2021年NHKマイルカップ過去データと予想分析

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2021年5月9日(日) 東京競馬場 芝1600m

3歳マイル王決定戦・NHKマイルC。1996年の創設以来、数多くの名馬を輩出している一戦だ。優勝馬にはエルコンドルパサーやクロフネ、キングカメハメハと現役時代にG1タイトルを獲得し、後に種牡馬としても活躍馬を多数送り出した名馬が見られる。近年では2014年の優勝馬・ミッキーアイルが後にマイルCSを制し、19年のアドマイヤマーズは同年の香港マイルで海外G1制覇を飾っている。また、ここでは敗戦を喫した馬からも、ジャスタウェイ(12年6着)やレインボーライン(16年3着)、グランアレグリア(19年5着降着)など、さまざまな路線での活躍馬が出現している。今年はどの馬がまず3歳マイル王の座に就くのか、過去の傾向を見てみよう。

日付 単勝配当 複勝配当 枠連 馬連 馬単 3連複 3連単
2020年 2,960円 810円 3,020円 4,200円 11,900円 19,620円 152,750円
2019年 430円 210円 6,440円 17,200円 22,440円 97,390円 410,680円
2018年 1,280円 370円 1,890円 3,140円 7,470円 21,840円 129,560円
2017年 580円 220円 2,150円 17,290円 27,730円 50,600円 296,160円
2016年 230円 140円 460円 940円 1,470円 11,190円 33,030円
2015年 640円 210円 1,510円 2,800円 5,990円 6,200円 36,720円
2014年 190円 140円 3,840円 14,760円 15,860円 188,380円 684,020円
2013年 3,430円 730円 3,720円 21,890円 56,570円 137,530円 1,235,600円
2012年 370円 170円 1,210円 1,480円 2,630円 72,990円 262,580円
2011年 460円 170円 720円 1,170円 2,160円 2,040円 7,920円
日付 着順 馬名 性別 年齢 人気 騎手 斤量 頭数 距離 馬場状態 着差 上り3F 馬体重 所属 調教師 種牡馬 間隔 前走開催 前走レース名 前走着順 前芝・ダ 前距離 前走馬場状態 前走人気 前走上り3F 前騎手 前走斤量 前走頭数 前走馬番 前走走破タイム 前走着差タイム
200510 1 ラウダシオン 3 9 M.デム 57 18 芝1600 -0.2 34.4 494 (栗) 斉藤崇史 リアルインパクト 8 1名5 ファルコG3 2 1400 1 35.2 武豊 57 18 10 1215 0.2
2 レシステンシア 3 1 ルメール 55 0.2 34.7 476 (栗) 松下武士 ダイワメジャー 4 2阪6 桜花賞G1 2 1600 1 38.2 武豊 55 18 17 1363 0.2
3 ギルデッドミラー 3 6 福永祐一 55 0.3 34.2 468 (栗) 松永幹夫 オルフェーヴル 3 2阪7 アーリンG3 2 1600 4 36.8 岩田望来 54 12 10 1346 0.3
190505 1 アドマイヤマーズ 3 2 M.デム 57 -0.1 33.9 472 (栗) 友道康夫 ダイワメジャー 3 3中8 皐月賞G1 4 2000 2 34.9 M.デム 57 18 1 1585 0.4
2 ケイデンスコール 3 14 石橋脩 57 0.1 33.6 460 (栗) 安田隆行 ロードカナロア 6 2阪1 毎日杯G3 4 1800 7 33.9 北村友一 57 13 5 1474 0.2
3 カテドラル 3 7 アヴドゥ 57 0.1 33.7 476 (栗) 池添学 ハーツクライ 3 2阪7 アーリンG3 2 1600 7 33.3 シュタル 56 18 10 1342 0
180506 1 ケイアイノーテック 3 6 藤岡佑介 57 0 33.7 456 (栗) 平田修 ディープインパクト 4 3中5 ニュージG2 2 1600 1 34.5 戸崎圭太 56 15 14 1342 0
