2023年阪神カップ過去データと予想分析

第18回　阪神カップ（Ｇ２）

2023年12月23日（土）阪神競馬場　芝1400ｍ

阪神競馬場がリニューアルオープンされた06年に新設された重賞レース、阪神カップ。今年で18回目を迎え、Ｇ１競走のない芝1400ｍ戦では最高峰に位置づけられている。スプリンターズＳやマイルチャンピオンシップなどのＧ１に出走した馬が出走し、ハイレベルな争いとなる。これまでリアルインパクト（13、14年）などが連覇を達成している。昨年はダイアトニックが勝利した。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータから傾向を占う。

阪神カップ過去10年間配当金

阪神カップ過去10年間結果

阪神カップ過去10年間結果前走レース

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人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

１番人気はあまり信頼できない

平均配当は馬連が6209円、３連単は12万3247円。馬連は3000円以上が７回と荒れているが、最近２年は1000円台と2000円台と堅い。１番人気【2.0.2.6】は複勝率40％とイマイチ。２番人気【1.3.1.5】と３番人気【2.2.1.5】は複勝率50％。７番人気以下が３着以内に10頭も来ており、人気薄の激走に注意したい。

前走マイルＣＳの１番人気は危険！

ステップレースはマイルＣＳ組【3.4.4.23】が中心。ただ、マイルＣＳの１～４着馬【0.1.2.5】は成績が今ひとつで、マイルＣＳ組がこのレースで１番人気だと【0.0.1.4】連対ゼロ。マイルＣＳで10着以下だった馬【2.2.1.13】は複勝率27.8％と好調で、巻き返すケースが目立っている。

それ以外のステップで目立ったレースはなし。Ｇ１のスプリンターズＳからの直行組【1.1.0.12】はあまりよくない。

【前走マイルＣＳ組の成績（過去10年）】

マイルＣＳの着順 成績 勝率 連対率 複勝率
１着 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
２着 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7%
３着 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
４着 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0%
５着 1-1-0-0 50.0% 100.0% 100.0%
6～9着 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
10着～ 2-2-1-13 11.1% 22.2% 27.8%

前走Ｇ１を走った３歳が強い

年齢別の成績では、複勝率は３歳【3.3.2.19】が29.6％と高く、４歳【2.2.2.22】と５歳【2.3.5.38】は20％強で普通。６歳以上は10％を切っておりよくない。３歳は前走Ｇ１だと【3.2.2.7】複勝率50％と好成績で、それ以外は【0.1.0.12】ほぼ全滅。

ノーザンファームを中心に社台グループが圧倒的

生産者別の成績では、ノーザンファーム【5.2.2.20】が好走馬９頭、複勝率31.0％と好成績。社台コーポレーション白老ファーム【1.1.1.8】、社台ファーム【1.0.3.19】、追分ファーム【0.0.1.1】など、社台グループがいずれも好調で、合計【7.3.7.48】複勝率26.1％と好走確率も高い。

【主な生産者別の成績（過去10年）】

生産者 成績 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 5-2-2-20 17.2% 24.1% 31.0%
社台コーポレーション白老ファーム 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3%
社台ファーム 1-0-3-19 4.3% 4.3% 17.4%
浜本牧場 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
大西ファーム 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
酒井牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
藤原牧場 0-2-0-2 0.0% 50.0% 50.0%
天羽禮治 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
ヤナガワ牧場 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
Kia Ora Stud 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0%
高村伸一 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
Bell Tower Thoroughbreds 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
三嶋牧場 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
ノースヒルズマネジメント 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
追分ファーム 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
バンブー牧場 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

栗東坂路でラスト１ハロンの遅い馬は危険

過去10回のデータから阪神カップの調教パターンの傾向を探った。好走馬がもっとも多かったのは栗東坂路組【4.7.7.88】だったが、複勝率17.0％と好走確率はイマイチだった。成績が良かったのは美浦南Ｗ組【2.2.1.15】複勝率25.0％、美浦南坂路組【3.0.0.13】勝率18.8％だった。

