2024年ダイヤモンドステークス過去データと予想分析

第74回 ダイヤモンドステークス（Ｇ３）

2024年2月17日（土）東京競馬場　芝3400ｍ

長距離の名物重賞レース、ダイヤモンドＳ。長い間3200ｍの距離で争われていたが、04年に現在と同じ3400ｍになり、ＪＲＡの重賞ではステイヤーズＳ（3600ｍ）に次ぐ長距離となった。3000ｍを超えるＪＲＡの平地重賞は、このダイヤモンドＳ以外は、天皇賞（春）、菊花賞、阪神大賞典、ステイヤーズＳの４つしかなく、長距離馬にとっては貴重なレースだ。天皇賞（春）を狙う古馬のトップクラスはハンデが重くなるため参戦することは少なく、出走馬のレベルはそれほど高くない。長い距離特有の騎手による駆け引きにも注目が集まる。昨年はミクソロジーが勝利した。今年はどの馬が勝利するだろうか。過去の結果から、レースの傾向を分析する。

ダイヤモンドステークス過去10年間配当金

ダイヤモンドステークス過去10年間結果

ダイヤモンドステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

ダイヤモンドステークス
人気別過去データ

ダイヤモンドステークス
前走レース名別過去データ

ダイヤモンドステークス
前走着順別過去データ

ダイヤモンドステークス
前走コース別過去データ

ダイヤモンドステークス
単勝オッズ別過去データ

ダイヤモンドステークス
騎手別過去データ

ダイヤモンドステークス
枠番別過去データ

ダイヤモンドステークス
前走上り3F別過去データ

ダイヤモンドステークス
前走人気別過去データ

ダイヤモンドステークス
前走クラス別過去データ

ダイヤモンドステークス
前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

ダイヤモンドステークス
脚質別過去データ

ダイヤモンドステークス
年齢別過去データ

ダイヤモンドステークス
馬体重過去データ

ダイヤモンドステークス
ハンデ別過去データ

ダイヤモンドステークス
種牡馬別過去データ

１番人気は堅実だが、人気薄も侮れない

平均配当は馬連が１万8047円、３連単は41万8185円と波乱含み。１番人気【5.1.1.3】は複勝率70％と好調で、２番人気【2.2.3.3】も複勝率70％となかなかの成績を残しており、どちらかが必ず馬券に絡んでいる。ただ３～５番人気の成績が今ひとつで、６番人気以下が14年を除いて毎年馬券に絡んでいる。上位人気２頭と６番人気以下１頭という組み合わせで決まることが多い。

ステイヤーズＳ組の人気馬が堅い

ステップレースは万葉Ｓ【3.2.2.25】、アメリカＪＣＣ【2.0.0.6】、ステイヤーズＳ組【1.2.3.17】が中心。万葉Ｓ組の中では、56キロ以上【1.0.0.4】を背負った馬は今ひとつで、55キロ以下【2.2.2.21】の馬を狙おう。アメリカＪＣＣ組は１番人気【2.0.0.0】は全勝だが、それ以外は【0.0.0.6】全滅。ステイヤーズＳ組は、ダイヤモンドＳで３番人気以内【1.2.1.1】だと信頼できるが、４番人気以下【0.0.2.16】は消える確率が高い。

斤量を背負った馬が好成績

斤量別の成績では、58キロ以上【3.1.0.1】が連対率80％と好成績を残しており、ハンデを背負った実績馬に注目したい。トップハンデ【3.2.0.7】は14～18年まで連続で連対していたが、最近５年は馬券に絡んでいない。53キロ以下【0.3.1.36】は複勝率10.0％と苦戦傾向。

美浦南Ｗで４ハロンの遅い馬

過去10年の追い切りの特徴は、美浦南Ｗ組【5.5.6.30】が好走馬が16頭と半数を超えており、複勝率は34.8％と高い。成績が良くないのは美浦南坂路組【1.0.0.10】で複勝率9.1％。

美浦南Ｗ組のラスト４ハロンのタイム別傾向は、54秒9以上【3.4.1.5】が複勝率61.5％と好走確率が高く、53秒0以下【2.1.4.13】も複勝率35％となかなかだった。それに対して53秒1～54秒8は【0.0.1.12】は散々だった。美浦南Ｗで４ハロンの遅い馬か速い馬が狙い目だ。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 3-1-2-26 9.4% 12.5% 18.8%
ＣＷ 1-3-2-31 2.7% 10.8% 16.2%
美浦 南坂路 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
南Ｗ 5-5-6-30 10.9% 21.7% 34.8%
その他 0-1-0-17 0.0% 5.6% 5.6%

【美浦南組のラスト4ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～53秒0 2-1-4-13 10.0% 15.0% 35.0%
53秒1～54秒8 0-0-1-12 0.0% 0.0% 7.7%
54秒9～ 3-4-1-5 23.1% 53.8% 61.5%

