2023年ローズステークス過去データと予想分析

第41回 ローズＳ（Ｇ２）

2023年9月17日（日）　阪神競馬場　芝1800ｍ

牝馬三冠の最終戦・秋華賞に向けたトライアル競走・ローズＳ。近年は中京芝2000ｍでの代替が続いていたが、今年は４年ぶりに本来の阪神芝1800ｍでの開催となる。過去にはダイワスカーレットやジェンティルドンナなどの名牝が、本競走と秋華賞を連勝した。しかし近年の秋華賞はオークスからの直行馬や紫苑Ｓ組が幅を利かせており、その紫苑Ｓが今年からＧ２に昇格するなど、本競走の立ち位置も変わりつつある。今年はどんな結果が待っているのか、ローズＳ過去10年の傾向を分析してみたい。

ローズステークス過去10年間配当金

ローズステークス過去10年間結果

ローズステークス過去10年間結果前走レース

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人気別過去データ

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前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

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種牡馬別過去データ

１、２番人気はまずまずも、波乱に注意

過去10年、１番人気は【4.1.1.4】とまずまずの成績で、２番人気【1.2.2.5】も悪くはない。しかし３番人気以下は好走馬が分散しており、15番人気までは各人気少なくとも１頭は馬券に絡んでいる。２桁人気馬も【0.4.3.65】と７頭が好走。過去10年のうち７回は３連単10万馬券以上だ。中京で代替された2020年の113万馬券が目立つが、阪神開催でも14年に75万馬券が飛び出しており、阪神に戻る今年も安易に穴馬を切り捨てないよう注意したいレースだ。

中枠不振、外枠の人気馬も危険

過去10年のうち阪神で行われた７回の枠番別成績をみると、５～６枠が【0.0.1.27】の大不振。馬番では９～12番が【0.1.0.27】に終わっている。また、表の右に記した人気馬（１～３番人気）にかぎった成績をみると、５～８枠は９頭が出走して連対なし。７、８枠でも４番人気以下からは連対馬が６頭出ているものの、３番人気以内の４頭はすべて３着以下だった。中枠に加え、外枠の人気馬は疑ってかかりたい。

オークス組は今回上位人気なら前走着順問わず

前走レース別では、オークス組が【7.2.3.37】と好走馬12頭を出し、複勝率24.5％の好成績を記録している。ただ、以前に比べるとここ10年はオークス組の好走が減っており、2019年（１～３着独占）を除き１頭ずつ。また、近年は本競走である程度上位の人気に支持されていれば、オークスでの着順は問われない傾向にある。 　もっともローズＳ全体としてはCheck１にあったように穴馬の好走も多く、そのほとんどはオークス以外の組から出ている。表にあるように、オークス以外からの好走馬18頭中14頭は６番人気以下。２桁人気馬の好走も近年は目立っている。

【前走オークスからの好走馬（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
13 デニムアンドルビー 1 1 1 3
14 ヌーヴォレコルト 2 1 2 1
15 ミッキークイーン 1 2 3 1
16 シンハライト 1 1 1 1
17 リスグラシュー 3 3 3 5
18 カンタービレ 5 1 7 13
19 ダノンファンタジー 1 1 4 5
ビーチサンバ 6 2 9 15
ウィクトーリア 2 3 6 4
20 リアアメリア 3 1 8 4
21 アールドヴィーヴル 1 3 7 5
22 アートハウス 1 1 2 7

【前走オークス以外からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
13 シャトーブランシュ 9 2 鳥栖特別（500） 2 1
ウリウリ 10 3 500万 1 1
14 タガノエトワール 15 2 未勝利 1 1
リラヴァティ 9 3 西海賞（1000） 1 4
15 タッチングスピーチ 7 1 500万 4 1
トーセンビクトリー 2 3 西部スポニチ賞（1000） 1 1
16 クロコスミア 11 2 フローラＳ（Ｇ２） 8 14
カイザーバル 6 3 道新スポーツ賞（1000） 1 6
17 ラビットラン 8 1 500万 4 1
カワキタエンカ 6 2 三面川特別（1000） 3 2
18 サラキア 2 2 青島特別（500） 1 1
ラテュロス 13 3 ＨＴＢ賞（1000） 3 4
20 ムジカ 14 2 １勝クラス 2 2
オーマイダーリン 11 3 １勝クラス 1 1
21 アンドヴァラナウト 4 1 出雲崎特別（１勝） 1 1
エイシンヒテン 12 2 藻岩山特別（２勝） 2 4
22 サリエラ 2 2 １勝クラス 1 1
エグランタイン 7 3 １勝クラス 1 1

