2024年毎日王冠過去データと予想分析

第75回 毎日王冠（Ｇ２）

2024年10月６日（日）　東京競馬場　芝1800ｍ

秋の天皇賞へ向けたステップレース・毎日王冠。過去10年では2014年に本競走３着だったスピルバーグが天皇賞（秋）を制覇。その後は優勝馬こそ出せていないものの、2019年のアエロリット（本競走２着）が天皇賞６番人気で３着に入るなど、毎日王冠をステップにした馬が本番で波乱を演出することも多い。また、マイルＣＳへの前哨戦にもなっており、今後の大レースへ向けて必見の一戦。そんな毎日王冠の過去の傾向を見てみよう。

毎日王冠過去10年間配当金

毎日王冠過去10年間結果

毎日王冠過去10年間結果前走レース

毎日王冠
人気別過去データ

毎日王冠
前走レース名別過去データ

毎日王冠
前走着順別過去データ

毎日王冠
前走コース別過去データ

毎日王冠
単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

毎日王冠
種牡馬別過去データ

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

１番人気が10年で７勝

過去10年、１番人気は【7.1.0.2】。昨年は５連勝が途絶えたが２着は確保し、６年連続連対と安定している。２番人気はやや苦戦しているものの、３～４番人気は複勝率50.0～60.0％と上々だ。過去５年の連対馬は４番人気以内、３着馬も５番人気以内で収まっており、この間の３連単最高配当は昨年の１万2920円。以前はたびたび荒れることもあったレースだが、近年は平穏な傾向だ。

牡馬は３～５歳が中心、穴の連対候補なら５歳以上

牡・セン馬の年齢別では３歳馬が連対率33.3％をマークし、４、５歳馬は複勝率30.0％近くと３～５歳馬が上々の成績を残している。ただ表の右にあるように、４番人気以下の馬に連対を期待するなら５歳以上の馬を狙ったほうが良い。一方牝馬は全体で【2.2.0.3】連対率57.1％と、牡馬の同14.0％を大きく上回る好成績。該当馬が少ないのが難点だが、狙えそうな馬がいれば欠かさず候補に入れたい。

人気馬の１着候補は外枠、穴は中枠から

枠番別の成績は、人気によって大きく傾向が異なる。まず表の左に記した１～３番人気馬は、１～４枠が【2.2.2.6】に対し、５～８枠は【6.4.0.8】 。上位人気の馬が中～外枠を引き、馬券に絡めば少なくとも連対は確保。１着になる確率も高い。一方、４番人気以下の馬は内と外に分けると１～３着数はほぼ互角になってしまうが、中ほどの４～６枠が計【1.3.6.25】と多数好走。穴なら中枠を引いた馬に注目したい。

【枠番・人気別成績（過去10年）】

枠 １～３番人気 同複勝率 ４番人気以下 同複勝率
1 1-0-1-1 66.7% 0-0-2-5 28.6%
2 0-0-0-2 0.0% 1-0-0-8 11.1%
3 1-1-0-0 100.0% 0-0-0-9 0.0%
4 0-1-1-3 40.0% 0-2-2-5 44.4%
5 0-1-0-3 25.0% 1-1-2-9 30.8%
6 2-1-0-2 60.0% 0-0-2-11 15.4%
7 2-1-0-1 75.0% 0-0-0-16 0.0%
8 2-1-0-2 60.0% 0-1-0-14 6.7%
1～4 2-2-2-6 50.0% 1-2-4-27 20.6%
5～8 6-4-0-8 55.6% 1-2-4-50 12.3%

前走Ｇ１の今回上位人気馬に注目

前走クラス別の成績では、国内Ｇ１出走馬が【5.6.4.31】と好走馬の半数。連対率23.9％など好走確率はそう極端に高いわけではないものの、好走数が多いだけにまず前走で春のＧ１に出走していた馬が注目される。

そのＧ１組の好走馬15頭を見ると、2018年のキセキ（６番人気、前走宝塚記念）以外の12頭は毎日王冠５番人気以内。特に2019年以降は本競走１～３番人気なら【4.3.2.2】、４番人気以下は【0.0.0.9】と明暗がくっきり分かれている。Check1で近年は人気馬が優勢だとしたが、その傾向が特に顕著なのがこの前走Ｇ１組だ。

【前走国内Ｇ１出走の好走馬（過去10年）】

年 馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
16 アンビシャス 牡4 3 2 宝塚記念 3 16
17 サトノアラジン 牡6 5 2 安田記念 7 1
グレーターロンドン 牡5 4 3 安田記念 6 4
18 アエロリット 牝4 1 1 安田記念 5 2
ステルヴィオ 牡3 3 2 ダービー 6 8
キセキ 牡4 6 3 宝塚記念 2 8
19 ダノンキングリー 牡3 1 1 ダービー 3 2
アエロリット 牝5 2 2 安田記念 3 2
インディチャンプ 牡4 3 3 安田記念 4 1
20 サリオス 牡3 1 1 ダービー 2 2
21 シュネルマイスター 牡3 1 1 安田記念 4 3
ダノンキングリー 牡5 2 2 安田記念 8 1
22 サリオス 牡5 1 1 安田記念 8 3
23 ソングライン 牝5 1 2 安田記念 4 1
シュネルマイスター 牡5 2 3 安田記念 1 3

穴候補なら坂路組を重視

過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、上位１～３番人気で好走が多かったのはコース追い。計10連対で、特に１着馬が６頭と多い。ただ坂路組も複勝率は高いため、人気馬は３連単の１着候補ならコース追い、３連複の軸候補ならコース問わずという狙いでよさそうだ。

