2021年阪神ジュベナイルフィリーズ過去データと予想分析

第73回 阪神ジュベナイルフィリーズ（Ｇ１）

2021年12月12日（日）　阪神競馬場　芝1600ｍ

２歳女王決定戦・阪神ＪＦ。以前は牡牝混合の阪神３歳Ｓとして行われており、古くはテンポイントなど多くの名馬を輩出。牝馬限定戦になった91年以降も、96年のメジロドーベル、06年のウオッカなど、歴史に名を残す名牝が数多くここでＧ１初制覇を飾っている。近年も15年メジャーエンブレム（ＮＨＫマイルＣ）、17年ラッキーライラック（大阪杯ほか）などが優勝。そして昨年の優勝馬ソダシが無敗のまま桜花賞を制しているように、２歳女王決定戦であると同時に、翌春以降に向けても注目の欠かせない一戦だ。今年はどの馬が栄冠を手にするのか、過去の傾向を見てみよう。

阪神ジュベナイルフィリーズ過去10年間配当金

阪神ジュベナイルフィリーズ過去10年間結果

阪神ジュベナイルフィリーズ人気別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ前走レース名別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ前走着順別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ単勝オッズ別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ騎手別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ枠番別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ前走上り3F別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ脚質別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ馬体重過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズハンデ別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズ種牡馬別過去データ

阪神ジュベナイルフィリーズの過去データポイント

近年は人気サイドの決着に

過去10年の優勝馬はすべて５番人気以内から。このうち１番人気は【4.1.1.4】勝率40.0％、複勝率60.0％。ここ７年は【4.0.0.3】で一昨年６着のリアアメリアのように、勝てなければ着外もあり得る成績だ。続く２～５番人気は計【6.5.6.23】勝率15.0％、複勝率42.5％と、３連複の軸なら１番人気以外の上位人気から選ぶほうが妙味はある。

以前は穴馬の好走も多く見られ、過去10年でも2012年には３連単304万馬券が飛び出しているが、ここ７年にかぎると３連単の最高配当は一昨年の８万6720円。その2014年以降は３着以内に好走した21頭中20頭が６番人気以内と、ほとんど穴馬の出番はなくなっている。昨年は前走で９着に崩れたユーバーレーベンが３着に食い込んだが、６番人気の支持は得ていた。

【上位馬の人気と主な配当（過去10年）】

年 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
１着人気 4 5 5 5 1 1 2 1 4 1
２着人気 8 15 1 2 10 2 3 2 6 2
３着人気 1 10 8 4 3 3 4 4 3 6
単勝 680円 810円 1,460円 980円 250円 280円 410円 260円 1,120円 320円
馬連 4,870円 35,990円 1,240円 2,200円 3,500円 510円 920円 640円 10,000円 690円
馬単 8,270円 62,100円 4,250円 5,110円 4,950円 900円 1,820円 1,190円 20,410円 1,290円
３連複 9,370円 490,320円 6,220円 3,530円 7,640円 1,210円 2,160円 1,310円 8,560円 5,020円
３連単 62,850円 3,047,070円 42,130円 22,780円 39,480円 4,250円 8,560円 5,020円 86,720円 17,260円

２～６枠はやや勝ち切れない

枠番別の成績は１枠が３勝、７枠が２勝。全体としてみると、２～６枠が【4.8.9.79】と２～３着の多さが目立っている。計４勝と勝てないわけではないが、２～３着馬30頭中17頭を占めるのに比べると、１着数はやや少ない印象だ。

また、６番人気以内馬が好走馬のほとんどを占める過去７年の成績をみると、１～６枠の６番人気以内馬【5.5.7.12】複勝率58.6％に対し、７～８枠の６番人気以内馬は【2.1.0.10】同23.1％。前述のリアアメリアや、2017年１番人気９着のロックディスタウンが８枠で圏外に敗退している。７～８枠は人気馬の信頼性が少し劣る点には注意したい。

前走重賞組なら、前走か前々走の重賞連対馬

前走クラス別では、ＪＲＡ重賞組が【7.5.6.71】で３着以内に18頭。その重賞組について近５年の好走馬を見ると、昨年３着のユーバーレーベン以外はこのレースで４番人気以内。また、同馬以外はすべて前走で連対を確保していた。そのユーバーレーベンも、２走前の札幌２歳Ｓではソダシと僅差の２着。重賞組なら前走、または前々走の重賞で連対していることが好走条件だ。

