【旧データ】2021年菊花賞過去データと予想分析
1番人気は安定も、人気馬同士の決着は少ない
過去10年、1番人気は複勝率80.0%と安定した成績だが、1番人気以外の上位人気には特筆すべきものはない。ここ4年は毎年7番人気以下の馬が連対しており、2桁人気馬も3頭が馬券圏内に食い込んでいる。3番人気以内馬のワンツー決着は過去10年で2011年の1回のみ。3連単がやや大きく荒れたのは2010年と2017年くらいだが、人気馬に偏りすぎない狙いが必要だ。
2~3枠、6~7枠に注目
枠番別の成績は、1~3枠が計7勝、残る3勝は6、7枠。過去10年で見ると4、5枠と8枠が不振という印象だ。ただ、ここ5年にかぎると1枠が好走なし、8枠は連対なしという結果に終わっている。総合して考えると、疑ってかかる必要が薄そうなのは2、3枠と6、7枠。この4つの枠による1~3着独占が過去5年で3回(2016、2017、2019年)ある。
神戸新聞杯6着以下からの巻き返しはない
前走レース別では、神戸新聞杯組が【8.6.4.46】連対率21.9%、セントライト記念組が【1.3.1.47】同7.7%。全出走馬の3分の2ほどをこの2レースで占めているが、結果は圧倒的に神戸新聞杯組が優勢だ。その神戸新聞杯組の同レース着順別成績を見ると、好走馬の中心は3着以内だった馬。特に優勝馬が出走してくれば、勝率57.1%、複勝率85.7%と抜群の好成績を残している。神戸新聞杯4~5着馬は好走しても3着まで、そして6着以下だった馬は馬券圏内なし。重要なステップレースで大きく負けているようでは、巻き返しは困難だ。
神戸新聞杯組以外は前走3着以内
神戸新聞杯組の好走が多いレースだが、表にあるように、その他の組も毎年最低1頭は馬券に絡んでおり、完全には無視できない。この組で3着以内に入った12頭を見ると、クリンチャー以外は、前走で3着以内だった馬。また、2勝クラス(1000万条件)なら勝ってきていることが条件(スリーロールス以外は2200m以上)になる。2017年のような極端な道悪になればクリンチャーのような馬も浮上する可能性はあるが、良馬場なら基本的には前走好走馬に絞りたい。
菊花賞調教状態&コメント
アリストテレス C.ルメール
調教状態
やや気性難系の血統で、時々フワフワ走るが、この中間は集中力を見せ気性は成長。3角内を回ったとはいえ、楽々とほぼ同入。馬っぷりも負けていない。ただ、口から泡を吹いてまだテンションは高め。3000mはどうか?
厩舎コメント
(スタミナ十分)音無師――前走は早めに先頭に立つ形だったが、最後の追い比べでもしっかりと伸びたからね。いい根性があるし、スタミナは十分。3000mは初めてになるが、折り合いはつくタイプ。好レースを期待している。
ガロアクリーク 川田将雅
調教状態
抜け出すと頭が高くなるが、今回は我慢させる感じで最後まで集中力を切らさなかった。パワフルなフットワークで態勢は万全か。
キメラヴェリテ 松若風馬
調教状態
ジョッキー騎乗で少し内を通っていたとはいえ、馬場が荒れた時間帯にしては水準以上の時計をマーク。走りもなかなか力強かった。ただ、どちらかと言えばダート向きの印象で。
コントレイル 福永祐一
調教状態
いつものように1週前はコースで追われ、当週は坂路で。楽走のようにも見えたが、それでいながら52秒台が出た。とにかく手足の運びが素軽いし、ひと叩きされて馬体も研ぎ澄まされてきた。文句ないデキで臨めそう。
厩舎コメント
(理想的に)宮内助手――楽な勝ち方でダメージもなく、前走後も早く立ち上げられました。初めての在厩調整が鍵でしたが、食いが落ちず、テンションも上がらなかったので、理想的にこられましたね。先週は水、金と乗ってもらい、ジョッキーも好感触。3000mだけは走ってみないと分かりませんが、京都も坂の下りも問題ないので、前に壁を作って運べれば。
サトノインプレッサ 坂井瑠星
調教状態
前走時は久々で出遅れ。東京遠征→中1週でセーブ気味なのは当然で、ゴールを過ぎてからは結構な勢い。体形はステイヤーとは言えないが、ガス抜き終了で落ち着きが出た。
サトノフラッグ 戸崎圭太
調教状態
内めだけに時計はこんなものか。さすがにアーモンドアイにはやや劣勢だったが、滑らかな脚捌きで集中力も十分。好調持続か。
厩舎コメント
(前走好内容で)国枝師――久々の前走は勝ち馬に並びそうになってもうひと伸びできなかったのは物足りないけど、休養前と違って最後まで走り切れたのは良かった。1週前にしっかりやって今週は感触を確かめる稽古だったが、反応は良かったからね。強い馬もいるけど、終いを生かす競馬で。