2 ギベオン 3 2 M.デム 57 0 34.5 508 (栗) 藤原英昭 ディープインパクト 6 2阪1 毎日杯G3 2 1800 2 34 バルジュ 56 10 5 1468 0.3
3 レッドヴェイロン 3 9 岩田康誠 57 0 34.1 474 (栗) 石坂正 キングカメハメハ 3 2阪7 アーリンG3 3 1600 4 34.1 M.デム 56 13 11 1336 0.2
170507 1 アエロリット 3 2 横山典弘 55 -0.2 34.3 478 (美) 菊沢隆徳 クロフネ 4 2阪6 桜花賞G1 5 1600 6 35 横山典弘 55 18 12 1347 0.2
2 リエノテソーロ 3 13 吉田隼人 55 0.2 34 450 (美) 武井亮 Speightstown 8 2中5 アネモネ 4 1600 2 36 吉田隼人 54 16 15 1349 0.2
3 ボンセルヴィーソ 3 6 松山弘平 57 0.6 35 462 (栗) 池添学 ダイワメジャー 4 3中5 ニュージG2 3 1600 5 35.3 松山弘平 56 16 16 1362 0.2
160508 1 メジャーエンブレム 3 1 ルメール 55 -0.1 35.1 496 (美) 田村康仁 ダイワメジャー 4 2阪6 桜花賞G1 4 1600 1 34.2 ルメール 55 18 5 1338 0.4
2 ロードクエスト 3 2 池添謙一 57 0.1 33.8 446 (美) 小島茂之 マツリダゴッホ 3 3中8 皐月賞G1 8 2000 5 35.4 池添謙一 57 18 14 1591 1.2
3 レインボーライン 3 12 福永祐一 57 0.1 34.4 430 (栗) 浅見秀一 ステイゴールド 4 3中5 ニュージG2 5 1600 4 34.6 内田博幸 56 16 2 1340 0.1
150510 1 クラリティスカイ 3 3 横山典弘 57 -0.2 33.9 478 (栗) 友道康夫 クロフネ 3 3中8 皐月賞G1 5 2000 10 35.4 横山典弘 57 15 14 1589 0.7
2 アルビアーノ 3 4 柴山雄一 55 0.2 34.4 512 (美) 木村哲也 Harlan's Holiday 7 2中7 フラワーG3 1 1800 1 35.4 柴山雄一 54 16 1 1494 -0.2
3 ミュゼスルタン 3 2 柴田善臣 57 0.2 33.8 470 (美) 大江原哲 キングカメハメハ 7 2中8 スプリンG2 7 1800 6 33.6 柴田善臣 56 12 7 1496 0.5
140511 1 ミッキーアイル 3 1 浜中俊 57 0 34.8 478 (栗) 音無秀孝 ディープインパクト 10 1阪1 アーリンG3 1 1600 1 35.2 浜中俊 57 10 10 1340 -0.6
2 タガノブルグ 3 17 三浦皇成 57 0 33.9 428 (栗) 鮫島一歩 ヨハネスブルグ 2 3京1 橘S 1 1400 1 33.9 川田将雅 56 9 9 1196 0
3 キングズオブザサン 3 12 蛯名正義 57 0 33.7 464 (栗) 荒川義之 チチカステナンゴ 3 3中8 皐月賞G1 15 2000 11 36 浜中俊 57 18 13 2008 1.2
130505 1 マイネルホウオウ 3 10 柴田大知 57 0 33.7 482 (美) 畠山吉宏 スズカフェニックス 4 3中5 ニュージG2 7 1600 4 34.6 柴田大知 56 16 13 1353 0.5
2 インパルスヒーロー 3 6 田中勝春 57 0 33.9 496 (美) 国枝栄 クロフネ 7 2名3 ファルコG3 1 1400 2 34.7 田中勝春 56 18 2 1222 -0.1
3 フラムドグロワール 3 8 横山典弘 57 0.1 34.6 488 (美) 藤沢和雄 ダイワメジャー 15 1中5 京成杯G3 10 2000 1 36.1 横山典弘 56 12 1 2033 1
