2024年朝日杯セントライト記念過去データと予想分析

第78回 朝日杯セントライト記念（Ｇ２）

2024年９月16日（月）中山競馬場　芝2200ｍ

上位３着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられるトライアル競走、朝日杯セントライト記念。かつては、シンボリルドルフがこのレースの勝利をステップに菊花賞を制して、無敗の三冠馬に輝いている。近年はセントライト記念出走馬から菊花賞を制した馬がいなかったが、15年にキタサンブラックが久々にセントライト記念と菊花賞を連勝。21年には当レース13着のタイトルホルダー、22年には２着馬のアスクビクターモアが菊花賞を制している。今年もセントライト記念出走馬には注目が集まる。過去のデータからレースの傾向を探る。

朝日杯セントライト記念過去10年間配当金

朝日杯セントライト記念過去10年間結果

朝日杯セントライト記念過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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下記のように●●●ステークス人気別過去データの欄があるとします。

●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

朝日杯セントライト記念
人気別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走レース名別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走着順別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走コース別過去データ

朝日杯セントライト記念
単勝オッズ別過去データ

朝日杯セントライト記念
騎手別過去データ

朝日杯セントライト記念
枠番別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走上り3F別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走人気別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走クラス別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走場所別過去データ

朝日杯セントライト記念
前走距離別過去データ

朝日杯セントライト記念
脚質別過去データ

朝日杯セントライト記念
年齢別過去データ

朝日杯セントライト記念
馬体重過去データ

朝日杯セントライト記念
ハンデ別過去データ

朝日杯セントライト記念
種牡馬別過去データ

１番人気が安定しており、上位人気が強い

平均配当は馬連が3269円で、３連単は10万5457円。馬連は1000円以下が６回あるが、万馬券も２回出ており、年によってバラバラ。１番人気【3.5.0.2】は連対率80％と好調で、２番人気【2.3.2.3】は複勝率70％と安定している。１～３番人気が馬券圏内30頭中20頭を占めており、上位人気が強さを見せている。

日本ダービーの人気馬は堅いが、日本ダービーの上位着順はやや危険

ステップレースは大きく分けると日本ダービー、ラジオＮＩＫＫＥＩ賞、条件戦の３パターン。 　日本ダービー組【5.7.5.22】は複勝率43.6％と圧倒的に好成績を残している。ただし日本ダービーの１～５着馬【2.4.1.4】は４頭が馬券圏外に敗れており、人気で飛ぶケースが目立つ。日本ダービーで１～４番人気【2.4.0.0】に支持された馬は、このレースでは連対率100％と信頼できる。 　ラジオＮＩＫＫＥＩ賞組の好走馬は５頭おり、前走勝利していた馬が２頭、前走３着が１頭、残りの２頭は前走６着以下。ラジオＮＩＫＫＥＩ賞での成績からは判断しづらい。 　条件戦組からは６頭が馬券に絡んだ。６頭中５頭が前走勝利しており、同じく６頭中５頭が前走１番人気だった。人気を背負って勝った馬でないと厳しい。

キャリアは５～７戦が中心だが、３～４戦の好走確率が高い

キャリア別の成績は５～７戦が中心。１着馬は10頭中８頭がキャリア５～７戦。それ以外では、数は少ないが３戦【0.1.2.2】や４戦【1.1.2.4】が好調だ。キャリア３or４戦で馬券に絡んだ７頭中５頭は前走勝っており、負けた馬は日本ダービーとホープフルＳで２着だった。また、キャリア10戦以上【0.0.0.13】は全滅で、使いすぎの馬は見送りが賢明だ。

【キャリア別の成績（過去10年）】

キャリア 成績 勝率 連対率 複勝率
２戦 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
３戦 0-1-2-2 0.0% 20.0% 60.0%
４戦 1-1-2-4 12.5% 25.0% 50.0%
５戦 4-0-3-15 18.2% 18.2% 31.8%
６戦 2-4-2-23 6.5% 19.4% 25.8%
７戦 2-3-0-21 7.7% 19.2% 19.2%
８戦 0-1-1-24 0.0% 3.8% 7.7%
９戦 1-0-0-13 7.1% 7.1% 7.1%
10戦～ 0-0-0-13 0.0% 0.0% 0.0%

