【旧データ】2022年秋華賞過去データと予想分析
第27回 秋華賞(G1)
10月16日(日) 阪神競馬場 芝2000m
牝馬三冠のラストを飾る秋華賞。今年も昨年に続いて阪神芝内回り2000mで代替される。過去10年では2012年のジェンティルドンナ、18年のアーモンドアイが牝馬三冠を達成。そして20年にはデアリングタクトが、史上初となる無敗での牝馬三冠制覇を成し遂げた。また、ここを制した後にさらなる活躍を見せる馬も多く、そのジェンティルドンナはジャパンC2勝など、アーモンドアイはジャパンCに加えドバイターフなどに優勝。さらに19年の優勝馬・クロノジェネシスは春秋グランプリ連覇などと、牡馬相手の大レースを制する馬が続出している。もちろん牝馬限定のエリザベス女王杯やヴィクトリアMの好走馬も多数出ており、ラスト1冠であると同時に、今後へ向けても見逃せないレースだ。そんな一戦の、過去の傾向を見てみよう。
近年の好走馬は人気サイドが中心
過去10年、優勝馬はすべて4番人気以内。2、3着馬も20頭中19頭までが10番人気以内に収まっており、3連単は2013年(3→2→15番人気)の23万馬券を除けば10万円未満。以前に比べ荒れるレースという印象は薄れている。馬連は最高でも3550円、馬単でも6170円にとどまっているため、ちょっとした好配当を期待するなら3連複や3連単に選択肢は絞られる。阪神で行われた昨年は1番人気のソダシこそ馬券圏外に敗れたが、2~4番人気馬が上位を独占した。
1着候補は450キロ未満か480キロ以上が中心
馬体重別の成績をみると、450キロ未満の馬と480キロ以上の馬が各4勝。阪神で代替された昨年は軽いほうにあたる448キロのアカイトリノムスメが優勝した。間の450~470キロ台は計【2.5.6.64】複勝率16.9%で、このレース全馬の複勝率17.1%とほぼ同等。つまり3着以内に絡む確率という点では450~470キロ台の馬も特に悪いわけではなく、1着候補としての評価が大きく下がる形になっている。特にその中央になる460キロ台は【0.2.2.23】と勝ち馬が1頭も出ていない。
ローズS掲示板外では苦しい
前走レース別では、ローズ組が過去10年【3.4.7.56】。以前に比べると別路線組に押されつつあるが、それでも好走馬の半数近くを占めている。そのローズSで6着以下に敗退していた馬は【0.0.2.27】と本番で大きく巻き返すのは難しく、狙いは5着以内馬になる。複勝率がもっとも高いのはローズS優勝馬で44.4%。2~5着馬は25%前後で極端に大きな差はない。ローズSで上位に入りながらさほど人気になっていない馬が、配当的におもしろい印象だ。2019年は桜花賞で2着の実績がありながら、オークス12着、ローズS4着に敗れていたシゲルピンクダイヤが、10番人気と大きく人気を落としたここで3着に食い込んでいる。
【前走ローズS組の前走着順別成績(過去10年)】
ローズS 成績 勝率 連対率 複勝率
1着 1-1-2-5 11.1% 22.2% 44.4%
2着 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
3着 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2%
4着 1-0-1-6 12.5% 12.5% 25.0%
5着 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
6着以下 0-0-2-27 0.0% 0.0% 6.9%
ローズS以外なら、前走上位人気馬を
近年優勢になっているのはローズS以外の組。ローズS組は前走着順がカギだったが、その他のレースでは前走人気にも注目したい。表に挙げたように、ローズS以外からの好走馬は16頭中15頭が前走3番人気以内。また14頭が前走3着以内だった。これに該当しない2頭はともに前走で紫苑Sに出走していたパールコードとマジックキャッスルだ。なお、近年好調のオークスからの直行馬は過去10年【4.0.0.14】。1着候補にするかまったく買わないか、という選択になる。
【前走ローズS以外からの好走馬(過去10年)】
年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
12 アロマティコ 6 3 1600万 1 3
