2024年きさらぎ賞過去データと予想分析

第64回 きさらぎ賞（Ｇ３）

2024年2月4日（日）　京都競馬場　芝1800ｍ

クラシックを目指す素質馬が多く出走するきさらぎ賞。ここ３年は中京競馬場芝2000ｍで代替されていたが、今年は京都芝1800ｍに戻って開催される。過去にはネオユニヴァースやオルフェーヴルなど、後にクラシックで活躍する馬が多く出走していたレース。ここ10年の出走馬で年内にＧ１を制したのは2016年の優勝馬・サトノダイヤモンド（菊花賞、有馬記念）１頭のみとなっているが、今年は後の大レースでの飛躍につなげる馬が出てくるのか。過去の傾向を見てみよう。

きさらぎ賞過去10年間配当金

きさらぎ賞過去10年間結果

きさらぎ賞過去10年間結果前走レース

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

きさらぎ賞
人気別過去データ

きさらぎ賞
前走レース名別過去データ

きさらぎ賞
前走着順別過去データ

きさらぎ賞
前走コース別過去データ

きさらぎ賞
単勝オッズ別過去データ

きさらぎ賞
騎手別過去データ

きさらぎ賞
枠番別過去データ

きさらぎ賞
前走上り3F別過去データ

きさらぎ賞
前走人気別過去データ

きさらぎ賞
前走クラス別過去データ

きさらぎ賞
前走場所別過去データ

きさらぎ賞
前走距離別過去データ

きさらぎ賞
脚質別過去データ

きさらぎ賞
年齢別過去データ

きさらぎ賞
馬体重過去データ

きさらぎ賞
ハンデ別過去データ

きさらぎ賞
種牡馬別過去データ

中京から京都に戻り少波乱も？

過去10年、１番人気が【3.2.2.3】複勝率70.0％、２番人気は【2.4.2.2】同80.0％と優秀な成績だ。ここ３年の中京代替開催では、連対馬６頭すべて３番人気以内だった。ただ京都開催時はもう少し穴っぽい馬の連対もあり、京都に戻った今年はここ３年よりは穴目を狙ってみてもおもしろい。もっとも、頭数が揃いづらいレースということもあって大波乱は期待薄だ。

キャリアは２～３戦を中心に

キャリア別で優勝馬10頭中７頭を出すのが２～３戦馬で、合計では【7.8.7.23】複勝率は48.9％。好走馬が多いだけでなく、好走確率もかなり高い。ただ、キャリアが浅ければ良いというものでもなく、キャリア１戦馬の好走は２頭のみ。１番人気に推された18年ダノンマジェスティも９着に敗退しており、新馬戦を勝ち上がったばかりのキャリア１戦馬の過信は禁物だ。

【キャリア別成績（過去10年）】

キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
1 1-1-0-12 7.1% 14.3% 14.3%
2 4-4-2-11 19.0% 38.1% 47.6%
3 3-4-5-12 12.5% 29.2% 50.0%
4 1-1-2-8 8.3% 16.7% 33.3%
5 1-0-1-6 12.5% 12.5% 25.0%
6～ 0-0-0-11 0.0% 0.0% 0.0%

前走1600ｍ戦組に注目、1800ｍ組は勝利なし

過去10年の優勝馬10頭は、それぞれ別のレースから出ている。そこで前走距離別に見ると、2000ｍ戦に出走していた馬が７勝を挙げるが４番人気以内ばかり。1600ｍ戦に出走していた馬は３勝で、うち２頭が５番人気以下の穴馬だった。中京芝2000ｍで代替されたここ３年は、400ｍの距離延長になるためか1600ｍ戦組の出走自体がほとんど見られなかったが、本来の京都芝1800ｍに戻った今年はマイル戦からでも200ｍの距離延長。この前走1600ｍ戦組は複勝率も高く、今年はいっそう注目したい。一方で1800ｍ戦組は好走しても２～３着止まりばかりだ。

栗東ＣＷ組が近年優勢で５連勝

過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、栗東ＣＷ組の好走確率がかなり高い。栗東坂路と美浦南Ｗは好走確率では互角、好走馬数で栗東坂路組が上回る。特に近年は栗東ＣＷ、栗東坂路、美浦南Ｗという順番がかなりはっきりしてきており、栗東ＣＷ組が５連勝中。栗東坂路と美浦南Ｗの好走確率も差が開いている。 　なお、優勝馬10頭中９頭は併せ馬での追い切りで、近年の傾向からすれば遅れていても問題はなさそう。また、同じく９頭が「強目」以下で追い切られており、「一杯」の優勝馬は2017年アメリカズカップ１頭だ。

