2025年皐月賞過去データと予想分析

第85回 皐月賞（Ｇ１）

2025年4月20日（日）　中山競馬場　芝2000ｍ

牡馬クラシックの初戦・皐月賞。三冠制覇へ向けた第一関門に、３歳世代の有力馬が集結する。過去10年の優勝馬では、2020年のコントレイルが三冠を達成。ほかにもドゥラメンテ、アルアイン、エフフォーリアが皐月賞後にも他のＧ１競走を制している。また、２～３着にも後の実力馬は多く見られ、15年と22年の３着馬、キタサンブラック・ドウデュースはその代表格。ほかに21、22年にはタイトルホルダーとイクイノックスが２着に入っていた。今年、ここで飛躍を遂げるのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。

皐月賞過去10年間配当金

皐月賞過去10年間結果

皐月賞過去10年間結果前走レース

馬ランドの過去データ表の見方

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●●●ステークス
人気別過去データ

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	0-1-0-2/3	0.0%	33.3%	33.3%
２番人気	0-0-2-1/3	0.0%	0.0%	66.7%

皐月賞
人気別過去データ

皐月賞
前走レース名別過去データ

皐月賞
前走着順別過去データ

皐月賞
前走コース別過去データ

皐月賞
単勝オッズ別過去データ

皐月賞
騎手別過去データ

皐月賞
枠番別過去データ

皐月賞
前走上り3F別過去データ

皐月賞
前走人気別過去データ

皐月賞
前走クラス別過去データ

皐月賞
前走場所別過去データ

皐月賞
前走距離別過去データ

皐月賞
脚質別過去データ

皐月賞
年齢別過去データ

皐月賞
馬体重過去データ

皐月賞
ハンデ別過去データ

皐月賞
種牡馬別過去データ

波乱度の見極めがカギ

過去10年、上位人気はいずれもまずまずの結果を残しており、不振だった５番人気も2022～23年に１、２着と結果を出した。また、ここ４年では２番人気が３勝をマークしている。人気の割に成績が良いのは８番人気前後で、７～９番人気は計【3.3.2.22】で複勝率26.7％。このあたりが馬券に絡むかどうか、何着に入ってくるかで波乱度が変わってくる。３番人気以内の馬が２頭馬券に絡んだ近３年の３連単は比較的平穏だった。10番人気以下の好走は３着１回のみで、穴を狙うにしても９番人気以内に絞りたい。

中～外枠がやや優勢、内枠の４番人気以下は苦戦必至

過去10年の枠番別成績で２頭以上の優勝馬を出しているのは１、４、６、７枠。３連対以上はその４、６、７枠と、全体としては中～外枠に好走馬が多い。１～３枠の好走馬７頭中６頭は３番人気以内で、好走した１頭も３着（2021年のステラヴェローチェ）のため、４番人気以下の馬を狙うならほぼ４枠より外の馬にかぎられる。

前走比プラス体重は苦戦

馬体重増減別成績を見ると、４キロ以上のプラス体重で出走して連対したのは、昨年優勝のジャスティンミラノと、2022年２着のイクイノックスのみで、どちらもプラス10キロ。その他プラス２キロも含めた馬体増全体でも【1.2.3.48】。2016年の１番人気・サトノダイヤモンドは、プラス６キロでの出走で３着に敗退。17年には後にダービーで１、２着になるレイデオロがプラス８キロで５着、スワーヴリチャードがプラス４キロで６着に敗れるなど、人気馬も苦戦している。一方、マイナス側は大きな変動があっても好走できる。21年のエフフォーリアはマイナス10キロで優勝し、18年はマイナス12キロだったサンリヴァルが９番人気で２着に食い込んだ。

【馬体重増減別成績（過去10年）】

増減 成績 勝率 連対率 複勝率
+10kg～ 1-1-0-2 25.0% 50.0% 50.0%
+4kg～+9kg 0-0-2-25 0.0% 0.0% 7.4%
-3kg～+3kg 6-3-4-60 8.2% 12.3% 17.8%
-9kg～-4kg 2-5-4-47 3.4% 12.1% 19.0%
-10kg～ 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
プラス体重 1-2-3-48 1.9% 5.6% 11.1%
増減なし 4-0-2-23 13.8% 13.8% 20.7%
マイナス体重 5-8-5-71 5.6% 14.6% 20.2%

