馬が勝利を手にするのか、過去の傾向を見てみよう。

セントウルステークス過去10年間配当金

セントウルステークス過去10年間結果

セントウルステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

セントウルステークス
人気別過去データ

セントウルステークス
前走レース名別過去データ

セントウルステークス
前走着順別過去データ

セントウルステークス
前走コース別過去データ

セントウルステークス
単勝オッズ別過去データ

セントウルステークス
騎手別過去データ

セントウルステークス
枠番別過去データ

セントウルステークス
前走上り3F別過去データ

セントウルステークス
前走人気別過去データ

セントウルステークス
前走クラス別過去データ

セントウルステークス
前走場所別過去データ

セントウルステークス
前走距離別過去データ

セントウルステークス
脚質別過去データ

セントウルステークス
年齢別過去データ

セントウルステークス
馬体重過去データ

セントウルステークス
ハンデ別過去データ

セントウルステークス
種牡馬別過去データ

１番人気７連勝、11年連続連対中

過去10年、１番人気は【7.2.0.1】。2012年２着・ロードカナロアから連対が続いていたが、昨年のビッグシーザーが10着に敗れストップした。続く２番人気は勝利こそないが複勝率60.0％と上々。ほかに４番人気も同40.0％と悪くない。１番人気が安定していたこともあり、この10年で６番人気以下が２頭以上馬券に絡んだことはなく、14番人気のテイエムスパーダが優勝した昨年も２、３着は２→５番人気だった。ただ久々に１番人気が圏外に敗退し、流れが変わってくる可能性も頭に入れておきたい。

４歳牝馬が３連勝中

牡馬が強い時期と牝馬が強い時期がある印象で、2000年から2014年までの15年間は牝馬が11勝をマークしていた。その後は牡馬６連勝を挟み、ここ３年は４歳牝馬が３連勝。過去10年全体の好走確率では牡牝互角。近年の流れ重視なら牝馬を上位に取りたい。ただ、ここ３年も２～３着はすべて牡馬。１着候補と２～３着候補は別と考える手もありそうだ。

今年はＣＢＣ賞組に注目か

前走レース別では、北九州記念組が【3.3.4.41】と出走馬の1/3以上を占め、３着以内の好走馬30頭中10頭を数える。ただ、今年はＣＢＣ賞と北九州記念の施行時期が入れ替わっており、北九州記念組の好走条件をＣＢＣ賞に当てはめて考えるのが妥当だろう。 　例年の北九州記念組の傾向としては、馬券圏外敗退からの巻き返しが多く見られる。特にここ２年は同レース８番人気10着だったファストフォース、15番人気13着だったテイエムスパーダと、北九州記念であまり人気がなく着順が悪かった馬が好走しているので、今年ならＣＢＣ賞大敗馬の激走には警戒したい。

【前走北九州記念からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
14 リトルゲルダ 牝5 4 1 北九州記念 8 1
エピセアローム 牝5 2 3 1 7
15 バーバラ 牝6 5 3 6 4
16 ラヴァーズポイント 牝6 9 3 2 11
17 ファインニードル 牡4 1 1 1 5
18 ラブカンプー 牝3 2 2 7 3
グレイトチャーター 牡6 7 3 14 4
19 ファンタジスト 牡3 7 2 4 14
22 ファストフォース 牡6 6 2 8 10
23 テイエムスパーダ 牝4 14 1 15 13

サマーシリーズ以外の連対候補はＧ１組

以前はアイビスＳＤ組の好走も少なくなかったが近年は減っており、北九州記念（本年のＣＢＣ賞相当）以外となるとあまりサマースプリントシリーズ組にこだわるのも良くはなさそうな印象だ。 　表は前走サマースプリントシリーズ以外からの連対馬。昨年のアグリなど海外を含むＧ１からの好走馬が多くなっている。ただＧ１だからといってあまり大きく負けているようでは苦しく、Check３にあった北九州記念組のほうが大きく巻き返す馬が多い。

