2024年ユニコーンステークス過去データと予想分析

第29回 ユニコーンＳ（Ｇ３）

2024年4月27日（土）　京都競馬場　ダート1900ｍ

中央競馬の３歳限定戦としては、レパードＳと並ぶ貴重なダート重賞・ユニコーンＳ。創設当初は秋に行われていたが、2001年からは６月の東京へ移動。そして本年からは３歳ダート路線の整備に伴いさらに施行時期が繰り上がり、東京ダービーの前哨戦としてこの時期の京都ダート1900ｍを舞台に行われる。レースの性格は変わっているものの、優勝馬はタイキシャトルやアグネスデジタル、ユートピア、カネヒキリ、ゴールドドリームなど、多くの馬が後に大レースを制している。今年はどの馬が飛躍の足がかりとするのか。過去のユニコーンＳや、この時期に京都ダート1400ｍのオープン特別として行われていた端午Ｓなどを参考に探ってみたい。

ユニコーンステークス過去10年間配当金

ユニコーンステークス過去10年間結果

ユニコーンステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

ユニコーンステークス
人気別過去データ

ユニコーンステークス
前走レース名別過去データ

ユニコーンステークス
前走着順別過去データ

ユニコーンステークス
前走コース別過去データ

ユニコーンステークス
単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

ユニコーンステークス
枠番別過去データ

ユニコーンステークス
前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

ユニコーンステークス
前走クラス別過去データ

ユニコーンステークス
前走場所別過去データ

ユニコーンステークス
前走距離別過去データ

ユニコーンステークス
脚質別過去データ

ユニコーンステークス
年齢別過去データ

ユニコーンステークス
馬体重過去データ

ユニコーンステークス
ハンデ別過去データ

ユニコーンステークス
種牡馬別過去データ

穴馬の激走に注意

６月に行われていたユニコーンＳと、この時期に京都で行われていた端午Ｓの過去10年について人気別成績を調べると、双方に共通するのは「３番人気が好成績」「１番人気は今ひとつ」「４、５番人気不振」「７番人気前後の穴馬の激走多数」といったあたり。同じ３歳ダート重賞のレパードＳでも６番人気以下が10年で15頭も３着以内に入っているため、荒れる可能性が高そうなレースだと考えたい。

京都ダート1900ｍはやや内枠優勢か

京都ダート1900ｍのレースについて2014年以降の枠番別成績を調べると、内から外までまんべんなく好走馬が出ており、極端な有利不利はなさそうな印象だ。ただそんな中でも１枠が連対率・複勝率でトップに立つほか、４番人気以下の成績をみると１、２枠の複勝率が高めに出ている。で触れたように穴馬の激走が期待できそうなレースだけに、１、２枠を引いた馬には注目しても良さそうだ。

【京都ダート1900m枠番別成績（2014年～）】

枠 成績 勝率 連対率 複勝率 ４番人気以下 同複勝率
1 16-24-21-171 6.9% 17.2% 26.3% 8-12-12-147 17.9%
2 14-20-18-196 5.6% 13.7% 21.0% 6-12-13-162 16.1%
3 23-14-21-202 8.8% 14.2% 22.3% 8-7-11-179 12.7%
4 23-23-24-210 8.2% 16.4% 25.0% 10-11-11-181 15.0%
5 20-18-26-239 6.6% 12.5% 21.1% 7-9-12-213 11.6%
6 27-23-23-248 8.4% 15.6% 22.7% 13-7-16-214 14.4%
7 27-27-22-261 8.0% 16.0% 22.6% 12-12-10-216 13.6%
8 30-29-25-269 8.5% 16.7% 23.8% 10-9-14-233 12.4%
1～4 76-81-84-779 7.5% 15.4% 23.6% 32-42-47-669 15.3%
5～8 104-97-96-1017 7.9% 15.3% 22.6% 42-37-52-876 13.0%

前走オープン特別組が中心か

ユニコーンＳと端午Ｓについて前走クラス別の成績を調べると、前走が条件戦だった馬は好走こそあれど３着が多く、勝利には手が届きづらい。また、前走ＪＲＡ重賞組は芝からの転戦になるため、あまり高くは評価できなさそうな雰囲気だ。前走オープン特別組を中心に、地方競馬出走馬や海外遠征帰りの馬がいればそのあたりも絡めて連対候補を選んでいきたい。

【前走クラス別成績（過去10年）】

前走 ユニコーンＳ 端午Ｓ 成績 複勝率 成績 複勝率
１勝クラス 0-0-5-52 8.8% 1-2-5-51 13.6%
２勝クラス 1-0-0-1 50.0% 0-0-0-0 …
OP特別 6-8-5-55 25.7% 8-6-5-43 30.6%
Ｇ３ 0-0-0-1 0.0% 1-1-0-3 40.0%
Ｇ２ 0-0-0-2 0.0% 0-0-0-10 0.0%
Ｇ１ 1-0-0-5 16.7% 0-1-0-2 33.3%
地方 1-1-0-4 33.3% 0-0-0-4 0.0%
海外 1-1-0-5 28.6% 0-0-0-1 0.0%

穴は坂路組か？

ユニコーンＳと端午Ｓの過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、栗東坂路組が勝ち馬計８頭、美浦南Ｗ組が同７頭。ただ、栗東ＣＷや美浦南坂路からの好走馬も多く傾向は掴みづらい。そこで４番人気以下の馬に注目すると、どちらもユニコーンＳ、端午Ｓともに栗東坂路組に好走が多数あった。また、美浦南坂路の好走馬計５頭はいずれも４番人気以下から出ており、穴狙いなら東西とも坂路組に注目したい。

