【旧データ】2025秋華賞 過去データ・傾向まとめ【10年分分析】
第30回 秋華賞(G1)
2025年10月19日(日) 京都競馬場 芝2000m
牝馬三冠のラストを飾る秋華賞。過去10年では2018年のアーモンドアイと23年のリバティアイランドが牝馬三冠を達成し、20年にはデアリングタクトが史上初となる無敗での牝馬三冠制覇を成し遂げた。また、ここを制した後にさらなる活躍を見せる馬も多く、そのアーモンドアイはジャパンCに加えドバイターフなどに優勝。19年の優勝馬・クロノジェネシスは春秋グランプリ連覇などと、牡馬相手の大レースを制する馬が続出している。もちろん牝馬限定のエリザベス女王杯やヴィクトリアMの好走馬も多数出ており、ラスト1冠であると同時に、今後へ向けても見逃せないレースだ。そんな一戦の、過去の傾向を見てみよう。
2025年秋華賞(G1)調教状態&コメント
インヴォーグ 団野大成
調教状態
今週は月、木曜ともに坂路でサッと流す程度だったが、ラスト10秒9の鋭い伸びで先着した、1週前のCWが上々。馬体も充実しており、好調キープと言えるだろう。
エリカエクスプレス 武豊
調教状態
黒光りがして馬体充実。数字以上に大きく見せている。シャープな脚捌きで走りもスピード感十分。どちらかと言えばマイル向きの印象だが、元気の良さは保証つき。
エンブロイダリー C.ルメール
調教状態
(ノーザンF天栄から9月24日に帰厩)ルメール騎手が騎乗した、1週前の美浦での追い切りがシャープな動き。その後は早めの栗東入厩。少し余裕のあった馬体が輸送で絞れてきたし、落ち着いているのも好材料。身のこなしに重苦しさがなく、いい仕上がり。
厩舎コメント
(予定通り)森一誠師――9日に追い切ったあと、10日に栗東へ移動。移動直後はカイバを残していたが、桜花賞の時と同じぐらいで、環境の変化にも戸惑いはなく、馬体重は490キロ台で推移。馬もスタッフも2度目の滞在で、順調に調整できた。直前の追い切りは単走で馬なりでサラッと。リズムが良くていい動き。予定通りきている。
カムニャック 川田将雅
調教状態
秋2走目とあり、1週前は前走時ほどハードには追われていないが、ゴール前はスーッと加速していい動き。当週はいつも通り坂路でサッと伸ばす程度だったが、走りに推進力があった。馬体も引き締まり、文句ないデキ。
厩舎コメント
(上向き2000mで)友道師――ローズSは1800mでもあの位置が取れて、折り合いもスムーズ。緒戦としてはいい内容でした。もともと使いつつ上向くタイプで、中間の動きは前走時以上。2000mに延びるのはプラス材料。スタンド前のスタートになりますが、前走のような競馬ができれば。
クリノメイ 酒井学
調教状態
上がり時計なんかは悪くないが、気合をつけられての反応は平凡。久々をひと叩きされたが、良化は見られず。
ケリフレッドアスク 西塚洸二
調教状態
余裕十分の手応えで先着した、1週前の動きが上々。近場の京都が舞台の今回も当週は坂路でサッと流す程度だったが、安定感のある力強い走りを見せた。好気配。
ジョスラン 岩田望来
調教状態
栗東入厩。イレ込みを心配したが、思った以上にリラックスしているし、動きもなかなかシャープ。ただ、直線舌がハミを越していた。この点がどうか?