120506 1 カレンブラックヒル 3 1 秋山真一 57 -0.6 34.6 460 (栗) 平田修 ダイワメジャー 4 3中5 ニュージG2 1 1600 1 35 秋山真一 56 16 4 1332 -0.4
2 アルフレード 3 3 ウィリア 57 0.6 34.9 516 (美) 手塚貴久 シンボリクリスエス 7 2中8 スプリンG2 12 1800 2 37.3 松岡正海 56 14 11 1528 2.1
3 クラレント 3 15 小牧太 57 0.6 34.4 472 (栗) 橋口弘次 ダンスインザダーク 9 2中4 弥生賞G2 12 2000 11 34.9 小牧太 56 15 13 2047 0.8
110508 1 グランプリボス 3 1 ウィリア 57 -0.2 34 500 (栗) 矢作芳人 サクラバクシンオー 4 2阪5 ニュージG2 3 1600 1 33.8 藤岡佑介 56 18 4 1347 0.2
2 コティリオン 3 2 小牧太 57 0.2 33.4 468 (栗) 橋口弘次 ディープインパクト 6 2阪2 毎日杯G3 2 1800 4 33.6 小牧太 56 18 3 1471 0
3 リアルインパクト 3 4 内田博幸 57 0.3 34.2 496 (美) 堀宣行 ディープインパクト 4 2阪5 ニュージG2 11 1600 4 33.9 内田博幸 56 18 16 1350 0.5
人気 着別度数 勝率連対率複勝率
1番人気4-1-0-5/1040.0%50.0%50.0%
2番人気2-3-1-4/1020.0%50.0%60.0%
3番人気1-1-0-8/1010.0%20.0%20.0%
4番人気0-1-1-8/100.0%10.0%20.0%
5番人気0-0-0-10/100.0%0.0%0.0%
6番人気1-1-2-6/1010.0%20.0%40.0%
7番人気0-0-1-9/100.0%0.0%10.0%
8番人気0-0-1-9/100.0%0.0%10.0%
9番人気1-0-1-8/1010.0%10.0%20.0%
10番人気1-0-0-9/1010.0%10.0%10.0%
11番人気0-0-0-10/100.0%0.0%0.0%
12番人気0-0-2-8/100.0%0.0%20.0%
13番人気0-1-0-9/100.0%10.0%10.0%
14番人気0-1-0-9/100.0%10.0%10.0%
15番人気0-0-1-9/100.0%0.0%10.0%
16番人気0-0-0-10/100.0%0.0%0.0%
17番人気0-1-0-9/100.0%10.0%10.0%
18番人気0-0-0-10/100.0%0.0%0.0%
前走レース名 着別度数 勝率連対率複勝率
ニュージG24-0-3-50/577.0%7.0%12.3%
皐月賞G12-1-1-13/1711.8%17.6%23.5%
桜花賞G12-1-0-11/1414.3%21.4%21.4%
ファルコG31-1-0-12/147.1%14.3%14.3%
アーリンG31-0-3-13/175.9%5.9%23.5%
毎日杯G30-3-0-8/110.0%27.3%27.3%
スプリンG20-1-1-4/60.0%16.7%33.3%
橘S0-1-0-9/100.0%10.0%10.0%
フラワーG30-1-0-2/30.0%33.3%33.3%
アネモネ0-1-0-0/10.0%100.0%100.0%
前確定着順 着別度数 勝率連対率複勝率
前走1着2-3-0-40/454.4%11.1%11.1%
前走2着2-3-2-18/258.0%20.0%28.0%
前走3着1-0-2-16/195.3%5.3%15.8%
前走4着2-2-0-6/1020.0%40.0%40.0%
前走5着2-0-1-11/1414.3%14.3%21.4%
前走6~9着1-1-1-28/313.2%6.5%9.7%
前走10着~0-1-4-30/350.0%2.9%14.3%
単勝オッズ 着別度数 勝率連対率複勝率
1.5~ 1.91-0-0-1/250.0%50.0%50.0%
2.0~ 2.91-0-0-2/333.3%33.3%33.3%
3.0~ 3.91-1-0-1/333.3%66.7%66.7%
