2023年京都大賞典過去データと予想分析

第58回 京都大賞典（Ｇ２）

2023年10月9日（月）京都競馬場　芝2400ｍ

天皇賞（秋）のステップレースである京都大賞典。以前は国内トップクラスの馬が出走して、このレースを使った後に天皇賞（秋）やエリザベス女王杯、ジャパンカップ、有馬記念などのＧ１レースで活躍する馬が多くいた。最近は出走馬のレベルが下がっており、京都大賞典を使って天皇賞（秋）で馬券に絡んだ馬が長いこといなかったが、15年にラブリーデイが久々に京都大賞典と天皇賞（秋）を連勝した。さらに16年はキタサンブラックが勝利し、続くジャパンカップも制した。昨年はヴェラアズールが勝利し、続くジャパンカップも勝った。今年はどんな結果になるだろうか。過去のデータからレースの傾向を検証する。

京都大賞典過去10年間配当金

京都大賞典過去10年間結果

京都大賞典過去10年間結果前走レース

京都大賞典
人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

大荒れor本命サイドで決まる

平均配当は馬連が１万6830円、３連単は57万2619円と荒れている。馬連は万馬券が３回に対して、2000円以下も５回もあり、極端な結果になる。１番人気【2.3.2.3】は複勝率70％でまずまず。８番人気以下は63頭出走して３頭しか馬券に絡んでいない。極端な人気薄の出番は少ない。

王道世代、牡・セン馬の４、５歳が中心

性齢別の成績では牡・セン馬は４歳【2.4.2.14】が複勝率36.4％で好走確率が高い。５歳【5.3.2.25】も複勝率28.6％と好成績を残しており、６歳以上になると複勝率が10％台になり成績が悪くなる。牝馬はあまり出走してこない。

【性齢別の成績（過去10年）】

性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン ３歳 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
４歳 2-4-2-14 9.1% 27.3% 36.4%
５歳 5-3-2-25 14.3% 22.9% 28.6%
６歳 1-2-2-24 3.4% 10.3% 17.2%
７歳以上 1-0-3-26 3.3% 3.3% 13.3%
全 9-9-9-89 7.8% 15.5% 23.3%
牝 ４歳 0-1-0-4 0.0% 20.0% 20.0%
５歳 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
６歳 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
７歳以上 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
全 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%

宝塚記念組なら掲示板か二桁着順

ステップレースは宝塚記念組【5.2.6.14】が複勝率48.1％と強い。宝塚記念の１～５着馬【2.1.3.3】は複勝率66.6％と高く、６～９着【1.1.1.5】と今ひとつで、10着以下【2.0.2.6】は複勝率40％と好成績を残している。

天皇賞春からの直行組【1.2.0.8】もまずまず。天皇賞春で一桁着順だと【1.2.0.4】と好走確率は高いが、二桁着順【0.0.0.4】からは狙いづらい。

【宝塚記念の着順別成績（過去10年）】

宝塚記念の着順 成績 勝率 連対率 複勝率
１着 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
２着 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
３着 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
４着 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
５着 0-0-2-1 0.0% 0.0% 66.7%
6～9着 1-1-1-5 12.5% 25.0% 37.5%
10着～ 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%

Ｇ１組が中心で、３勝クラス組に注意

前走のクラス別成績では、先程取り上げた宝塚記念と天皇賞春を含んだＧ１組【6.5.7.26】が複勝率40.9％と安定している。Ｇ２組は複勝率10.3％、Ｇ３組とオープン特別組は同13.3％とＧ１以外は好走確率も悪くなる。ただし３勝クラス組【1.1.1.3】は数は少ないが、複勝率50％と好走確率が高い。

栗東ＣＷ組はラスト１ハロンの速い馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、栗東坂路組【4.5.3.51】と栗東ＣＷ組【5.5.5.35】が好走馬が多く、好走確率では栗東CW組が30％と高かった。

栗東ＣＷ組の特徴は、上がり１ハロンが12秒2以下【5.5.4.19】が複勝率42.4％と好走確率が高いが、12秒3以上かかると【0.0.1.16】連対ゼロだった。栗東ＣＷ組のラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-5-3-51 6.3% 14.3% 19.0%
ＣＷ 5-5-5-35 10.0% 20.0% 30.0%
その他 1-0-2-15 5.6% 5.6% 16.7%

【栗東CW組の上がり1ハロン別の成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒2 5-5-4-19 15.2% 30.3% 42.4%
12秒3～ 0-0-1-16 0.0% 0.0% 5.9%