【主な追い切りコース別成績（過去10年）】

コース ユニコーンＳ 端午Ｓ
成績 複勝率 ４番人気以下 成績 複勝率 ４番人気以下
栗東坂 3-4-3-47 17.5% 1-3-1-44 5-4-8-56 23.3% 2-2-8-46
栗東CW 2-2-1-21 19.2% 0-1-1-19 0-4-1-18 21.7% 0-3-0-12
美南坂 1-2-1-10 28.6% 1-2-1-9 1-0-0-13 7.1% 1-0-0-11
美南Ｗ 4-2-5-42 20.8% 0-0-2-36 3-0-0-16 15.8% 3-0-0-13

2024年ユニコーンＳ（Ｇ３）調教状態＆コメント

アラレタバシル　野中悠太郎

調教状態

少し重心は高いが、四肢の運びが軽く、スピード感に溢れていた。前走時より動きは良化。上積みは大きい。

厩舎コメント

(成長一途)根本師――いつも動きは地味な方だが、今週の追い切りは見た目にも良かった。確実に力をつけて成長しているし、京都も経験済み。どんなペースでもこの馬のスタイルの競馬をするだけ。他力本願は否めないが、うまく展開が向けば。

エイカイソウル　坂井瑠星

調教状態

大きく追走したことを考えれば遅れは心配なし。しっかり動きでモタれる面もなかった。デキは安定している。

カゼノランナー　藤岡佑介

調教状態

アオられてしまったが、稽古はいつも地味なタイプ。調整自体は順調で、この馬なりにいいデキと言える。

クロドラバール　西村淳也

調教状態

１週前にしっかり負荷をかけて自己ベストをマーク。直前はサッと流す程度でも適度に気合が乗って素軽い動き。体つきも良く、デキに関してはますます快調。

サトノエピック　横山和生

調教状態

栗東入りしてからもいい調整ができており、今週はサリエラをアオるくらいの行きっぷり。大型でも体を持て余すことなくパワフルな走り。デキは文句なし。

厩舎コメント

(重賞でも)国枝師――中間は栗東に滞在して調整しているが、今週は天皇賞出走のサリエラにヒケを取らない動きを見せた。前走は馬の間から割ってきたし、ダートだとまだ底を見せていない。重賞挑戦でも楽しみ。

サンライズソレイユ　田口貫太

調教状態

切れは感じられなくても古馬を追走する形でいい併せ馬ができた。馬体も引き続き良く、デキ落ちはない。

スナークラファエロ　小沢大仁

調教状態

モタつき気味で遅れる形になったが、52秒４の時計は堂々の自己ベスト。このひと追いでピリッとしてくれば。

ゼンダンスカイ　菱田裕二

調教状態

連闘のため、中間軽めの調整。

ノットイナフ　幸英明

調教状態

もともと攻め駆けするタイプではないが、大きく先行していたのにあっさり遅れてしまった。良化は案外。

ハーバーライト　和田竜二

調教状態

今回はコースも併用してしっかりやれているが、平凡な時計で遅れて動きは物足りなかった。大幅良化は？

厩舎コメント

(条件良く)高橋忠師――前回はゲートが良くなかったので、中間はゲート縛りをして練習しました。順調にこられていますし、京都の1900ｍで勝っていますからね。相性のいいジョッキーに戻るのもいいですね。

ピュアキアン　吉田豊

調教状態

中間からチークピーシズを着用。１週前ほど動けなかったが、直前は自己ベストを更新。これで変わりそう。

マルチャレアル　団野大成

調教状態

仕切り直す形になったが、乗り込みは十分。動きもひと追い毎に良くなってきた。力を出せる仕上がり。

厩舎コメント

(通じていい)斉藤崇師――コースを１周する競馬が合っていて、前走は強いレースができました。徐々に成長している段階。本格化はもっと先になりそうですが、通用していいと思います。

ミッキーファイト　戸崎圭太

調教状態

力強さは満点で切れ味も抜群。本当にいいフットワークで走る馬。追う毎に馬体も締まった。仕上がり万全。

厩舎コメント

(完成は先)山崎助手――追う毎に気持ちのスイッチが入ってきますし、性格はとても真面目。大型でも気性的に久々は苦にしないと思います。まだトモなど甘くて肉体面の完成は先々ですが、重賞でどこまでやれますか。

ムルソー　川田将雅

調教状態

時計は平凡でも集中力があり、楽な手応えのままで素軽い動き。順調に調整されて馬体も回復してきた。

厩舎コメント

(底見せずに)斉藤崇師――まだ幼さはありますが、ダートでは強い内容で２連勝。ポテンシャルは高いですよ。状態はキープ。重賞でも期待しています。

ラオラシオン　岩田望来

調教状態

ゴール前の伸びは案外。ただ、調教ではムラな面がある馬で今回は単走追いの影響があったか。馬体は良好。

厩舎コメント

(改めて)斎藤誠師――伏竜Ｓは鞍上と呼吸が合わずで、もったいない競馬でした。その後はこのレース目標に調整。最終追いの動きは良かったです。２勝目を挙げた鞍上に手が戻りますし、彼も素質を高く買ってくれている。ここは改めての期待です。

ラムジェット　三浦皇成

調教状態

先行していたとはいえ、軽快な行きっぷりで楽々と先着。放牧明けになるが、以前よりむしろ動けるようになっており、乗り込まれて馬体もキチッと仕上がっている。

厩舎コメント

(右回りでも)佐々木晶師――前走は完勝だったけど、まだ真剣に走っていないところもある。すぐに息が入っていたからね。中間の動きもいいし、今なら右回りでも問題ない。３角手前で外に出すような形になると思うよ。エンジンがかかれば凄い脚を使ってくれるし、ここでどれだけやれるかな。