4.0~ 4.92-1-0-2/540.0%60.0%60.0%
5.0~ 6.92-3-2-7/1414.3%35.7%50.0%
7.0~ 9.90-1-0-11/120.0%8.3%8.3%
10.0~14.91-1-1-17/205.0%10.0%15.0%
15.0~19.90-0-1-11/120.0%0.0%8.3%
20.0~29.91-0-2-15/185.6%5.6%16.7%
30.0~49.91-1-2-20/244.2%8.3%16.7%
50.0~99.90-1-2-32/350.0%2.9%8.6%
100.0~0-1-0-31/320.0%3.1%3.1%
騎手 着別度数 勝率連対率複勝率
M.デム2-1-0-3/633.3%50.0%50.0%
横山典弘2-0-1-5/825.0%25.0%37.5%
ルメール1-1-0-3/520.0%40.0%40.0%
ウィリア1-1-0-2/425.0%50.0%50.0%
柴田大知1-0-0-4/520.0%20.0%20.0%
浜中俊1-0-0-4/520.0%20.0%20.0%
藤岡佑介1-0-0-3/425.0%25.0%25.0%
秋山真一1-0-0-1/250.0%50.0%50.0%
小牧太0-1-1-0/20.0%50.0%100.0%
石橋脩0-1-0-4/50.0%20.0%20.0%
枠番 着別度数 勝率連対率複勝率
1枠0-1-2-17/200.0%5.0%15.0%
2枠1-1-0-18/205.0%10.0%10.0%
3枠1-1-2-16/205.0%10.0%20.0%
4枠2-0-0-18/2010.0%10.0%10.0%
5枠1-2-1-16/205.0%15.0%20.0%
6枠2-0-3-15/2010.0%10.0%25.0%
7枠1-1-0-28/303.3%6.7%6.7%
8枠2-4-2-22/306.7%20.0%26.7%
前走脚質 着別度数 勝率連対率複勝率
3F 1位0-3-3-22/280.0%10.7%21.4%
3F 2位1-1-0-20/224.5%9.1%9.1%
3F 3位2-1-2-15/2010.0%15.0%25.0%
3F ~5位3-2-1-23/2910.3%17.2%20.7%
3F 6位~4-3-4-69/805.0%8.8%13.8%
脚質上り 着別度数 勝率連対率複勝率
平地・逃げ3-1-1-5/1030.0%40.0%50.0%
平地・先行2-3-1-36/424.8%11.9%14.3%
平地・中団3-3-8-62/763.9%7.9%18.4%
平地・後方2-3-0-47/523.8%9.6%9.6%
馬体重 着別度数 勝率連対率複勝率
400~419kg0-0-0-5/50.0%0.0%0.0%
420~439kg0-1-1-5/70.0%14.3%28.6%
440~459kg1-2-0-35/382.6%7.9%7.9%
460~479kg5-3-7-46/618.2%13.1%24.6%
480~499kg3-1-2-37/437.0%9.3%14.0%
500~519kg1-3-0-17/214.8%19.0%19.0%
520~539kg0-0-0-5/50.0%0.0%0.0%
斤量 着別度数 勝率連対率複勝率
53.5~55kg2-3-1-24/306.7%16.7%20.0%
55.5~57kg8-7-9-126/1505.3%10.0%16.0%
種牡馬 着別度数 勝率連対率複勝率
ダイワメジャー3-1-2-10/1618.8%25.0%37.5%
ディープインパクト2-2-1-13/1811.1%22.2%27.8%
クロフネ2-1-0-5/825.0%37.5%37.5%
サクラバクシンオー1-0-0-3/425.0%25.0%25.0%
リアルインパクト1-0-0-1/250.0%50.0%50.0%
スズカフェニックス1-0-0-1/250.0%50.0%50.0%
ヨハネスブルグ0-1-0-1/20.0%50.0%50.0%
ロードカナロア0-1-0-6/70.0%14.3%14.3%
マツリダゴッホ0-1-0-4/50.0%20.0%20.0%
シンボリクリスエス0-1-0-1/20.0%50.0%50.0%