【前走重賞からの好走馬（過去５年）】

年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
16 リスグラシュー 2 2 アルテミスＳ 1 1
レーヌミノル 3 3 京王杯２歳Ｓ 1 2
17 ラッキーライラック 2 1 アルテミスＳ 2 1
18 ダノンファンタジー 1 1 ファンタジーＳ 1 1
ビーチサンバ 4 3 アルテミスＳ 5 2
19 レシステンシア 4 1 ファンタジーＳ 6 1
クラヴァシュドール 3 3 サウジＲＣ 2 2
20 ソダシ 1 1 アルテミスＳ 1 1
ユーバーレーベン 6 3 アルテミスＳ 4 9

前走重賞以外なら２連勝中の馬

前走重賞組以外の好走馬は、過去５年では表の６頭で、すべて前走１着馬。また、ここ５年の好走馬は連対率100％で、５頭は２戦２勝。昨年のサトノレイナスは新馬、サフラン賞と２連勝中だった。２着があった2019年のマルターズディオサも、その敗戦は３走前のデビュー戦でのもので、続く未勝利戦とサフラン賞を連勝。前走で重賞以外に出走していた馬なら、２連勝で駒を進めてきた馬でなければ、重賞組に太刀打ちするのは難しい。

【前走重賞以外からの好走馬（過去５年）】

年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 全成績
16 ソウルスターリング 1 1 アイビーＳ 2 1 2-0-0-0
17 リリーノーブル 3 2 白菊賞 1 1 2-0-0-0
マウレア 4 3 赤松賞 1 1 2-0-0-0
18 クロノジェネシス 2 2 アイビーＳ 3 1 2-0-0-0
19 マルターズディオサ 6 2 サフラン賞 4 1 2-1-0-0
20 サトノレイナス 2 2 サフラン賞 1 1 2-0-0-0

１着候補は単走・馬ナリか併せ先着

優勝馬10頭中６頭は、併せ馬で先着した馬で、残る４頭は単走追いだった。数の上では先着馬だが、近５年は４頭が単走かつ馬ナリという流れも考慮すると、まずは単走・馬ナリ、次いで併せ馬先着馬を１着候補と考えたい。

全馬の成績を見ると、併せ馬で先着した馬は【6.6.2.52】複勝率21.2％。同入・遅れは計【0.1.3.28】同12.5％。また、単走は【4.3.5.68】複勝率15.0％。１着候補ではなく３連複の軸として考えるなら、単走よりは併せ馬先着馬を狙いたい。

【優勝馬の追い切り（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 コース 騎乗 追い切り時計 位置 脚色 併せ
11 ジョワドヴィーヴル 4 1 栗東CW 助手 81.3-66.5-52.9-39.2-12.7 7 一杯 0.1秒先着
12 ローブティサージュ 5 1 栗東坂 秋山 1回 56.5-41.2-27.2-13.9 馬ナリ 0.1秒先着
13 レッドリヴェール 5 1 栗東坂 助手 1回 53.8-39.0-26.0-13.3 一杯 0.4秒先着
14 ショウナンアデラ 5 1 美南坂 蛯名 1回 54.3-40.0-26.3-13.1 馬ナリ 0.2秒先着
15 メジャーエンブレム 1 1 美南Ｗ 助手 65.8-50.3-37.1-12.8 4 直一杯 0.4秒先着
16 ソウルスターリング 1 1 美南坂 助手 1回 55.1-40.5-25.6-12.4 馬ナリ
17 ラッキーライラック 2 1 栗東CW 助手 82.5-66.5-51.0-37.5-11.9 強目 1.0秒先着
18 ダノンファンタジー 1 1 栗東坂 調教師 1回 53.9-39.1-25.8-12.8 馬ナリ
19 レシステンシア 4 1 栗東坂 助手 1回 52.1-37.0-23.9-11.9 馬ナリ
20 ソダシ 1 1 栗東坂 吉田隼 1回 54.9-40.0-25.9-12.9 馬ナリ

2021年阪神ＪＦ（Ｇ１）調教状態＆コメント

アネゴハダ　幸英明

調教状態

ブレのないフォームでまっすぐに登坂。馬体もキリッと引き締まっていい感じ。高いレベルでデキは安定。

ウォーターナビレラ　武豊

調教状態

芝コースで息を整える感じの稽古。やや頭が高いが、耳覆いのついたメンコ着用で初戦時より落ち着きがある。この時季の牝馬にしては肌艶もいい。好調を維持。

厩舎コメント

(不安なし)武幸師――レース前に気持ちにスイッチが入る時がある。そこは注意しているけど、レースに行って現時点では不安がない馬。センスの高さを見せてくれているし、その力を出せればここでも楽しみが持てる。

