2024年新潟記念過去データと予想分析

第60回 新潟記念（Ｇ３）

９月１日（日）　新潟競馬場　芝2000ｍ

2012年より夏の新潟競馬を締めくくる一戦となった新潟記念。Ｇ１に近い時期に行われるため、夏のハンデ重賞ながらも毎年の出走馬から何頭かが、秋のＧ１に駒を進めている。その筆頭格が2018年の優勝馬・ブラストワンピースで、次走・菊花賞こそ４着に終わったものの、グランプリ・有馬記念で勝利を手にした。2021年は３着馬のクラヴェルが、次走のエリザベス女王杯を９番人気で３着に好走した。サマー2000シリーズの最終戦でもあり、そのタイトルの行方も気になるこの一戦。過去の傾向を見てみよう。

新潟記念過去10年間配当金

新潟記念過去10年間結果

新潟記念過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

当サイトの表の読み方をご説明します。
下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

新潟記念
人気別過去データ

新潟記念
前走レース名別過去データ

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前走着順別過去データ

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前走コース別過去データ

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単勝オッズ別過去データ

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騎手別過去データ

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枠番別過去データ

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前走上り3F別過去データ

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前走人気別過去データ

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前走クラス別過去データ

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前走場所別過去データ

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前走距離別過去データ

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脚質別過去データ

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年齢別過去データ

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馬体重過去データ

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ハンデ別過去データ

新潟記念
種牡馬別過去データ

荒れ模様の一戦

過去10年、１～３番人気は計【6.4.3.17】で、複勝率はそれぞれ40.0～50.0％。４番人気は好走がなく５番人気も【0.1.1.8】と、上位人気は目立つ成績ではない。対して６番人気が１番人気と同じ【2.2.0.6】連対率40.0％を記録し、９～10番人気【1.2.2.15】など穴馬の好走も多い。年によって波乱度にはムラがあり３連単３万円前後に収まることもあるが、ここ３年は26万馬券、70万馬券、22万馬券と荒れている。

４、５歳馬が好成績も……

牡・セン馬の年齢別では、好走馬数最多の５歳馬が【3.4.2.32】複勝率22.0％。４歳馬は馬券に絡んだ頭数こそ５歳馬より少ないものの、【2.3.3.16】複勝率33.3％など好走確率で５歳馬を上回ってきている。ただ、ここ３年の連対馬を見ると、６頭中５頭は６歳以上で、残る１頭は昨年優勝の３歳馬・ノッキングポイント。近年の傾向重視ならベテラン馬を積極的に狙ってみてもおもしろい。６歳以上のほうが好走馬に占める穴馬の比率も高いため、高配当に近づきやすい。

ハンデ56キロ以上が毎年連対

ハンデは51キロ以下の好走がなく、52～53キロ台は好走しても３着まで。連対馬は54キロ以上の馬から出ている。56キロ以上の馬が毎年少なくとも１頭は連対しているため、重ハンデ馬重視で良さそうだ。各レースの負担重量が増えた昨年は58キロのユーキャンスマイルが２着。この表で好走馬の多いゾーンから少し重いほうに軸足をおいてもいいだろう。

前走Ｇ３組は６着以内馬を

前走クラス別の成績を見ると、Ｇ３に出走していた馬が【5.5.7.76】（前走除外取消除く）と３着以内馬の３分の２近くを占めている。表に挙げたのは、そのＧ３組の好走馬17頭だ。ほとんどは前走で６着以内に入っているため、まずは「前走６着以内」を目安にしたい。

ただ、ここ２年は前走Ｇ３組の好走は１頭ずつ。一昨年は前走Ｇ１組のワンツーで、昨年は日本ダービー組と目黒記念組の１、２着だった。Ｇ２組は【0.1.0.10】だが、Ｇ１組は【4.2.0.16】なので、Ｇ１組の登録があればＧ３組より上位にみてもいいだろう。