ノーザンファーム生産馬を素直に信頼

生産者別の成績はノーザンファーム【2.6.6.31】が複勝率31.1％と飛び抜けており、社台コーポレーション白老ファーム【1.0.0.6】、追分ファーム【1.0.0.0】、社台ファーム【0.4.1.20】など、社台グループが【4.10.7.57】が馬券圏内30頭中21頭を占めている。とくにノーザンファームはほぼ毎年馬券に絡んでおり、１～２番人気だと【2.5.1.3】複勝率72.7％と極めて高い。

【生産者別の成績（過去10年）】

生産者 成績 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 2-6-6-31 4.4% 17.8% 31.1%
社台コーポレーション白老ファーム 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3%
服部牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
追分ファーム 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
大北牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
前野牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
新生ファーム 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
広富牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
ヤナガワ牧場 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
社台ファーム 0-4-1-20 0.0% 16.0% 20.0%
新冠タガノファーム 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
新冠橋本牧場 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
笠松牧場 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%

美浦南Ｗ組でラスト1ハロンが13秒を切った馬

過去10年の追い切りのコース別成績を調べたところ、好走馬が多かったのは美浦南Ｗ組【6.7.5.59】で18頭が馬券に絡んでいた。好走確率が高かったのは栗東ＣＷ組【2.3.3.20】で複勝率28.6％をマーク。不調なのは美浦南坂路組【0.0.1.10】。

美浦南Ｗ組の特徴は、ラスト1ハロンが12秒9以下【5.6.3.38】は複勝率26.9％と好調で、13秒0以上【1.1.2.21】は複勝率16.0%と低調だった。美浦南Ｗ組でラスト１ハロンの速い馬を狙おう。

【追い切りコース別の成績（過去10年）】

場所 コース 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 2-0-1-18 9.5% 9.5% 14.3%
ＣＷ 2-3-3-20 7.1% 17.9% 28.6%
美浦 南坂路 0-0-1-10 0.0% 0.0% 9.1%
南Ｗ 6-7-5-59 7.8% 16.9% 23.4%
その他 0-0-0-8 11.1% 22.2% 22.2%

【美浦南Ｗ組のラスト1ハロンのタイム別成績（過去10年）】

タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
～12秒9 5-6-3-38 9.6% 21.2% 26.9%
13秒0～ 1-1-2-21 4.0% 8.0% 16.0%

2024年セントライト記念（Ｇ２）調教状態＆コメント

アーバンシック　Ｃ．ルメール

調教状態

春よりバランスが良くなり、我慢しながら追い切れた。直線の加速もスムーズ。成長を感じさせる追い切り。

厩舎コメント

(もっと走れる)武井師――牧場から乗り込んで仕上がりは十分。肉体的な成長はそれほどないが、気性面は徐々に良くなっていて常識にかかってきた。ダービーは残念だったが実力的にはもっと走れる馬だと思っているので、ここでしっかり結果を出してほしい。

アスクカムオンモア　戸崎圭太

調教状態

チークＰ着用馬だが癖も見せず、併走の内で軽快に駆け上がる。馬体もスカッと見せており、態勢は整った。

厩舎コメント

(重賞でも)田代助手――前走はスッと前に行けて、最後もしっかりした脚取り。１勝クラスでは力が違ったね。体が締まってきて動きも良くなっているし、センスがあって操縦性もいいので中山に替わっても大丈夫。掛からないから距離延長も問題ないし、時計の速い馬場にも対応できると思うよ。メンタルが成長してきている点もいい材料。重賞でも期待している。

アスクハッピーモア　田辺裕信

調教状態

大きなフットワークで迫力はあるが、ゴール前はやや失速。少し体は立派で、今回は割り引き必要かも。

エコロレイズ　横山和生

調教状態

丹念に乗り込まれて馬体は仕上がったか。滑らかで集中した走り。迫力ひと息も、力は出せる仕上がり。

厩舎コメント

(大人になって)岩戸師――ここを目標に乗り込んで、仕上がりは良好。１週前に負荷をかけたので、直前はジョッキーに口向きなどの確認をしてもらった。春より気持ちに余裕が出て、大人になってきた。強い相手にどこまでやれるか、もう一回試してみたい。

エコロヴァルツ　岩田康誠

調教状態

１週前にＣＷで一杯に追って好時計。当週は余力残しだが力強い脚捌きで登坂。体の張りも良く好仕上がり。

厩舎コメント

(次に)牧浦師――ダービーは逃げる形になりましたが、しっかりと走り切ってくれました。その後は放牧に出してここに向けて準備をしました。次につながる走りができれば。

コスモキュランダ　Ｍ．デムーロ

調教状態

自分からハミを取ってグイッと加速。バランスが良くて、集中力も文句なし。久々の不安は一切ない。

厩舎コメント

(舞台合う)伊藤助手――１週前に稽古はしっかりやっているし、直前は疲れを残さないように軽め。春に比べて体がしっかりして、少しずつだが精神的な幼さも抜けてきた。中山は結果が出ているし、秋の始動戦として申し分ない舞台。大きなレースに向けていいスタートを切りたい。