キミワクイーン　内田博幸

調教状態

動く古馬を追走して、しっかり追って先着。馬場を考えれば時計は速く、小柄な馬がこれだけ追い切れたことも評価すべきか。反応は良く、伸び脚も力強かった。

サークルオブライフ　Ｍ．デムーロ

調教状態

１週前に気合をつけた効果か、今週は自分からハミを取って最後まで楽な手応えだった。体を大きく使えており、集中力も満点。きっちり仕上がった。

厩舎コメント

(順調)国枝師――前走は上手に流れに乗って長い直線を生かしてしっかり伸びてくれた。短期放牧を挟み順調にきている。距離はもう少し延びていいが、前走も勝っているし、直線の長い阪神外回りなら問題ない。

サク　酒井学

調教状態

中１週ということもあるのか、脚捌きが少し硬く映った。馬体も少しこぢんまり。さすがにＧⅠでは……。

シークルーズ　岩田望来

調教状態

思った以上にふっくらした馬体。折り合いがスムーズでしっかりした動き。この馬なりのデキ。

スタティスティクス　和田竜二

調教状態

キビキビとした動きでスピード感たっぷり。朝一番でジョッキー騎乗とはいえ、手応えを考えれば時計もなかなか優秀。毛ヅヤも冴えており、デキは良さそう。

ステルナティーア　Ｃ．ルメール

調教状態

ずっと馬なりの調整でも、１週前に併せ馬を消化して、今週は動く相手を追いかける意欲的な内容。ゴール過ぎにはアオル勢いで力強さも満点。雰囲気は絶好。

厩舎コメント

(鞍上好感触)太田助手――前走は勝ち馬にうまく乗られただけで内容は悲観していません。スローしか経験していないので、速い流れになった時の対応に疑問が残りますが、最終追い切りでは鞍上にポジティブな印象を持ってもらえたし、改めてという気持ちです。

タナザウィング　国分恭介

調教状態

（チャンピオンヒルズから11月27日に帰厩）併せ馬の外で楽々と先着。前走後も若い牝馬としては負荷をかける調整内容がいい。シルエットも滑らか。

ダークペイジ　横山和生

調教状態

１週前にコースで長めからビシッとやれている点に好感。今週の坂路も抜群の手応えで、軽快な行きっぷり。ひと息入ったことを感じさせない動きで、仕上がり良好。

トーホウラビアン　太宰啓介

調教状態

この厩舎の中１週なら、軽め調教はよくあるパターン。ただ、ＧⅠに臨むということを考えると、やはり物足りなさを感じる。走りも力感に乏しく、気配はひと息。

ナミュール　Ｃ．デムーロ

調教状態

格下相手ではあったが、気合をつけられると抜群の瞬発力を見せつけ、一気に突き放してきた。終いの伸びは11秒８の時計が示す通りの鋭さ。ますます快調と言える。

厩舎コメント

(順調にこられた)高野師――追い日は全体に無理をさせず、心肺に一瞬だけ負荷をかけて終いが11秒８。理想通りでした。それに駐立の練習をさせて、ゲートはもう大丈夫かと。楽しみです。

ナムラクレア　浜中俊

調教状態

もともと調教駆けするタイプとはいえ、２週続けてラストは11秒台。併走馬を一気に突き放してきた脚力は圧巻だった。メンコ着用で力む面がなく、しっかりと脚がたまっていた点にも好感。これならマイルでもやれそう。

厩舎コメント

(ためが利けば)長谷川師――追い切りの動きは抜群でしたね。ここからのテンションが鍵になりますが、稽古を見る限り、折り合いに苦労するところはありません。前走後から着けたメンコの効果も窺えますし、ためさえ利けば。

ナムラリコリス　泉谷楓真

調教状態

(山岡トレセンから11月11日に帰厩)コースで追われた１週前が迫力のある動き。今週の坂路はゆったりと走れていた。この感じなら距離延長も特に問題なさそう。仕上がりがいいだけに、５カ月ぶりでも侮れない面はある。

