2023年毎日王冠過去データと予想分析

第74回 毎日王冠（Ｇ２）

2023年10月8日（日）　東京競馬場　芝1800ｍ

秋の天皇賞へ向けたステップレース・毎日王冠。過去10年では2013年のジャスタウェイ（本競走２着）と14年のスピルバーグ（同３着）が、ここを足がかりに天皇賞を制している。その後は優勝馬こそ出せていないものの、2019年のアエロリット（本競走２着）が天皇賞６番人気で３着に入るなど、毎日王冠をステップにした馬が本番で波乱を演出することも多い。また、マイルＣＳへの前哨戦にもなっており、今後の大レースへ向けて必見の一戦。そんな毎日王冠の過去の傾向を見てみよう。

毎日王冠過去10年間配当金

毎日王冠過去10年間結果

毎日王冠過去10年間結果前走レース

毎日王冠
人気別過去データ

毎日王冠
前走レース名別過去データ

毎日王冠
前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

毎日王冠
種牡馬別過去データ

１番人気は５連勝中

過去10年、１番人気は【7.0.0.3】で５連勝中。２番人気はやや苦戦しているが、３～５番人気は複勝率40.0～60.0％と上々だ。特に１番人気が連勝しているここ５年は２着馬がすべて２～４番人気、そして３着馬も６番人気以内と全体的に平穏な傾向にあり、この間の３連単最高配当は１万170円にとどまる。また、過去10年の１～３番人気は計【8.5.1.16】と、上位人気馬が好走すれば連対まで届く可能性が高い。

３～４歳馬が中心、５歳以上の上位人気苦戦

牡・セン馬の年齢別では３歳馬が連対率28.6％をマークし、４歳馬は複勝率が37.0％と高い。５歳以上にも好走馬は少なくないが、好走確率は低めなため、まずは３～４歳馬が中心になる。特に５歳以上の牡・セン馬の１～３番人気は【2.1.0.7】と人気馬にしてはやや苦しく、穴馬の好走が目立っている。

一方、牝馬は全体で【2.1.0.3】連対率50.0％。出走した６頭のうち2020年のコントラチェックを除く５頭が１～２番人気だった。同コースで牝馬限定の府中牝馬Ｓではなく、牡馬相手のこちらを選択するくらいの馬なら警戒が必要だ。

人気馬の１着候補は外枠、穴は中枠から

枠番別の成績は、人気によって大きく傾向が異なる。まず表の左に記した１～３番人気馬は、１～４枠が【2.2.1.7】に対し、５～８枠は【6.3.0.9】 。上位人気の馬が中～外枠を引き、馬券に絡めば１着になる確率が高い。

一方、４番人気以下の馬は内と外に分けると１～３着数はほぼ互角になってしまうが、中ほどの４～６枠が計【1.3.7.23】複勝率32.4％。穴なら中枠を引いた馬に注目したい。

【枠番・人気別成績（過去10年）】

枠 １～３番人気 同複勝率 ４番人気以下 同複勝率
1 1-0-0-2 33.3% 0-0-2-5 28.6%
2 0-0-0-2 0.0% 1-0-0-8 11.1%
3 1-1-0-0 100.0% 0-0-0-9 0.0%
4 0-1-1-3 40.0% 0-2-2-5 44.4%
5 0-1-0-4 20.0% 0-1-2-8 27.3%
6 2-1-0-1 75.0% 1-0-3-10 28.6%
7 2-0-0-2 50.0% 0-0-0-16 0.0%
8 2-1-0-2 60.0% 0-2-0-13 13.3%
1～4 2-2-1-7 41.7% 1-2-4-27 20.6%
5～8 6-3-0-9 50.0% 1-3-5-47 16.1%

前走Ｇ１の今回上位人気馬に注目

前走クラス別の成績では、国内Ｇ１出走馬が【5.5.3.32】と連対馬の半数。連対率22.2％など好走確率自体はそう高くないものの、好走数が多いだけにまず前走で春のＧ１に出走していた馬が注目される。