13 スマートレイアー 2 2 1000万 1 1
14 ショウナンパンドラ 3 1 紫苑S 1 2
15 マキシマムドパリ 8 3 500万 1 1
16 ヴィブロス 3 1 紫苑S 3 2
パールコード 4 2 紫苑S 2 5
17 ディアドラ 3 1 紫苑S 1 1
18 アーモンドアイ 1 1 オークス 1 1
ミッキーチャーム 5 2 1000万 1 1
19 クロノジェネシス 4 1 オークス 2 3
カレンブーケドール 2 2 紫苑S 1 3
20 デアリングタクト 1 1 オークス 1 1
マジックキャッスル 10 2 紫苑S 6 4
ソフトフルート 9 3 2勝クラス 1 1
21 アカイトリノムスメ 4 1 オークス 2 2
ファインルージュ 2 2 紫苑S 2 1
馬ナリ追い切り馬が好走馬の大半
過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、3着以内馬30頭中22頭は馬ナリで追い切られていた。「強目」(末強目等も含む、一杯も同)は不振、「一杯」は率こそ悪くないが近年は該当馬が少ない。 そのため「馬ナリ」調教馬から、もうひと絞りしたいところ。コース別の成績をみると、特に栗東坂路で追い切られた馬の好走確率が群を抜いて高かった。また、阪神で代替された昨年は1~3着がすべて馬ナリで、各馬のコースは美浦南W→美浦南W→栗東坂路。今年も栗東坂路組に加え、美浦南W組の馬ナリ調整馬には注意したい。
【調教脚色別成績(過去10年)】
脚色 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
馬ナリ 全 7-8-7-92 6.1% 13.2% 19.3%
栗東CW 1-0-3-26 3.3% 3.3% 13.3%
栗東坂路 4-4-4-25 10.8% 21.6% 32.4%
美浦南W 1-2-0-21 4.2% 12.5% 12.5%
美浦南坂 1-1-0-12 7.1% 14.3% 14.3%
その他 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1%
強目 全 0-1-1-33 0.0% 2.9% 5.7%
一杯 全 3-1-2-18 12.5% 16.7% 25.0%
その他 全 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
2022年秋華賞(G1)調教状態&コメント
アートハウス 川田将雅
調教状態
前走時より折り合いがスムーズだったし、馬なりでゆったりした動きながらもパワフルさが伝わる。先週はラスト10秒台。馬体もピカピカで気配は文句なし。
厩舎コメント
(調整は順調)福永助手――最終追い切りは単走で。いい感じだったようですし、予定通りに調整できました。馬体の大きな増減もないと思います。前哨戦を勝ち切ることができましたし、あとはいい形で当日を迎えられれば。
ウインエクレール 松岡正海
調教状態
(コスモヴューファームから9月8日に帰厩)マルタンガール着用も栗東入厩で落ち着きがある。折り合いもついていた。やや硬い感じも動きや気配はまずまず。良くなるのは先だろうが、そう悪くはない。
ウォーターナビレラ 武豊
調教状態
(チャンピオンヒルズから9月23日に帰厩)いろいろ注文があるし、肉体的にはともかく、気性的にはマイラーだろう。しかし3頭併せの内で馬なりで先着。この秋では一番動いた。あとは当日のテンションだろう。
エグランタイン 池添謙一
調教状態
1週前に併走追いを消化して余力残しで自己ベストを更新。夏から月1走のローテーションで疲れもなし。やや気合をつけつつだが、身のこなしは軽く、依然好調。
厩舎コメント
(上積み十分)笹田師――小倉で勝ったあとに放牧に出して少し休ませた分、ローズSは道中でモタモタしていた。それでも3着まで来るのだから能力はあるね。その後も順調で上積みは十分。夏も叩き2走目で変わり身を見せたので、今回は更に動けるのでは。
エリカヴィータ 福永祐一
調教状態
(ノーザンF天栄から9月10日に帰厩)順調に追い切りを消化されて、太め感なく仕上がった。今週は終い重点の割にスッと反応できなかったが、伸び脚自体は力強かった。万全というほどではないが、及第点にはある。
サウンドビバーチェ 岩田望来
調教状態
