2021年天皇賞(秋)過去データと予想分析

第164回 天皇賞・秋（Ｇ１）

2021年10月31日（日）　東京競馬場　芝2000ｍ

秋の古馬頂上決戦の第１戦・天皇賞（秋）。ここからジャパンＣ、そして有馬記念へと続く、俗に言う「秋の古馬三冠」第一関門となる。これまで00年のテイエムオペラオー、04年のゼンノロブロイの２頭が、この３連戦３連勝を達成。ほかにも、10年のブエナビスタ、16年のモーリス、17年のキタサンブラックなど、近年だけを見ても数多くの名馬が優勝馬に名を連ねている。昨年はアーモンドアイが連覇を飾ったこの一戦。今年も実力馬が揃ったが、どの馬が栄光の盾を手にするのか、過去の傾向を見てみよう。

天皇賞(秋)過去10年間配当金

天皇賞(秋)過去10年間結果

天皇賞(秋)人気別過去データ

天皇賞(秋)前走レース名別過去データ

天皇賞(秋)前走着順別過去データ

天皇賞(秋)単勝オッズ別過去データ

天皇賞(秋)騎手別過去データ

天皇賞(秋)枠番別過去データ

天皇賞(秋)前走上り3F別過去データ

天皇賞(秋)脚質別過去データ

天皇賞(秋)馬体重過去データ

天皇賞(秋)ハンデ別過去データ

天皇賞(秋)種牡馬別過去データ

第164回 天皇賞・秋（Ｇ１）の過去データポイント

１番人気がここ５年で４勝

過去10年、１番人気は複勝率80.0％の好成績で、近５年はアーモンドアイなど４勝をマーク。ほかに５番人気が10年で３勝を挙げているが、ここ５年は昨年２着のフィエールマンしか好走していない。一方、その下の６番人気は連対こそないものの、半数の５頭が３着に入って複勝率は50.0％と高い。近年は以前に比べ激走する穴馬が減っており、過去５年の連対馬10頭中９頭が５番人気以内、３着以内馬15頭中14頭は７番人気以内だ。

【上位馬の人気と主な配当（過去10年）】

年 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
１着人気 7 5 5 5 1 1 1 2 1 1
２着人気 2 1 1 2 10 7 2 4 3 5
３着人気 6 2 3 1 6 6 13 6 6 2
単勝 3,330円 1,660円 1,550円 1,100円 340円 360円 310円 310円 160円 140円
馬連 7,020円 3,250円 1,190円 3,140円 7,340円 2,420円 900円 1,520円 920円 970円
馬単 23,560円 8,980円 4,510円 6,780円 10,390円 3,700円 1,660円 2,370円 1,170円 1,180円
３連複 22,790円 3,990円 1,400円 2,850円 24,850円 7,430円 15,290円 6,420円 3,210円 960円
３連単 214,010円 39,520円 14,310円 23,290円 109,310円 32,400円 55,320円 24,230円 8,860円 4,130円

４、５歳馬が中心、牝馬なら牡馬相手のＧ１優勝馬

牡・セン馬の年齢別では、５歳馬が最多の６勝をマーク。ただ、複勝率は４歳馬が上回っており、この４、５歳馬が中心になる。４歳の牡・セン馬は、馬券に絡んだ11頭中６頭が６番人気以下と、穴なら４歳が狙い目。５歳は好走馬10頭中８頭が５番人気以内だ。 　一方、牝馬は全体で複勝率42.9％と、牡・セン馬を大きく上回る。馬券に絡んだ馬はジェンティルドンナとアーモンドアイ（各２回）、そしてアエロリット、クロノジェネシスと牡馬相手のＧ１勝ち、古牡馬相手のＧ１連対、その双方の実績を持つ馬ばかりだ。

