2024年ローズステークス過去データと予想分析

第42回 ローズＳ（Ｇ２）

2024年９月15日（日）　中京競馬場　芝2000ｍ

牝馬三冠の最終戦・秋華賞に向けたトライアル競走・ローズＳ。通常は阪神芝1800ｍで行われるレースだが近年は代替が多く、今年は2020～22年と同じ中京芝2000ｍで行われる。過去にはダイワスカーレットやジェンティルドンナなどの名牝が、本競走と秋華賞を連勝した。しかし近年の秋華賞はオークスからの直行馬や紫苑Ｓ組が幅を利かせており、その紫苑Ｓが今年からＧ２に昇格するなど、本競走の立ち位置も変わりつつある。今年はどんな結果が待っているのか、ローズＳ過去10年の傾向を分析してみたい。

ローズステークス過去10年間配当金

ローズステークス過去10年間結果

ローズステークス過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

ローズステークス
人気別過去データ

ローズステークス
前走レース名別過去データ

ローズステークス
前走着順別過去データ

ローズステークス
前走コース別過去データ

ローズステークス
単勝オッズ別過去データ

ローズステークス
騎手別過去データ

ローズステークス
枠番別過去データ

ローズステークス
前走上り3F別過去データ

ローズステークス
前走人気別過去データ

ローズステークス
前走クラス別過去データ

ローズステークス
前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

ローズステークス
脚質別過去データ

ローズステークス
年齢別過去データ

ローズステークス
馬体重過去データ

ローズステークス
ハンデ別過去データ

ローズステークス
種牡馬別過去データ

１、２番人気はまずまずも、波乱に注意

過去10年、１番人気は【3.2.1.4】とまずまずの成績で、２番人気【1.2.2.5】も悪くはない。しかし３番人気以下は好走馬が分散しており、15番人気までは10番人気を除き各人気少なくとも１頭は馬券に絡んでいる。２桁人気馬も【0.4.2.65】と６頭が好走。過去10年のうち６回は３連単10万馬券以上だ。中京で代替された３回の３連単は113万馬券、11万馬券、そして一昨年は１万7780円と振れ幅が大きいが、かなりの大荒れまで可能性があることには注意したい。

中京では４～７枠が好成績

過去10年のうち中京で行われた３回の枠番別成績を見ると、４、５、６枠がいずれも複勝率33.3％で、７枠が同25.0％と、この４～７枠が複勝率４位以内を占める。ほかに好走馬が出ているのは１枠だけで、２、３、８枠からは好走なし。中京で代替される今年は人気を問わず４～７枠に注目したい。

オークス組は今回上位人気なら前走着順問わず

前走レース別で該当馬が圧倒的に多いのが春２冠目のオークス組で、【6.2.3.34】複勝率24.4％・好走馬30頭中11頭を占めている。この11頭をみると、オークスで９番人気以内であれば着順は問わない傾向にあり、特にローズＳで３番人気以内の支持を受けた馬が有力だ。 　もっともローズＳ全体としては穴馬の好走も多く、そのほとんどはオークス以外の組から出ている。表にあるように、オークス以外からの好走馬19頭中13頭は６番人気以下。１、２勝クラスで上位人気の支持を受け好走してきたが、ローズＳではあまり人気にならなかったような馬の好走が目立つ。

【前走オークスからの好走馬（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
14 ヌーヴォレコルト 2 1 2 1
15 ミッキークイーン 1 2 3 1
16 シンハライト 1 1 1 1
17 リスグラシュー 3 3 3 5
18 カンタービレ 5 1 7 13
19 ダノンファンタジー 1 1 4 5
ビーチサンバ 6 2 9 15
ウィクトーリア 2 3 6 4
20 リアアメリア 3 1 8 4
21 アールドヴィーヴル 1 3 7 5
22 アートハウス 1 1 2 7

【前走オークス以外からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
14 タガノエトワール 15 2 未勝利 1 1
リラヴァティ 9 3 西海賞（1000） 1 4
15 タッチングスピーチ 7 1 500万 4 1
トーセンビクトリー 2 3 西部スポニチ賞（1000） 1 1
16 クロコスミア 11 2 フローラＳ（Ｇ２） 8 14
カイザーバル 6 3 道新スポーツ賞（1000） 1 6
17 ラビットラン 8 1 500万 4 1
カワキタエンカ 6 2 三面川特別（1000） 3 2
18 サラキア 2 2 青島特別（500） 1 1
ラテュロス 13 3 ＨＴＢ賞（1000） 3 4
20 ムジカ 14 2 １勝クラス 2 2
オーマイダーリン 11 3 １勝クラス 1 1
21 アンドヴァラナウト 4 1 出雲崎特別（１勝） 1 1
エイシンヒテン 12 2 藻岩山特別（２勝） 2 4
22 サリエラ 2 2 １勝クラス 1 1
エグランタイン 7 3 １勝クラス 1 1
23 マスクトディーヴァ 7 1 １勝クラス 2 1
ブレイディヴェーグ 1 2 １勝クラス 1 1
マラキナイア 5 3 八ヶ岳特別（２勝） 1 2