1週前にCWで追って当週坂路は前回同様。1週前は前回より強い負荷をかけられて、初めて80秒割れの時計をマークした。攻めを強化されれたが、硬さもなく、前肢を投げ出して弾力性十分に動いた。叩いて上昇気配。
スターズオンアース C.ルメール
調教状態
(山元TCから9月13日に帰厩)先週、今週と楽に好時計をマークして先着。今週は残り1ハロンで2馬身くらい前の相手を促しただけで抜き去ってきた。馬体はまだ良くなりそうだが、動きに関しては言うことなし。
厩舎コメント
(久々でも)高柳瑞師――オークスは有利ではない大外枠から勝ち切って強い内容でした。骨折明けですが、手術後の経過が順調だったし、帰厩後の動きも追う毎に良くなっています。春の時点での能力の高さを維持しながら成長もしています。
スタニングローズ 坂井瑠星
調教状態
前回がやや余裕の造りでの出走だったが、ひと叩きされて馬体が引き締まってきたし、好走も反動もなさそう。手足の運びがキビキビとして、ますます快調。
厩舎コメント
(楽しみ)高野師――紫苑Sは前に壁がなくても折り合って、収穫の大きい内容でした。使ったあとは順調。追い日は無理せずリズム良く、ゴールまで余力がありました。楽しみです。
ストーリア 松山弘平
調教状態
短期放牧明けで帰厩後の攻め3本。馬体はやや余裕の造りだが、動きはいつも通りの大きなフットワーク。元気一杯に登坂できた。ここでも馬っぷりは見劣らない。
タガノフィナーレ 鮫島克駿
調教状態
中2週で無理をせず、CWと坂路で馬なりの調整。やや頭は高いが、折り合いがつき、一歩一歩がしっかり。馬体からの大きな上積みはどうかだが、デキは安定。
ナミュール 横山武史
調教状態
(9月23日にノーザンFしがらきから帰厩)春先は線の細さが気になったが、休養効果で馬体がひと回り成長した感じ。ぶっつけになるが、活気があるし、シャープな脚捌きで伸び切った。いきなり全開で走れそう。
厩舎コメント
(成長した)高野師――追い日は無理せず加速して、いい調整ができました。夏を越してボリューム感が出たことは何より。成長を感じます。レースに関してはジョッキーに任せています。
ブライトオンベイス 秋山真一郎
調教状態
1週前に51秒6の好時計をマークして、当週も52秒7を楽に出してきた。久々だが手足が軽く、本数以上。
プレサージュリフト 戸崎圭太
調教状態
(ノーザンF天栄から9月16日に帰厩)1週前に気合をつけた効果か、今週は前向きさが出て伸びも鋭かった。成長は案外な気もするが、態勢はほぼ整ったか。
厩舎コメント
(体質強化)太田助手――1週前にハードワークを行いましたが、体重の変化はなくテンションも上がっていません。夏を休ませてもらったことで、体質が強くなった証ですね。春に感じていたフットワークの硬さもマシなので距離をこなしてくれれば。
メモリーレゾン 古川吉洋
調教状態
450キロ前後の馬体だが、数字以上に大きく見せて、推進力たっぷりに駆け上がってきた。ひと叩きされて更に良くなってきた感じで、デキの良さには太鼓判。
ライラック M.デムーロ
調教状態
小柄だが、体の使い方がうまく、安定した重心でシャープな伸び脚を見せた。落ち着きがある点もいい。輸送がポイントになるが、中間の時点での状態は文句なし。
厩舎コメント
(気配良く)相沢師――2週続けてウッドでしっかり負荷をかけたので、直前は予定通り坂路で単走。抜群の動きだったね。いい感じに仕上がったし、落ち着きもある。スムーズに運べれば長く脚を使えるから、ゲートさえ普通に出てくれれば。
ラブパイロー 酒井学
調教状態
(有限会社高橋TCから9月21日に帰厩)輸送を考慮してか、直前は馬なりで微調整程度の追い切り。テンポのいいフットワークで、力を出せそうな仕上がり。
2022年秋華賞ステップレース
ステップレース1 オークス(G1)
2022年 5月 22日(日) 東京11R オークス 17頭 芝 2400m
着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 18 スターズオンアース 牝3 55 C.ルメール 02:23.9 3
2 2 スタニングローズ 牝3 55 D.レーン 02:24.1 1 1/4 10
3 8 ナミュール 牝3 55 横山 武史 02:24.3 1 1/4 4
4 15 ピンハイ 牝3 55 高倉 稜 02:24.4 1 13
5 16 プレサージュリフト 牝3 55 戸崎 圭太 02:24.5 クビ 8