【前走サマースプリントシリーズ以外からの連対馬（過去10年）】

年 馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
14 ハクサンムーン 牡5 1 2 高松宮記念 2 5
15 アクティブミノル 牡3 10 1 ニュージーランドＴ 6 15
16 ビッグアーサー 牡5 1 1 高松宮記念 1 1
18 ファインニードル 牡5 1 1 チェアマンズスプリント … 4
20 ダノンスマッシュ 牡5 1 1 安田記念 8 8
メイショウグロッケ 牝6 12 2 関屋記念 11 8
21 レシステンシア 牝4 1 1 ヴィクトリアＭ 2 6
22 メイケイエール 牝4 1 1 京王杯スプリングＣ 8 8
23 アグリ 牡4 2 2 チェアマンズスプリント … 5

栗東坂路でラスト12秒５以内

セントウルＳは好走馬の大半を栗東坂路追い切り馬が占めている。パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で、過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、その栗東坂路組は【7.7.7.80】。このうち、ラスト１ハロン12秒６以上を要した馬は【0.1.1.31】複勝率6.1％止まり。３着以内馬のほとんどは12秒５以内で【7.6.6.49】同27.9％と、大きな差がついた。また該当馬こそ少ないものの、栗東のコース追いだった馬の好走確率が高い点には注意したい。

【主な追い切りコース別成績（過去10年）】

場所 コース １ハロン 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 全 7-7-7-80 6.9% 13.9% 20.8%
～12.5 7-6-6-49 10.3% 19.1% 27.9%
12.6～ 0-1-1-31 0.0% 3.0% 6.1%
CW 全 2-1-2-10 13.3% 20.0% 33.3%
芝 全 0-1-1-2 0.0% 25.0% 50.0%
美浦 南Ｗ 全 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
南坂 全 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%

2024年セントウルＳ（Ｇ２）調教状態＆コメント

アサカラキング　斎藤新

調教状態

右手前に替えると、闘争心を露わにして、外にいた相手に体をぶつけにいくようにして一緒に伸びてくる。

厩舎コメント

(先手叶えば)斎藤誠師――函館スプリントＳは自分の形を作れず、洋芝も合わない印象でした。その後は放牧を挟んで逆算して調整。直前は坂路で53秒台、いい仕上がりです。中京は条件クラスで強い勝ち方をしているコース。あとは課題の１歩目の初速がポイントですね。

アネゴハダ　角田大和

調教状態

マルタンガール着用で、いつものように頭が高いが、脚捌きはキビキビ。もうそろそろ巻き返してもいい。

カリボール　杉原誠人

調教状態

内ラチ沿いで余力残しの調整。ビシッと追った前回と違ってソフトだが、暑い時季の８歳馬。これでいい。

キミワクイーン　岩田望来

調教状態

栗東入厩。コンパクトな体形だが、非常に毛ヅヤが冴えていい感じ。回転力もある。この馬なりのデキ。

グレイトゲイナー　池添謙一

調教状態

あまり迫力は感じないが、一定のリズムを保って脚取りはしっかり。急上昇はないが、自身のデキにある。

サウザンサニー　菱田裕二

調教状態

ひと息入ったが、入念に乗り込まれて太めはない。脚捌きも力強く、集中力も十分。態勢はきっちり整った。

厩舎コメント

(好仕上がり)岩戸師――前走後は放牧へ出してリフレッシュ。ここ目標に仕上がりはいい。中京は実績があるが、Ａコース５週目の馬場悪化を狙っての臨戦。いずれにしても、自分のレースをしてどこまでやれるかだろう。

ジョウショーホープ　西村淳也

調教状態

筋肉が浮いて好馬体だし、馬なりでラスト11秒１とよく伸びた。とにかく四肢が伸びやか。初距離、昇級戦と条件はかなり厳しいが、体調は文句ない。

ストーンリッジ　松山弘平

調教状態

長欠明けだが、乗り込んでの帰厩のようで緩さを感じない。馬なりで好時計をマークして気合も乗ってきたし、脚取りも重くない。息さえ保てばいきなりから。

ダノンスコーピオン　戸崎圭太

調教状態

22日にＣＷで自己ベストを更新。当週も抜かりなく楽な手応えで好時計をマークしてきた。内にモタれる面もマシだし、集中力十分。これだけやれたことに好感。

厩舎コメント

(好結果を)福永師――首が太くなってスプリンターっぽい体形に。京王杯ＳＣ→安田記念と状態が上がってきたように、使った方が良くなるのは確かだが、ここで結果を出すべく、直前もしっかり負荷をかけた。今回は行きたい馬が多い。展開も向きそうだね。