【性齢別成績（過去10年）】

性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 ６番人気以下 同複勝率
牡・セン 3 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-0-0-4 0.0%
4 2-5-4-28 5.1% 17.9% 28.2% 0-2-4-18 24.0%
5 6-2-2-33 14.0% 18.6% 23.3% 1-0-1-27 9.4%
6 0-0-1-28 0.0% 0.0% 3.4% 0-0-0-23 0.0%
7～ 0-0-0-27 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-27 0.0%
全 8-8-8-124 5.4% 10.8% 16.2% 1-2-5-99 7.5%
牝馬 3 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 該当なし
4 1-1-1-3 16.7% 33.3% 50.0% 0-0-0-1 0.0%
5 1-1-1-3 16.7% 33.3% 50.0% 0-0-1-2 33.3%
6 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1 0.0%
全 2-2-2-8 14.3% 28.6% 42.9% 0-0-1-4 20.0%

前走Ｇ１ならＧ１優勝実績のある４～５歳馬

前走クラス別では、国内Ｇ１組が【3.6.4.25】複勝率34.2％と安定、好走馬が多いのはＧ２組【7.4.6.92】同15.6％。Ｇ３以下や、海外組はすべて馬券圏外だ。

このうち、前走で国内Ｇ１に出走していた好走馬は表の13頭で、昨年は１～３着を独占。この13頭はすべてＧ１連対実績馬で、そのうち11頭はＧ１優勝馬だ。残る２頭のうち１頭はこのレース前年２着だったペルーサ。レインボーラインだけはＧ１勝ちや、天皇賞（秋）好走実績がなかったが、同じ前走Ｇ１組でＧ１勝ちのあった２頭に先着を許す３着だった。また、13頭すべてが４～５歳馬だ。

【前走Ｇ１からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 年齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 主なＧ１実績
11 ペルーサ 4 6 3 天皇賞(春) 4 8 前年２着
12 ルーラーシップ 5 2 3 宝塚記念 2 2 ＱＥ２世Ｃ
13 ジェンティルドンナ 4 1 2 宝塚記念 1 3 ジャパンＣ
14 ジェンティルドンナ 5 2 2 宝塚記念 3 9 ジャパンＣ
16 リアルスティール 4 7 2 安田記念 2 11 ドバイターフ
17 キタサンブラック 5 1 1 宝塚記念 1 9 ジャパンＣ
サトノクラウン 5 2 2 宝塚記念 3 1 宝塚記念
レインボーライン 4 13 3 宝塚記念 7 5 菊花賞２着
19 アーモンドアイ 4 1 1 安田記念 1 3 ジャパンＣ
ダノンプレミアム 4 3 2 安田記念 2 16 朝日杯ＦＳ
20 アーモンドアイ 5 1 1 安田記念 1 2 ジャパンＣ
フィエールマン 5 5 2 天皇賞(春) 1 1 天皇賞(春)
クロノジェネシス 4 2 3 宝塚記念 2 1 宝塚記念

前走Ｇ２組も近年はＧ１好走実績必須

前走Ｇ２以下からの好走馬は表の17頭。４～５歳馬が中心を占め、３歳馬の２頭はともにセントライト記念１着から今回１番人気。そして６歳のエイシンフラッシュは前年の本競走１着馬だった。

また、2014年まではＧ１好走実績を持たない馬でも馬券に絡んでいたが、2015年以降は９頭中８頭がＧ１連対実績馬で、残る１頭・サングレーザーもマイルＣＳで0.1秒差３着に入った経験はあった。近年は前走Ｇ２組でもＧ１好走実績必須になっている。