厩舎コメント
(舞台に対応可能)鹿戸雄師――週末の坂路は余裕十分にいい時計が出たし、直前はジョッキーに感触を掴んでもらった。これで態勢は整ったよ。折り合いさえつけば終いは必ずいい脚を使うし、舞台にも対応できるはず。好勝負を。
セナスタイル 岩田康誠
調教状態
前走時より時計が速い(自己ベストをマーク)し、発汗は目立ったが、落ち着きがある。気配は更に良化。
厩舎コメント
(刺激与え過ぎず)安田翔師――追い切りでは刺激を与え過ぎることなく、終わったあともイライラせずこちらが求める仕草でした。あとはレースまで精神面をケアして、いい状態で無事に当日を迎えられるよう努めたいです。
ダノンフェアレディ 坂井瑠星
調教状態
1週前は内にモタれていたが、今週は実にスムーズ。馬体が大きくなって、テンションも上がっていない。叩きつけるようなフットワークも印象的。そう差はない。
厩舎コメント
(舞台合う)橋口慎師――スパッと切れるタイプではないので、直線あの形からの再加速は厳しかったですが、それでも3着と力は見せてくれました。直線が平坦な京都の、内回りの2000mはぴったり。もともと期待していた馬。チャンスはあると思います。
テレサ 松山弘平
調教状態
いつものように1週前にコースで長めを追われ、当週は坂路でサラッと。軽い身のこなしで素軽さ十分。馬体にも無駄がない。前回と同じくらいのデキにありそう。
厩舎コメント
(内回りなら)杉山晴師――前走は先々を見据えて馬の後ろで我慢させる競馬を。ペースが流れてくれたのも良かったけど、思ったレースができましたし、収穫は大きかったですね。レース後は放牧に出して疲れを取って帰厩。前走時は休み明け感がありましたし、今回の方が仕上がりはいいですね。今回は距離の2000mがポイントになりますが、内回りであれば対応してくれると思っています。
パラディレーヌ 丹内祐次
調教状態
この中間、時計を出したのは坂路のみ。これはデビュー以来初めてのパターンなのでちょっと気になるが、ゴール前はスッと加速する感じでいい動きだった。馬体も前走時よりふっくらとしており、雰囲気は悪くない。
厩舎コメント
(気分良く)千田師――前走はゲートがひと息で速いペースを追いかける形に。直線も窮屈なところがありました。気分良く運んで、力を発揮できれば。
ビップデイジー 西村淳也
調教状態
1週前が軽快な行きっぷりで51秒0の自己ベスト。今週は月、木曜とサラッと伸ばす程度だったが、動きに余裕が感じられた。走りから距離が延びてプラスとまでは言いづらいが、いい状態で出走できるのは間違いない。
ブラウンラチェット 池添謙一
調教状態
(ノーザンF天栄から9月18日に帰厩)2週続けて池添騎手が騎乗。体を大きく使って、数字以上に躍動感はあった。馬体も引き締まり態勢整う。
マピュース 横山武史
調教状態
つくべきところに筋肉がついて、全体には引き締まりながらも逞しくなった。走りもそれにつれて安定感が増してきたか。機敏で集中力十分。態勢は整った。
厩舎コメント
(ゲートは課題)小島助手――山元トレセンから9月19日に帰厩。今回はコーナー4つの競馬を意識した調整パターン。連日長めを乗り込み、2週続けて負荷をかけて、今週はリズム重視の最終確認。重い馬場でもしっかり動けていい状態。輸送は問題なし。距離もこなせそうなので、あとは課題のゲートをうまく出てくれれば。
ランフォーヴァウ 小崎綾也
調教状態
手応えこそ見劣ったが、ビシッと追われた1週前は好時計。ただ、そのひと追いでグンと素軽さが増したという感じはなく、今週の動きはあまり目立たなかった。
ルージュソリテール 高杉吏麒
調教状態
2週続けて追走同入。時計が示す以上の素軽い走りを見せた。丸み十分で体つきも良く映る。デキはいい。
レーゼドラマ 藤岡佑介
調教状態
(ノーザンFしがらきから9月18日に帰厩)追走こそしていたものの、1週前の本格追いが伸び切れずの遅れ。サッと流す感じの併せ馬だったので、今週の動きは悪くは映らなかったが、2カ月半開いたことで全体的に立派な体つきに映る。今回はいくらか重めが残るかも。
ヴーレヴー 菱田裕二
調教状態
少しカッカしていたが、月曜日に坂路で追っていくらかガス抜きができたが、やはりリラックスしてほしい。今週はCWで時計以上にキビキビ。馬体が締まってきた感じはある。肉体面は悪くはない。
近4年の好走馬は5番人気以内
過去10年、優勝馬はすべて4番人気以内。2、3着馬も10番人気以内に収まっており、3連単はここ10年続けて10万円未満。特に近4年の3着以内馬はすべて5番人気以内と、以前に比べ荒れるレースという印象は薄れている。8番人気以下の馬が馬券に絡んだ2015、16、19、20年は3連単4万円以上で、その他は3万円未満。穴馬が1頭でも絡むか否かの見極めがポイントだ。
1着候補は450キロ未満か480キロ以上が中心
馬体重別の成績をみると450キロ未満の馬が3勝、480キロ以上の馬が5勝。残る2頭は452キロのクロノジェネシスと476キロのリバティアイランドで、454~474キロは【0.2.6.53】複勝率13.1%と好走馬こそ8頭出ているが優勝馬は皆無だ。また、このレース全馬合計の複勝率は17.5%になるため、この454~474キロは複勝率でみても低めということになる。2022年は牝馬三冠のかかるスターズオンアースが472キロで出走して3着に敗退。敗れた主因がこの馬体重ということもないだろうが、結果としてこのあたりの体重の馬が勝てていないのは気になるところだ。
