2024年中山牝馬ステークス過去データと予想分析

第42回 中山牝馬ステークス（Ｇ３）

2024年３月９日（土）中山競馬場　芝1800ｍ

伝統の牝馬限定によるハンデ戦・中山牝馬ステークス。06年に春の古馬牝馬No.1決定戦としてヴィクトリアマイルが５月に新設されたため、そのステップレースとして世代のトップクラスの牝馬が数多く参戦するようになった。昨年は２番人気のスルーセブンシーズが勝利し、重賞初制覇を成し遂げた。今年はどんなレースになるだろうか。過去のデータから傾向を占う。

中山牝馬ステークス過去10年間配当金

中山牝馬ステークス過去10年間結果

中山牝馬ステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

中山牝馬ステークス
人気別過去データ

中山牝馬ステークス
前走レース名別過去データ

中山牝馬ステークス
前走着順別過去データ

中山牝馬ステークス
前走コース別過去データ

中山牝馬ステークス
単勝オッズ別過去データ

中山牝馬ステークス
騎手別過去データ

中山牝馬ステークス
枠番別過去データ

中山牝馬ステークス
前走上り3F別過去データ

中山牝馬ステークス
前走人気別過去データ

中山牝馬ステークス
前走クラス別過去データ

中山牝馬ステークス
前走場所別過去データ

中山牝馬ステークス
前走距離別過去データ

中山牝馬ステークス
脚質別過去データ

中山牝馬ステークス
年齢別過去データ

中山牝馬ステークス
馬体重過去データ

中山牝馬ステークス
ハンデ別過去データ

中山牝馬ステークス
種牡馬別過去データ

中位人気が狙い目

平均配当は馬連が1万7757円で、３連単は27万4964円と荒れている。１番人気【1.2.2.5】は複勝率50％とまずまずだが、２番人気【1.1.0.8】の成績はあまりよくない。５番人気【2.1.2.5】が複勝率50％と好調で、６番人気も同30％とまずまず。中位人気馬の好走が目立つといえる。

５歳が強く、４歳馬の２番人気は危険

世代別の成績は、５歳【6.6.4.40】が複勝率28.6％で安定している。４歳【3.3.1.32】は複勝率17.9％台とイマイチ。６歳【1.2.1.41】は複勝率が8.9％と不振。７歳以上の高齢馬【0.0.3.9】は連対ゼロだが、複勝率は25％と高い。４歳は１番人気【0.1.1.2】や３番人気【2.1.0.2】はまずまずだが、２番人気【0.0.0.5】が全滅。

エリザベス女王杯組が人気を裏切る!?

ステップレースで最も目立っているのは、同じ牝馬限定のＧ３の愛知杯組【4.2.4.32】。それ以外では、３勝クラス組【1.2.1.11】が複勝率26.7％、重賞に昇格したターコイズＳ組【1.1.2.10】が複勝率28.6％とまずまず。成績が悪いのはエリザベス女王杯からの直行組【0.0.0.9】で全滅、１～３番に支持された４頭もいた。

美浦南Ｗコースでラスト１ハロンの速い馬

過去10年の追い切りのコース別成績で好走馬の数は、美浦南Ｗ組【5.6.1.50】が多く、複勝率は19.4％と平均的。栗東坂路組【2.2.4.34】や栗東ＣＷ組【3.2.1.23】も複勝率は20％前後で、好走確率は互角だった。

美浦南Ｗのラスト１ハロンのタイム別成績は、12秒５以下【2.1.1.25】だと複勝率13.8％と不調で、12秒６以上【3.5.0.25】は連対率24.2％と好調だった。美浦南Ｗコースでラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-2-4-34 4.8% 9.5% 19.0%
ＣＷ 3-2-1-23 10.3% 17.2% 20.7%
美浦 南坂路 0-1-1-6 0.0% 12.5% 25.0%
南Ｗ 5-6-1-50 8.1% 17.7% 19.4%
その他 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%

【美浦南Wコース組のラスト1ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒5 2-1-1-25 6.9% 10.3% 13.8%
12秒6～ 3-5-0-25 9.1% 24.2% 24.2%

2023年中山牝馬Ｓ（Ｇ３）調教状態＆コメント

アレグロモデラート　木幡巧也

調教状態

行きっぷりが良かったし、脚捌きもシャープ。馬体もキチッと仕上がっている。好調時の姿。力は出せそう。

キタウイング　杉原誠人

調教状態

前走時より攻めを強化できているが、いい頃の鋭い動きは見られなかった。立て直した効果はひと息の印象。

ククナ　戸崎圭太

調教状態

ゴール前で少しフワッとしたが、そういう面がある馬で心配はなし。脚取りは力強く、張りも良好。好態勢。

厩舎コメント

(体調良く)栗田徹師――寒い時季でも今は毛ヅヤが良くて、体調自体は凄くいい。通用するだけの一瞬の脚はあるので、あとは展開や馬場などの味方があるかどうか。今回がラストラン。何とか勝たせてあげたい。

クリノプレミアム　松岡正海

調教状態

何度か内へモタれていたが、矯正ができる範囲。まだ冬毛が残っていて、見栄えこそしないが、悪くはない。

グランスラムアスク　古川奈穂

調教状態

今回は２週続けてＰコースで追う。可動域を大きくするためだろう。大外を回ったが、かなり軽快に見える。この調整内容でいい結果が出るなら。

コスタボニータ　西村淳也

調教状態

日曜に併せ馬でビシッと追われており、最終追い切りは坂路でサーッと。余裕のある動きで雰囲気は悪くない。

厩舎コメント

(至って順調)杉山佳師――先週の水曜、日曜としっかりやりましたし、今週は輸送もあるし、馬場も悪かったのでサッと。中山ではいいレースをしていて、ハンデも据え置き。立ち回りも上手な馬。道中でうまくためさえ利けば。