パーソナルハイ　藤岡康太

調教状態

少し捌きが硬いような気はしたが、好時計でまとめてきたし、終いもよく伸びていた。張りが良く、馬体を大きく見せているのもいい材料。中２週でも疲れなし。

ヒノクニ　長岡禎仁

調教状態

最後はしっかり伸びて先着したが、内めを回っていた分もあるか。バランスのいいフットワークは目を引いたが、余力はなさそうだった。及第点とはいえるが……。

ベルクレスタ　松山弘平

調教状態

１週前が余力残しの手応えで、51秒１の自己ベストタイ。今週は上がり重点にとどめられたが、ハツラツとした動きで活気十分。毛ヅヤや張りも良く、いい状態。

厩舎コメント

(いいレースを)須貝尚師――前走は自分から勝ちにいくレースを。結果２着だったけど、内容があったと思う。使ったあとは順調。先週までしっかりと時計を出しているから、追い日はこれで十分。うまく仕上がったよ。来春に向けて、いいレースをしてほしい。

ラブリイユアアイズ　団野大成

調教状態

自分からハミを取る感じで道中の行きっぷりは抜群。直線は少しセーブする感じだったが、それでも時計は上々。体も引き締まって、態勢は整った。

2021年阪神ジュベナイルＦステップレース

ステップレース１　ファンタジーＳ（Ｇ３）

2021年 11月 6日(日) 阪神11Ｒ ファンタジーＳ 10頭 芝 1400m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 5 ウォーターナビレラ 牝2 54 武 豊 01:21.1 2
2 2 ナムラクレア 牝2 54 浜中 俊 01:21.2 3/4 1
3 9 ママコチャ 牝2 54 藤岡 佑介 01:21.5 1 3/4 3
4 10 ホワイトターフ 牝2 54 藤岡 康太 01:22.1 3 1/2 10
5 6 アネゴハダ 牝2 54 幸 英明 01:22.1 ハナ 6

レース回顧

ナムラデイリリーが後続を離して逃げる展開。直線に入ると２番手追走のウォーターナビレラとナムラクレアが馬体を併せて伸びてくる。最後はウォーターナビレラが3/4馬身突き放して勝利。３着はママコチャが続き、４着以下は離れた。ウォーターナビレラは距離が伸びてもさらによさそう。

ステップレース２　アルテミスＳ（Ｇ１）

2021年 10月 30日(土) 東京11Ｒ アルテミスＳ 11頭 芝 1600m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 7 サークルオブライフ 牝2 54 M.デムーロ 01:34.0 7
2 2 ベルクレスタ 牝2 54 松山 弘平 01:34.0 クビ 2
3 1 シゲルイワイザケ 牝2 54 福永 祐一 01:34.1 3/4 8
4 10 シンシアウィッシュ 牝2 54 武 豊 01:34.3 1 1/4 4
5 6 フォラブリューテ 牝2 54 C.ルメール 01:34.5 1 1/4 1

レース回顧

ボンクラージュが後続を離して一人旅に持ち込む。直線に入ると２番手のシゲルイワイザケが先頭に立ったところを、その後ろにいたベルクレスタが交わしす。後方追走のサークルオブライフは直線の反応は今ひとつだったが、残り100ｍあたりから豪快に伸びて、ゴール直前で差し切った。

ステップレース３　サウジアラビアロイヤルＣ（Ｇ３）

2021年 10月 9日(土) 東京11Ｒ サウジアラビアロイヤルＣ 7頭 芝 1600m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 6 コマンドライン 牡2 55 C.ルメール 01:36.4 1
2 3 ステルナティーア 牝2 54 福永 祐一 01:36.5 1/2 2
3 1 スタニングローズ 牝2 54 戸崎 圭太 01:36.5 クビ 3
4 7 ウナギノボリ 牡2 55 菅原 明良 01:36.7 1 4
5 5 ロードリライアブル 牡2 55 横山 武史 01:37.2 3 5

レース回顧

７頭立ての少頭数。ロードリライアブルがスローで逃げる。直線に入ると楽な手応えでコマンドラインが先頭に立つ。その後ろにいたステルナティーアが賢明に追いすがるが、なかなか差は詰まらず。半馬身差でコマンドラインが押し切った。３着は鋭く伸びたスタニングローズ。ステルナティーアはなかなかの脚を見せたが、相手が悪かった。

2021年阪神ジュベナイルＦ予想

ウォーターナビレラは３連勝でファンタジーＳを勝った。シルバーステートの初年度産駒で、武兄弟のコンビと話題性も抜群。４連勝で２歳女王になる可能性は高い。

サークルオブライフは前走アルテミスＳを７番人気ながら好時計で勝利。ここでも面白い。

ステルナティーアの前走はサウジアラビアＲＣで牡馬のコマンドラインに半馬身差の２着だった。全兄はステルヴィオできょうだいは皆活躍しており血統的には申し分ない。

そのほか、前走アルテミスＳでタイム差なしの２着に敗れたベルクレスタ、新馬特別を連勝中のナミュール、ファンタジーＳの２着馬ナムラクレア、京王杯２歳Ｓで３着だったラブリイユアアイズなどが出走を予定している。