2023年ダイヤモンドＳ（Ｇ３）調教状態＆コメント

グランスラムアスク　Ｒ．キング

調教状態

いつも通り道中から頭が高いし、直線は内にモタれていた。馬体は悪くはないが……。オープンの壁があるか。

サリエラ　Ｃ．ルメール

調教状態

硬さを感じさせず、いつもより脚捌きは滑らか。集中力も高い。この馬にしては負荷をかけられている点も強調できるポイント。万全の態勢が整ったといえそう。

厩舎コメント

(張りはいい)国枝師――前走も牝馬同士のＧⅠで差のない競馬をしてくれた。今回は数字こそ大きく変わらないが、馬体の張りは前走以上。直前もしっかり稽古をできた。ゆったりした距離で終いを生かせるようなら。

テーオーロイヤル　菱田裕二

調教状態

余裕の手応えでスムーズに登坂。間隔が開いたが、馬体は仕上がり、脚取り確か。高いレベルで好気配保つ。

厩舎コメント

(楽しみ)岩見助手――しっかり乗り込めているので、今週は調整程度で十分。ジョッキーは好感触を掴んでいますし、順調にきています。前走は勝ち馬にうまく乗られましたが、この馬も脚は使えています。ここも楽しみ。

トロピカルライト　丸田恭介

調教状態

小倉を使って中２週。強い調教は必要なく、余力残しの遅れなら心配なし。動きはスムーズ。馬体もキープ。

ニシノレヴナント　大野拓弥

調教状態

余力残しで好時計をマーク。折り合いもついていた。中間の攻めが少し軽い点がどうかだが、直前は合格点。

厩舎コメント

(今後に向け)上原博師――良績は2400ｍ前後でこの距離は未知ですが、折り合いに不安のない馬なのでこなせると見ています。今回は重賞で相手も強化されるけれどデキはいいし、今後につながる競馬を期待したいところ。

ハーツイストワール　田辺裕信

調教状態

間隔を詰めた分、馬体は締まってきた印象。反動はなく、脚捌きもスムーズ。前走時からの上積みを見込む。

厩舎コメント

(東京なら)国枝師――前走はテンから行きっぷりが悪くて最後もこの馬らしい伸びがなかった。疲れがないので稽古の動きはいいし、得意の東京に替わるのもプラス材料。距離をこなせればもっとやれていい。

ヒュミドール　石橋脩

調教状態

時計は優秀だが、動かないタイプにしても最後はヘトヘト。これで変わるかもしれないが、不安先立つ。

厩舎コメント

(何とか重賞を)横田助手――使いながら確実に良くなっている。昨年はアワヤの競馬をしてくれたし、この条件はベスト。ハンデも据え置き。年齢を感じさせないぐらい馬体も若々しいので、何とか重賞を獲らせてあげたい。

メイショウユズルハ　松岡正海

調教状態

稽古にも実戦にもムラがあるが、今回に関しては動きなんかは地味。ただ、攻め＝実戦というタイプではない。

ワープスピード　菅原明良

調教状態

調教ではムラな面を見せることが多いが、先週、今週と随分と集中して走れている。馬体の充実ぶりが目を引くし、動きもダイナミック。雰囲気は申し分なかった。

厩舎コメント

(積極的に)高木登師――結果的に前走は大事に乗り過ぎた感じがする。その後は放牧に出して、ここを目標にしていた。これまで東京コースではいいレースをしているので楽しみにしている。積極的なレースをして、この馬の良さが出せれば面白い。

ワンダフルタウン　戸崎圭太

調教状態

しっかり折り合ったし、しっかり伸びた。この馬としては落ち着きもある。そこそこ良化はしている。

厩舎コメント

(内容良化)高橋忠師――距離を延ばして内容は良かったですね。最後まで集中して走れていました。使って体調も上向いています。東京コースは実績もありますし、今回も楽しみです。

2023年ダイヤモンドＳ予想

本紙の見解で、フェイムゲームについて触れた。14～18年で３勝２着１回、４連対のハンデは55、58、58.5、58.5キロだった。長距離戦の本質はハンデ≦長距離適性で、特殊な距離だからこそ、本来はリピーターが多い。長距離のハンデ戦では、ハンデが軽いから好走するわけではなく、ステイヤーなのにハンデが軽かったというケースも多い。

管理人の予想印

◎ テーオーロイヤル
○ サリエラ
▲ ワープスピード
◇ ニシノレヴナント
△１ ハーツイストワール
△２ ヒュミドール
△３ ワンダフルタウン

◎テーオーロイヤル

一昨年２馬身半差で優勝し、タイムも過去10年レベルで見ても速い部類だった。前走のステイヤーズＳでは上がり600メートル最速で２着。つまり、スタミナと瞬発力を兼備した優秀なステイヤー。

○サリエラ

2500メートルの目黒記念でも脚を余すようなレースで、エンジンのかかりが遅かった。少ないキャリアで本来の適性がまだはっきりしないが、ステイヤーの可能性はあるだろう。

▲ワープスピード

３勝クラスの3000メートルを勝つ馬は間違いなくステイヤー。半姉は菊花賞３着馬で、瞬発力よりスタミナに優れたタイプと見ている。今回はハンデ差を生かせる立場になった。

◇ニシノレヴナント

異端のネロ（直線競馬２勝の一流スプリンター）産駒だが、さすがに3400メートルは未知の部分が多い。ただ、配合の最大の特徴はニシノタカラヅカ×ニシノフラワー＝半妹姉２×３のクロスは強烈な個性。意外性がある。

買い目

単勝/複勝

９

馬連

軸８、９
相手１、２、５、６、７、８、９