2023年ステイヤーズステークス過去データと予想分析

第57回 ステイヤーズステークス（Ｇ２）

2023年12月２日（土）中山競馬場　芝3600ｍ

日本の平地競走として最長の距離である芝3600ｍで争われるステイヤーズＳ。中山競馬場の内回りコースを２周するため、長丁場を耐え抜くスタミナが要求される。歴代の勝ち馬にはメジロブライト（97年）やデルタブルース（05年）、マイネルキッツ（11年）などの長距離Ｇ１馬が名を連ねる。昨年は３番人気のシルヴァーソニックが勝利し、重賞初制覇を達成した。今年はどんなレースになるだろうか？　過去のレースから傾向を探る。

ステイヤーズステークス過去10年間配当金

ステイヤーズステークス過去10年間結果

ステイヤーズステークス過去10年間結果前走レース

ステイヤーズステークス
人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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前走人気別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

１番人気と４番人気が堅実

平均配当は馬連が2564円、３連単は5万1170円。最近は比較的堅い決着が多く、３連単は４万円以下が８回と比較的平穏。１番人気【5.1.2.2】は複勝率80％と好調、４番人気も複勝率60％と堅実。１～４番人気【7.7.7.23】が馬券圏内30頭中21頭を占め、複勝率は47.7％と安定している。

３歳が強く、前走大敗した高齢馬に注意

　

年齢別の成績では3歳【2.3.2.11】は複勝率38.9％。出走馬の数は少ないが、若い世代は好走確率が高い。５歳【4.2.4.36】は好走馬は多いが複勝率21.7％と成績が今ひとつ。７歳以上の高齢馬【1.3.1.31】は５頭が馬券に絡み、好走馬は全馬が前走掲示板に載っていなかった。

アルゼンチン共和国杯組４着以内は信頼できる

ステップレースはアルゼンチン共和国杯組【5.1.4.32】が圧倒的に多く、１～３着馬30頭中10頭を輩出しており、ほぼ毎年馬券に絡んでいる。アルゼンチン共和国杯組で４着以内だった馬【2.0.2.2】は複勝率66.7％と好走確率が高いが、５着以下【3.1.2.30】は複勝率16.7％と平均以下。

京都大賞典組【0.3.2.9】は複勝率35.7％と好走確率が高く、今回４番人気以内【0.3.2.4】だと複勝率55.5％に跳ね上がる。最近好調なのが３勝クラス組【2.3.1.22】で、馬券に絡んだ６頭のうち、前走勝っていたのは３頭で、前走２～４着が３頭。勝利している必要はないが、掲示板に載っていないと厳しい。

【アルゼンチン共和国杯組の着順別成績（過去10年）】

前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
２着 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
４着 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
５着 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
6～9着 2-1-1-12 12.5% 18.8% 25.0%
10着～ 1-0-1-17 5.3% 5.3% 10.5%

外国人騎手の手腕に期待

騎手別成績では横山典【3.1.0.1】が３勝しており、複勝率80％と高い。ムーア【3.0.0.0】も３戦３勝と抜群の成績を残している。短期免許の外国人騎手の活躍が目立っており、ビュイック【1.0.1.0】、レーン【1.0.0.0】、マーフィー【0.1.0.0】、ボウマン【0.1.0.0】、シュノミー【0.0.1.0】といずれも抜群の成績を上げている。

栗東ＣＷ組のラスト４ハロンのタイムの速い馬か遅い馬

過去10年のステイヤーズＳの調教パターンの傾向を調べた。好走馬が多かったのは美浦南Ｗ組【4.2.5.37】複勝率22.9％、栗東ＣＷ組【3.3.4.19】同34.5％、栗東坂路組【0.5.1.22】同21.4％の３つ。一方、美浦南坂路組【0.0.0.10】は１頭も馬券に絡んでおらず、不振だった。