そのＧ１組の好走馬13頭を見ると、2018年のキセキ（６番人気、前走宝塚記念）以外の12頭は毎日王冠５番人気以内。特に2019年以降は本競走１～３番人気なら【4.2.1.2】、４番人気以下は【0.0.0.7】と明暗がくっきり分かれている。Check1で近年は人気馬が優勢だとしたが、その傾向が特に顕著なのがこの前走Ｇ１組だ。

穴候補なら坂路組を重視

過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、上位１～３番人気で好走が多かったのはコース追い。計９連対で、特に１着馬が６頭と多い。ただ坂路組も複勝率は高いため、人気馬は３連単の１着候補ならコース追い、３連複の軸候補ならコース問わずという狙いでよさそうだ。

対して４番人気以下の馬は、坂路追いが【1.3.6.31】複勝率24.4％、コース追いは【1.2.3.43】同12.2％と坂路組のほうが好走馬が多く、連対率や複勝率も坂路が優勢だ。やや穴っぽいところを狙うなら、まず坂路組を優先して候補を探したい。

【人気・追い切りコース別成績（過去10年）】

人気 追い切り 成績 勝率 連対率 複勝率
１～３番人気 坂路 2-2-1-7 16.7% 33.3% 41.7%
コース 6-3-0-9 33.3% 50.0% 50.0%
４番人気以下 坂路 1-3-6-31 2.4% 9.8% 24.4%
コース 1-2-3-43 2.0% 6.1% 12.2%

2023年毎日王冠（Ｇ２）調教状態＆コメント

アドマイヤハダル　田辺裕信

調教状態

馬体に張りがあるし、硬さもない。前進気勢も十分。長距離輸送を考え余裕ある調整内容。好状態維持。

厩舎コメント

(割引必要か)大久保龍師――放牧明けの分、少し休み明け感があります。動きは悪くないですが、相手も強いので。

ウインカーネリアン　三浦皇成

調教状態

目標を前に見ながらゴール前できっちり並びかけてきた。行きっぷり、反応ともに文句なし。態勢は整った。

厩舎コメント

(好レース)鹿戸雄師――放牧先で挫跖をして楽をさせた時期もあったが、今は順調だし、直前のひと追いで態勢は整った。1800メートルは十分に対応できるし、楽に前に行ける分、いい方に出ないかと思っている。好レースを期待。

エエヤン　Ｍ．デムーロ

調教状態

内めを回ったにしても、直線は体を大きく使って素晴らしい切れ味を披露。馬体も引き締まって雰囲気は絶好。

厩舎コメント

(楽しみです)伊藤大師――ＮＨＫマイルは自分の競馬ができずに負けてしまいました。放牧明けですが、先週、ビシッと追ったことで、月曜の動きがガラッと変わってきました。ここを叩いてという気は毛頭なく目イチの仕上げで臨みます。相手は一段と強化しますが、楽しみにしています。

エルトンバローズ　西村淳也

調教状態

１週前にＣＷで負荷は十分。坂路では終い11秒７と力強く伸びた。馬体もムキムキ。久々になるが好気配。

厩舎コメント

(動き抜群)杉山晴師――まだ少し余裕が残る感じだったので、今週もジョッキーを乗せてピリッとさせました。動きは抜群。左回りではササるところがあったので、そのあたりがポイント。馬はしっかりしてきましたし、中京より東京はコーナーもゆったりしているので、もう一度試してみます。立ち回りのうまさを生かして。

シュネルマイスター　Ｃ．ルメール

調教状態

舌を出して集中力を欠く場面。それでも最後はしっかり伸びて先着。これで気持ちも入りそう。力は出せそう。

厩舎コメント

(態勢整う)手塚師――放牧を挟むと仕上げが難しいが、先週のひと追いで良くなり、今週は追い切りでも反応が良くなった。終いはいい脚を使うので距離は延びても出たなりで運び、一昨年のような競馬ができれば。