前走１着馬が中心も、トライアル優勝馬は勝利なし

クラシックでは出走馬の大半を前走好走馬が占めるレースが多い。皐月賞はその中でも「前走１着」を取ってきた馬の好走確率が高く、計【7.8.6.53】。優勝馬のうち前走２着以下だったのはドゥラメンテ（共同通信杯２着）、エポカドーロ（スプリングＳ２着）、そしてジオグリフ（共同通信杯２着）と、悪くても前走で２着には入っていることが勝利条件だ。2021年には前走弥生賞３着のダノンザキッドが１番人気の支持を受けたが、15着に大敗した。なお、前走１着馬のレース別では、共同通信杯１着馬が最多の３勝を挙げており、トライアルのＧ２・弥生賞馬は２着止まり。スプリングＳ優勝馬は連対がない。

美浦南Ｗ組が近年好調

美浦南Ｗコースで追い切られた馬が【5.5.2.45】と半数の10連対。特にここ５年は【3.5.1.22】と連対馬10頭中８頭を占めている。同じＷコース追い切り馬でも栗東ＣＷ組はここ５年にかぎると【0.0.1.19】とかなり苦戦しており、３着１回も2023年に１番人気で敗れたファントムシーフ。美浦南Ｗコース追い切り馬が圧倒的に優勢で、近年は他の好走馬もほぼ栗東坂路組にかぎられる。

【主な追い切りコース別成績（過去10年）】

コース 成績 勝率 連対率 複勝率
美浦南Ｗ 5-5-2-45 8.8% 17.5% 21.1% 3-5-1-22
美浦南坂 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-4
美浦南Ｐ 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0% 0-0-0-0
栗東ＣＷ 3-2-3-42 6.0% 10.0% 16.0% 0-0-1-19
栗東坂路 2-2-3-44 3.9% 7.8% 13.7% 2-0-2-24
栗東芝 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0% 0-0-0-1
栗東Ｐ 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0% 0-0-1-1

2025年皐月賞（Ｇ１）調教状態＆コメント

アロヒアリイ　横山和生

調教状態

先週、Ｗコースでしっかり負荷をかけられているので、今週は坂路でリズム重視。折り合いがついたなかでフットワークには勢いを感じる。伸びしろはかなり大きい。

エリキング　川田将雅

調教状態

（ノーザンＦしがらきから３月18日に帰厩）前２週にＣＷでラスト１ハロン10秒台とさすがの脚力。今週は調整程度でソラを使うような面はあったが、脚捌きは力強かった。骨折明けの久々と考えれば及第点の仕上がりか。

厩舎コメント

(力出せる)福永助手――１週前にしっかりとやったので今週は坂路でサッと。骨折明けでぶっつけになりましたが、やる毎に良くなり、力の出せそうな状態に仕上がりました。中山は難しいコースですが、スムーズに運んでどれだけやれるかですね。

カラマティアノス　戸崎圭太

調教状態

柔らかい身のこなしで素軽さも満点。古馬オープンのスズカコテキタイを追いかけて抑え切れない手応えで並びかけてきた。パワーアップして更に充実したか。

厩舎コメント

(成長して)杉木助手――１週前に戸崎圭騎手が乗って追い切ったあとスイッチが入りましたが、それでもオンとオフはできていて、落ち着きのあるいい状態に仕上がりました。成長して体幹がしっかりして、左へ張ることもなくなり、嵌まりが良くなりました。無事に競馬へ向かってほしいです。

キングスコール　藤岡佑介

調教状態

フットワークは軽快で、促してからの反応もしっかり。休み明けの前走よりも馬体の張り、毛ヅヤは数段上がっている。久々好走の反動よりも上積みに期待。

クロワデュノール　北村友一

調教状態

（ノーザンＦしがらきから３月13日に帰厩）週を追う毎に切れ味が増し、馬体も徐々にパワーアップしている。回転力十分で黒光りする皮膚。ほぼ万全。

厩舎コメント

(仕上がる)斉藤崇師――１週前にしっかりとやってスイッチが入りましたから、今週はこれで十分でしょう。うまく仕上がりました。あとは中山へ輸送したあと、体を維持できていれば。

サトノシャイニング　西村淳也

調教状態

（チャンピオンヒルズから３月26日に帰厩）抑えていたので頭が上がっていたが、気合が乗っているのはいい。手綱を緩めると首を使って上々の伸び。折り合えれば。

厩舎コメント

(素質高く)杉山晴師――前走は馬の後ろで最後に脚を使うレースをしようとジョッキーと話していて、ラストもしっかり脚を使ってくれましたからね。課題がクリアできて、次につながるレースができましたね。まだ幼さは残っていますが、いい間隔を取ってレースに臨めますし、もともと素質の高い馬。いいエスコートをしてもらって、最高のレースができれば。

ジーティーアダマン　岩田望来

調教状態

この厩舎らしく朝イチの綺麗な馬場で３頭併せ。内から追走して凄い行きっぷりを見せる。直線も楽々と先着。スピードがあり過ぎて今の馬場は気になるが、折り合うなら勝ち負けできるかも。