栗東坂路組のラスト１ハロン別の成績は、12秒9以下【4.7.6.66】は複勝率20.5％とまずまずだったが、13秒0以上【0.0.1.22】は複勝率4.3％と散々な結果だった。栗東坂路組でラスト１ハロン13秒以上の馬は危険といえる。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 4-7-7-88 3.8% 10.4% 17.0%
ＣＷ 1-0-2-21 4.2% 4.2% 12.5%
美浦 南坂路 3-0-0-13 18.8% 18.8% 18.8%
南Ｗ 2-2-1-15 10.0% 20.0% 25.0%
その他 0-1-0-5 0.0% 16.7% 16.7%

【栗東坂路組のラスト1ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒9 4-7-6-66 4.8% 13.3% 20.5%
13秒0～ 0-0-1-22 0.0% 0.0% 4.3%

2023年阪神Ｃ（Ｇ２）調教状態＆コメント

アグリ　Ｃ．ルメール

調教状態

１週前に好時計。日、水と終い１ハロン11秒台とようやくいい頃の動きが戻ってきた。馬体も見栄えして上々。

厩舎コメント

(阪神1400ｍいい)安田隆師――若干重かった先週と比べ、今週はシャープな動き。態勢は整ったと思います。前走は良発表とはいえ、緩い馬場が応えました。阪神1400ｍとは好相性。改めて。

アサヒ　吉田隼人

調教状態

１週前より反応が良化。ゴールに向けてグングンと加速。パワフルな脚捌きも目を引いた。状態に不安なし。

ウイングレイテスト　松岡正海

調教状態

前２週が併せ馬で好調教。直前は内めを単走。首を上手に使い、リズムが良かったし、動きもダイナミック。攻め駆けする馬らしく、今回も文句のない内容だった。

厩舎コメント

(楽しみ)畠山吉師――２走前から着用のブリンカー効果に加え、前走は1400ｍへの距離短縮も良かった。その後は放牧を挟んでここを目標にしてきた。毎週乗ってくれている鞍上の感触がいいし、今回も楽しみ。

ウインマーベル　松山弘平

調教状態

大差追走から先着。５ハロンの時計は自己ベストを更新。稽古駆けしない馬が楽に動けているし、フットワークも滑らか。成績こそ案外だが、もっと走れていい雰囲気。

エイシンスポッター　角田大河

調教状態

見た目以上に速い時計が出たし、ゴール前の勢いもなかなか。筋肉質で張りのいい馬体も目立ち。前走以上。

エエヤン　Ｍ．デムーロ

調教状態

体全体をうまく使えていたし、促してからの反応も鋭く、状態は上向き。折り合い面から距離短縮もプラス。

グレイイングリーン　岩田望来

調教状態

更に上昇という気配でないが、集中して一歩一歩がしっかり。適度にふっくら見せてデキは引き続き安定。

グレナディアガーズ　Ｒ．ムーア

調教状態

攻めはどのコースでも動くが、回転の利いたパワフルな動きで推進力たっぷり。動きだけは今回も文句なし。

厩舎コメント

(有終の美)福永助手――前走は長欠明けでしたが自分の時計だけは走ってくれました。短期放牧を挟みましたが、１回使って良くなっています。阪神Ｃは相性のいいレースですし、ラストランなので頑張ってほしいですね。