近年好調の栗東ＣＷ組のラスト４ハロンのタイム別成績は、51秒8以下【2.1.3.2】が複勝率75.8％と抜群で、52秒8以上【1.2.1.6】も複勝率40％と好成績。その間の51秒9～52秒7【0.0.0.11】は全滅だった。栗東ＣＷ組のラスト４ハロンのタイムの速い馬か遅い馬が狙い目だ。

【調教コース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 0-5-1-22 0.0% 17.9% 21.4%
ＣＷ 3-3-4-19 10.3% 20.7% 34.5%
美浦 南坂路 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
南Ｗ 4-2-5-37 8.3% 12.5% 22.9%
その他 3-0-0-15 16.7% 16.7% 16.7%

【栗東CW組のラスト4ハロンのタイム別成績（過去10年）】

人気 成績 勝率 連対率 複勝率
～51秒8 2-1-3-2 25.0% 37.5% 75.0%
51秒9～52秒7 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%
52秒8～ 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%

2023年ステイヤーズＳ（Ｇ２）調教状態＆コメント

アイアンバローズ　石橋脩

調教状態

こぢんまりした走りで、いい時の躍動感は感じられなかった。先週より良くなっているが、気配は地味。

厩舎コメント

(得意レース)上村師――年齢を重ねて折り合いの心配はなくなったが、結果が伴わない。ただ、相手が強かったり、条件が合わなかったりしたからね。ここは得意のレース。変わってほしい。

アケルナルスター　丹内祐次

調教状態

同厩舎の馬を追いかけて、結局単走の形でゴール。頭の高い走法でも体の使い方は悪くない。活気も十分。

アフリカンゴールド　国分恭介

調教状態

いつもの時間帯、いつもの鞍上、いつものコース、いつもの動き。いい意味で変わりない。

厩舎コメント

(ハナなら)西園正師――前走でもよく頑張っていたように、ハナを切れれば渋太い。3600ｍがどうかだが、春には阪神大賞典でいいレースができていたからね。ここも自分の形で運べれば。

キングズレイン　Ｗ．ビュイック

調教状態

休み休みでの出走となるが、今回は１週前、直前としっかりと追ってきており、一段階攻めを強化。フットワークが大きく、迫力も満点。万全の仕上がりで臨める。

厩舎コメント

(格上相手も)手塚師――前走も仕上がりは悪くなかったが、この時季は得意で体調はいい。大人の体になって筋肉がついてメリハリも出てきた。格上挑戦だけど55キロは魅力。長距離適性はあるので、どれだけやれるか楽しみ。

グランオフィシエ　田辺裕信

調教状態

いい頃は楽に加速してくる馬だが、この中間は追われてもギアが上がっていない。叩いた効果は今ひとつか。

シルブロン　Ｔ．マーカンド

調教状態

稽古は地味な部類。ジワジワと脚を伸ばして１ハロンはまとめてきた。全体時計も速い。馬体も仕上がっている。

厩舎コメント

(いいレースに)稲垣師――１週前はジョッキーに乗ってもらい併せ馬でしっかりと追い切り、今週は単走で。時計的にも動きも十分だった。3600ｍに関してはさすがにやってみないと分からないが、折り合ってリズム良く運べればいいレースができると思う。

ジェットモーション　戸崎圭太

調教状態

トモが甘そうだし、先に手が動く反応の鈍さも見せた。集中力も今ひとつ。馬体は見栄えするが……。

セファーラジエル　松岡正海

調教状態

気性的にムラなタイプだが、今週はやる気を感じた。超がつく大トビで、更なる距離延長がプラスになれば。

ダンディズム　富田暁

調教状態

強調すべき動きではないが、一歩一歩が堅実で安定感のあるフォーム。順調に乗り込まれて好調をキープ。

厩舎コメント

(適性が鍵に)野中師――展開が向いたところもあるが、しっかりと脚を使えたね。この中間も今までで一番の気配で、デキは充実。特殊な距離だけに、あとは適性があるかになると思う。