厩舎コメント

(馬群でも)上村師――スタートが速く、前走はたまたま逃げる形に。ハナにはこだわらないし、馬込みでも競馬はできる。仕上がりもいい。完成するのは先だろうが、今の状態でどこまで。

ジュタ　坂井瑠星

調教状態

鞍上との息ぴったり。柔軟性のあるフットワークで推進力も十分。同じ中５週の前走よりもＣＷで２本追うなど、しっかり負荷をかけられている点にも好感が持てる。

ジョバンニ　松山弘平

調教状態

１週前がＣＷで好稽古。今週は坂路でサッと。頭は少し高めだが、折り合いはしっかりついて素軽い走り。リズム良く、馬体の充実ぶりも目につく。仕上がりは上々。

厩舎コメント

(いい結果を)杉山晴師――前哨戦として使った若葉Ｓで１着、次につながるいい競馬をしてくれました。最終追い切りは輸送を考慮して坂路で無理のない程度に。適度にリラックスして、前進気勢も見て取れました。いい仕上りで臨めますね。使った上積みを感じますし、ＧⅠでメンバーは揃いますが、何とかいい結果を。

ドラゴンブースト　丹内祐次

調教状態

（山岡トレセンから３月６日に帰厩）先週のＣＷで77秒台。キビキビ動けて久々の影響は感じないが、可動域はそこまで広くなく、距離適性の面でどうか。

ニシノエージェント　津村明秀

調教状態

（西山牧場阿見分場から３月12日に帰厩）３月中旬から乗り込まれて量は十分。先週は好時計もマークして、今週は３歳オープンのモンドデラモーレを追いかけてほぼ互角の伸び脚。整ったか。

ピコチャンブラック　石橋脩

調教状態

先週はウッドで破格の時計をマーク。今週は単走で軽く流す程度だったが、これでちょうどいいかも。リラックスした走りで集中力十分。好調持続と見ていい。

ファウストラーゼン　杉原誠人

調教状態

今週は軽め。折り合いがついて動きもパワフル。手前変換もスムーズだった。遠征後でも元気で好調キープ。

フクノブルーレイク　松岡正海

調教状態

大きく前に行く同じ厩舎の併せ馬を目標。仕掛けてからの反応は鋭く、これに並びかけるかかけないところがゴール。１ハロンは10秒台。疲れなく気配は上々。

マジックサンズ　佐々木大輔

調教状態

（ノーザンＦしがらきから３月20日に帰厩）先週は少し前掛かりだったが、今週は落ち着いて集中力もあった。中間で頓挫があった前走よりも順調な調整。もう少し力強さが欲しいが、久々でも太め感なく仕上がっている。

マスカレードボール　横山武史

調教状態

（山元ＴＣから３月28日に帰厩）直前坂路で３頭併せを行うのは前走時と同様だが、その時よりも気の悪さを見せずスムーズに先着。推進力も満点。好仕上がり。

厩舎コメント

(中山でも)手塚久師――前走は少頭数に加えて得意の左回りと条件も良かったが、この馬の良さが生きたレースだった。中間は放牧を挟み、時間をかけて乗り込んで精神面はホープフルＳとは違う状態。中山でもスタートを決めてスムーズに立ち回れれば。

ミュージアムマイル　Ｊ．モレイラ

調教状態

２歳時より馬体はパンプアップ。地面を叩きつけるような走りで推進力もある。初の遠征で控えめだった前走よりも負荷はかけられた。気配も良化して、上昇味あり。

厩舎コメント

(流れれば)友道助手――前走はいつもよりゲートを出たことで外を回らされるロスもありました。レース後は短期放牧に出ましたが、毎回成長して帰ってきてくれます。中山コースを経験できたのは大きいですし、あとはある程度流れてほしいですね。

ヴィンセンシオ　Ｃ．ルメール

調教状態

意外と手応えに余裕はなさそうだったが、これだけ速い時計が出ていれば仕方ない。直前にこれだけやれるのは好調な証し。毛ヅヤはピカピカで活気十分。整ったか。

厩舎コメント

(仕上がった)森一誠師――１週前にしっかり追ったが、息が荒くて物足りなかったので、直前もＷコースでやった。疲れが残らないように馬なりで、３頭併せの真ん中で折り合いと体のこなしを確認。自分からハミを取って推進力も出ていた。「フレッシュで動き、息もいい」とルメール騎手は言っていた。いい状態に仕上がった。