3~5番人気は近年の不振が際立つ

過去10年、1~2番人気は計【6.4.1.9】でまずまずの成績。しかし3~5番人気は計【1.2.1.26】複勝率13.3%、特に過去5年は15頭すべて馬券圏外と不振が際立っている。6番人気以下からの好走馬も多く、2桁人気馬も10年で7頭が馬券に絡んでいる。2013年には3連単123万馬券が出たほか、ここ4年はすべて12万馬券以上と荒れており、波乱前提で穴馬を多く拾っていきたいレースだ。

距離短縮の穴馬はほぼ3着止まり

その穴馬、6番人気以下の好走馬を見てみると、前走のレースや人気、着順はさまざま。ただ、距離短縮だった馬は、ここで5番人気以内なら【2.5.1.12】と連対馬が出ているのに対し、表にある6番人気以下のグループは【0.1.3.21】。人気薄の距離短縮馬はほとんどが3着以下だ。同じ6番人気以下でも、前走と同距離なら【2.1.5.63】、距離延長なら【1.2.0.31】と複数頭が連対まで届いている。  また、ここ5年にかぎると6番人気以下で好走した9頭すべて、前走で芝1400~1800m戦に出走し2~5着だった。6年以上前は皐月賞など2000m戦で2桁着順だった馬も見られたが、近年はこのレースと近い距離の前走で掲示板を確保していることが穴馬の好走条件だ。

人気馬なら前走3着以下が狙い

一方、上位人気馬(今回3番人気以内)の成績を見ると、前走で連対していた馬が凡走するケースが多い。表には過去5年分を掲載したが、過去10年で「今回3番人気以内・前走連対」馬の成績を調べると【2.3.0.14】複勝率26.3%止まり。対して「今回3番人気以内・前走3着以下」の馬は【5.2.1.3】で複勝率は72.7%にもなる。このように上位人気馬なら、前走で3着以下だった馬のほうが信頼できることには注意したい。

坂路追いで目立たなかった馬に注目か

好走馬の追い切りは坂路組が中心になる。過去10年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、栗東坂路が【5.4.6.55】複勝率21.4%、美浦南坂路が【2.2.0.22】同15.4%。合わせて【7.6.6.77】と、3着以内馬の3分の2近くを占めている。  まず栗東坂路組の好走を見ると800mの時計を要した馬が多いことがわかる。800m53秒5以下だった馬は【2.1.2.23】だったのに対し、53秒6以上を要すると【3.3.4.32】だ。一方の美浦の坂路組は、好走した4頭すべての脚色が「馬ナリ」だった。

アナザーリリック 津村明秀

調教状態

放牧から帰ってきても緩んだ感じは一切なく、今週は全身を余すところなく使って迫力満点。バランスは今ひとつでも、気配は抜群。

グレイイングリーン 武藤雅

調教状態

朝イチの馬場だったが、スレンダーなボディで結構大トビで推進力のある走り。この厩舎にしてはソフトな調整も無駄肉はない。

グレナディアガーズ 川田将雅

調教状態

最終調整は坂路。最後まで手綱を緩めず、気性を考慮してセーブ気味の追い切り。それでもきっちり仕上がっている。いつも動くのでアテにできないが、脚の回転の速さは前走以上。一度使われた分の上積みはあるはず。

厩舎コメント

(叩いて上昇)片山助手――1週前の芝コースでの反応が凄く良かった。その段階で仕上がったので今週は坂路で54秒台。予定通り。気持ちもしっかり入っているし、間違いなく前走以上の状態。道中うまく息が入れば。

ゴールドチャリス 田中勝春

調教状態

3頭併せの外。いつものようにシャドーロールを着け、少し頭が高くなったが、ラストはしっかり。この馬なりのデキ。

シティレインボー 三浦皇成

調教状態

ホライゾネット着用。手前を替える際にフラつき気味で気性は依然若いが、スピード感ある動きではあった。まずまずの気配。

シュネルマイスター C.ルメール

調教状態

(ノーザンF天栄から4月16日に帰厩)古馬を追いかけて、手綱はほぼ持ったまま先着。時計もかなり速いが、それ以上に機敏なフットワークと集中力が目を引いた。馬体も引き締まって、万全の態勢になったか。

厩舎コメント

(更に良化し)手塚師――距離に融通性があると思って弥生賞ディープインパクト記念を使って皐月賞の権利を取ったが、最後の伸びが物足りなかったのでマイルに戻すことに。中間は強い調教を課して馬体が締まり、体調は上向き。一戦毎に良くなっている。