テーオーロイヤル　浜中俊

調教状態

行きっぷりがいいし、肌艶もピカピカ。相手をアオるモチベーションの高さ。叩いた効果は大きい。

厩舎コメント

(状態上向き)大林助手――休み明けで少し気負っていたかな。本来は折り合いに問題はない馬だから、3600ｍでも大丈夫。競馬が上手なので中山もいいし、前走と比べてすべてが上向き。バランスも良くなっているので楽しみ。

ヒュミドール　津村明秀

調教状態

朝一番での追い切り。まだ絶好調時の動きには及ばないが、反応は前走時よりも良くなった。やや上向き。

フジマサインパクト　野中悠太郎

調教状態

前走後もしっかりと乗り込む。体を維持しており、反応良く動けていた。ひと叩きでの上積みは十分だ。

マイネルウィルトス　横山武史

調教状態

８歳間近だが、馬体の張りツヤが良くて元気もいい。引き続き動きも伸びやかで、状態は高水準で安定。

厩舎コメント

(好調維持)宮師――前走は外で１頭になりフワフワ、内にもモタれた。もともとそういう面があるけど、一杯になって止まったわけではない。レース後も好調をキープ。この距離は問題ないと思うので、うまく噛み合えば。

メロディーレーン　菅原明良

調教状態

調教は動かない馬だが、８歳近くなってさすがに覇気は感じられなくなってきた。仕上がりの良さでどこまで。

レッドジェネシス　小崎綾也

調教状態

久々だった前走より動きに余裕はあるが、追ってから伸びるかは疑問。順調だが、一歩前進といった程度か。

ワープスピード　荻野極

調教状態

先行して手応え劣勢と、見た目の雰囲気は地味だが、元来が攻め駆けしないタイプ。この馬なりに状態安定。

厩舎コメント

(楽しみ)高木登師――この中間は在厩調整でいい状態をキープ。前走は乗り役さんが自信を持って乗ってくれたし、スタミナが十分あることが分かったのは収穫だった。掛かるタイプではないので3600ｍに更に延長しても問題はない。楽しみ。

2023年ステイヤーズＳ予想

当然のことながら、長距離適性が問われる。従って、3000メートル以上の出走経験があるにこしたことはないが、3000メートル以上の条件戦がない時代には、距離不足で勝ち上がれなかった隠れたステイヤーは日の目を見ることが少なかった。古都Ｓ組が２年連続連対していることは偶然ではなく、要は適性の問題。つまり、在籍クラスや実績はあまり関係がない。

管理人の予想印

◎ キングズレイン
○ テーオーロイヤル
▲ ワープスピード
◇ マイネルウィルトス
△１ シルブロン
△２ アイアンバローズ
△３ アフリカンゴールド
△４ ダンディズム

◎キングズレイン

３歳馬は過去10年で２頭が出走しただけ。ただ、03～12年は３勝２着２回で、チャクラ、フォゲッタブル、コスモヘレノスが優勝。３歳馬にとってハードルはさほど高くない。母の全弟は菊花賞２着のサトノルークス。スタミナはある。

○テーオーロイヤル

ダイヤモンドＳを勝ち、春の天皇賞でタイトルホルダー、ディープボンドに次ぐ３着。長距離重賞での実績一番。前走はここへの叩き台のフシもあり、今回は攻めを強化。後半の速いラップに対応できれば。

▲ワープスピード

芝3000メートルの条件戦で勝ち負けできれば通用する重賞で、仮に勝っていなくても、同等に扱える。半姉ディヴァインラヴはタイトルホルダーの勝った菊花賞３着馬。ステイヤーとして頭角を現した。

◇マイネルウィルトス

２着11回、３着６回と、相手なりに走れるが勝ち味に遅い。この手のタイプはハンデキャップホースにありがちで、ハンデ戦には強いが、別定・定量戦向きではない。本質がステイヤーかどうかも分からない。

買い目

単勝/複勝

１

馬連

軸１、11
相手１、２、５、７、９、10、11、15