【主な追い切りコース別成績（過去10年）】

コース 成績 勝率 連対率 複勝率 過去５年 同複勝率
栗東ＣＷ 7-4-6-17 20.6% 32.4% 50.0% 5-3-3-9 55.0%
栗東坂路 2-5-3-29 5.1% 17.9% 25.6% 0-2-1-10 23.1%
美浦南Ｗ 1-1-1-8 9.1% 18.2% 27.3% 0-0-1-8 11.1%
美浦南坂路 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1 0.0%

【優勝馬の追い切り（過去10年）】

年 馬名 騎手 人気 着順 コース 調教騎乗 追い切り時計 位置 脚色 併せ 14 トーセンスターダム 武豊 2 1 栗東CW 武豊 68.6-53.5-39.3-12.3 6 馬ナリ 0.1秒先着
15 ルージュバック 戸崎 1 1 美南Ｗ 助手 81.5-65.6-51.0-37.1-12.5 3 馬ナリ 0.8秒先着
16 サトノダイヤモンド ルメール 1 1 栗東CW ルメール 87.4-69.7-54.4-40.4-12.3 7 末強目
0.4秒先着
17 アメリカズカップ 松若 6 1 栗東坂 松若 1回 51.3-37.7-24.8-12.5 一杯 同入
18 サトノフェイバー 古川吉 4 1 栗東坂 古川吉 1回 53.3-38.8-25.0-12.0 馬ナリ 0.2秒先着
19 ダノンチェイサー 川田 3 1 栗東CW 助手 84.5-68.3-53.0-38.3-11.8 8 末強目 同入
20 コルテジア 松山 7 1 栗東CW 助手 83.8-67.7-52.4-38.7-12.2 8 強目 0.2秒先着
21 ラーゴム 北村友 3 1 栗東CW 北村友 81.1-64.7-50.7-37.6-12.8 8 馬ナリ 0.2秒遅れ
22 マテンロウレオ 横山典 2 1 栗東CW 助手 83.5-68.5-53.3-38.0-11.8 8 馬ナリ
23 フリームファクシ 川田 1 1 栗東CW 川田 88.1-71.6.55.8-39.5-11.4 6 末強目 0.1秒遅れ

2023年きさらぎ賞（Ｇ３）調教状態＆コメント

インザモーメント　鮫島克駿

調教状態

ここ２週は併せ馬で意欲的な調整。先着できなかったが、今週はしっかりした動きで自己ベストをマーク。馬体も引き締まってきた。上積みは十分見込める。

厩舎コメント

(体調良好)杉浦助手――前走後も順調です。追い切りの動きからも体調の良さが窺えます。この舞台で勝っていますし、今の時計のかかる馬場も歓迎です。メンバーは強いですが、どこまでやれるか楽しみですね。

ウォーターリヒト　幸英明

調教状態

相手は無理をしていなかったが、２週続けてダートのＧⅠ級勝ち馬に先着。コンスタントに使われている馬だけに、これだけバリバリやれるのが心強い。疲れなし。

厩舎コメント

(更に上向く)河内師――前走のあと更に良くなった。それに1800メートルの方がレースをしやすそう。あとは極端にスローでヨーイドンの決着でさえなければ。

シヴァース　Ｍ．デムーロ

調教状態

手応えは見劣ったが、もともと攻めは地味なタイプ。追走したことや乗り手の差を考えればまったく心配ない。まだ非力な感じではあるが、仕上がり自体は良好。

ジャスティンアース　松山弘平

調教状態

いくらか前捌きが硬いような気はしたが、ラスト１ハロンは11秒８とスピードに乗った走り。黒鹿毛ということもあり、馬体もなかなか見栄えする。力を出せる仕上がり。

厩舎コメント

(いい状態)杉山晴師――１週前はＣＷコースで内にモタれる面があったけど、今週は坂路で多少はモタれながらでも、時計の出やすい馬場もあって楽に走れていました。いい状態にあると思います。本格化は先だと思いますが、前走の内容を踏まえて重賞に挑戦。荒れた馬場がどうかですね。