穴なら栗東坂路の「強目」「馬ナリ」

激走する穴馬をいかに見つけ出すかがカギになるローズＳ。過去10年の８番人気以下で好走した馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で調べてみると、連闘だったオーマイダーリンを除く９頭のうち、７頭が栗東坂路での追い切り馬。そして８頭が「馬ナリ」など「一杯」以外での追い切りだった。人気を問わない栗東坂路組全体の成績は【4.4.7.70】と好走馬はちょうど半数の15頭。穴馬になると明らかに栗東坂路組の占める割合が増えていることに注意したい。

【８番人気以下で好走した馬の追い切り（過去10年）】

年 馬名 人気 着順 コース 追い切り時計 脚色 併せ 2013 シャトーブランシュ 9 2 栗東坂 1回 55.9-40.3-26.0-12.9 馬ナリ … ウリウリ 10 3 栗東坂 1回 55.1-39.2-24.9-12.1 馬ナリ … 2014 タガノエトワール 15 2 栗東CW 85.0-69.0-54.5-40.3-12.7 末強目 … リラヴァティ 9 3 栗東坂 1回 54.3-39.9-26.2-13.3 一杯 0.8秒遅れ 2016 クロコスミア 11 2 栗東坂 1回 55.4-40.1-25.3-12.3 末強目 同入 2017 ラビットラン 8 1 栗東坂 1回 53.3-39.1-25.2-12.5 馬ナリ … 2018 ラテュロス 13 3 栗東坂 2回 56.2-40.5-26.1-12.7 末強目 0.2秒先着 2020 ムジカ 14 2 栗東坂 1回 54.2-39.2-25.3-12.6 馬ナリ 同入 オーマイダーリン 11 3 （連闘） 2021 エイシンヒテン 12 2 栗東CW 86.2-69.9-55.0-40.6-12.6 馬ナリ …

2023年ローズＳ（Ｇ２）調教状態＆コメント

アリスヴェリテ　藤岡康太

調教状態

中１週だが、抑えるのに苦労するほどの気迫でハミを取ってやる気満々。馬体重以上に大きく見せ、好気配。

アンリーロード　吉田隼人

調教状態

相手よりかなり内を回ったが、大きく追走してまっすぐ走っていた。前膝のアクションが大きく、なかなかダイナミックなフォーム。好仕上がり。

ココナッツブラウン　横山武史

調教状態

馬体はスレンダーな感じでできている。フットワークも軽快。ただ、暑い時季とはいえ、もうひと追い欲しい調整内容。見た目はかなりいいが……。

厩舎コメント

(輸送競馬)上村師――デビュー前から期待していた馬。横山武騎手も高く評価していて、まだ底を見せていないのが魅力。阪神外回りもむしろいいと思う。ただ、今回は輸送競馬。当日のテンションが一番の鍵になりそう。

コンクシェル　Ｊ．モレイラ

調教状態

若干ズブい感じがしたが、概ねいつものパフォーマンス。競馬場ではイレ込むが、トレセンではリラックスしている。ラストは11秒４。高いレベルで安定。

厩舎コメント

(次に)清水久師――ここ２走はたまたまハナに行っていますが、特にこだわりはありません。自分のリズムで運んで、次につなげてほしいです。

セーヌドゥレーヴ　松山弘平

調教状態

９日に51秒１の時計をマークして、当週は馬なりの調整。まだフワフワするが、脚捌き自体は軽快そのもの。

ソーダズリング　武豊

調教状態

１週前に自己ベストタイ。ひと夏越して馬体の成長が窺え、比例して力強さが増した印象。実にパワフル。

厩舎コメント

(距離短縮いい)田中助手――オークスは若干、力む面がありましたし、中距離の方が合いそうです。夏の放牧を挟んで背中がしっかりしてきました。動きも良く、乗る毎に仕上がってきましたね。阪神1800メートルは未勝利で強い勝ち方をした舞台。ここでしっかりと権利を取って、本番に向かえたら。

トリオンファルマン　池添謙一

調教状態

休養明けでも小柄な牝馬で細いくらいの仕上がり。２週続けて意欲的な併走追い。これで良くなってきそう。

フォーチュンコード　秋山真一郎

調教状態

耳覆い付きのメンコ着用。多少頭が高いが、並んでからかなりの前進気勢を見せた。落ち着きもある。

ブライトジュエリー　鮫島克駿

調教状態

馬体重以上に大きく見せる馬体。先週はＣＷで好時計をマークして当週馬なりは前回と同じパターン。張りツヤ良く、存在感も十分。関節の柔らかな走りで好気配。

厩舎コメント

(状態充実)橋口慎師――放牧先からいい状態で帰厩。筋肉がつき、数字以上に体が大きくなっています。今回は落ち着きが窺えますし、レース当日も前走時とは違うはずです。先週と同様、木曜の動きは良好。右回りでも大丈夫。瞬発力の生きる外回りコースは合うと思いますし、何とか権利を。