穴なら栗東坂路の「強目」「馬ナリ」

激走する穴馬をいかに見つけ出すかがカギになるローズＳ。過去10年の８番人気以下で好走した馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で調べてみると、連闘だったオーマイダーリンを除く７頭のうち、５頭が栗東坂路での追い切り馬。そして６頭が「馬ナリ」など「一杯」以外での追い切りだった。人気を問わない栗東坂路組全体の成績は【5.3.7.69】と好走馬はちょうど半数の15頭。穴馬になると明らかに栗東坂路組の占める割合が増えていることに注意したい。なお表は８番人気以下としたが、７番人気の好走馬３頭も栗東坂路追いだった。

【８番人気以下で好走した馬の追い切り（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 コース 追い切り時計 脚色 併せ
2014 タガノエトワール 15 2 栗東CW 85.0-69.0-54.5-40.3-12.7 末強目 …
リラヴァティ 9 3 栗東坂 1回 54.3-39.9-26.2-13.3 一杯 0.8秒遅れ
2016 クロコスミア 11 2 栗東坂 1回 55.4-40.1-25.3-12.3 末強目 同入
2017 ラビットラン 8 1 栗東坂 1回 53.3-39.1-25.2-12.5 馬ナリ …
2018 ラテュロス 13 3 栗東坂 2回 56.2-40.5-26.1-12.7 末強目 0.2秒先着
2020 ムジカ 14 2 栗東坂 1回 54.2-39.2-25.3-12.6 馬ナリ 同入
オーマイダーリン 11 3 （連闘）
2021 エイシンヒテン 12 2 栗東CW 86.2-69.9-55.0-40.6-12.6 馬ナリ …

2024年ローズＳ（Ｇ２）調教状態＆コメント

オーロラエックス　松山弘平

調教状態

丸みのある好馬体。先週、今週となかなか力強い動きを見せている。結構、気合が乗っており、距離延長での折り合いは多少気になるが、状態は間違いなくいい。

厩舎コメント

(ここでも)杉山晴師――前走時と同じように、当週は坂路で単走。仕上げという意味ではもう１本欲しいですが、現状の体質を考えるとこれくらいでいいと思います。時計の裏づけがあるから、前走後はここを選びました。素質馬が揃っているけど、ここに入ってもチャンスはあると思います。

カニキュル　戸崎圭太

調教状態

休養前と比べると気性面に成長が感じられ、折り合いスムーズ。硬めの捌きでも問題はない程度で、好態勢。

厩舎コメント

(重賞でも楽しみ)菊沢師――フローラＳは外枠で厳しい形だった分、伸び切れなかったが、前走は前に馬を置き、終いにしっかりと脚を使えた。その後は左回りで直線の長い中京のここを目標に調整。以前より落ち着きが出てきたし、カイバも食べて仕上がりはいい。あとは今週から仮柵なので内枠を引ければ重賞でも楽しみ。

クイーンズウォーク　川田将雅

調教状態

豪快に伸びた１週前のＣＷが上々。今週はサッと伸ばす程度も、リズミカルなフットワークで駆け抜けた。牝馬にしてはかなりの大型だが、重苦しさがまったくない。

厩舎コメント

(順調)福永助手――夏はノーザンＦしがらきでしっかり休養し、８月14日に戻ってきました。仕上がりは順調です。休み明けですが、力の出せる状態です。春とはメンバーが変わりますが、ここでどれだけやれるかですね。

サフィラ　北村友一

調教状態

１週前のＣＷは素晴らしい切れ。今週の坂路も活気に溢れる走りを見せた。太め感も見られず、好仕上がり。

サンセットビュー　鮫島克駿

調教状態

大きなトビで走りがダイナミック。ハツラツとした動きを見せた。中２週が続くが疲れなく、更に上昇ムード。

ザブライド　和田竜二

調教状態

朝イチの馬場とはいえ、前進気勢が強く気合も乗っている。相手関係はともかく自身の体調は良さそう。

セキトバイースト　藤岡佑介

調教状態

先週コースでしっかりと追われており、今週は坂路でサーッと流す程度。その分、そうは目立たなかったが、リラックスして走れてはいた。いい仕上がりと思える。

タガノエルピーダ　幸英明

調教状態

３頭併せの中で気迫十分に先着。馬体もパワーアップした感じが強い。心身ともに成長を見せている。

厩舎コメント

(仕切り直し)斉藤崇師――前走は早々と手応えがなくなったあたり、バテたというより、気性面で自分からやめていたようです。いい形で夏を過ごせて、戻ったあとは追う毎に上向いてきました。力のある馬。仕切り直しを。