【前走Ｇ１以外からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 年齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順 Ｇ１実績
11 トーセンジョーダン 5 7 1 札幌記念 1 1 （有馬記念５着）
ダークシャドウ 4 2 2 毎日王冠 1 1 （未経験）
12 エイシンフラッシュ 5 5 1 毎日王冠 2 9 ダービー
フェノーメノ 3 1 2 セントライト 1 1 ダービー２着
13 ジャスタウェイ 4 5 1 毎日王冠 6 2 （前年６着）
エイシンフラッシュ 6 3 3 毎日王冠 4 1 天皇賞（秋）
14 スピルバーグ 5 5 1 毎日王冠 5 3 （ダービー14着）
イスラボニータ 3 1 3 セントライト 1 1 皐月賞
15 ラブリーデイ 5 1 1 京都大賞典 1 1 宝塚記念
ステファノス 4 10 2 毎日王冠 6 7 ＱＥ２世Ｃ２着
イスラボニータ 4 6 3 毎日王冠 7 3 皐月賞
16 モーリス 5 1 1 札幌記念 1 2 安田記念
ステファノス 5 6 3 毎日王冠 2 5 天皇賞（秋）２着
18 レイデオロ 4 2 1 オールカマー 1 1 ダービー
サングレーザー 4 4 2 札幌記念 2 1 マイルＣＳ３着
キセキ 4 6 3 毎日王冠 6 3 菊花賞
19 アエロリット 5 6 3 毎日王冠 2 2 ＮＨＫマイルＣ

追い切り時計で明暗がくっきり分かれる

過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、３頭以上の３着以内馬を出しているのは、栗東のＣＷと坂路、そして美浦の南Ｗコース。この３コースで好走30頭中25頭を占めている。これらはすべて、追い切り時計で明暗がくっきり分かれた。

まず、栗東ＣＷならラスト１ハロン12秒０以下が狙いで、複勝率は40.0％。栗東坂路は全馬の連対率が9.3％と苦戦しているが、全体（４ハロン）の時計が52秒９～53秒８だった馬にかぎれば同21.4％とまずまずの結果になる。そして過去５年で４勝を挙げる美浦の南Ｗ組は、ラスト１ハロンが13秒０以下なら複勝率34.4％。各コースとも、ここで示した範囲から外れた馬は複勝率すら12％台以下と、信頼性はかなり低下する。

【栗東CW、栗東坂路、美浦南Ｗコース追い切り馬の成績（過去10年）】

コース タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東ＣＷ 1F ～12.0 2-2-4-12 10.0% 20.0% 40.0%
1F 12.1～ 2-0-1-21 8.3% 8.3% 12.5%
全 4-2-5-33 9.1% 13.6% 25.0%
栗東坂路 4F ～52.8 0-0-0-16 0.0% 0.0% 0.0%
4F 52.9～53.8 0-3-0-11 0.0% 21.4% 21.4%
4F 53.9～ 1-1-1-21 4.2% 8.3% 12.5%
全 1-4-1-48 1.9% 9.3% 11.1%
美浦南Ｗ 1F ～13.0 4-4-3-21 12.5% 25.0% 34.4%
1F 13.1～ 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
全 4-4-3-31 9.5% 19.0% 26.2%

2021年天皇賞秋（Ｇ１）調教状態＆コメント

エフフォーリア　横山武史

調教状態

（ノーザンＦ天栄から９月30日に帰厩）３頭の一番後ろから真ん中を割る形。ほとんど手綱は動かずに、迫力満点のフットワークで抜けてきた。馬なり中心の調整だが、雰囲気はなかなかいい。

厩舎コメント

(楽しみな一戦)鹿戸雄師――直前は３頭併せの真ん中から実戦を想定した形を。最後まで余力があったし、このひと追いで整った。当日はプラス10キロ前後の見込みになるが、重い感じはないから成長分と見ていいよ。凄いメンバーだけど、いい状態で挑めるからね。どんなレースができるか楽しみ。