テイエムリステット　酒井学

調教状態

重心の低いフォームで脚取り確か。ジョッキー騎乗とはいえ、馬なりでこの時計なら上等だろう。至って順調。

ナムラエイハブ　和田竜二

調教状態

１週前よりも時計は要したが、行きっぷりはグンと良化。ゴール前の伸び脚はなかなか迫力があった。好気配。

厩舎コメント

(理想は良馬場)長谷川師――まだ若さがあって、課題はありますが、この中間も馬の後ろにつけて、常に折り合いを意識してやってきました。前走の競馬がここにつながればいいですね。あとは、良馬場で走らせたいですね。

ビザンチンドリーム　Ｒ．ピーヒュレク

調教状態

１週前にビシッと追って直前は終い重点。道中は抑えるのに苦労していたが、直線で手綱を緩めると徐々に加速。ゴール前はなかなか勢いが良かった。まだ気性は幼いが、馬体はスカッとして無駄がなく、仕上がり良好。

厩舎コメント

(粗削りも)坂口助手――粗削りですが初戦の勝ちっぷりは良かったですね。放牧を挟み、精神的には少し大人になった感じはしますが、初戦同様、今回も厩舎装鞍で。ゲートインまで落ち着いて臨めるかどうかですね。

ピエナオルフェ　川島信二

調教状態

かなり使い込まれているし、今回も中１週。サーッと流す程度の追い切りで十分だろう。気分良さそうに走れていたし、硬さもまったく見られない。順調そのもの。

ファーヴェント　川田将雅

調教状態

弾力性に富んだ走りで、フォームにまったくブレがなかった。１週前のコース追いではオープンの古馬にアオられ気味だったが、そのひと追いでグンと上向いてきた様子。実の詰まった好馬体も目につき、状態は文句なし。

厩舎コメント

(楽しみ)田代助手――前走はいいところにつけて最後までしっかり走れたし、メンバーも揃っていたなかで収穫のある競馬をしてくれた。今週はラストまで反応良く動けたし、癖もないので初の右回りでも大丈夫。いい意味でピリッとしてきた。メンタルもしっかりして注文もつかない。クラシックを意識できる馬。楽しみだね。

ブエナオンダ　武豊

調教状態

うまく我慢させて終い重点。スムーズに手前を替えてこの馬らしいキビキビした動き。毛ヅヤが冴えて馬体も引き続き良く見せる。中１週でも元気一杯。

厩舎コメント

(この舞台で)須貝尚師――まだ幼さがあって外へ張ったりしていたけど、よく盛り返した前走。経験を積めば、これから良くなりそう。今回はワンターンの1800メートルがいい方に出ればと思う。

レガーロデルシエロ　Ａ．ルメートル

調教状態

ラスト１ハロン11秒７はこの日の最速。そこまで強く追っているわけではないのに鋭い反応を示した。馬体も良好。

ヴェロキラプトル　西村淳也

調教状態

少し頭の高い面は目につくが、手足の運びは軽く脚捌きがシャープ。最近、高野厩舎はそんなに速い時計を出さないが、53秒８は一応自己ベスト。いいデキと思える。

厩舎コメント

(好仕上がり)高野師――追い日は体を大きく使えていました。いい仕上がりです。器用さがありますから、今回は逃げない競馬をして、改めての気持ち。

2023年きさらぎ賞予想

◎ ビザンチンドリーム
○ ファーヴェント
▲ ブエナオンダ
◇ ヴェロキラプトル
△１ ナムラエイハブ
△２ ウォーターリヒト
△３ ジャスティンアース
△４ インザモーメント

◎ビザンチンドリーム

デビュー戦を強い内容で快勝。まだ気性が幼く、不安要素も多いが、いい決め手があり、身体能力はかなりのもの。ワンターンの1800メートルならレースもしやすくなるはず。この相手でも十分狙える。

○ファーヴェント

前走は２戦目での重賞挑戦で３着。直線はなかなか差が詰まらなかったが、速いペースにも上手に対応していいレースができた。この馬も素質は高く、センスが抜群。仕上がりも良く、いきなり勝ち負けに。

▲ブエナオンダ

前走は１角から外に逃げ加減。切れる脚を使えるタイプなので道悪も応えた。３着でも上出来。ひと叩きして良馬場なら前走以上に。

◇ヴェロキラプトル

前走は内枠だったのでハナを主張したが、前半絡まれて結果的に裏目。参考外でＯＫ。２戦２勝の1800メートルに戻って見直し。

あとは、
ナムラエイハブ、ウォーターリヒト、ジャスティンアース、インザモーメント
に注意。

買い目

馬連

軸12
相手８、10、４、６、３、９、２

3連複

軸12
相手８、10、４、６、３、９、２