サルヴェージワーク　佐々木大輔

調教状態

速い時計は出ているが、今週の追い切りでは失速。見た目もかなり立派で、ひと叩きは必要かも。

スティンガーグラス　武豊

調教状態

首を大きく使って、バネを感じさせるフットワーク。気合乗りは抜群で、疲れより充実ぶりを感じさせた。

厩舎コメント

(力つける)太田助手――距離もこなしていい勝ち方でした。使ったあとも元気があってフレッシュさは残っています。まだ手前の変換はスムーズではないですが、力はつけているので重賞でどれだけやれるかですね。

タガノデュード　丹内祐次

調教状態

間隔が詰まるが、日曜の坂路で好気合。当週は輸送もあるので余力残しだが、硬さもなく脚捌きは軽やか。

タンゴバイラリン　菅原明良

調教状態

カンピオーネを追いかけて互角かやや優勢な勢い。馬体の張りが素晴らしく力強さもある。動きは文句なし。

パンジャ　小林勝太

調教状態

気合が乗っていて、鞍上が軽量なのがあるとはいえ、推進力のある走りでスイスイと伸びてきていた。

ヤマニンアドホック　津村明秀

調教状態

首の角度が非常によく、後肢の力がすべて推進力につながっている。気合も乗って、まさに充実一途。

厩舎コメント

(どこまで)辻師――前走は掛かっていた割に最後まで頑張ってくれたが、コース取りもあって少し待たされた。その後は放牧に出したが、順調に調整ができているし、折り合えば距離はこなせる。少しずつ馬に落ち着きが出てきて、実戦でのイレ込む時間が短くなっているのはいい傾向。あとはこのメンバーでどこまでやれるか。

ルカランフィースト　横山武史

調教状態

道中の勢いは素晴らしかったが、最後はやや勢いが鈍る感じ。それでも時計は破格。仕上がりは良好。

厩舎コメント

(成長して)鹿戸雄師――直前は予定より速くなったけど、ジョッキーが騎乗していい稽古ができたと思う。10キロ近く体が増えて成長を感じるし、体調は申し分ない。重賞でも楽しみはある。

ログラール　北村友一

調教状態

前走同様遠征競馬でも、２週続けて目一杯に追って攻め強化してきた。これで前進気勢がアップするだろう。依然、馬っぷりもいい。当日リラックスしているなら。

2024年セントライト記念予想

今年の皐月賞は超ハイレベル。馬場差を考慮しても、垂涎のタイムと言っても過言ではない。ダービーの勝ち馬は皐月賞の競走除外馬だったが、２～６着は皐月賞組が独占した。ただし、ダービーはペースが遅く、凡戦の感が強い。つまり、高速決着に過ぎ、皐月賞組のパフォーマンスが低下したと考えている。ここも皐月賞が下地になる。

管理人の予想印

◎ コスモキュランダ
○ アーバンシック
▲ アスクカムオンモア
◇ スティンガーグラス
△１ エコロヴァルツ
△２ ヤマニンアドホック
△３ ルカランフィースト
△４ エコロレイズ

◎コスモキュランダ

中山向きの機動力と一瞬の切れ味が身上。他場の瞬発力勝負や、本質的な地力勝負には向かない。将来的にはツーターンの中距離タイプと見ており、菊花賞よりはここが勝負どころか。

○アーバンシック

春当時はまだトモが甘く、大トビで頭の高い走法から、地力勝負に持ち込めない弱点を抱えていた。完成するのは先だが、ポテンシャルは高く、中山なら外回りの2200メートルの方がレースがしやすい。

▲アスクカムオンモア

３歳２月の遅いデビュー。ダービー出走は叶わなかったが、１勝クラスを好タイムで勝ち上がって、最低限の秋への準備は整えることができた。一昨年の優勝馬ガイアフォース的なイメージ。

◇スティンガーグラス

ディープインパクトの後継種牡馬としての地位を固めたキズナ産駒。リファールの近交は配合のセオリーのひとつ。近年は新潟内回り芝2200メートルの日本海Ｓが注目されつつあり、同じ内回りの前走の好タイム勝ちは見逃せない。