レース回顧
桜花賞馬のスターズオンアースが3番人気とやや低評価。ニシノラブウインクがスローで逃げる展開。中団からじっくりレースを進めたスターズオンアースは、直線では外に進路を取る。残り1ハロンで先頭に立つと、力強い末脚で快勝。スタニングローズは先に抜け出したアーロハウスを交わしたところ、勝ち馬に一気に来られて2着まで。直線内をすくったナミュールが3着。
ステップレース2 ローズS(G2)
2022年 9月 18日(日) 中京11R ローズ 14頭 芝 2000m
着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 8 アートハウス 牝3 54 川田 将雅 01:58.5 1
2 6 サリエラ 牝3 54 C.ルメール 01:58.6 1/2 2
3 9 エグランタイン 牝3 54 池添 謙一 01:58.6 クビ 7
4 5 ラリュエル 牝3 54 坂井 瑠星 01:58.8 1 1/2 4
5 7 メモリーレゾン 牝3 54 古川 吉洋 01:59.0 1 1/4 6
レース回顧
パーソナルハイが逃げる展開。4~5番手でレースを進めたアートハウスは、直線で先頭に立ったラリュエルを残り200mで交わと、その後もしぶとく伸びて先頭でゴール。後方からレースを進めたサエエラは、勝負どころで動きが鈍くなり包まれたが、最後に鋭く伸びて半馬身差の2着。直線内から伸びたエグランタインが3着。ラリュエルは最後少し甘くなり4着。
ステップレース3 紫苑S(G3)
2022年 9月 10日(土) 中山11R 紫苑S 12頭 芝 2000m
着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 12 スタニングローズ 牝3 54 坂井 瑠星 01:59.9 1
2 11 サウンドビバーチェ 牝3 54 横山 武史 01:59.9 クビ 2
3 8 ライラック 牝3 54 戸崎 圭太 02:00.0 クビ 6
4 2 サークルオブライフ 牝3 54 M.デムーロ 02:00.1 3/4 3
5 7 カヨウネンカ 牝3 54 田辺 裕信 02:00.1 アタマ 7
レース回顧
サウンドビバーチェが1000m通過60秒8のスローで逃げる展開。3番手からレースを進めたスタニングローズは、直線入り口では逃げ馬に馬体を並べる。坂を上がってもサウンドビバーチェはしぶとく粘る。ゴール直前でようやくスタニングローズがクビ差交わした。直線鋭く伸びたライラックが3着。サークルオブライフは出遅れ、早めにマクったため、最後は厳しくなったが、地力で4着を確保した。
2022年秋華賞予想
オークス2着のスタニングローズが紫苑Sを、オークス2番人気のアートハウスがローズSを勝ち、ほぼ春と勢力図が変わらないまま秋を迎えた感が強い。夏の間に古馬の胸を借りた経験馬には注意が必要だが、2分23秒台決着のオークスはレベルが高く、このレースを下地に考えていいだろう。
◎スターズオンアース
桜花賞は内枠&イン有利、外枠&外不利の歴然としたトラックバイアスがあり、それがこの馬の正当な評価を妨げた要因。ポテンシャルを見抜けなかった。オークスの上がり600メートルはレースのそれを1秒1も速く、1強を証明した。
○スタニングローズ
オークスはスローペースに分類できるが、ラスト800メートルはすべて11秒台で、最後まで大きな減速がなかった。先行して2着に粘ったスピードの持続力は素晴らしく、自分でレースを作れる強みは今の時代、大きな武器になる。
▲ナミュール
オークス3着。折り合いに専念した分、脚を余した嫌いもあったが、使った上がりから推測して、先着2頭とは距離適性の差があったとも言える。桜花賞1番人気馬で当時は大外枠のロスがあった。2000メートルなら逆転も視野に入る。
◇アートハウス
オークスは正攻法で力強いレースだったが、あれれという感じで失速。レース前に川田騎手が指摘していた心身のバランスの悪さが出たのだろう。ローズSではそこを修正してきたが、叩き2戦目がいい方に出るかどうか迷わされる。
管理人の予想印
◎ スターズオンアース
○ スタニングローズ
▲ ナミュール
◇ アートハウス
△1 サウンドビバーチェ
△2 ストーリア
△3 エグランタイン
買い目
単勝/複勝
9
馬連
軸7、9
相手5、7、8、9、10、11、15