カイザーミノル　横山典弘

調教状態

頭の位置が高く、フットワークもピッチが利いている。前走から更に１ハロン延びるのは楽ではないだろう。毛ヅヤが冴えて元気があり、体調自体はとても良さそうだが。

カデナ　田辺裕信

調教状態

軽快に走っていたが、ラスト１ハロンで苦しくなってゴール前は失速。馬場が荒れた時間だったので仕方がないか。叩き一変とはいかないが、徐々に活気が戻ってきた。

カレンブーケドール　戸崎圭太

調教状態

（山元ＴＣから9月22日に帰厩）メンコを着用して行きたがるぐらいの気合乗り。内で抑えるのに苦労しながら、楽々と追いついてきた。馬体に張りがあって、スナップの利いた小気味のいい走り。

厩舎コメント

(互角に)国枝師――宝塚記念も力を出してくれたが、もうひと伸びできなかった。その後は疲れも出たのでしっかり休ませたが、爪の状態も良く力を出せる仕上がりに。久々の2000ｍでも対応できるし、これまで戦ってきた相手からここでも互角に。

グランアレグリア　Ｃ．ルメール

調教状態

（ノーザンＦ天栄から９月29日に帰厩）ルメール騎手が２週続けて騎乗して、直前の追い切りでも長めから飛ばして破格の時計をマークしてきた。これで体は締まってきそうで、態勢はきっちり整ったか。

厩舎コメント

(楽しみ)千島助手――９月29日に帰厩しましたが、十分過ぎるほど調教を積んで、しっかり態勢を整えました。どっしりして落ち着きがあり、春に比べても一段と締まった体つきになりました。牧場ではノドの手術をしましたが、以前と変わりなくきています。良馬場が見込め、走り慣れた東京なら2000ｍでも問題はないでしょう。楽しみにしています。

コントレイル　福永祐一

調教状態

（大山ヒルズから９月28日に帰厩）当初はまだ重さを感じたが、乗り込まれるにつれて素軽さアップ。今週は楽走といった雰囲気だったが、それで水準以上の時計をマークするのだからさすが。モタれる面もなく、好気配。

厩舎コメント

(申し分ない条件)宮内助手――追い切りを積んでもイライラせず、精神的に成長していますし、動きも軽くなりました。１週前が抜群だったので直前は息を整えるつもりが楽にあの時計。上がりもケロッとしていて、いい頃の状態に戻っています。府中の2000ｍは申し分ない条件。この馬のベストパフォーマンスを発揮してくれるのでは。

サンレイポケット　鮫島克駿

調教状態

馬の後ろで我慢させて、ラスト300ｍで内に併せて追い出しスタート。すぐに加速しないが、徐々に勢いがついてゴールでは３馬身出ていた。久々の前走でも仕上がっていたが、順調に乗り込まれて引き続きいい雰囲気。

トーセンスーリヤ　横山和生

調教状態

中間の時計が開いているのは気になるが、滑らかな脚捌きで終い１ハロンは圧巻の切れ味だった。馬体の張りも良く、見た目には文句なしの気配。

厩舎コメント

(順調)小野次師――直前の追い切りメニューはジョッキーに任せたが、動きは良かった。毎日王冠を使わず、ここ一本に調整したが、順調にきている。昨年の宝塚記念の時とはデキが違うし、今の状態で、この相手にどれだけやれるか楽しみはある。

ヒシイグアス　松山弘平

調教状態

（ノーザンＦ空港から９月29日に帰厩）道中の行きっぷりが良く、直線も抑え切れない手応えで同入。集中力は抜群で、力強さも十分に感じさせた。体は少し立派に映るが、雰囲気は悪くない。

ペルシアンナイト　大野拓弥

調教状態

(山元ＴＣから９月30日に帰厩)いつものように朝イチの馬場で、大トビでダイナミックな前肢。馬体も若いし、活気がある。多少後肢のアクションが甘い感じがしたが、乗り込み入念で好仕上がり。

ポタジェ　川田将雅

調教状態

長距離輸送を考えてゆったりした調整内容。ただ、馬場の大外を回って、直線乱れのないフットワークはさすが。どんな相手でも崩れない安定した体調を維持。

厩舎コメント

(2000ｍの方が)友道師――相手は強化されても、毎回、毎回崩れず走ってくれます。ＧⅠで更にメンバーは揃いますが、2000ｍの方が競馬はしやすいし、直線で体を併せる形になれば持ち前の勝負根性を発揮して、ひと伸びしてくれると思います。