【前走Ｇ３からの好走馬（過去10年）】

年 馬名 ハンデ 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
14 マーティンボロ 56 1 1 小倉記念 6 2
ラストインパクト 57 3 3 小倉記念 1 6
15 パッションダンス 56 6 1 小倉記念 4 6
マイネルミラノ 56 9 2 函館記念 2 8
16 アルバートドック 58 1 2 七夕賞 3 1
ロンギングダンサー 53 9 3 新潟大賞典 13 6
17 タツゴウゲキ 55 6 1 小倉記念 4 1
アストラエンブレム 56.5 1 2 エプソムＣ 1 2
カフジプリンス 55 12 3 小倉記念 9 5
19 カデナ 57 8 3 小倉記念 6 2
20 ブラヴァス 56 2 1 七夕賞 7 2
ジナンボー 56 3 2 七夕賞 1 9
21 マイネルファンロン 55 12 1 函館記念 7 14
トーセンスーリヤ 57.5 3 2 函館記念 2 1
クラヴェル 52 2 3 中京記念 5 3
22 フェーングロッテン 53 3 3 ラジオNIKKEI 3 1
23 インプレス 56 10 3 鳴尾記念 12 13

好走時１着の多い「馬ナリ」、勝ち切れない「一杯」

過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、多くの好走馬を出していたのは「一杯（末一杯等も含む、以下同）」の11頭と、「馬ナリ」14頭だった。このうち「一杯」は【0.5.6.46】と、11頭も馬券に絡んでいながら優勝馬はおらず、２着よりも３着が多い。対して馬ナリは【8.3.3.62】と、14頭中８頭が１着を勝ち取っている。３連単や馬単の１着候補選びは、まず「馬ナリ」の馬から考えたい。なお、コース別の複勝率では栗東坂路が一歩リードしているが、勝率や連対率は美浦南Ｗが上位だ。

【追い切り脚色、主なコース別成績（過去10年）】

脚色・コース 成績 勝率 連対率 複勝率
一杯 0-5-6-46 0.0% 8.8% 19.3%
強目 2-2-1-30 5.7% 11.4% 14.3%
馬ナリ 8-3-3-62 10.5% 14.5% 18.4%
美浦南坂路 0-2-0-14 0.0% 12.5% 12.5%
美浦南Ｗ 4-4-1-41 8.0% 16.0% 18.0%
栗東坂路 3-3-5-38 6.1% 12.2% 22.4%
栗東ＣＷ 2-1-3-29 5.7% 8.6% 17.1%

2024年新潟記念（Ｇ３）調教状態＆コメント

アスクワイルドモア　小沢大仁

調教状態

どこがどうということはないが、長欠明けを叩いた割に、気合が乗ってこない。体はパワーアップしたが……。

アリスヴェリテ　柴田裕一郎

調教状態

実戦同様、抜群の行きっぷり。ゴール前まで脚いろは鈍ることなくフィニッシュ。活気十分で気配は上々。

厩舎コメント

(ふっくら)柴田助手――先週、今週としっかりやって仕上がり良好。体もふっくら見せていいですね。自分の形ができていますし、ここも自分との戦い。スピードを生かした競馬を。

エーデルブルーメ　川田将雅

調教状態

毎回のことだが、非常に切れを感じる動き。この馬としてはハミ受けがスムーズ。高いレベルで安定。

厩舎コメント

(改善図り)福永師――この中間から調教の乗り手を替え、フォームの改善にチャレンジ。もう１段階、動きの質が上がれば理想だけど、その成果は出ている。この馬にはワンターンの2000メートルの方が脚をためやすい。52キロの３歳馬もいるので、あとは斤量差だけ。

キングズパレス　松岡正海

調教状態

今年に入って５戦目。そろそろ疲れが出そうではあるが、素晴らしい反応と力強い伸び脚。活気十分で好気配。

厩舎コメント

(状態文句なし)斎藤助手――２走前の新潟大賞典はスローのなかを１頭だけ鋭く伸びた内容から、新潟外回りの適性は高い。現状では左回りの方がベター。この中間は在厩でうまく調整できたし、状態は文句なし。ここで重賞ウィナーの仲間入りをしたい。

ゴールドプリンセス　菊沢一樹

調教状態

大きく先行したが、手応え十分でやる気満々。ただ、ややテンションが高い。馬体はキチッと仕上がっている。

シンリョクカ　木幡初也

調教状態

すっきりし過ぎているくらい仕上がっていて、弾むようなフットワークも健在。気合も抜群で態勢は整った。

厩舎コメント

(上がりかかれば)竹内師――絶好のデキだった前走時ほどのデキには戻っていませんが、ひと追い毎に良くなってきましたし、前々走当時の感触は取り戻しています。極端に上がりが速くならなければいいですね。