ショックアクション 田辺裕信

調教状態

3週続けてしっかり追われて、いつになく意欲的な調整。馬体の芯が入ったような印象で、ここ最近では一番力強さがあった。良化。

ソングライン 池添謙一

調教状態

ずっと左手前のように見えたが、道中の勢いは凄くて、ゴール前も力強さ満点。毛ヅヤはピカピカで、少なくとも前走以上か。

タイムトゥヘヴン M.デムーロ

調教状態

胸前にいい感じで筋肉がついた感じで、フットワークにも躍動感が出てきた。馬体は引き締まって、集中力も十分。態勢は整った。

厩舎コメント

(いいリズムで)戸田師――前走は掛からずレースを運べてマイルへの適性を見せたし、外枠で外々を回った分2着だった。以前はコントロール性が悪かったが、今は調教でもリラックスして、いいリズムで走っている。

バスラットレオン 藤岡佑介

調教状態

1週前に一杯に追われて50秒5の自己ベストをマーク。今週はリズム重視でゆったりと。気負いもなく、ごくスムーズな身のこなしで登坂できた。順調に乗り込まれ、更に上昇。

厩舎コメント

(チャンスあり)宮内助手――先週に凄い時計が出たので、直前はサラッと調整程度に。ジョッキーによると弾んでいたとの話ですし、いい動きでしたね。前走を見ても、マイペースで行ければ強いですし、スピードの持続力を生かせれば、チャンスはあるでしょう。

ピクシーナイト 福永祐一

調教状態

道中は結構力んでいたが、騎手騎乗だった分ゴール前の動きは前走より楽だった。ただ、抜け出すとフワッとして、馬格の割に走りの力感も今ひとつ。一変気配まではない。

厩舎コメント

(上積み見込め)生野助手――前走も休み明けを考えればよく頑張ってくれたと思います。使ったことで馬が良くなりましたし、今週の追い切りもスッと反応してくれました。GⅠでどんな競馬をしてくれるのか、楽しみです。

ホウオウアマゾン 武豊

調教状態

前走のように不正駈歩になる場面もなく、リズム良く登坂できた。1週前には7ハロンからCWでビシッと追われている。前走よりも明らかに調教の密度が濃く、上積みは大きい。

厩舎コメント

(時計が速いと)宮内助手――現状はまだトモに緩さが残るので、この中間も普段から工夫して調整してきましたが、バランスは改善されています。前走は馬場に助けられた部分もあったので、東京に替わって、時計が速くなった場合に対応できるかどうかですね。

ランドオブリバティ 石橋脩

調教状態

少しムキになる感じではあったが、むしろ、これくらいの活気があった方がいいタイプ。力強さも十分で、復調ムードはある。

厩舎コメント

(折り合えば)鹿戸雄師――前走は馬場を気にして、脚を取られていた。直前はジョッキーに感触を確かめてもらったけど、口向きは問題なかったし、まっすぐ走れていたね。ワンターンの東京1600mならレースはしやすいと思うから、折り合って運べれば。

リッケンバッカー 横山武史

調教状態

日曜日に一杯に追っており、今週は15―15。切れのある安定した走りだし、幼さも抜けてきたが、いつもより軽い印象はある。

ルークズネスト 幸英明

調教状態

前膝を高く上げて大トビで豪快な走り。ラストは左手前に替えて上々のフィニッシュ。筋肉が浮いてピカピカの肌艶で、素晴らしい見た目だし、先週は芝並みの好時計で自己ベスト。ひと頃より折り合いにも進境。

厩舎コメント

(折り合い面成長)浜田師――短期放牧を挟んで、ここ目標に乗り込みは順調。先週にしっかりやったことで体は締まり、気持ちも競馬モードに入っています。折り合いがつくようになってきた点が成長。いいスピードを持っていて、それを持続できるポテンシャルのある馬。好メンバーですが、楽しみ。