ローズS掲示板外では苦しい
前走レース別では、ローズ組が過去10年【1.3.5.47】。以前に比べると別路線組に押されつつあるが、今年から秋華賞とのレース間隔に1週余裕ができたことで復権してくる可能性はある。
そのローズSで6着以下に敗退していた馬は【0.0.1.20】と本番で大きく巻き返すのは難しく、狙いは5着以内馬になる。複勝率がもっとも高いのはローズS優勝馬で33.3%。その他は3、5着馬がやや高いが、好走馬が1頭違えば数字も大きく変わってくるため、5着以内でさえあれば良し、くらいの考えでいいだろう。2019年は桜花賞で2着の実績がありながら、オークス12着、ローズS4着に敗れていたシゲルピンクダイヤが、10番人気と大きく人気を落としたここで3着に食い込んでいる。
【前走ローズS組の前走着順別成績(過去10年)】
ローズS 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 0-1-2-6 0.0% 11.1% 33.3%
2着 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
3着 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2%
4着 0-0-1-5 0.0% 0.0% 16.7%
5着 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
6着以下 0-0-1-20 0.0% 0.0% 4.8%
ローズS以外なら、前走上位人気馬を
近年優勢になっているのはローズS以外の組。ローズS組は前走着順がカギだったが、その他のレースでは前走人気にも注目したい。表に挙げたように、ローズS以外からの好走馬は21頭中19頭が前走3番人気以内。また同じく19頭が前走3着以内だった。このいずれかに該当しない馬は前走で紫苑Sに出走していたパールコードとマジックキャッスル、そして前走がオークスだったナミュール。両方の条件から外れていたのはマジックキャッスル1頭のため、少なくとも前走人気か着順どちらか一方は「3」以内を満たしている馬を狙いたい。なお、ローズS以外ではこの紫苑Sとオークス組が好走馬の大半を占める。
【前走ローズS以外からの好走馬(過去10年)】
年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
15 マキシマムドパリ 8 3 500万 1 1
16 ヴィブロス 3 1 紫苑S 3 2
パールコード 4 2 紫苑S 2 5
17 ディアドラ 3 1 紫苑S 1 1
18 アーモンドアイ 1 1 オークス 1 1
ミッキーチャーム 5 2 1000万 1 1
19 クロノジェネシス 4 1 オークス 2 3
カレンブーケドール 2 2 紫苑S 1 3
20 デアリングタクト 1 1 オークス 1 1
マジックキャッスル 10 2 紫苑S 6 4
ソフトフルート 9 3 2勝クラス 1 1
21 アカイトリノムスメ 4 1 オークス 2 2
ファインルージュ 2 2 紫苑S 2 1
22 スタニングローズ 3 1 紫苑S 1 1
ナミュール 2 2 オークス 4 3
スターズオンアース 1 3 オークス 3 1
23 リバティアイランド 1 1 オークス 1 1
ハーパー 2 3 オークス 2 2
24 チェルヴィニア 1 1 オークス 2 1
ボンドガール 5 2 紫苑S 1 3
ステレンボッシュ 2 3 オークス 1 2
馬ナリ追い切り馬が好走馬の大半
過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、3着以内馬30頭中24頭は馬ナリで追い切られていた。そのため「馬ナリ」だった馬の中から、もうひと絞りしたい。 馬ナリ追い切り馬のコース別成績をみると、特に栗東坂路で追い切られた馬の好走確率がやや高かった。【3.3.4.33】と好走馬数も多いため、まず栗東坂路の馬ナリ調整馬に注目だ。その他は「強目」(末強目等も含む、一杯も同)が不振。「一杯」は数こそ少ないが、昨年は2、3着のボンドガール、ステレンボッシュが該当しており、今年も他のデータを満たす候補馬がいれば注意したい。
【調教脚色別成績(過去10年)】
脚色 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
馬ナリ 全 8-7-9-102 6.3% 11.9% 19.0%
栗東CW 2-0-4-27 6.1% 6.1% 18.2%
栗東坂路 3-3-4-33 7.0% 14.0% 23.3%
美浦南W 2-2-1-24 6.9% 13.8% 17.2%
美浦南坂 1-1-0-10 8.3% 16.7% 16.7%
その他 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
強目 全 0-1-0-29 0.0% 3.3% 3.3%
一杯 全 2-2-1-8 15.4% 30.8% 38.5%
その他 全 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%