チェレスタ　西村淳也

調教状態

コースでビシッと追われた先週は、ダイナミックなフォームで迫力満点の伸び。サッと伸ばした今週の坂路もバネが利いて非常にリズミカル。デキは申し分ない。

厩舎コメント

(権利を)松下師――１週前にしっかりやって、レースの週はサッと。仕上がりはいいですよ。ゲートを出るようになって、いい位置で運べるようになりました。ここはメンバーが揃っていますね。腕試しの一戦、何とか権利を取りたいですね。

ハワイアンティアレ　池添謙一

調教状態

結構頭が高いし、全体にテンションが高い。その分最後は一杯になった。ただ、馬っぷりはいい。

厩舎コメント

(たまれば)松永幹師――五分に出て流れに乗れましたし、直線では凄い脚を使って、ラストは流す余裕があったほど。強い勝ち方をしてくれました。小柄で間隔も詰まるので追い切りは今週だけですが、動きましたね。2000メートルに延びるので、うまく脚がたまれば。

フレミングフープ　Ｍ．デムーロ

調教状態

品のある好馬体。中間の調整内容も濃い。毛ヅヤが冴えていい感じ。ラストは11秒１。更に良化ムードはある。

厩舎コメント

(重賞でも)友道師――もともと期待していた馬ですが、ノド鳴り手術の効果で休み明けを快勝。２走前が案外でしたが、今、思えば道悪の影響ですね。ここ目標に体調良好。メンバーは強化されますが、良馬場でやれれば。

ラビットアイ　横山典弘

調教状態

先週一杯に追っており、今週は終い重点で息を整える程度。アウトラインはキチッとできている。力は出せる。

ラヴァンダ　岩田望来

調教状態

ジョッキー騎乗の併走馬をアオる行きっぷり。好時計で先着を果たした。休養前から稽古はいつも良く見せていたが、ブランクを感じさせない走りで気配上々。

レガレイラ　Ｃ．ルメール

調教状態

３頭併せの真ん中でも気負い過ぎることなく、鞍上とうまくコンタクトが取れていた。馬体も充実。好気配。

厩舎コメント

(心身成長)太田助手――春は牡馬相手にいい経験になったと思います。夏を越して体が大きくなり、気持ちの面でも穏やかになっています。ゲートは鍵になりますが、実績的には負けられないところで、秋に向けて希望の持てる走りを期待しています。

レディーヴァリュー　永島まなみ

調教状態

すっきりとした馬体。もう少し丸みが欲しい気もするが、動きはスムーズ。前回と同程度のデキだろう。

2024年ローズＳ予想

管理人の予想印

◎ レガレイラ
○ クイーンズウォーク
▲ フレミングフープ
◇ タガノエルピーダ
△１ オーロラエックス
△２ チェレスタ
△３ カニキュル
△４ ハワイアンティアレ

◎レガレイラ

春は牡馬クラシックに挑んで皐月賞６着、ダービー５着。不器用さが出た感じで決して力負けではなかった。牝馬同士なら力上位は明らかであり、前哨戦とすれば仕上がりも十分。ゲートを含めてまだ課題は残るが、直線の長い中京なら能力でカバーできるはず。

○クイーンズウォーク

オークスは差し馬が上位を占める展開で先行して０秒４差４着。高く評価できる内容で、同世代の牝馬ではトップクラスの実力と言える。大型でも入念に乗り込まれて好仕上がり。緒戦から。

▲フレミングフープ

良馬場だった前走はスローペースでも直線だけで鮮やかな差し切り。2000メートルであの脚を使えたのは大きい。非凡な決め手があり、デキも更に上向き。良馬場なら相手強化でも侮れない。

◇タガノエルピーダ

崩れたのは初めての遠征だったオークスだけ。それまでの内容から考えればこの馬も能力は高い。夏を越して馬体が成長し、動きも良化。本来はレースも上手。近場の中京なら。

あとは、
オーロラエックス、チェレスタ、カニキュル、ハワイアンティアレ
に注意。