レイモンドバローズ 浜中俊

調教状態

ハロー直後に調教師騎乗で。テンをゆっくり入って上がり重点。行きっぷりが良く、最後まで前向きに、軽やか登坂。好調キープ。

ロードマックス 岩田望来

調教状態

この中間はプール併用で、坂路主体。調整方法を変えてきた。前走の最終追い切りは随分軽かったが、今回はしっかり時計を出してきた。バネも感じられる。今少しやれるはず。

ヴェイルネビュラ 戸崎圭太

調教状態

1週前にビシッと追ったことで気持ちが乗ってきた。大きなフットワークで、グイグイ前に出るような感じ。力は十分に出せそうだ。

前走振り返り

ファルコンステークス(G3)

2021年 3月 20日(土) 中京11R ファルコンS 15頭 芝 1400m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 着差 単勝人気
1 1 ルークズネスト 牡3 56 幸 英明 01:20.1 3
2 4 グレナディアガーズ 牡3 57 川田 将雅 アタマ 1
3 13 モントライゼ 牡3 57 C.ルメール 2 1/2 2
4 5 サルビア 牝3 54 池添 謙一 アタマ 6
5 7 インフィナイト 牝3 54 藤井 勘一郎 1/2 9

ルークズネストが56秒2のハイペースで逃げる。人気のグレナディアガーズは先行して、直線入り口でルークズネストに並びかける。直線に入ってもルークズネストがしぶとく粘り、両馬のマッチ―レースに。いったんはグレナディアガーズが先頭に立ったように見えたが、ゴール直前でルークズネストが差し返した。2馬身半差の3着にはモントライゼが最後に上がった。

ニュージーランドT(G2)

2021年 4月10日(土) 中山11R ニュージーランドT 16頭 芝1600m

着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 着差 単勝人気
1 6 バスラットレオン 牡3 56 藤岡 佑介 01:33.1 2
2 15 タイムトゥヘヴン 牡3 56 M.デムーロ 5 3
3 2 シティレインボー 牡3 56 横山 典弘 1 1/2 11
4 5 ヴィジュネル 牡3 56 内田 博幸 1 1/2 8
5 16 シュバルツカイザー 牡3 56 石川 裕紀人 ハナ 10

好スタートからハナを奪ったバスラットレオンが、直線では後続を突き放して5馬身差をつけて完勝した。タイムトゥヘヴンはスタートが今ひとつで、中団からレースを進める。直線では外を回って2着まで押し上げた。初のマイル戦でまずまずの内容だった。先行して内でしぶとく粘ったシティレインボーが3着。1番人気のアヴェラーレはいいところがなく15着に大敗した。

アーリントンC(G3)

2021年 4月17日(土) 阪神11R アーリントンC 18頭 芝1600m

着順 枠 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 着差 単勝人気
1 枠5黄 9 ホウオウアマゾン 牡3 56 川田 将雅 01:34.2 1
2 枠5黄 10 リッケンバッカー 牡3 56 幸 英明 1 1/4 10
3 枠6緑 12 レイモンドバローズ 牡3 56 浜中 俊 3/4 7
4 枠4青 8 ピクシーナイト 牡3 56 福永 祐一 1/2 2
5 枠7橙 14 ワールドバローズ 牡3 56 和田 竜二 1 1/4 8

ピクシーナイトが逃げてホウオウアマゾンが2番手の展開。直線に入るとホウオウアマゾンが力強く抜け出して勝利した。中団を追走して外から伸びたリッケンバッカーが2着。先行したレイモンドバローズが3着。逃げたピクシーナイトは道悪と休み明けの影響か、坂上で止まって4着。

昨年の暮れに朝日杯FSをレコードで勝利したグレナディアガーズ。休み明けを一度叩いて状態が上向いた。マイルG1・2勝目を狙う。  バスラットレオンはニュージーランドTで2着に5馬身差をつけて完勝。今回も期待できる。  シュネルマイスターは弥生賞ディープインパクト記念で2着。1600m以下は2戦2勝。適距離で本領発揮だ。  そのほか、アーリントンCの勝ち馬ホウオウアマゾン、ファルコンSでグレナディアガーズを破ったルークズネスト、ハイレベルのシンザン記念を逃げ切ったピクシーナイト、重賞で2着が2回あるタイムトゥヘヴン、紅梅Sの勝ちっぷりが見事だったソングライン、アネモネSの勝ち馬アナザーリリックなどが出走を予定している。