対して４番人気以下の馬は、坂路追いが【2.2.5.32】複勝率22.0％、コース追いは【0.2.3.45】同10.0％と坂路組のほうが好走馬が多く、好走確率も坂路が優勢だ。やや穴っぽいところを狙うなら、まず坂路組を優先して候補を探したい。

【人気・追い切りコース別成績（過去10年）】

人気 追い切り 成績 勝率 連対率 複勝率
１～３番人気 坂路 2-2-1-6 18.2% 36.4% 45.5%
コース 6-4-1-8 31.6% 52.6% 57.9%
４番人気以下 坂路 2-2-5-32 4.9% 9.8% 22.0%
コース 0-2-3-45 0.0% 4.0% 10.0%

2024年毎日王冠（Ｇ２）調教状態＆コメント

エアファンディタ　佐々木大輔

調教状態

フワフワした走りで集中力がなく、ゴール前は左へのモタレがきつくなっていた。ひと叩きも良化なし。

エルトンバローズ　西村淳也

調教状態

腹回りが立派に見えるのは体形。余力十分の走りで、見た目の印象以上に速い時計が出た。上々の雰囲気。

厩舎コメント

(状態良く)杉山晴師――中京記念を使ったことで、放牧先から緩みなく戻ってこれました。昨年もいい状態でしたが、それに近い状態にありますね。前走は斤量を背負いながらいい内容。昨年、強い相手に勝利しているレース。今は左回りも心配していません。しっかり結果を出したいですね。

オフトレイル　田辺裕信

調教状態

８月末から丹念な乗り込みを消化。ひと追い毎に素軽さが増し、今週も回転力のある走りで登坂。好仕上がり。

カラテ　杉原誠人

調教状態

手前を替えなかったのは余力があった分。Ｇ前で自然と先着した。まだ少し重めだが、立て直し効果はある。

シックスペンス　Ｃ．ルメール

調教状態

馬なりばかりだが、前向きで動きも力強さに溢れている。追う毎に馬体も締まって、ほぼ万全と言っていい。

厩舎コメント

(距離短縮で)国枝師――ダービーは周りに馬がいてスイッチが入ってしまい、折り合いを欠いた。放牧を挟み落ち着きがあるし、足元の不安もなくしっかり乗り込めている。距離が短くなるのはいいし、東京コースも問題ないから改めて見直したい。

シルトホルン　津村明秀

調教状態

前にいた併せ馬を目標にして、並ぶ間もなく抜き去ってきた。加速は抜群。馬体も厚みが出て上々か。

ダノンエアズロック　鮫島克駿

調教状態

少しモタついたが、バネを利かせて推進力溢れる走り。馬体も目立つくらいで、成長を感じさせる仕上がり。

厩舎コメント

(八分)堀師――９月７日に入厩。当初は毛ヅヤが悪く、この馬らしい活気がなく、その原因を見極めてきたが、ひと追い毎に活気が出てきたので、乗り込み不足に起因と判断。先週、今週としっかり追った。まだいい頃には物足りないが、メンタル的には落ち着いている。八分ぐらいだが、舞台適性はあるし、能力もあるので、今後へ向けて賞金を加算したい。

トップナイフ　横山和生

調教状態

少し遅れたが、相手はかなり内を回ったし、自身はまったくの馬なり。トータルではかなりいい動きだった。内にモタれる面もなくスムーズなハミ受け。

ニシノスーベニア　大野拓弥

調教状態

少しモタれる面は見せたが、勢いは感じさせて伸び自体も鋭かった。太めなく好仕上がりでは。

ホウオウビスケッツ　岩田康誠

調教状態

体を大きく使ってゴール前は数字も優秀だが、迫力も満点だった。心身ともに充実している印象がある。

厩舎コメント

(上がった)奥村武師――先週の追い切りの動きはまだまだ物足りなかったが、直前で大分上がってきた印象で、六分ぐらいまではきた。函館記念の時の具合が良過ぎたとはいえ、巴賞の時と同じぐらいの状態。競馬へ行って気が入るので、力は出せそう。

マテンロウスカイ　横山典弘

調教状態

１週前のＣＷでは力んでいたようだが、今週は折り合いがついてキビキビ動いた。海外帰りも仕上がり良好。

ヤマニンサルバム　三浦皇成

調教状態

３週続けて目一杯に。自己ベストの時計も出ているが、久々とあって動きは若干重たい。これで上向けば。

厩舎コメント

(条件はいい)中村師――休み明けという雰囲気はいくらかありますが、しっかり乗り込みました。得意の左回りで1800メートルも問題ありません。相手が強いので内々で自分のリズムで運びたいですね。滑る馬場は良くないですが、少し時計はかかってほしいです。

ヨーホーレイク　岩田望来

調教状態

先週までに負荷をかけ、今週は息を整える程度。回転の利いたフットワークで軽やかに伸びてきた。活気十分。

厩舎コメント

(力出せる状態)友道師――暑い日が続きましたが順調に調整。中間の動きは良く、足元の心配もありません。1800メートルですが、直線の長い東京なら対応してくれると思います。能力はＧⅠ級ですし、いい形で始動できれば。

ローシャムパーク　戸崎圭太

調教状態

内めで強調するほどの時計ではないが、ゴール後もまだまだ伸びそうな勢い。馬体も充実して態勢は整った。

厩舎コメント

(舞台合う)山崎助手――左右差のあるタイプではないですし、距離やワンターンを含めて東京1800メートルの舞台はマイナスにはならないと思います。課題はレースでの折り合い。普段の調教では乗りやすさが出ています。更なる大舞台にいい形で向かうためにも、秋緒戦、いい走りを期待したいです。