2023年京都大賞典（Ｇ２）調教状態＆コメント

アイアンバローズ　菱田裕二

調教状態

久々だが、アウトラインはできている。毛ヅヤもいい。ただ、ここ１年半くらい実戦で踏ん張りが利かないのが……。落ち着きは出ているが……。

アフリカンゴールド　国分恭介

調教状態

もう８歳だし、特に見た目に変化はない、いつものように切れがなく、一本調子のフォームだが、この馬はこれでいい。あとは実戦での展開だろう。

インプレス　藤岡佑介

調教状態

終いに追われるとやや右にモタれる。見た目はパッとしないが、坂路とコースで入念で前走のデキを維持。

ウインマイティー　松若風馬

調教状態

水曜追い。朝イチの馬場で大外を回って軽快に。若干ハミを噛んだし、直線は右手前だったが、前走時より引き締まった馬体。アクションも及第点。

ゼーゲン　藤岡康太

調教状態

大きく追走する形で珍しく直前に意欲的に追われた。渋太く伸びたし、脚取りも確か。熱心な調整で整った。

ディープボンド　和田竜二

調教状態

朝イチの馬場で単走だったが、折り合いがスムーズでトビも豪快。何より今回は今まで以上に負荷がかかっており、いつも以上に豪快なビジュアルが印象的。

厩舎コメント

(条件は良く)大久保龍師――夏場は完全休養に充てたので、帰厩当初は緩みもありました。ただ、やる毎に上向いてきました。坂の下りを利用できる、京都の外回りはいい条件だと思います。

ヒートオンビート　川田将雅

調教状態

先週まで、週を追う毎にＣＷでの負荷を強化。久々でもすっきり仕上がり、今週は坂路で軽快に伸びた。整う。

厩舎コメント

(舞台合う)友道師――力を出せる仕上がり。京都は２勝しているコース。開幕週の馬場も好材料ですし、坂を利して加速できればと思います。最後に気を抜く面はありますが、今回もしっかり追ってくれる鞍上ですからね。

ヒンドゥタイムズ　団野大成

調教状態

久々になるが攻めは入念。休養前の硬さがなくなってきたのはいい。反応もいい。この馬としては軽快。

ビッグリボン　西村淳也

調教状態

大外を回って目立つ推進力を見せつけた。牝馬と思えぬパワフルな馬体も印象的。好仕上がり。

厩舎コメント

(状態の良さで)福永助手――勝ったあと放牧を挟みましたが、順調に仕上がりました。今回は牡馬相手の2400メートルなので条件的には楽ではありませんが、状態の良さに期待したいですね。

ブローザホーン　菅原明良

調教状態

内めを回ったとはいえ、終始余裕のある走りで好時計をマーク。のびのびと走れているし、脚捌きに切れも感じられた。ひと息入ったが、万全の仕上がりで臨める。

厩舎コメント

(晴雨兼用)中野栄師――レースを迎えるまでに降雨の可能性があるようですが、晴雨兼用なので、その点は問題ないですね。相手は強くなりますが、どんな走りを見せてくれるかを楽しみにしています。

プラダリア　池添謙一

調教状態

叩きつけるような力強いフットワーク。毛ヅヤがピカピカだし、反応も良かった。涼しくなって上昇ムード。

厩舎コメント

(具合が凄くいい)池添学師――前走は夏負けの影響で急仕上げ。調教から発汗が目立ちました。今回は先週、今週とジョッキーが好感触。涼しくなって体が楽になった分、具合が凄くいいですね。京都は初めてですが、外回りの直線平坦もベストでは。楽しみですよ。

ボッケリーニ　浜中俊

調教状態

併せ馬の内。稽古にムラがあるタイプだが、今回は真面目に走っていたし、前進気勢を感じた。７歳とは思えぬ若々しい馬体。硬さもなく好仕上がり。

厩舎コメント

(力上位)兼武助手――順調に乗り込みが進んで、帰厩当初は余裕のあった馬体も締まってきました。開幕週で極端に速い決着になるとどうかですが、ＧⅠの前走でも悪くありませんでしたし、ＧⅡなら力上位でしょうね。

マイネルウィルトス　Ｍ．デムーロ

調教状態

前々走太かった馬体が一戦毎に着実に絞れてきた。大きなフットワークで今週の動きも上々。まだ上積みあり。

厩舎コメント

(更に良化)宮師――前走は新潟特有の瞬発力勝負で切れ負け。それでも体が絞れていたのはいい傾向。この中間は体調が更に良くなって、復帰後では一番じゃないかな。やはり時計勝負よりスタミナ比べでこそ。相手は強いが、道中でうまく脚を温存できれば。

ヴェラアズール　松山弘平

調教状態

久々で体は多少立派。絶好時には及ばないものの、大きなフットワークで十分に迫力あり。久々とすれば及第。

厩舎コメント

(徐々に良化)渡辺師――先週の時点ではまだ太めが残っていたので、今週もしっかりと負荷をかけてやりました。凄い時計が出たわけではありませんが、昨年に近い動きになってきたと思います。京都の外回りは合いそうなので、しっかり自分の脚が使えれば。