ジャスティンカフェ　横山典弘

調教状態

前を大きく上げて掻き込む走法。ひと頃の硬さもなく、先週坂路51秒台を馬なりでマーク。余裕十分の仕上げ。

厩舎コメント

(鋭い脚を)安田翔師――先週金曜に坂路でしっかりやったあと、今週はコースで確認を。道中ゆとりがあって、こちらの指示通りに動いてくれました。前走の経験を生かして、より鋭さがある脚を発揮できればと思います。

ソングライン　戸崎圭太

調教状態

１週前も良かったが、左回りの今週は更に勢いを増した印象。ゴール前は抜群のフットワーク。充実一途。

厩舎コメント

(緒戦から期待)林師――３週連続でジョッキーに跨ってもらって、ヴィクトリアマイルと同様のコンセプトで進めてきました。直前もイメージ通りの攻め馬だったし、これで態勢は整ったと思います。ここ２戦の内容なら、初めての1800メートルでも十分に対応できると見て、今年はここからの始動となりました。緒戦からいい競馬を期待。

デュガ　川田将雅

調教状態

いつも通り軽快。変わらず体の張りも良く、今夏の好調が窺える。掛かるタイプではないので距離は対応可能。

ノースザワールド　横山和生

調教状態

同じレースを使うアドマイヤハダルと併せ馬。前から馬っぷりの良さが目についた馬。動きも悪くはない。ただ、まだまだビジュアルほど、成績が上がってこない。

バビット　内田博幸

調教状態

今回も休み明けになるが、力強い掻き込みでグングン登坂。迫力があって、馬体も仕上がっている。

バラジ　横山武史

調教状態

追いついたところで苦しくなってしまったが、機敏で道中の行きっぷりは上々。力は出せると見たい。

フェーングロッテン　松若風馬

調教状態

頭が高いのはいつも。回転の速い脚捌きで、機敏な動きを見せる。入念に乗り込んでデキは良さそう。

2023年毎日王冠予想

目下１番人気が５連勝中。大袈裟な言い方になるが、それ以前の５年間と比べると隔世の感があり、本命サイドのレースに移行しつつある。その変化の要因として、天皇賞の前哨戦ではなく、実質的には、マイルＣＳの前哨戦になったことが挙げられる。マイラーは仕上がりが早く、休み明けからしっかり力を出し切るタイプが多い。まずはシュネルマイスターＶＳソングライン。

管理人の予想印

◎ シュネルマイスター
○ ソングライン
▲ ジャスティンカフェ
◇ ウインカーネリアン
△１ アドマイヤハダル
△２ エエヤン
△３ エルトンバローズ

◎シュネルマイスター

一昨年の覇者。安田記念でグランアレグリアを負かしたダノンキングリーを下した。辛勝タイプだが、いつも鬼気迫る追い込みで、着差以上に楽に勝つのが特徴。負担重量が１キロに詰まれば、ソングラインに雪辱できる。

○ソングライン

一にも二にも、牝馬の57キロが最大のポイント。サンプルは少ないが、毎日王冠史上ではウオッカの２着２回が最高の着順。安田記念を連覇、ヴィクトリアマイルと安田記念を連勝した名牝にとって、負担重量に尽きると言ってもいい。

▲ジャスティンカフェ

昨年はサリオスの鬼脚に屈して２着。まさに、鳶に油揚げをさらわれたようなレースだった。エプソムＣからの臨戦は昨年と同じ。シュネルマイスター、ソングラインの瞬発力がナタなら、こちらはカミソリ。一瞬の脚をどう生かすかが鍵。

◇ウインカーネリアン

芝1600メートルの重賞２勝だが、皐月賞４着時のイメージからは、1800メートルでもっとパフォーマンスが上がるイメージがある。上記３頭が追い込み馬。脚質の違いで、一角崩しはあり得る。

買い目

単勝/複勝

１

馬連

軸１、10
相手１、２、４、６、７、８、10