レイモンドバローズ

肩やトモに充分な筋肉がついていて、腹袋もしっかりとしている。全体的にはコンパクトな作りでバランス良くまとまっており、短い距離のレースでちゃんと動ける馬体をしているので良馬場で経済コースを走れるかが鍵になるだろう。右前脚がやや曲がっているように見えるので、直線の長い左回りの今回はベストな舞台と考える。

ルークズネスト

首が太めで、前駆に重心が寄っていて、胴長だが全体的にドッシリとしていて蹄は柔らかそうに見え、典型的なモーリス産駒の特徴を全て持ち合わせている。柔らかみもあり、疲れは全く感じ取れない。重心が前目に寄っているので短期間での馬体重大幅増はやや不安材料になるので、当日の馬体重には注目しておきたい。

バスラットレオン

背中から腰のラインが綺麗で、筋肉量や腹袋の大きさもマイラーらしい馬体をしている。やや曲飛に見え、これが当馬の最後の伸びに繋がっているのかと思う。前走より更に筋肉は盛り上がり、状態は上向いて見えるので今回も期待したい。

リッケンバッカー

首は太めで付け根部分は更にズッシリとしているが胴長で、全体的にはスラッっとして見える。背中や腰の部分がもう少しパンとしてくればとは思うが、それはもう少し先のように思う。距離的にはもう少し長くてもやれそうな馬体。

タイムトゥヘヴン

スラッと脚長で、まだ胴が詰まりきってないように見えるので、キ甲はしっかり出て、関節もしっかりと締まってはいるのだが、実はこれからもう一成長あるのではないかと思える馬体。距離はやはり中距離寄りに適性がありそうな馬体に見える。状態は前走から平行線。

グレナディアガーズ

朝日杯FS出走時にも述べたが、筋骨・関節ががっしりしていて460kgを切る馬体には見えないくらいしっかりしている。完成度の高い素晴らしい馬体をしているが、その分、2歳時からの成長度合いは、他馬よりは見えない。依然としてマイルがギリギリの適性に見えるが、仕上げ・状態・馬体においてメンバー随一と考える。

ソングライン

柔らかい筋肉を持ち、いかにもキズナ産駒らしい瞬発力がありそうな身体つきをしている。腰からトモにかけてまだ強さが足りない未熟さを残していて、坂を強く登り切る力が一線級では物足りないのではないかと考える。

ホウオウアマゾン

相変わらず右前脚の曲がり具合と膝付きが気になるのだが、馬体は更にがっしりとしてきて身が詰まってきている。成熟してきた感じでパワーも付いてきているように見えるので、重馬場だと更に能力を発揮しやすいのではないかと考える。いつかダートでも走って欲しい。

シュネルマイスター

コンパクトでバランスの良い馬体をしていて、柔らかそうな筋肉を前駆・後駆に纏っているが全体的にはスッキリして見え距離の融通性がありそう。本質がやや見抜きにくく、マイル~中距離なら卒なくこなせそうな馬体に見える。腹袋がしっかりしてきて、一見太いのかと錯覚するが、どちらかというとしっかり乗り込まれても飼葉食いがしっかりとした、状態が良い時に稀に見られる、そういったケースではないかと考える。

昔よりはクラシック適性、短距離~マイル適性との区分けがはっきりとされるようになってきているので、マイルの適性に関しては、ほとんどの出走馬がクリアしていると考える。まだ3歳の春ということで完成度には、ばらつきがあるのと、パワー型・スピード型という面でも少し偏りが見られるので、今回は完成度の高い・スピード型を重視してみた。

管理人の予想印

◎(8)グレナディアガーズ
○(4)バスラットレオン
▲(1)レイモンドバローズ
△(15)シュネルマイスター
×(3)ルークズネスト

買い目

馬連

8、4、1、15、3

馬単

1着 8、4、1
2着 8、4、1、15、3

3連複

8、4、1、15、3

3連単

1着 8、4
2着 8、4、1、15、3
3着 8、4、1、15、3

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