ナムラクレア

この時期の牝馬として馬格がある方だが、まだ全体的に幼い馬体をしている。胸や肩には十分な深さがあり柔らかさも見え今後の成長が楽しみだが、脚元は前脚も後脚もやや曲がり気味に見えるので無事に成長して欲しい。距離はマイル以上が合いそうなので、前走以上に折り合いが付けば間違いなく好走できると考えるので、無理に押し出さずに好位を取りやすい今回の枠は有利に働くと考える。

ナムラリコリス

背中からトモにかけてのラインが良く、柔らかさもある。全体的に見てトモが特に発達していて、これがスピードを生み出しているのだろう。今後、前駆にもトモからのパワーを受け止める力が付いてきて、胸や肩に深さと厚みが出てきたら将来が楽しみな一頭。1,600mは問題無く走れる馬体と考える。

ステルナティーア

前駆・後駆の筋肉が豊富で柔らかみがあり、全体的にバランスが良く、首差しも綺麗。背中が特に良く見え、無理せずに能力だけで走れる仕上げの馬体にも好感を持てる。関節は幼さもあるが、スピードを生み出せそうな柔らかみもあるので、今後の成長が楽しみ。胴の長さがもう少しあれば中距離でも行けそうだが、現状はマイルまでの馬体と判断する。

サークルオブライフ

胴長で腹袋がしっかりしていて、トモのボリュームと張りがあり、そこからスピードを生み出せそうな馬体をしている。脚元など全体的にまだまだこれからという感じはするがバランスの良い好馬体。距離的には中距離あたりが合いそうなので3歳以降は更に期待出来そう。

ラブリイユアアイズ

脚長で華奢な感じがするが、首とトモはしっかりしている。蹄がまだ小さく、膝付きにも幼さが見えるので、3歳以降まで大事に育てればマイル以上で活躍できそうなイメージがある。スピードもあるのだが、中距離あたりが一番合いそうな馬体に見えるので、好位でスタミナを活かせる澱みない競馬が出来れば面白いと考える。

ウォーターナビレラ

脚の骨や関節・繋ぎなどが文句なしに綺麗で、腱もくっきりとして強く見える。首差しが綺麗で、胸・肩・トモの筋肉の質・量・バランスが良く、程よく胴長で腹袋もしっかりしている。中距離位までなら行けそうな感じもするが、マイルが一番合いそうで、芝だけでなくダートでも走れる力強さがある。まだ成長の見込みがあり来春以降だとは思うが、現時点で相対的に完成度が高い好馬体。

ダークペイジ

やや弓脚で蹄の踵も浅く沈み気味なので脚元に不安要素はあり、胴部分もまだひ弱に見えるが、ダークエンジェル産駒らしく前駆・後駆の筋肉は馬体重の数字以上にガッシリとしていて完成されている。完成度では高く、力もありそうなので、馬場がタフな状態なら能力を発揮しやすいのではないか。現時点では1,600mあたりがギリギリだと考える。

ベルクレスタ

脚長で胴全体もスケール感がある馬体で、胸・肩周りの筋肉がしっかりして深さもある。キ甲も既に抜けてきてはいるが、脚元は膝にやや不安要素が見受けられ、骨もまだ強くは見えない。中距離あたりが合いそうな馬体をしているので、来春以降のクラシック路線向きだと考える。

ナミュール

筋肉量がずば抜けて多く、牡馬並みの力強さがありながら、首回りとトモ寄りの腹回りには牝馬らしさを見せる無駄の無い素晴らしい馬体。まだトモがやや高めで今後の成長も期待できる。仕上がりも良くスピードもありそうでマイルはまず問題無い。

2歳牝馬のこの時期はやはり成長と完成度に差が一番つきやすい。この時期に2，3戦以上使ってきての最初の大舞台。仕上がりも大事だがパドックでの馬達のテンションや素行を注視しておく事も重要だと考える。

管理人の予想印

◎（13）ウォーターナビレラ
○（17）ナミュール
▲（10）サークルオブライフ
△（８）ステルナティーア
×（１）ナムラクレア

買い目

馬連

13、17、10、8、1

馬単

1着 13、17、10
2着 13、17、10、8、1

３連複

13、17、10、8、1

３連単

1着 13、17
2着 13、17、10、8、1
3着 13、17、10、8、1

阪神ジュベナイルフィリーズ過去記事