ブレイディヴェーグ　Ｃ．ルメール

調教状態

栗東入厩する関東馬は大外を回らないので、ゴール前の動き良く見える馬が多い。この馬もそう。叩きつけるフットワークが力強く、牝馬と思えぬパワフルさ。環境にも慣れて、集中力も見せた。かなりいいデキ。

厩舎コメント

(ここでも)宮田師――前走もスタートは遅かったけど、二の脚で挽回し早めに先頭に立つ形。最後は後続を突き放す強い内容でした。放牧明けで当初は夏バテ気味でしたが、立て直して２週前から栗東滞在で調整しています。追い切りに乗ったルメール騎手の感触も良かったし、以前に比べて体幹もしっかりしました。今までと相手は違いますが、上位争いできると思っています。

マスクトディーヴァ　岩田望来

調教状態

馬なり主体だが、乗り込み豊富。ゆったり構えて柔軟な身のこなし。馬体の張りも良く、うまく仕上がった。

マラキナイア　川田将雅

調教状態

土曜にコースでビシッと追い、当週坂路でサッと。細く見せるのはいつものことで心配なし。脚捌きは軽快。

厩舎コメント

(成長感じて)田嶋助手――調教では反応が良くなりました。早くから期待していた馬ですが、夏を越して成長を感じます。重賞でも通じていいでしょう。

ユリーシャ　菱田裕二

調教状態

追い不足をひと叩きされて気配アップ。馬体の張りがグンと良くなり、脚捌きも力強くなった。上積み十分。

ラファドゥラ　木幡巧也

調教状態

栗東入厩。３頭併せの内。落ち着きがあって折り合いがスムーズ。毛ヅヤも冴えて、アクションもいい。好調。

ラヴェル　坂井瑠星

調教状態

春先とは馬体の厚みが違ってきた。動きにも力強さが加わり、見た目以上に速い時計も出た。好仕上がり。

厩舎コメント

(いい夏休みを)岡助手――ゲートにまだ不安はありますが、練習はしていますし、今週の坂路では自己ベスト。息の入りも悪くありません。体が大きくなって、カイ食いもいいですから、いい夏休みを過ごせたようですね。トライアルですから、まずは次の本番につながるレースを、と思っています。

リサリサ　浜中俊

調教状態

１週前に気合をつけて好時計。今週は軽く流す程度も、弾むようなフットワークでスピード感満点。好気配。

レミージュ　和田竜二

調教状態

ＣＷと坂路で好時計を連発。トモの甘さは残るが、前走時とは活気が違うし、フットワークも勢いがある。

2023年ローズＳ予想

管理人の予想印

◎ ブレイディヴェーグ
○ ラヴェル
▲ ソーダズリング
◇ コンクシェル
△１ ブライトジュエリー
△２ マラキナイア
△３ ココナッツブラウン
△４ マスクトディーヴァ

◎ブレイディヴェーグ

２度の骨折があってまだキャリアは３戦。しかも１勝クラスを勝ち上がったばかりだが、前走は重賞級のハイパフォーマンス。素質は一級品で特に加速力が凄い。直線の長い外回りなら仮に出遅れてもカバーできるはず。仕上がりも良く、この相手でも期待大。

○ラヴェル

オークスは勝ちにいった分、最後は甘くなったが、一旦抜け出して中身の濃い４着。世代上位の力を示した。食べたものが実になるようになって馬体も成長。大目標は次でも緒戦から勝ち負けに。

▲ソーダズリング

春はオークスまで駒を進めて８着。押せ押せのきつい臨戦過程だったことを考えれば決して悪くない。リフレッシュしていい状態に仕上がっており、条件も好転。上位争いできそう。

◇コンクシェル

前々走は翌週の中京記念をも上回る開催最速の時計で楽勝。昇級した前走もあっさり突き放して危なげなく逃げ切った。リズム良く運べればこの相手でも侮れない。

あとは、
ブライトジュエリー、マラキナイア、ココナッツブラウン、マスクトディーヴァ
に注意。

買い目

馬連

軸５
相手７、２、14、15、10、11、12

3連単

１着５
２着７、２、14、15、10、11、12
３着７、２、14、15、10、11、12

3連単

１着７、２、14、15、10、11、12
２着５
３着７、２、14、15、10、11、12