ジューンアヲニヨシ　池添謙一

調教状態

時計が示す通り、ゴール前はグンとひと伸び。なかなか迫力のある動きだった。毛ヅヤが良く、馬体も見栄え。

セレシオン　荻野極

調教状態

今回はＰコースで最終調整。いつものように頭が高いが、四肢が伸びやかで、切れのあるフットワーク。結構負荷もかけており、好調を維持。

厩舎コメント

(好条件揃って)友道師――先週の動きはしっかりしていましたし、いい状態で重賞に臨めそう。得意の新潟コースでハンデ戦。チャンスはあると思います。

バラジ　菅原明良

調教状態

ムキになる感じがないのはいいことなのか？太めなく素軽さもあるが、迫力不足の印象も。一応、及第点。

ファユエン　北村宏司

調教状態

内めで軽く流す程度も、全身を使って推進力は十分。以前より走りは力強く、今回もいい状態を保っている。

厩舎コメント

(展開嵌まれば)勢司師――レース後に少し疲れは出たが、他馬に比べると丈夫で暑さも苦にせず、すっかり持ち直してきた。中２週なので直前は終い重点で十分。ここも自分の競馬に徹する形。展開が向いてくれるようならば。

ライトバック　坂井瑠星

調教状態

先週自己ベストをマークしており、今週は終いの伸びを確かめる程度だったが、折り合いもスムーズでシャープな伸び。毛ヅヤもピカピカで丸み十分。充実。

厩舎コメント

(条件良く)茶木師――今週は余力残しで。スッと反応していい動きでした。やり過ぎるとテンションが上がってしまいますが、精神的には大人になりつつありますからね。新潟の2000メートルの外回りはベストの条件ですし、道悪もこなしてくれると思います。

レッドラディエンス　戸崎圭太

調教状態

１週前にコースでビシッと追って、当週は坂路でサッと流す友道厩舎のいつものパターン。それでも、ゴール前はグッとひと伸びして迫力があった。態勢整う。

厩舎コメント

(結果を)友道師――転厩時とは違って普段でも落ち着きが窺えますし、もう膝の心配もありません。他馬とのハンデ差が少し気にはなりますが、小回りの福島から新潟に替わるのはプラス材料。結果を出したいですね。

2024年新潟記念予想

過去10年で３歳馬は（2.0.1.6）。サンプルが少ないだけで、出走頭数に対する連対率はこの世代がトップだ。少数精鋭で好走する確率は高く、ダービー５着のブラストワンピース、ノッキングポイントの２頭が優勝。３歳馬はハンデに恵まれるので、ＧⅠ入着レベルで勝ち負けの計算が成り立つ。今年はライトバック本命に異論なし。

管理人の予想印

◎ ライトバック
○ キングズパレス
▲ エーデルブルーメ
◇ レッドラディエンス
△１ セレシオン
△２ ファユエン
△３ アリスヴェリテ
△４ シンリョクカ

◎ライトバック

過去に優勝した３歳牡馬と同等に扱っていいだろう。桜花賞３着、オークス３着だが、オークスはダービーよりレースレベルは高かった。ＧⅠ級が平坦の新潟で52キロのハンデだから、裸同然と言っても過言ではない。セールスポイントは新潟向きの瞬発力。

○キングズパレス

常に相手なりに走るのが長所であり短所でもある。七夕賞から据え置きの57キロは、他馬との比較ではむしろ恵まれたと言ってもいいが、ライトバックとの５キロ差は大きい。この差をどう埋めるか。

▲エーデルブルーメ

マーメイドＳは逃げ馬にしてやられた。平均ペースなのにハイペースと錯覚させて、好位組に仕事をさせなかった。その中で、しっかり２着確保は見事な鞍上の手腕に尽きる。ＧⅢのハンデ戦なら、牡馬相手でも互角に渡り合える。

◇レッドラディエンス

本命馬と6.5キロのビハインド挽回が今回の最大のテーマ。基本的に、新潟の外回りで58キロ以上のハンデはよほど適性が高くないと克服できない。ハイペースの七夕賞とは舞台設定からして違う。時計がかかれば、か。