コンクシェル　岩田望来

調教状態

例によって少しテンションは高いが、硬さもほぐれてキビキビした動き。抜かせない感じで高いレベルで安定。

厩舎コメント

(前走が強く)押田助手――前走は思っていたよりも強い内容だったと思います。コースは問題ないですし、ゲートを出てリズム良く運べるかどうか。

シンリョクカ　木幡初也

調教状態

攻めは常に良く見せる馬。大差追走から余力を残して先着。動きもパワフル。いつ変わっても不思議はない。

タガノパッション　大野拓弥

調教状態

気難しさがあるタイプ。今回は中山までの長距離輸送も控えている分、一日早く火曜日に追い切りを消化。50秒７の自己ベストタイムで動いており、態勢は整った。

厩舎コメント

(いい状態)武幸師――小倉大賞典に合わせていたが、除外に。もともと調教で気難しい面があるし、１回気持ちをリセットするため１週間だけ放牧へ。いい状態で出走できそう。小回りのコーナー４つは合うと思うし、前回みたいに上手な競馬ができれば。

ヒップホップソウル　北村宏司

調教状態

１週前は長めから乗られて好時計をマーク。直前は３頭の中で折り合い重視の稽古。落ち着きがあったし、手応えも抜群。攻め駆けする馬とはいえ、文句ない内容。

厩舎コメント

(不器用で)太田助手――まだ不器用な面があり、ここ２走は消化不良の競馬に。馬体の張りなどは、この時季にしては悪くないです。スムーズに回ってこられるかが鍵になります。

ファンタジア　原優介

調教状態

今回は直前に半マイルから時計を出すパターンに戻してきた。抜群の手応えで併走馬を圧倒。推進力に溢れており、脚捌きも上々。リフレッシュの効果は大きそう。

フィールシンパシー　横山琉人

調教状態

前走時は直前の攻めが軽かったが、今回は水準の時計を出してきた。バネが利いていて、脚捌きも抜群。馬体もふっくらと見せている。巻き返しがあっていいデキ。

厩舎コメント

(デキいい)小島茂師――牡馬相手に正攻法の競馬で通用するほど前走は甘くなかった印象。1800ｍへの延長が鍵だが、牝馬戦なら前進は可能です。稽古の動きは良く、鞍上も手応えを感じているようですからね。

フィアスプライド　Ｃ．ルメール

調教状態

３歳に見劣ったが、相手は騎手騎乗。自身の時計は自己ベスト。ゴール後も負荷をかけた。これで整いそう。

厩舎コメント

(好仕上がり)国枝師――休み明けだが、いい仕上がりで今週も終いしっかりした動きだった。中山は得意だし、この距離も守備範囲。鞍上も手の内に入れているようだし、ここでも。

ラヴェル　横山武史

調教状態

今回はコースで。重心の低い走りで切れこそないが、大トビでダイナミックなフォーム。叩いて中身は充実してくるはず。毛ヅヤも冴えている。

厩舎コメント

(折り合えれば)岡助手――行きたがったなかでも頑張れましたし、やはり能力はありますね。先週にビシッと追ったので上がり重点に。しっかり動けましたよ。カイバも食べていますから、輸送で減らずに、折り合って運べれば。

ルージュエクレール　菅原明良

調教状態

火曜追い。中間はこの馬らしい、弾むような動きを見せている。馬なり主体だが、乗り込みは豊富。整った。

ルージュリナージュ　丸田恭介

調教状態

直線入り口で併走馬と少し馬体が離れる場面こそあったが、再び併せる形になるとハミを取ってグイグイと加速。数字以上の鋭さを感じさせた。活気十分で好気配。

2023年中山牝馬Ｓ予想

16年、18年は会心の予想だったが、ノーマークの３着馬に脅かされた際どい的中だった。その後、５連敗を喫したように、波乱含みで一筋縄ではいかない。苦手な重賞と言い切ってもいい。今年は、馬場回復期には先行馬とインコース有利になりやすいこと、ざっと見てそんなに流れが速くなりそうにもないこと、この２点で予想を組み立てた。

管理人の予想印

◎ コスタボニータ
○ ククナ
▲ フィアスプライド
◇ ヒップホップソウル
△１ コンクシェル
△２ ラヴェル
△３ フィールシンパシー
△４ タガノパッション

◎コスタボニータ

近走はクイーンＳと愛知杯の牝馬限定重賞で３着、リステッド競走では小倉大賞典２着のロングランの２着。馬場とペースが読み通りなら、ウイニングポジションに収まっているはずなのだが……。

○ククナ

ハンデ戦とはいえ、牡馬相手の七夕賞と中山金杯で２着。いずれもスローペースだった。平均ペースの小倉記念で着順を落としたように、小回り2000メートルの緩いペースを好む。1800メートルの今回は特にペースが鍵を握る。

▲フィアスプライド

スローのターコイズＳは、２着以下がひしめいて入線。そんななかで１馬身４分の１差は完勝と評価できる。今回も同じ牝馬同士だが、ハンデ２キロ増は楽ではない。16年ルージュバック、17年マジックタイムは56キロで２着止まり。

◇ヒップホップソウル

一見、安定しない戦績だが、ＧⅠと不利のあったフェアリーＳ、出遅れたターコイズＳを除けば（１.３.０.０）、中山内回り向きの一瞬の脚が身上。２着３回のうち２回は重賞。本来は力上位。

買い目

単勝/複勝

11

馬連

軸11、14
相手１、７、８、11、13、14、15、16