ムイトオブリガード　柴田善臣

調教状態

ブリンカーを着用。追われると右にモタれ気味だったが、動き自体は力強かった。もうひと絞りできれば理想的だが、久々を叩いた分の上積みはありそう。

モズベッロ　池添謙一

調教状態

多少汗が多かったが、重心の低い走りで先着。ラスト１ハロンで右手前になったが、内にモタれる面は見せなかった。馬体も適度に丸みがあっていい感じ。

ユーキャンスマイル　藤岡佑介

調教状態

（ノーザンＦしがらきから９月24日に帰厩）水分多めの芝で追う。まっすぐ走っていたし、この馬なりとしては回転力があった。筋肉が浮いていい感じ。

ラストドラフト　三浦皇成

調教状態

手前を替えるとグッとギアが変わって加速。豪快なフットワークで、先行馬を抜き去ってきた。毛ヅヤはピカピカで、気配だけは何も言うことがないほどいい。

ワールドプレミア　

調教状態

（ノーザンＦ天栄から９月17日に帰厩）１カ月以上在厩して、十分に乗り込まれてきた。ただ、１週前のＣＷでは３馬身遅れ、今週の坂路でも右にモタれてピリッとしなかった。調教はそれほど動かない馬であることを考慮しても、久々で若干重たいのかも。地力に期待。

厩舎コメント

(東京なら)友道師――春の天皇賞の疲れがなかなか取れなかったこともあり、夏場は無理をせず天皇賞から始動の予定で調整してきました。先週はまだ動きが重かったけど、今週も併せてやっているので、これで変わってくると思います。2000ｍは少し短い感じがしますが、直線の長い東京なら。

2021年天皇賞・秋予想

枠 馬 西谷 TARO 馬名 性齢 斤量 騎手
1 1 〇 コントレイル 牡4 58.0 福永祐一
1 2 カデナ 牡7 58.0 田辺裕信
2 3 モズベッロ 牡5 58.0 池添謙一
2 4 ポタジェ 牡4 58.0 川田将雅
3 5 ◎ エフフォーリア 牡3 56.0 横山武史
3 6 トーセンスーリヤ 牡6 58.0 横山和生
4 7 ワールドプレミア 牡5 58.0 岩田康誠
4 8 サンレイポケット 牡6 58.0 鮫島克駿
5 9 ▲ ☆ グランアレグリア 牝5 56.0 ルメール
5 10 カイザーミノル 牡5 58.0 横山典弘
6 11 ムイトオブリガード 牡7 58.0 柴田善臣
6 12 ラストドラフト 牡5 58.0 三浦皇成
7 13 × ペルシアンナイト 牡7 58.0 大野拓弥
7 14 △ カレンブーケドール 牝5 56.0 戸崎圭太
8 15 ヒシイグアス 牡5 58.0 松山弘平
8 16 ユーキャンスマイル 牡6 58.0 藤岡佑介

昨年、無敗の三冠を達成したコントレイル。今年初戦の大阪杯は重馬場に苦しめられ３着。復活のＶを狙う。 　グランアレグリアは前走の安田記念では疲れもあって２着に敗れた。マイル以下では無類の強さを見せるが、2000ｍで能力を発揮できるかがポイントだ。

エフフォーリアは菊花賞には向かわずに、天皇賞・秋に照準を定めた。皐月賞の勝ちっぷりから2000ｍで古馬撃破の可能性も十分ある。 　そのほか、天皇賞の春秋制覇を狙うワールドプレミア、Ｇ１では確実の上位に来るカレンブーケドール、重賞連勝中のヒシイグアス、歴戦の古豪ペルシアンナイト、タフな馬場に強いモズベッロ、３戦続けて重賞で馬券に絡んでいるポタジェ、2000ｍのスペシャリストトーセンスーリヤなどが出走する。