ターキッシュパレス 富田暁
調教状態
2歳相手に手応えで見劣ったが、チークピーシズを着けなくても、集中力は感じた。切れ味勝負は?だが、順調ではある。
ダノングロワール 北村友一
調教状態
前脚を掻き込んだ力強いフットワークで、一旦はアンティシペイトをアオる勢い。心身ともに充実してきた感じで、前走以上か。
厩舎コメント
(兆しを見せて)国枝師――前走は出負けして後方になったけど、今までにないような終いの脚を生かして勝ってくれたのは良かった。まだこれからの馬だが、変化の兆しは見られるし、距離に不安もないので今後につながるレースをしてほしい。
ディープボンド 和田竜二
調教状態
間隔が詰まることもあり、今回は坂路でサッと流す程度の最終追い切り。気分良さそうに走れていたし、ゴール前は躍動感に溢れるフォームでスイスイと駆け抜けた。元気一杯。
厩舎コメント
(距離こなして)大久保龍師――春も使って良くなっただけに、1度使っての上積みは見込めます。距離は未知数だけど、こなしてくれると思っています。
ディアマンミノル 幸英明
調教状態
重心の低いフォームで楽に相手を突き放す。毛ヅヤが冴えていかにも心肺が強そう。中1週の疲れは皆無。高いレベルで安定。
バビット 内田博幸
調教状態
前2週ビシッと追われており、当週は上がり重点でサッと。舌を出して走ってはいたが、時計が示す以上の力強い脚取りで駆け上がってきた。毛ヅヤが冴えて馬体も充実。久々の前回も良かったが、引き続き気配は上々。
厩舎コメント
(距離こなせそう)浜田師――先週、内田博騎手が乗ってCWでしっかりやっているので、最終追い切りは坂路で。ソエが解消して、今は思った通りの調整ができますし、デビューしてから一番の状態。前走を見てもスタミナは豊富で、距離はこなしてくれそうです。
ビターエンダー 津村明秀
調教状態
前走時も気配は良かったが、今回は更に機敏さが増した感じ。ゴール前も鞍上が抑え切れないくらいの勢い。デキは文句なし。
ブラックホール 藤岡佑介
調教状態
1週前はもたついたが、それでスイッチが入ったような感じ。追走して外に併せると素晴らしい伸びを見せた。態勢は整ったか。
マンオブスピリット M.デムーロ
調教状態
先週は3頭併せで目一杯追っても推進力今いちだったので、今週はシャドーロールを着けて追う。スムーズな折り合いで、いい時のフットワークになっている。調整過程も良く叩いた効果はかなりありそう。
レクセランス 松山弘平
調教状態
今回は単走での最終追い切り。モタれる面はすっかり解消。朝一番とはいえ、シャープな脚捌きで一気に駆け抜けた。気配はいい。
ロバートソンキー 伊藤工真
調教状態
アイシールドを着用して、行きたがるぐらいの前進気勢。大きく前を行く相手に内から追いつくと、舌を出して遊ぶようなところを見せながらも、楽な手応えのまま、抜いてきた。馬体もスカッとしてシャープな走り。
厩舎コメント
(上積みあり)林師――前走は相手が強化されて距離も延びましたが、それらの課題に想像以上に対応してくれました。ジョッキーが完璧に乗ってくれたおかげです。3走前が約1年ぶりの実戦ながら好時計、好内容での勝利。あれは素質がないとできないことですし、まだキャリアも浅くて上積みがありますからね。このメンバー相手にどこまでやれるか楽しみです。
ヴァルコス 三浦皇成
調教状態
上がり重点にしては反応がひと息。どうも進みが悪かった。今週の坂路は結構、力を要する馬場状態だったので、それが応えたか。馬体はいいが、動きは前回の方が良かった。
厩舎コメント
(距離は好材料)友道師――馬場が悪い分、時計は遅くなりましたが、55秒ぐらいでいいと思っていましたからね。先週にしっかりやって、馬はできています。本当に良くなるのは菊花賞の頃と見ていましたが、期待通りにひと夏越して成長。この距離は魅力ですね。
ヴェルトライゼンデ 池添謙一
調教状態
手応えで少し見劣ったし僅かに遅れたが、攻め動かないシロニイに先着した前走時より時計は速い。ラストも11秒7と優秀。今回は順調で折り合いスムーズ。叩いて本調子。
厩舎コメント
(舞台合う)兼武助手――前走は骨折明け。調整過程で熱発もあったなか、しっかり走ってくれて、前哨戦としては満足できる内容でしたし、その後も順調です。使った上積みを感じますし、スタミナが豊富で3000mの舞台設定は間違いなく合うでしょう。立ち回り次第で可能性はあると思います。