テイエムスパーダ　酒井学

調教状態

ひと頃に比べて馬体をすっきり見せて手足の運びも軽い。元気もあるし、まだまだやれそうな感触。

テンハッピーローズ　津村明秀

調教状態

頭を上げて掛かり気味なのは前走同様で心配なし。脚取り自体は力強く、動きは好調時と遜色ない。ただ、久々でやや分厚く見せる馬体で体重には注意が必要か。

厩舎コメント

(順調)友道助手――ＧⅠの前走はよく頑張ってくれました。今週は坂路でサッとやりましたが、動きや時計はいいですね。順調ですよ。この距離は新馬戦以来ですが、1200メートルならある程度流れて展開は向くのではないでしょうか。この経験を糧にして米国に向かいたいと思っています。

トゥラヴェスーラ　藤岡佑介

調教状態

９歳馬の休み明け。前回が大幅馬体減だったが、回復傾向。少し硬さはあるが、追う毎に素軽さが出てきた。

トウシンマカオ　菅原明良

調教状態

もともとスムーズな右回りで、チークピーシズを外しての追い切り。素軽さ満点で勢いもある。態勢は整った。

ピューロマジック　横山和生

調教状態

気性が激しいのがネックで調整が難しいし、気候的に発汗も多いが、この中間はリラックスしている方。馬体細化もなく、コズミも軽い。いい状態を維持している。

厩舎コメント

(順調に)安田翔師――ＣＢＣ賞を見送った影響はなく、順調に調教をこなしてこられました。左回りは合いそうなタイプ。あとは、先週の降雨で馬場にどういった変化があるか。当日の傾向を見据えたうえで、ジョッキーとはレースでの策を練ってみます。

ママコチャ　鮫島克駿

調教状態

前２週にＣＷで65秒台を出し、当週坂路は前走同様。前に馬を置き、直線中ほどで内に持ち出し抜け出してきた。まったく太くないし、反応、伸びともに良し。

厩舎コメント

(追う毎に良化)池江寿師――爪の関係で乗れない時期はあったが、今は不安なく調整ができている。２週前の時点では少し重く感じたけど、併せた今週はしっかりと動けて、追う毎にシャープに。道悪とはいえ、中京の1200メートルで結果が出ていないだけに、その点は鍵だが、次につながるレースを。

ミッキーハーモニー　浜中俊

調教状態

素軽さ溢れるフットワークで、バランスも非常に良かった。一変と言った感じはないが、動きは悪くない。

モズメイメイ　国分恭介

調教状態

テンにやや行きたがるほどの気合乗り。低めの姿勢で前肢の出も鋭く動きもリズミカル。依然好調子。

厩舎コメント

(差しが板につき)小林助手――前走は初めての直線競馬にも対応。脚をため、最後まで伸びてくれました。放牧を挟みましたが、至極順調です。前走同様、１週前に併せ、今週はジョッキー騎乗でサッと。夏から３戦目ですが、引き続き調子はいいですね。差す競馬が板についてきましたし、いい形でスプリンターズＳへと向かえたら。

ヨシノイースター　丸山元気

調教状態

先週にビシッと追われた効果か、回転力が増してフットワークにも鋭さが出てきた。肌艶良好。これなら。

厩舎コメント

(中京でも)中尾秀師――勝ち馬にうまく乗られたし、斤量差を考えればよく走った。終い重点で反応を確かめた今週がいい動き。先週よりテンの行きっぷりも良くなり、思った通り状態が上がってきた。出遅れた昨年のＣＢＣ賞と違って、スタートが安定した今なら中京でもいい競馬ができるはず。相手は強いが、頑張ってほしい。