ダディーズビビッド　浜中俊

調教状態

マルタンガール着用はいつもだが、この馬としてはかなりリラックスしており、折り合いスムーズ。気性的にはむしろ間隔を開けた方がいいクチ。力は出せそう。

厩舎コメント

(雰囲気いい)千田師――動きがいいですし、落ち着きがあります。精神的に成長を感じます。いい雰囲気で臨めそうなので、あとは骨折明けがどうか。

ダノンスコーピオン　団野大成

調教状態

Ｐコースで単走。まだ馬体の張りが足りないが、動きは軽快。確かにブリンカー着用効果で集中力は出ている。

ピクシーナイト　Ｂ．ムルザバエフ

調教状態

好時計連発。今週は併走馬を置き去りにして一気の先着。動きはいい頃に戻りつつあり、ひと追いで良化へ。

厩舎コメント

(調整を工夫)田中助手――放牧明けになりますが、いい状態で戻ってきましたし、今回は長めから乗ったり、プールを併用したりと調整を工夫。１週前の追い切りでは前回より更に深いブリンカーを着用し、唸るような手応えでした。前、前で積極的な競馬を。

ホウオウアマゾン　坂井瑠星

調教状態

非常に濃い稽古を消化しているが、前走がまったくいいところがなく、まだ動きも緩慢。もう少し時間要す。

ママコチャ　川田将雅

調教状態

少し行きたがったが、これくらい気合が乗っている方がいい。久々でも軽やかな脚捌きで馬体も仕上がった。

厩舎コメント

(阪神でも)兼武助手――勝ったあとは放牧へ。乗り込むにつれ、余裕のあった体も絞れてきました。続けて1200ｍに使ったあとなので、その点が鍵になりますが、阪神も力を出せる舞台ですから、引き続き期待しています。

ミッキーブリランテ　和田竜二

調教状態

上がり13秒を要したように、終いの伸びが今回も物足りなかった。中１週でもしっかり追えたが一変どうか。

ララクリスティーヌ　菅原明良

調教状態

道中やや高足を使ったが、直線は切れに切れた。ムチを使わず11秒０。高いレベルで安定。

厩舎コメント

(1400ｍ向く)斉藤崇師――追い日は反応が良かったですよ。先週より更に一段階、上向いたという動きでした。再度、1400ｍで上手に競馬ができれば。

ルプリュフォール　秋山真一郎

調教状態

コンスタントに使われており、体調は安定。アウトラインも良く、落ち着きもある。衰えはまったくない。

ロータスランド　岩田康誠

調教状態

牝馬とは思えない馬っぷりの良さ。いい集中力を保ってしっかり終いまで伸びてきた。ひと息入るが上々。

厩舎コメント

(内回りいい)辻野師――年齢的に上積みはどうかと思いますが、現状の力は出せる状態。ラストは惰性で走るだけに、阪神の内回り1400ｍはプラスです。

2023年阪神Ｃ予想

管理人の予想印

◎ グレナディアガーズ
○ ママコチャ
▲ アグリ
◇ ウイングレイテスト
△１ ララクリスティーヌ
△２ ロータスランド
△３ ダディーズビビッド
△４ ピクシーナイト

◎グレナディアガーズ

前走のスワンＳは出遅れと小さい不利が重なって流れに乗れず不完全燃焼。一昨年の覇者で昨年は惜しい２着。阪神芝1400メートルは最適の舞台。ひと叩きした上積みも十分。一変可能。

○ママコチャ

接戦を制して初挑戦でＧⅠ勝ち。距離短縮がいい方に出ているが、目下の充実ぶりも著しい。折り合いさえつけば1400メートルは問題なし。ひと追い毎に良くなって態勢もほぼ整った。連勝十分。

▲アグリ

前走は位置取りの差が出て７着だったが、直線はいい脚。差すレースが板についてきた。この馬にとっても阪神芝1400メートルはベストの条件。中団あたりで流れに乗れれば勝ち負けできる。

◇ウイングレイテスト

ブリンカーを着けてから行きっぷりが良くなり、集中力もアップ。効果がてき面。動きも一段と良くなってきた。今なら阪神でも。

あとは、
ララクリスティーヌ、ロータスランド、ダディーズビビッド、ピクシーナイト
に注意。

買い目

馬連

軸10
相手13、14、17、12、15、７、６

3連複

軸10
相手13、14、17、12、15、７、６