2025年皐月賞ステップレース

ステップレース１　ホープフルＳ（Ｇ１）

2024年 12月 28日(土) 中山11Ｒ ホープフルＳ 18頭 芝 2000m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 6 クロワデュノール 牡2 56 北村 友一 02:00.5 1
2 1 ジョバンニ 牡2 56 松山 弘平 02:00.8 2 6
3 11 ファウストラーゼン 牡2 56 杉原 誠人 02:01.0 1 1/4 17
4 16 ジュタ 牡2 56 坂井 瑠星 02:01.2 1 8
5 4 クラウディアイ 牡2 56 西村 淳也 02:01.4 1 1/2 13

レース回顧

ジュンアサヒソラが先手を奪い、1000ｍ通過61秒４のペースで逃げる。後方からレースを進めたファウストラーゼンが、向正面で一気にマクり、４角手前で先頭に。中団追走のクロワデュノールは徐々に進出して、直線入り口では射程圏に。ラスト１ハロンで先頭を捉えて、最後は後続を突き放して完勝。ジョバンニは中団のインからレースを進め、直線では鋭く伸びて２着を確保。マクったファウストラーゼンは３着に粘った。

ステップレース２　弥生賞ディープインパクト記念（Ｇ２）

2025年 3月 9日(日) 中山11Ｒ 弥生賞ディープインパクト記念 14頭 芝 2000m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 8 ファウストラーゼン 牡3 57 杉原 誠人 02:01.3 7
2 3 ヴィンセンシオ 牡3 57 C.ルメール 02:01.3 クビ 2
3 7 アロヒアリイ 牡3 57 横山 和生 02:01.4 クビ 5
4 11 ミュージアムマイル 牡3 57 幸 英明 02:01.5 1 1
5 13 ガンバルマン 牡3 57 原 優介 02:01.5 ハナ 13

レース回顧

稍重で行われ、ヴィンセンシオが逃げ、1000ｍ通過は60秒９。ファウストラーゼンはホープフルＳ同様に向正面でマクり、３角で先頭に。直線に入ると、ヴィンセンシオが一旦先頭に立つが、最後はファウストラーゼンが渋太く差し返してゴール。クビ差の２着がヴィンセンシオ。４角手前で接触の不利があったアロヒアリイが直線でしっかり伸びて３着。直線鋭く伸びたミュージアムマイルは、最後に勢いが鈍って４着。

ステップレース３　きさらぎ賞（Ｇ３）

2025年 2月 9日(日) 京都11Ｒ きさらぎ賞 10頭 芝 1800m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 単勝人気
1 10 サトノシャイニング 牡3 57 西村 淳也 01:47.0 1
2 2 リンクスティップ 牝3 55 M.デムーロ 01:47.5 3 3
3 7 ランスオブカオス 牡3 57 吉村 誠之助 01:47.5 クビ 4
4 6 ショウヘイ 牡3 57 川田 将雅 01:48.0 3 2
5 8 スリーキングス 牡3 57 岩田 康誠 01:48.0 クビ 9

レース回顧

稍重で行われ、ジェットマグナムが逃げる展開。前半1000ｍは58秒７とややハイペース。３番手からレースを進めたリンクスティップが直線に向いて先頭に立つと、ランスオブカオスが襲い掛かる。そこに後方待機から直線で大外に進路を取ったサトノシャイニングが、一気に突き抜けて完勝。２着争いはリンクスティップがクビ差でしのいだ。

2025年皐月賞（Ｇ１）予想

管理人の予想印

◎ クロワデュノール
○ エリキング
◇ ミュージアムマイル
△１ ジョバンニ
△２ ジーティーアダマン
△３ ヴィンセンシオ
△４ サトノシャイニング

◎クロワデュノール

昨年の２歳王者。皐月賞直行はプラン通りで態勢も整った。同じ舞台だったホープフルＳは向正面でペースが上がる展開でも冷静に対処して完勝。レースにも注文がつかず、隙が見当たらない。４連勝十分。

○エリキング

負けなしで３連勝。しかもここ２走はジョバンニを下してのもの。この馬も能力は相当なもの。骨折明けではあるが、順調に調整が進んで走れる仕上がり。内枠を生かしてうまく立ち回れれば。

◇ミュージアムマイル

前走は外を回る形で伸び負けしたが、前哨戦だったことを考えれば悪くない。中山を経験できたことも大きい。ひと叩きした上積みは十分。鞍上も魅力。

△ジョバンニ

対戦成績的には分が悪いが、これまで崩れたことがなく、立ち回りが上手なタイプ。前哨戦を勝ってデキも上向き。食い込み注意。

あとは、 ジーティーアダマン、ヴィンセンシオ、サトノシャイニング に注意。

買い目

馬単

１着10
２着２、11、５、８、15、16

3連単

１着10
２着２、11、５、８、15、16
３着２、11、５、８、15、16

3連単

１着２、11、５、８、15、16
２着10
３着２、11、５、８、15、16