コントレイル

とても柔らかく弾力がありそうな質の良い筋肉をしていて、全体的にコンパクトで、バランスも整い完全に成長した馬体になった。重厚感も出てきて充実した状態に見える。トモはしっかりと張りが出ていて、本質は中距離路線だと考えるので秋の活躍を期待する

ポタジェ

肩まわりや胸前、トモの筋肉量が豊富で胴が詰まっているが、全体的にはコンパクトで470kgあたりにまとまっている動きやすそうな馬体をしている。良馬場が合いそうで背中や腰も強そうで状態は前走より良く見える

エフフォーリア

各パーツに見分けると、首・肩・トモにしっかりと筋肉があり、腹袋もしっかり詰まっているのだが、全体的に見ると胴長でスッキリとして雄大な馬体。スケール感があり中距離以上に適性がありそうなので、秋の活躍が楽しみ。馬場は少し渋い方が相対的に得意なのではないかと考える。休み明けでもアバラがうっすらと見え、仕上がりは良さそう。

ワールドプレミア

柔らかみのある馬体をしていて付くべきところに筋肉がしっかりと付いている無駄のない馬体。トモの頂点部分の筋肉が盛り上がり乗りこまれてきたのが見受けられる。まだ張りが全体的に足りないように見えるので状態はピークではないと考える

グランアレグリア

前駆と後駆のバランスが良く大型牝馬でスケールのある馬体。腹袋がドッシリしているのもいつも通りでこの馬としては太め感はない。馬体的にはマイルが理想距離だと考えるのだが年齢も成熟期に入り、能力でカバー出来るのか見てみたい。

ペルシアンナイト

重心が前よりで、前駆が重たく見えるのが当馬の特徴なのだが、今回は近走で比較的スッキリして見えるのでプラス材料と考える。脚や胴も長めで以前から中距離適性の馬だと考えていたが、馬体全体が、それに合わせて変化しているように見えるので面白そうな一頭。

カレンブーケドール

腹袋が詰まっている感じで全体的にもモサっとして見えるのだが、以前からそうなので気に留める事はないと考える。腰とトモが牡馬のようにガッシリして強く見えるのが特徴で、それがトップクラスで安定した成績を出せるエンジンを持っているように見える。コンディションが読み取り辛い馬体なので、当日の馬体重とパドックでの状態をチェックすると判断しやすいだろう。中距離が一番走れそうな馬体をしているので、ここでも充分期待出来る

ヒシイグアス

背中からトモにかけてのラインが綺麗で柔らかそうな体をしているのが特徴的。前脚がやや曲がっているのか、ぼんやりしていて少しスッキリしない部分があるので、調整が難しいのだとは思うが、状態としては中山記念時と比較しても悪くはないと判断している

ユーキャンスマイル

無駄がなく、胴長ですっきりとした体形をしているが肩やトモにはしっかりと筋肉が付いていて張りがある。馬体から見る距離はもっと長い方が良いように思うが、状態は前走より確実に良さそう。

天皇賞秋は、この時期の2,000ｍという距離設定なので、マイラー・中距離・ステイヤー、牡馬・牝馬、とハイレベルなメンバーが幅広く揃うレースでトップクラスのレース。今回は2,000ｍという距離への適性と、夏の疲れの有無、休み明けの状態などを考慮して印を付けてみた。

管理人の予想印

◎（５）エフフォーリア
〇（１）コントレイル
▲（９）グランアレグリア
△（14）カレンブーケドール
×（13）ペルシアンナイト

買い目

馬連

5、1、9、14、13

馬単

1着 5、1、9
2着 5、1、9、14、13

３連複

5、1、9、14、13

３連単

1着 5、1
2着 5、1、9、14、13
3着 5、1、9、14、13

天皇賞(秋)過去記事